電気通信施工管理のやりがいや年収は？未経験から転職するコツも解説

「電気通信施工管理の年収はどのくらい?」

「未経験からでも転職できるのか不安…」

こういった疑問や悩みに答える記事です。

私たちワット・コンサルティングは、施工管理の技術者派遣の会社です。

未経験から電気通信施工管理に就職・転職したい方を募集しています。

電気通信施工管理は、5Gやデータセンターなど社会インフラを支える将来性が高くやりがいのある仕事です。

未経験からでも、研修制度が充実した企業を選べば十分に活躍できます。

この記事では、電気通信施工管理の仕事内容やきつい点とやりがい、未経験からの転職を成功させるコツまで解説します。

記事を読むと電気通信施工管理として働くイメージが湧き、転職活動を始めやすくなるでしょう。

電気通信施工管理への転職を考えている方は、最後まで読んでみてください。

研修が充実していることもあり、定着率は83.2%と高い数値です。

「電気通信施工管理に挑戦したいけど、未経験だから不安…」と悩んでいる方は、転職先の候補に入れてみてください。

電気通信施工管理とは

電気通信施工管理は、インターネットや電話といった情報通信設備の設置工事において、現場の監督業務を行う仕事です。

スマートフォンに欠かせない5G基地局の設置、膨大なデータを管理するデータセンターの構築など、現代社会のインフラを支えています。

現場の安全や品質を守りながら、計画どおりに工事を進めることが主な役割です。

電気通信施工管理が扱う工事の範囲は幅広く、以下のような設備を担当します。

このように、オフィスや家庭のインターネット環境から大規模な通信インフラまで、仕事内容は多岐にわたります。

参考記事：電気通信工事の7つの仕事内容【向いてる人の特徴と未経験で転職する方法】

電気通信施工管理の仕事内容

電気通信施工管理は以下のような仕事を担当します。

仕事の種類	概要
安全管理	現場担当者がケガしないように、危険箇所の安全対策を実施する
品質管理	図面どおりに工事が進んでいるかチェックする
工程管理	納期に間に合うように工事のスケジュールを管理する
原価管理	会社に利益が残るように、コストを調整する

そのため、以下のようなスキルが求められます。

ちなみに、施工管理の仕事内容については、【完全解説】施工管理の仕事内容をわかりやすく解説！会社選びのコツも紹介も参考にしてみてください。

1日のスケジュール例

現場の状況や工事の進捗に応じて業務内容は変化しますが、ここでは一般的なスケジュールを紹介します。

時間帯	主な業務内容
8:00～	朝礼や作業員への指示出し、安全確認
10:00～	現場巡回や工事の進捗状況の確認
12:00～	昼休憩
13:00～	発注者や他業者との打ち合わせ、施工図のチェック
15:00～	書類作成（日報や安全書類など）
17:00～	翌日の作業準備や現場の片付け・戸締まり
18:00～	退勤

電気通信施工管理の1日は、朝礼から始まり事務作業で終わるのが一般的です。

現場での管理業務とデスクワークを両立させながら仕事を進めます。

また、効率的な段取りを組んで、円滑にプロジェクトを進めるのも施工管理の役割です。

参考記事：施工管理(現場監督)の一日の流れや仕事のスケジュール

電気工事施工管理との違い

電気通信施工管理は「電気工事施工管理」と混同されがちですが、扱う領域に違いがあります。

項目	電気通信施工管理（弱電）	電気工事施工管理（強電）
主な対象	インターネット回線や電話設備、基地局など	照明設備やコンセント、送電線など
扱う電圧	比較的低い電圧（情報・通信）	比較的高い電圧（電力・エネルギー）
必要な資格	電気通信工事施工管理技士	電気工事施工管理技士

電気通信施工管理は、主に「弱電」と呼ばれる情報通信用の設備を専門に扱います。

どちらも社会インフラを支える点で共通していますが、扱う設備と求められる専門知識が異なります。

参考記事：電気通信工事業と電気工事業の違い【それぞれのメリットとデメリットも解説】

「電気通信施工管理技士はきつい」と言われる3つの理由

電気通信施工管理技士は、現場によっては以下のような大変さがあります。

入社後のミスマッチを防ぐためにも、きついと言われる理由を押さえておきましょう。

専門知識や新技術の学習が常に必要だから

電気通信施工管理は、常に新しい知識や技術を学び続ける必要があるため「きつい」と感じる場合があります。

通信業界は技術革新のスピードが速く、5GやAIといった次々と新しい技術が登場します。

覚えることは多いですが、身につけた知識はあなたの専門性となり、市場価値の高い技術者へと成長させてくれます。

発注者や他業者との調整業務が多いため

現場にはさまざまな立場の人が関わっており、多くの関係者との調整業務に大変さを感じる場合があります。

意見が対立することもありますが、相手の立場を尊重して粘り強く対話を重ねることで、信頼関係を築きやすくなります。

多くの人と協力して1つのモノを完成させる達成感は、この仕事ならではの魅力です。

現場の状況により残業や夜間・休日対応があるから

建設業界全体で働き方改革は進んでいますが、工期を守るために残業や休日対応が発生する場合があります。

こうした残業や休日対応が積み重なることで、きついと感じる人も少なくありません。

ただし、閑散期に長期休暇を取得できる場合もあるため、年間を通してメリハリのある働き方はできます。

電気通信施工管理技士で得られる5つのメリットとやりがい

電気通信施工管理技士はきついこともありますが、それを上回るメリットとやりがいのある仕事です。

メリットとやりがいの詳細を1つずつ見ていきましょう。

経験とスキル次第で高年収を目指せる

電気通信施工管理は、経験を積みスキルを磨くことで高年収を目指せる職種です。

特に「電気通信工事施工管理技士」のような国家資格を取得すると、担当できる業務の幅が広がり収入アップにつながります。

※電気通信工事施工管理技士については、次で解説します。

経験年数・資格	年収の目安
未経験・若手	350～500万円
中堅（2級資格保有）	500～700万円
ベテラン（1級資格保有）	700万円以上

実務経験とスキルを着実に身につけることで、それに見合う正当な評価と報酬を得られるでしょう。

電気通信工事施工管理技士を取得すれば転職が有利になる

国家資格である「電気通信工事施工管理技士」を取得すると、転職市場での評価が高くなります。

この資格は、通信工事に関する高度な専門知識と管理能力の証明になります。

資格保有者は多くの企業から求められる人材です。

特に、1級を取得すると大規模プロジェクトを管理できる可能性が高くなるため、より良い条件の企業へ転職する際に自身の市場価値をアピールできます。

参考記事：電気通信工事施工管理技士の1級と2級の違い【取得するメリットも解説】

通信需要の高まりで将来性が高く需要が安定している

通信インフラはあらゆる社会活動の基盤であり、景気の変動を受けにくく需要が安定しています。

特に、近年は社会全体で通信需要が高まり続けています。

出典：総務省｜インターネット接続端末としての利用率の推移（スマートフォン）（年代別）

新しい技術が登場するたびに、通信インフラの新設や更新工事が発生します。

社会に必要とされ続ける分野であり、長期的に安定して働ける点は大きなメリットです。

参考記事：電気通信工事業界の将来性は明るい【年収アップしていく3つのコツ】

高い専門性が身につきキャリアアップしやすい

電気通信施工管理として働くことで、高い専門性が身につきます。

具体的には、施工図の読解力や最新の通信技術に対する知見、関連法規の知識などが身につきます。

こうした専門性はキャリアアップにおいて役立ち、大規模な現場の所長を目指したりマネジメント職へ進んだりする道も開けます。

大規模プロジェクト完成で達成感を得られる

自身が携わったプロジェクトが形になり、通信インフラとして機能した瞬間に大きな達成感を得られます。

工事中は調整やトラブル対応で苦労する場面もあります。

しかし、困難を乗り越えて無事に工事が完了し、多くの人々の生活を支えていると実感できたとき、この仕事ならではのやりがいを感じられます。

未経験から電気通信施工管理に転職する際のポイント

未経験から電気通信施工管理への転職を成功させるには、押さえておきたいポイントがあります。

転職を成功させたい方は、参考にしてみてください。

異業種でも活かせる調整力や管理経験をアピールする

未経験からの転職は、これまでの経験と施工管理の仕事を具体的に結び付けてアピールすることが効果的です。

一見すると無関係に思える職歴でも、施工管理に必要なスキルが身についている場合があります。

前職の例	活かせるスキル・経験
営業職・接客業	お客様や関係者とのコミュニケーション能力、折衝・調整能力
事務職	書類作成能力やスケジュール管理能力、正確な事務処理能力
製造業	モノづくりの工程管理や品質意識の高さ、安全管理の経験
ITエンジニア	プロジェクトの進捗管理経験、技術的な仕様の理解力

前述したLAN工事や携帯電話基地局の工事でも、多くの関係者と円滑に仕事を進める調整能力や先を見越した段取り力が求められます。

自身の強みが施工管理の現場でどのように貢献できるかを明確に示すことで、採用担当者に好印象を与えられます。

研修制度や資格取得支援が充実している企業を選ぶ

入社後の研修制度が充実している企業を選ぶと、安心してキャリアをスタートできます。

電気通信施工管理は専門知識やスキルが求められる仕事だからこそ、基礎から体系的に学べる環境が整っているかを確認しましょう。

入社後に「専門用語ばかりでついていけない」という状況を避けるためにも、教育体制が充実しているかは重要です。

基礎から着実にスキルを身につけられる企業を選ぶことで、現場配属後もスムーズに業務をこなせます。

未経験から電気通信施工管理技士を目指せるワット・コンサルティング

冒頭でも触れましたが、私たちワット・コンサルティングでは、未経験から電気通信施工管理になりたい方を募集しています。

業界トップクラスの「60日間の新人研修」を実施しており、電気通信施工管理の基礎をしっかり学んでから現場で働けます。

研修を終えてから現場に出るため「専門知識がなくて不安…」という状態を避けられます。

研修がしっかりしていることもあり「定着率83.2%」という実績も達成しています。

「未経験から電気通信施工管理に挑戦したい」という方は、転職先の候補として情報収集してみてください。

ワット・コンサルティングで活躍する先輩社員の声

私たちワット・コンサルティングで活躍する先輩社員「メイー・チャン・ニェインさん」の声を紹介します。

メイーさんは、ミャンマーのタウンジー工科大学で電子工学を学んでいました。

大学で学んでいた電子系の学びを活かすために、ワット・コンサルティング工事課の業務社員として働くことを選んでいます。

最初の1年はできないことが多すぎて「わからないことがわからない」という大きな壁にぶつかったそうです。

現在は「一級電気施工管理技士補」の資格取得を目標にして、実務と勉強に励んでいます。

メイーさんのインタビューの詳細は#9 Youは何しにワットへ？/「頼る」から「頼られる存在」へ、仲間と共に突き進む！で確認できます。

電気通信施工管理についてよくある質問

最後に、電気通信施工管理についてよくある質問にお答えします。

電気通信施工管理に向いている人の特徴は？

以下のような特徴をもつ人は、現場で力を発揮しやすいです。

施工管理は現場の司令塔として、多くの関係者と連携してプロジェクトを進めます。

そのため、コミュニケーション能力や調整能力、工事を最後までやり遂げる責任感などが求められます。

また、通信業界は技術の進歩が速いため、常に新しい情報を吸収しようとする学習意欲も必要です。

電気通信工事施工管理技士は1級と2級はどっちから受験するのがいい？

1級から受験するのがおすすめです。

令和6年度の制度改正により、満19歳以上であれば実務経験がなくても1級を受験できます。

1級電気通信工事施工管理技士補の資格があると、現場の責任者を任せられるケースもあるため、キャリアアップが早いです。

以前は実務経験を積んでから段階的に受験するのが一般的でしたが、現在は制度が変わり誰でも1級に挑戦しやすくなっています。

1級の第一次検定に合格した後に、必要な実務経験を積んで第二次検定（実地試験）を受けると効率的にキャリアアップできます。

電気通信工事施工管理技士試験でおすすめの勉強方法は？

過去問をくりかえし解く勉強方法をおすすめします。

試験は過去に出題された内容と類似した問題が多いため、まずは過去5〜10年分の問題に取り組み、出題傾向をつかみましょう。

特に、未経験から挑戦する場合は専門用語や施工方法のイメージがしにくいです。

そのため、テキストや参考書だけでなく、講習会やeラーニング（動画学習）を活用して視覚的に学ぶ方法もおすすめです。

参考記事：1級・2級電気通信工事施工管理技士の勉強方法｜おすすめ過去問題集も紹介

まとめ

最後にもう一度、電気通信施工管理のメリット・やりがいをまとめておきます。

未経験から電気通信施工管理に挑戦したい方は、さっそく転職活動を始めてみましょう。

くりかえしですが、私たちワット・コンサルティングでも、電気通信施工管理の未経験者さんを募集しています。

60日間の研修制度があるため、電気通信施工管理の基礎をしっかり身につけてから働けます。

電気通信施工管理の基礎をしっかり身につけてから働きたい方は、転職先の候補に加えてみてください。

あなたの転職活動の参考になればうれしいです！