具体的に何するの?
仕事のきついところとか、魅力も知っておきたい。
どれくらい稼げる仕事なの?
あと、そもそも僕は電気通信工事の仕事に向いてるのかな?
向いてるなら転職してみようかな…
未経験で転職する方法も教えてほしい。
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- 電気通信工事の仕事内容がわかる
- 電気通信工事の仕事に向いてる人の特徴がわかる
- 未経験で電気通信工事の仕事に転職する方法がわかる
私たち「ワット・コンサルティング」は、施工管理の技術者派遣の会社です。
未経験で電気通信工事の施工管理(現場監督)になりたい人を採用しています。
この記事では、電気通信工事の仕事内容を解説します。
具体的にどんな仕事をするのかイメージできると思うので、転職の参考にしてみてください。
電気通信工事に向いてる人の特徴もまとめたので、適性診断にどうぞ。
未経験から転職する方法も解説するので、興味がある人はさっそく転職活動の準備を始めてみましょう!
目次
電気通信工事の7つの仕事内容
結論、電気通信工事の仕事内容は下記の7つです。
- LAN工事(電気通信線路設備工事)
- 電話工事(電気通信機械設置工事)
- 弱電設備の工事(情報通信設備工事)
- テレビ共聴放送設備工事
- 放送機械設備工事
- 携帯電話基地局の工事
- 情報制御設備工事
1つずつ解説しますね。
①LAN工事(電気通信線路設備工事)
建物内のインターネット設備の工事です。
具体的には、下記などを使ってインターネットがつながる環境を作ります。
- LANケーブル
- 光ケーブル
- 無線LAN(Wi-Fi)
パソコンはもちろん、業務用プリンターやセキュリティ機器などもインターネット回線と接続していきます。
LAN工事は、配線に工夫が必要です。
室内の動線をジャマしないように、配線を考えないといけません。
また、当然ながら配線図の見方も勉強する必要があります。
ちなみに、LAN工事は室内作業が多く、暑さ・寒さはそこまで厳しくありません。
天候にも左右されないので、働きやすいでしょう。
体力もそこまで必要ではありません。
②電話工事(電気通信機械設置工事)
文字どおり、電話を使えるようにする工事です。
電話工事は、屋内と屋外の工事があります。
- 屋内電話工事:屋内電話設備の新設・増設・移設工事や修理・保守を行う
- 屋外電話工事:電柱から建物内に電話線を引き込む工事
屋外電話工事は高所作業があります。
また、外作業なので天候や気温によってはちょっときつい仕事ですね。
室内電話工事は、慣れると1人で行うことも多いです。
会社によっては電話工事の件数が多く、1日5件近くの工事を行うこともあります。
③弱電設備の工事(情報通信設備工事)
弱電設備とは、下記のような設備です。
- 電話
- テレビ
- パソコン
- 放送設備
- 防犯カメラ
- 火災報知器
- インターホン
- ナースコール
- インターネット
- セキュリティゲート
名前のとおり、弱い電気を使う通信設備のこと。
配線や機器の接続がメインなので、そこまで体力が必要ではありません。
慣れると1人で作業することが多いです。
④テレビ共聴放送設備工事
テレビを見れるようにする工事です。
具体的には下記のような工事を行います。
- テレビ電波を受信するアンテナ設置工事
- 建物内にテレビケーブルを引きこむ工事
- 電話障害エリア(山間部など)の共同受信設備の工事
- テレビ設備の保守・点検
下記のような建物で工事を行います。
- ビル
- 病院
- 学校
- 戸建住宅
- アパート
- マンションなど
ちなみに、テレビ共聴放送設備工事は高所作業あり。
ケーブルも重いので、少し体力が必要です。
⑤放送機械設備工事
放送機械設備工事とは、下記のような設備の工事のことです。
- マイク
- アンプ
- チャイム
- スピーカー
- AV機器設備
- 非常放送設備
- 緊急放送設備
- 会議室放送設備
- 舞台・劇場の音響設備など
新設工事だけでなく、点検作業も行います。
放送設備は下記のような施設に設置されるので、活躍する現場も幅広いです。
- 駅
- ビル
- 学校
- 工場
- 店舗
- 病院
- 商業施設
- 公共施設など
⑥携帯電話基地局の工事
携帯電話の基地局を建設する工事です。
下記のような工事も行います。
- アンテナ・無線設備の設置工事
- 電波障害の解消工事や通信試験
※屋内・屋外ともに工事が必要です。
携帯電話基地局の工事は高所作業もあります。
ビル・マンションの屋上や鉄塔に登ることもあるため、高所が得意な人におすすめです。
⑦情報制御設備工事
情報制御機器の設置工事などを行います。
現場は、工場などが多いですね。
新設工事に限らず、運用保守も実施します。
【ちなみに】建設業法の電気通信工事の対象工事
上記7つの電気通信工事の仕事内容は、わかりやすくするために簡素化してお伝えしました。
建設業法における電気通信工事は下記のとおりです。
建設工事の内容(告示) | 建設工事の例示(建設業許可事務ガイドライン) |
|
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参考:国土交通省「電気通信工事業の建設工事の内容の見直しの検討について」
参考までに知っておけばOKです。
電気通信工事には作業員と施工管理の仕事がある
ちなみに、一口に「電気通信工事」といっても、2つの職種に分かれています。
- 作業員:実際に工事を行う人
- 施工管理:工事現場を監督する人
どちらも未経験から転職できます。
作業員の主な仕事内容は下記のとおり。
- 配線
- 機器の接続・設置
- ケーブルの敷設
- 機器の試験運転
- 電信柱から線を引き込むなど
最初は道具の名前を覚えて、「先輩に道具を渡す」など補助業務からスタートします。
一方、施工管理の仕事内容は下記のとおり。
- 工事計画の作成
- 工事のスケジュール管理
- 事故がないように安全対策する
- 会社の利益が出るようにお金を管理する
- 品質の高い工事を維持する
- 工事図面の作成
- 現場の写真撮影と整理
- 書類作成など事務作業
- 施主や元請会社とのコミュニケーション
施工管理は監督業なので、作業員さんがスムーズに働ける環境を整えるイメージです。
ちなみに、「施工管理」の仕事内容については、施工管理(現場監督)の13の仕事内容【あなたに向いてるかも診断】に詳しくまとめてます。
電気工事と電気通信工事の違い【工事の対象が違う】
すごくカンタンにいうと、下記のように違います。
- 電気工事:電気設備の工事
- 電気通信工事:情報通信設備の工事
具体的な工事の種類は下記のとおりです。
電気工事 | 電気通信工事 |
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また、電気工事と電気通信工事では、扱う電力が違います。
電気通信工事は電力が小さいですね。
電気通信工事のきついところ
結論、きついところは下記の7つです。
- 体力が必要な現場もある
- 繁忙期がある
- 高所作業が怖い
- 1人工事のトラブル対応が大変
- 新しい情報通信設備を覚えるのが大変
- 短い時間で工事を終わらせなければいけないプレッシャー
- 災害時は緊急出勤がある
詳しくは、電気通信工事のきついところ7選【やりがい7選と転職に失敗しにくいコツ】にまとめたので、転職前にチェックしておきましょう。
電気通信工事の魅力
魅力は下記の7つです。
- 将来性がある
- 需要が伸びている
- 収入が安定している
- 手に職がつく
- 未経験でも転職できる
特にインターネットは、さらに普及を続けています。
もはや「インターネットのない生活」は考えられないため、今後も需要は大きいです。
今後は下記も控えているため、まだまだ伸びていく業界でしょう。
- 5Gや6G
- IoT
- 自動運転
この辺の詳細は、電気通信工事業界の将来性は明るい【年収アップしていく3つのコツ】でまとめてます。
そして、需要が大きいため収入は安定しやすいです。
技術職なので、スキルを身につければ転職も有利になるため、「手に職がつく仕事」と言えるでしょう。
電気通信工事業の年収相場
最初は250万~300万円が相場です。
経験を積んでいくと、年収400万円くらいは稼げるでしょう。
もちろん、スキルアップしたり上位資格を取得すると、さらに年収が上がります。
前述のとおり技術職なので、研鑽を積んでいけば稼げる仕事です。
電気通信工事に向いてる人の特徴【作業員と施工管理で解説】
向いてるなら転職してみようかなぁ…
結論、作業員と施工管理で、向いてる人の特徴は違います。
それぞれに向いてる人の特徴は下記のとおり。
作業員に向いてる人の特徴 | 施工管理に向いてる人の特徴 |
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半分以上に当てはまるなら、電気通信工事の仕事でやっていけるでしょう。
未経験で電気通信工事の仕事に転職する方法
具体的に、どうすれば転職できるの?
2つの職種ごとに、未経験で転職する方法を解説していきますね。
- 作業員
- 施工管理
作業員に転職する方法【第二種電気工事士があった方がいい】
未経験でも、電気通信工事の作業員に転職しやすいです。
理由は、人不足だから。
高卒の人や40代の人でも、未経験で転職できる会社があります。
ただし、未経験の転職なので、研修がしっかりしている会社を選ぶのがコツです。
※研修がないと、現場でパニックになるかもしれないので。
具体的には、下記などで求人情報を調べてみましょう。
- ハローワーク
- 転職サイト
- 電気通信工事会社のホームページ
ただし、できれば転職前に「第二種電気工事士」を取得しておくのがおすすめ。
先に第二種電気工事士を取得するメリットは下記の2つです。
- 即戦力で採用されやすい
- 転職前に基礎知識を勉強できる
第二種電気工事士を取得するコツは、電気工事士1種2種の資格難易度や合格率!勉強や技能試験のコツにまとめてます。
施工管理に転職する方法【資格なしでOK】
電気通信工事の施工管理も、未経験で転職できます。
こちらは資格もなくてOK。
「電気通信工事施工管理技士」という国家資格はあるんですが、実務経験がないと受験できないので、未経験で転職する人は気にしなくて大丈夫です。
下記などで未経験者向けの求人を探せます。
- ハローワーク
- 転職サイト
- 転職エージェント
- 電気通信工事会社のホームページ
こちらも、研修がしっかりしている会社を選ぶのが重要です。
ちなみに、私たち「ワット・コンサルティング」でも、未経験で電気通信工事の施工管理になりたい人を採用しています。
約2ヶ月の研修をしっかり受けてから働けるので安心ですよ。
※約2ヶ月の研修は業界トップクラスです。
会社説明会をやっているので、転職の情報収集の一環に活用してみてください。
電気通信工事の志望動機のコツ
志望動機には、下記の3つがあります。
- 業界の志望動機
- 職種の志望動機
- 応募企業の志望動機
結論、3つの志望動機をきちんと用意しておきましょう。
具体的には、下記のようなイメージです。
- 業界の志望動機:将来性を感じるから
- 職種の志望動機:手に職をつけたいから
- 応募企業の志望動機:キャリアアップ制度があるから
「応募企業の志望動機」は、求人情報をヒントにするのがコツ。
求人情報には、応募企業が「力を入れていること」がわかります。
例えば、キャリアアップ制度がある企業なら、志望動機はこんな感じです。
御社を志望する理由は、キャリアアップ制度があるからです。
本気で電気通信工事の仕事で上を目指したいので、キャリアアップ制度がある御社で頑張りたいと思いました。
【参考】電気通信工事の資格について
ちなみに、電気通信工事系の資格は下記の4つです。
- 電気工事士
- 工事担任者
- 電気通信主任技術者
- 電気通信工事施工管理技士
前述のとおり、作業員に転職する場合は、第二種電気工事士を取得しておくのがおすすめです。
工事担任者とは、下記を行う国家資格です。
- 工事の実施・実地の監督
- 端末設備の機能確認試験
- 端末をネットワークに接続する時の技術基準適合性の確認
詳しくは、工事担任者の難易度を合格率などから解説【効率的な勉強法】にまとめています。
電気通信主任技術者は、電気通信設備の工事や保守・運用の監督者です。
下記の2種類があります。
- 伝送交換主任技術者:伝送交換設備の工事・運用
- 線路主任技術者:線路設備の工事・運用
詳しくは、電気通信主任技術者の難易度を合格率などから解説【免除あり】を参考にどうぞ。
電気通信工事施工管理技士は、電気通信工事の施工管理の国家資格です。
1級と2級があり、資格を取得すると下記ができるようになります。
級 | できること |
1級 |
|
2級 |
|
工事現場には、監理技術者や主任技術者の配置しないといけません。
よって、電気通信工事施工管理技士を取得することで、会社の利益に貢献できます。
また、「経営事項審査」とは、公共工事の受注が有利になる点数のこと。
電気通信工事施工管理技士を取得することで、会社は公共工事を受注しやすくなります。
特に1級は大規模な電気通信工事を受注できるので、年収アップしたり、転職が有利になります。
電気通信工事施工管理技士については、下記の2記事を参考にどうぞ。
まとめ【電気通信工事の仕事内容を知って転職活動を始めよう】
最後にもう一度、電気通信工事の仕事内容をまとめておきます。
- LAN工事(電気通信線路設備工事)
- 電話工事(電気通信機械設置工事)
- 弱電設備の工事(情報通信設備工事)
- テレビ共聴放送設備工事
- 放送機械設備工事
- 携帯電話基地局の工事
- 情報制御設備工事
そして、電気通信工事には2つの職種があります。
- 作業員:実際に工事を行う人
- 施工管理:工事現場を監督する人
未経験で作業員に転職するなら、下記で求人をチェックしてみましょう。
- ハローワーク
- 転職サイト
- 電気通信工事会社のホームページ
ただし、できれば転職前に「第二種電気工事士」を取得しておくのがおすすめです。
未経験で電気通信工事の施工管理に転職する人は、下記で求人をチェックしてみましょう。
- ハローワーク
- 転職サイト
- 転職エージェント
- 電気通信工事会社のホームページ
くりかえしですが、私たち「ワット・コンサルティング」でも、未経験で電気通信工事の施工管理になりたい人を採用しています。
約2ヶ月の新人研修を実施しているので、基礎をしっかり勉強してから働けます。
会社説明会を実施しているので、転職の選択肢の1つにどうぞ。
電気通信工事への転職の参考になればうれしいです!