電気工事士1種2種の資格難易度や合格率!勉強や技能試験のコツ

電球

電気工事士1種2種試験の資格の難易度や合格率をご紹介します。

 

また、資格合格のための勉強方法や勉強時間、技能試験のコツなどもお伝えします。

 

電気工事士はビルや工場、住宅や店舗などの電気工事ができる国家資格です。

 

電気工事は無資格の人が行うことは法律で禁止されています。

電気工事は電気工事士しかできないため「独占業務資格」となります。

 

私たちの生活の中から電気がなくなることは考えにくいですから、電気工事士の資格を持っておけば食いっぱぐれはないでしょう。

「手に職がつく資格」といえます。

 

この記事では、

  • 電気工事士の難易度や合格率
  • 他の資格との難易度比較
  • 合格に必要な勉強時間
  • 合格のための勉強方法
  • 電気工事士の年収
  • 電気工事士の仕事内容
  • 受験資格
  • 試験内容

などをご紹介します。

 

あなたの電気工事士合格の参考になれば嬉しいです!

それでは、さっそく見ていきましょう(^^)

目次

第二種電気工事士の難易度

電気工事

第二種電気工事士の難易度をご紹介します。

結論から言うと、第二種電気工事士の難易度はそこまで高くありません。

 

では、具体的な難易度について解説していきます。

第二種電気工事士の合格率

第二種電気工事士の合格率の推移を見ていきましょう。

平成15年度~平成29年度(過去15年)の合格率の推移をご紹介します。

 

試験には筆記試験と技能試験(実技試験)があります。

年度 筆記試験合格率 技能試験合格率
平成15年度 57.4% 58.1%
平成16年度 60% 56.1%
平成17年度 63.8% 46.2%
平成18年度 56.9% 74.4%
平成19年度 58.3% 68.6%
平成20年度 54.4% 66.8%
平成21年度 67.1% 70%
平成22年度 59.7% 68%
平成23年度 63% 69.5%
平成24年度 58.1% 70.5%
平成25年度 62.4% 76%
平成26年度 59% 74.1%
平成27年度 58.8% 70.7%
平成28年度 58.6% 73.3%
平成29年度 59% 68.8%

第二種電気工事士合格率推移

参考:一般財団法人「試験実施状況の推移 第二種電気工事士」

合格発表

過去15年間の平均合格率は、

  • 筆記試験:59.7%
  • 技能試験:67.4%

です。

 

ほとんどの年で筆記試験より技能試験の方が合格率が高いことがわかりますね。

 

理由は、技能試験は事前に出題される候補の問題が公表されるからです。

 

一般財団法人電気技術者試験センターのホームページに13個の候補問題が公表されるため、事前に13個をしっかり勉強・実技練習しておけば合格できます。

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験の問題と解答」

第二種電気工事士の受験資格は「誰でも受けられる」

勉強する学生

第二種電気工事士の受験資格は特にありません。

誰でも第二種電気工事士の試験を受けることができます。

 

多くの資格は実務経験が必要ですが、第二種電気工事士は実務経験も必要ありません。

 

実際に第二種電気工事士の試験問題を見てみると、電気工事のベテラン向けではなく「これから電気工事の仕事をする人向け」の難易度です。

 

「電気工事は電気工事士の資格を持っている人しかできない」と法律で決まっているわけですから、実務経験があったらおかしいですよね。

 

つまり、電気工事の仕事をするにはまず第二種電気工事士に合格しなければならないため、難易度が低い試験なのです。

 

しかし、不合格になる人がたくさんいるのも事実。

きちんと勉強しないと合格できない資格です。

筆記試験は60%以上正答なら合格

マークシート

筆記試験はマークシート方式で全50問です。

筆記試験は60%以上が正答なら合格です。

 

つまり、50問中30問正解なら合格、20問も間違えていいのです。

 

問題は4つの選択肢から1つを選ぶ方式です。

明らかに違う選択肢を消去法で消していく方法も効果的です。

 

苦手なジャンルは最初から捨てて、得意な分野だけを勉強するという方法もあります。

 

例えば、計算問題が苦手であれば暗記系を中心に勉強するというのも手です。

計算問題を捨てて暗記系だけでも合格ラインに到達できるようになっています。

 

特に難関なのは、

  • 電気工事
  • 電気理論
  • 配線設計
  • 配線理論

ですが、苦手であれば他を頑張っても良いでしょう。

問題集

毎年似た傾向の問題が出るので、過去5年分くらいの過去問を繰り返し解く勉強方法は有効です。

 

過去問を繰り返し勉強するだけでも7~8割の点数をとることはできるでしょう。

 

実際の過去問が一般財団法人電気技術者試験センターのホームページに掲載されているため、実際にやってみてください。

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験の問題と解答」

 

また、筆記試験に合格した人だけが技能試験を受けられるため、筆記試験の勉強だけに集中しましょう。

 

筆記試験合格後は技能試験までに1~2ヶ月ありますので、技能試験の勉強は筆記試験に合格後で大丈夫です。

技能試験は出題される候補の問題が試験前に公表される

メガホン

前述のとおり、技能試験は出題される候補の13の問題が試験前に公表されます。

13の問題を事前に勉強・練習しておけるため、合格率が高いです。

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「平成30年度第二種電気工事士上期技能試験(平成30年7月22日実施)」

 

ただし、合格率が高いといっても技能試験はけっこう練習をしておかないと合格できません。

 

電気工事をしたことがない人にはなじみのない、ケーブルの切断や接続、ボックスの組み立てなどの実技試験です。

図面を書く技術も必要なため、しっかり勉強しましょう。

 

合格基準は、課題作品に電気的に致命的な欠陥や施工上の重大な欠陥がなく、かつ、施工上の軽微な欠陥が2つ以内であることです。

 

重大な欠陥が1つでもあると不合格ですので、技能試験はある程度完璧さが求められます。

※電気工事は完璧でなければ重大事故になってしまうため、当然といえば当然ですね。

 

自分で配線図を作成し、それに沿って組み立てを行います。

試験時間は40分ですから手慣れていないと制限時間内の完成は難しいですので、何度も練習しましょう。

引用元:Youtube「2018/2017 第二種電気工事士 技能試験 候補問題No01 電気工事士奪取プロジェクト49」

第一種電気工事士の難易度

鉄塔

続いて第一種電気工事士の資格の難易度をご紹介します。

第一種電気工事士を受験するには電気工事の実務経験が5年以上必要です。

 

第二種電気工事士よりも取り扱える工事範囲が広くなるため、電気工事でキャリアを積んでいきたい人は第一種合格も目指しましょう。

第一種電気工事士の合格率

第一種電気工事士の合格率の推移を見ていきましょう。

平成15年度~平成29年度(過去15年)の合格率の推移をご紹介します。

第一種電気工事士も筆記試験と技能試験(実技試験)があります。

年度 筆記試験合格率 技能試験合格率
平成15年度 41.6% 47.4%
平成16年度 41.3% 67.3%
平成17年度 43.7% 71%
平成18年度 41.5% 70.9%
平成19年度 41.3% 57.2%
平成20年度 39.2% 63.2%
平成21年度 45% 67.5%
平成22年度 42.7% 69.4%
平成23年度 42.4% 84.6%
平成24年度 42.5% 60.1%
平成25年度 40% 75.7%
平成26年度 42.9% 58%
平成27年度 42.7% 70.9%
平成28年度 50.3% 61.6%
平成29年度 47% 63.5%

第一種電気工事士合格率推移

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「試験実施状況の推移 第一種電気工事士」

パーセント

過去15年間の平均合格率は、

  • 筆記試験:42.9%
  • 技能試験:65.8%

です。

 

第二種電気工事士と比較すると筆記試験の難易度が高いことがわかります。

 

半分以上の人は不合格になる試験ですので、少々難易度が高いです。

 

技能試験の合格率は第二種とそこまで変わりませんね。

やはり技能試験は事前に出題される候補の問題が事前に公表されるのが大きいですね。

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「第一種電気工事士試験の問題と解答」

第一種電気工事士の受験資格は実務経験が5年以上必要

電球

第一種電気工事士の受験資格は正式には特にありません。

誰でも第一種電気工事士の試験を受けることができます。

 

ただし、試験に合格しても電気工事の実務経験が5年以上ないと免状が交付されません。

 

事実上、実務経験が5年以上ない人は第一種電気工事士になれません。

※大学や専門学校で電気工学課程を卒業している人は実務経験3年以上で免状が交付されます。

第一種の筆記試験も60%以上正答なら合格だが…

計算

第二種同様、第一種電気工事士の筆記試験の合格基準も正答率60%以上です。

 

ですが、第一種は計算問題が増えるため第二種よりも難易度が高くなります。

計算問題が苦手という人は苦戦するかもしれません。

 

ただし、第一種もマークシート方式ですので、計算問題も選択式です。

 

計算過程は問われませんので、四択である以上最低でも25%の正答率はもっているということです。

 

計算が苦手な人は暗記系でできるだけ点数を稼ぎましょう。

※特に高圧部分は暗記系が多いです。

 

また、計算問題の中でも得意分野を見つけて集中的に勉強しましょう。

第一種の技能試験も練習すれば大丈夫

工具

第一種の技能試験も事前に候補問題が公表されるため、繰り返し練習して本番にそなえましょう。

 

第一種の技能試験会場には、普段から電気工事をしている人たちが集まります。

 

第一種の技能試験の合格基準は、

  1. 電気的に致命的な欠陥および施工上重大な欠陥がなく、施工上軽微な欠陥箇所数が4以内
  2. 電気的に致命的な欠陥がなく、施工上重大な欠陥箇所数が1で、かつ、施工上軽微な欠陥箇所数が2以内
  3. 電気的に致命的な欠陥がなく、施工上重大な欠陥箇所数が2つで、かつ、施工上軽微な欠陥がない場合

となっており、①~③すべてに該当する人が合格です。

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「技能試験の概要と注意すべきポイント」

引用元:Youtube「試験電材2018第一種電気工事士No.01 ノーカット版」

電気工事士と他の資格の難易度比較

考える

電気工事士を取得したい人の中には、他の資格と比較している人もいるでしょう。

また、どんな順番でどの資格をとるべきか悩む人もいます。

 

資格取得の参考にしてください(^^)

第一種電気工事士と1級・2級電気工事施工管理技士はどっちが難易度が高い?

工具

第一種電気工事士と1級・2級電気工事施工管理技士を比較すると、難易度は第一種電気工事士の方が上です。

 

実技試験がある分、第一種電気工事士の方が難易度は上です。

第一種電気工事士と第三種電気主任技術者(電験三種)はどっちが難易度が高い?

コンピュータ

第一種電気工事士と第三種電気主任技術者(電験三種)なら、第三種電気主任技術者の方が難易度が高いです。

 

第三種電気主任技術者の方が出題範囲が広いためです。

※コンピュータに関する出題もあります。

 

第三種電気主任技術者は人によっては合格まで1年以上かかります。

第二種電気工事士は数ヶ月の勉強で合格できる人が多いです。

 

ただし、実務経験が必要という観点では第一種電気工事士の方がなりにくいと言えます。

 

試験自体の難易度は第三種電気主任技術者の方が高く、勉強量が必要です。

第二種電気工事士と危険物乙4はどっちが難易度が高い?

ガソリンスタンド

第二種電気工事士と危険物乙4を比べると、危険物乙4の方が難易度が高いと思われます。

 

第二種電気工事士は何度も落ちる試験ではありませんが、危険物乙4は何度も落ちる人がいるためです。

第二種電気工事士と第三種冷凍機械責任者はどっちが難易度が高い?

室外機

第二種電気工事士と第三種冷凍機械責任者の難易度は比較はなかなか判断しづらいところです。

 

第二種電気工事士は実技試験があるため、実技が苦手な人は第二種電気工事士の方が難易度が高いでしょう。

 

第三種冷凍機械責任者は4つの選択肢から1つを選ぶ問題だけでなく、4つの中から2つを選ぶ問題もあります。

 

第二種電気工事士は4つの選択肢から1つを選べば良いため、筆記試験は第三種冷凍機械責任者の方が難しいかもしれません。

第二種電気工事士と2級ボイラー技士はどっちが難易度が高い?

ボイラー

第二種電気工事士と2級ボイラー技士では、第二種電気工事士の方が難易度が高いでしょう。

 

やはり、技能試験(実技試験)がある分、第二種電気工事士の方が難易度が高いと言えます。

第一種電気工事士と消防設備士乙4はどっちが難易度が高い?

消火器

第一種電気工事士と消防設備士乙4なら、第一種電気工事士の方が難易度が高いでしょう。

 

筆記試験の難易度は両方同じくらいですが、技能試験(実技試験)がある分第一種電気工事士の方が難易度が高いといえます。

電気工事士の筆記試験の勉強時間

時計

電気工事士の筆記試験の合格に必要な勉強時間は100~120時間を見ておけば良いでしょう。

 

勉強やテストが苦手な人は120時間くらいを目安に勉強、学生時代に勉強がよくできた人は100時間くらいを目安に勉強しましょう。

 

学生さんなど勉強時間がとれる人は、比較的短期間で合格できます。

1日3時間勉強した場合 1日5時間勉強した場合
合計100時間勉強する場合 勉強期間30~40日 勉強期間20~25日
合計120時間勉強する場合 勉強期間40~45日 勉強期間25~30日

1日3時間以上勉強できる人は1~2ヶ月の勉強期間が必要です。

 

仕事をしながら勉強する人は、1日の勉強時間がなかなかとりにくいものですよね。

1日1時間勉強した場合 1日2時間勉強した場合
合計100時間勉強する場合 勉強期間100~120日 勉強期間50~60日
合計120時間勉強する場合 勉強期間120~140日 勉強期間60~70日

仕事をしながら勉強する人は4~5ヶ月の勉強期間を想定しておけば良いでしょう。

どれくらい前から勉強を始めればいいかの参考にしてください。

 

電気工事士は一夜漬けで合格できるほど甘い試験ではありません。

毎日少しずつでも勉強していくのがコツです。

暗記が得意な人の勉強時間

暗記カード

暗記が得意な人の勉強時間は100時間を想定しておけば良いでしょう。

電気工事士は暗記問題が多いため、暗記が得意な人は有利です。

 

ただし、第一種電気工事士は計算問題も多いためもう少し多めの勉強時間を想定しておきましょう。

暗記が苦手な人・勉強が苦手な勉強時間

参考書

暗記が苦手な人・勉強が苦手な人は120時間くらいの勉強時間を想定しておきましょう。

 

前述のとおり、電気工事士は暗記問題が多いため、暗記や勉強が苦手な人は多めの勉強時間が必要です。

 

まずは問題や勉強に触れてみるのをおすすめします。

実際にやってみて「思ったより簡単そう」「思ったより難しい」などの体感があるはずです。

 

「まだ勉強を始めなくていいだろう…」と油断していて、いざ勉強を始めてみたら「思ったより難しい」と感じてしまうと不合格になってしまう危険性があります。

第二種電気工事士の筆記試験の勉強方法

電源ソケット

第二種電気工事士の筆記試験の勉強方法をご紹介します。

 

第二種電気工事士の筆記試験の出題範囲は、

  1. 電気に関する基礎理論
  2. 配電理論及び配線設計
  3. 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
  4. 電気工事の施工方法
  5. 一般用電気工作物の検査方法
  6. 配線図
  7. 一般用電気工作物の保安に関する法令

ですが、①と②が計算問題、③~⑦暗記問題です。

 

つまり、暗記問題の方が出題数が多いため、暗記系を中心に勉強するのがコツです。

参考書

暗記系の問題の勉強方法は、

  1. わかりやすい参考書で基礎を学ぶ
  2. 過去問を繰り返し解く

です。

 

前述のとおり、過去問は過去5年分くらいを繰り返し解くことをおすすめします。

過去問に似た問題が毎年出題されているためです。

 

できれば5回以上過去問を解いて、問題や答えを覚えるくらいまで勉強するとかなり安心です。

一般財団法人電気技術者試験センターのホームページには過去問と回答が掲載されているので、外でも過去問を解く勉強が可能です。

電球

特に勉強しておくと良いのは、

  • オームの法則
  • キルヒホッフの法則
  • 合成抵抗の求め方
  • 直流回路と交流回路の基本
  • 電気材料の用途選別
  • 三角関数の基礎

などです。

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験」

第二種電気工事士の筆記試験の例題

第二種電気工事士の筆記試験で過去に出題された例題をいくつかご紹介します。

問い:直径2.6mm、長さ10mの銅導線と抵抗値が最も近い同材質の銅導線は。

答え:イ.直径1.6mm、長さ20m ロ.断面積8m㎡、長さ10m ハ.直径3.2mm、長さ5m

 

問い:電熱器により、60kgの水の温度を20K上昇させるのに必要な電力量[kW・h]は。ただし、水の比熱は4.2kJ/(kg・K)とし、熱効率は100%とする。

答え:イ.1.0 ロ.1.2 ハ.1.4 二.1.6

 

問い:低圧屋内配線工事に使用する600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸型(銅導体)、導体の直系2.0mm、3心の許容電流[A]は。ただし、周囲温度は30℃以下、電流減少係数は0.70とする。

答え:イ.19 ロ.24 ハ.33 二.35

 

問い:極数6の三相かご形誘導電動機を周波数50Hzで使用するとき、最も近い回転速度[min-1]は。

答え:イ.500 ロ.1000 ハ.1500 二3000

 

問い:系統連系型の太陽電池発電設備において使用される危機は。

答え:イ.低圧進相コンデンサ ロ.パワーコンディショナ ハ.調光器 二.自動点滅器

引用元:一般財団法人電気技術者試験センター「【問題】平成30年度第二種電気工事士下期筆記試験」

これらの問題を見てわからない場合はしっかり勉強しましょう(^^)

第一種電気工事士の筆記試験の勉強方法

電球

第一種電気工事士の筆記試験の勉強方法をご紹介します。

第一種電気工事士の筆記試験の出題範囲は、

  • 電気に関する基礎理論
  • 配電理論及び配線設計
  • 電気応用
  • 電気機器・蓄電池・配線器具・電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
  • 電気工事の施工方法
  • 自家用電気工作物の検査方法
  • 配線図
  • 発電施設・送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性
  • 一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安に関する法令

です。

 

勉強方法は第二種と同じく、

  • 暗記系を重点的に勉強する
  • 過去問を繰り返し勉強する

です。

 

第二種より問題が難しいので、余裕をもった勉強スケジュールを組むことをおすすめします。

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「第一種電気工事士試験」

第一種電気工事士の筆記試験の例題

第一種電気工事士の筆記試験で過去に出題された例題をいくつかご紹介します。

問い:6極の三相かご形誘導電動機があり、その一次周波数がインバータで調整できるようになっている。この電動機が滑り5%、回転速度1140min-1で運転されている場合の一次周波数[Hz]は。

答え:イ.30 ロ.40 ハ.50 二.60

 

問い:有効落差100m、使用水量20㎥/sの水力発電所の発電機出力[MW]は。ただし、水車と発電機の総合効率は85%とする。

答え:イ.1.9 ロ.12.7 ハ.16.7 二18.7

 

問い:ディーゼル機関のはずみ車(フライホイール)の目的として、正しいものは。

答え:イ.停止を容易にする。 ロ.冷却効果を良くする。 ハ.始動を容易にする。 二.回転のむらを滑らかにする。

 

問い:零相変流器と組み合わせて使用する継電器の種類は。

答え:イ.過電圧継電器 ロ.過電流継電器 ハ.地絡継電器 二.比率差動継電器

 

問い:高調波の発生源とならない機器は。

答え:イ.交流アーク炉 ロ.半波整流器 二.進相コンデンサ 二.動力制御用インバータ

 

問い:点検できる隠ぺい場所で、湿気の多い場所又は水気のある場所に施す使用電圧300V以下の低圧屋内配線工事で、施設することができない工事の種類は。

答え:イ.金属管工事 ロ.金属線ぴ工事 ハ.ケーブル工事 二.合成樹脂管工事

引用元:一般財団法人電気技術者試験センター「【問題】平成30年度第一種電気工事士筆記試験」

これらの問題を見てわからない場合はしっかり勉強しましょう(^^)

電気工事士の技能試験の勉強方法

工具

電気工事士の技能試験は実技試験のため、配線図の作成や組み立ての練習が必要です。

 

技能試験では組み立てをするための工具が必要です。

  • プラスとマイナスのドライバー
  • ナイフ
  • ペンチ
  • スケール
  • リングスリーブ用圧着工具
  • ウォーターポンププライヤー

を購入しておきましょう。

 

ホームセンターで購入することもできますし、ネット通販で購入するのも良いでしょう。

試験当日に工具を持っていく必要があります。※忘れても貸してくれません。

電気設備

第二種電気工事士の技能試験の内容は、

  1. 電線の接続
  2. 配線工事
  3. 電気機器及び配線器具の設置
  4. 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
  5. コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
  6. 接地工事
  7. 電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定
  8. 一般用電気工作物の検査
  9. 一般用電気工作物の故障箇所の修理

です。

 

第一種電気工事士は、

  • ⑧自家用電気工作物の検査
  • ⑨自家用電気工作物の操作及び故障箇所の修理

になります。

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「第一種電気工事士試験」「第二種電気工事士試験

ケーブル

技能試験のおおまかな流れは、

  1. 複線図の作成
  2. 電線加工
  3. 回路を組む

です。

 

コツは①複線図の作成を間違いなく行うことです。

①複線図の作成が間違うと後々まで影響してしまい、間違った回路を作ってしまったり、制限時間内に完成しない危険があります。

 

複線図にVVFケーブルの被覆部分とシース部分の長さを記入しておくと、電線加工で間違いが減ります。

 

電線のシース切断長さは±50%まで許されるため、少々長さが違っても合否には問題ありません。

 

メジャーで電線の長さを計るという方法もありますが、工具の持ち替えは時間ロスになり時間が足りなくなったり、焦りにつながるリスクがあります。

 

あらかじめ自分の指の長さや指の関節の長さを計っておくことで、試験中にメジャーの代わりに使うのが時間短縮のコツです。

シース

電線加工は何度も練習しておきましょう。

シースの剥ぎすぎや心線まで傷が入ると減点になってしまいます。

 

シースは保護のためにあるため、剥ぎすぎると電気的弱点になります。

シースの剥ぎ取り範囲をできるだけ小さくなるように切断しましょう。

 

また、シースは被覆にまで切り込みを入れないようにしてください。

被覆に切り込みが入ると漏電の原因となるためです。

 

試験でもシースの切り込みが悪く被覆から心線が見えるほど傷があると減点対象になります。

 

被覆をストリップゲージに合わせて剥くことも大切です。

ストリップゲージに差し込んだときに心線が見えない長さに加工しましょう。

電線

また、合成樹脂の電線管を加工するときはボックスを強く締めすぎると電線管が割れてしまうため、締めすぎに注意しましょう。

 

完成したらスイッチやレセプタクルを持ち上げて試験官にわかりやすくすると良いでしょう。

 

試験時間内に回路を組み上げられるように時間を計って練習しましょう。

 

技能試験の時間は40分ですが、最初は40分以上かかるはずです。

 

何度も繰り返し練習することで安定して40分を切れるようにしましょう。

本番では緊張して練習よりも時間がかかることが予想されます。

 

練習でかなり早く完成させられるようにしておきましょう。

電気工事士の年収

お金

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」のデータから計算すると、全国の電気工事士の平均年収は434万円です。

 

さらに、詳しい年収データも計算してみました。

※男性しか詳しいデータがなかったので、男性の電気工事士の年収情報です。

経験年数0年 経験年数1~4年 経験年数5~9年 経験年数10~14年 経験年数15年以上
19歳まで 208万円 243万円
20~24歳 240万円 314万円 343万円
25~29歳 287万円 339万円 392万円 406万円
30~34歳 337万円 387万円 404万円 427万円 491万円
35~39歳 344万円 361万円 433万円 488万円 506万円
40~44歳 297万円 361万円 420万円 482万円 509万円
45~49歳 373万円 409万円 493万円 528万円 569万円
50~54歳 345万円 422万円 376万円 437万円 569万円
55~59歳 254万円 357万円 418万円 395万円 534万円
60~64歳 304万円 351万円 451万円 369万円 473万円
65~69歳 414万円 446万円 320万円 328万円
70歳以上 237万円 200万円 411万円

電気工事士の経験年数別・世代別の年収グラフ

参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

札束

やはり経験年数が長くなるほど年収が高くなる傾向があります。

 

電気工事士の資格を取得することはもちろん、スキルを磨くことで高い給料を稼ぐこともできます。

 

今後電気がなくなることは考えにくいですから、将来性もある仕事です。

就職や転職にも有利になるでしょう。

電気工事士の仕事内容

コンセントの取り付け

電気工事士の仕事内容は名前の通り電気工事を行います。

電気工事は無知識で行うと漏電・感電・火災事故になる危険があります。

 

電気の事故で人や建物の損傷を与えた場合は損害賠償や罰金などの問題に発展します。

 

電気工事は危険なため、電気工事士の資格保持者しかできないと法律で決められています。

 

電気工事士にできる業務は、

  • コンセントを設置する
  • 電線管に電線を収容する
  • 電線を造営材に直接固定する
  • 接地線の相互接続・接地極埋設・接地極と接地線を接続する

などです。

 

第一種と第二種で取り扱い範囲が違います。

  • 第一種:第二種の工事可能範囲と最大電力500kW未満の工場・ビルなどの工事に従事できる
  • 第二種:住宅や店舗600ボルト以下で受電する設備の工事ができる

となっており、第一種であればほとんどすべての電気工事が可能になります。

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「電気工作物の範囲と資格」

電気工事士の試験内容

問題集

電気工事士の試験内容をご紹介します。

必ず事前に確認してください。

願書受付期間

願書

願書受付期間は、

  • 第一種:7月ころ
  • 第二種:上期3月中旬~4月上旬ころまで、下期6月中旬~7月上旬ころまで

です。

第二種は年に2回試験がありますが、上期と下期両方申込むことはできません。

 

申込は一般財団法人電気技術者試験センターに行います。

申込方法は願書を郵送で送る方法と、インターネット申込みがあります。

受験料

電気工事士の受験料をご紹介します。

郵送申込み インターネット申込み
第一種電気工事士 11300円 10900円
第二種電気工事士 9600円 9300円

インターネット申込みの方が受験料が安いためおすすめです。

試験日

電気工事士の試験日をご紹介します。

筆記試験 技能試験
第一種電気工事士 10月上旬ころ 12月上旬ころ
第二種電気工事士(上期) 6月上旬ころ 7月下旬ころ
第二種電気工事士(下期) 10月上旬ころ 12月上旬ころ

試験地

電気工事士の試験地は第一種・第二種ともにすべての都道府県で実施されています。

筆記試験免除の条件

ガッツポーズ

筆記試験が免除され技能試験のみの条件を見てみましょう。

 

第一種電気工事士の筆記試験免除の条件は、

  • 前年度の第一種電気工事士の筆記試験に合格した人
  • 第一種・第二種・第三種電気主任技術者の免状の交付を受けている人
  • 旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の資格をもっている人

となっています。

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「平成30年度用 第一種電気工事士試験受験案内」

 

第二種電気工事士の筆記試験免除の条件は、

  • 前年度の第二種電気工事士の筆記試験に合格した人
  • 高校・高専・大学で電気工学の課程を卒業した人
  • 第一種・第二種・第三種電気主任技術者の免状の交付を受けている人
  • 旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の資格をもっている人
  • 改正前の鉱山保安法第18条の試験の電気保安に関する事項を分掌する係員の試験に合格した人
  • 旧自家用電気工作物施設規則の電気技術に相当の知識経験があると認められた人

となっています。

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「平成30年度用 第二種電気工事士試験受験案内(上期試験)」

合格発表時期

電気工事士の合格発表の時期を見てみましょう。

筆記試験 技能試験
第一種電気工事士 11月上旬ころ 翌年1月中旬ころ
第二種電気工事士 7月上旬ころ 9月上旬ころ

資格の更新

講習

第一種電気工事士は5年に一度資格の更新が必要です。

更新講習を受けないと更新できません。

 

更新については自己管理が必要ですので、更新時期を忘れないようにしましょう。

まとめ

電気

いかがでしたか?

電気工事士は第一種・第二種ともにそこまで難易度が高い資格ではありません。

 

きちんと勉強すれば取得できる資格ですので、電気工事の仕事をする人はぜひ取得しておきましょう。

 

筆記試験は主に過去問を中心に暗記系の問題を勉強しましょう。

技能試験は配線図と組み立ての練習を繰り返しして、時間内に完成できるようにしておきましょう。

 

手に職がつき将来性もある資格です。

長く稼げる資格でもありますので、一生ものの資格と言えるでしょう。

 

あなたのキャリアに役立つ資格ですので、第二種・第一種と目指していきましょう(^^)

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