電気主任技術者・電験試験の難易度や年収!三種二種一種のコツ

電球

電気主任技術者・電験の試験の難易度や年収をご紹介します。

三種・二種・一種の合格のためのコツもご紹介します。

 

電気主任技術者は電気系資格の中でもっとも難易度が高い試験です。

 

事業用電気工作物の保安業務には電気主任技術者が必要であり、取得しておくと年収も高くなります。

 

難関試験であるため、とても重宝される資格です。

 

この記事では、

  • 電気主任技術者(電験)とは?
  • 電験主任技術者の試験の難易度
  • 勉強方法や勉強時間
  • 一種・二種・三種の試験内容
  • 電気主任技術者の年収や給料

などをご紹介します。

 

あなたの資格取得の参考になればうれしいです(^^)

それでは、さっそく見ていきましょう!

電気主任技術者(電験)とは?

技術者

電気主任技術者とは、事業用電気工作物や自家用電気工作物の保安業務を行える国家資格です。

「電験」とも呼ばれています。

 

保安業務とは電気設備の維持・運用・工事計画などの業務です。

 

電気事業法43条1項では、事業用電気工作物には電気主任技術者を配置しなければならないと定められています。

事業用電気工作物を設置する者は、事業用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督をさせるため、主務省令で定めるところにより、主任技術者免状の交付を受けている者のうちから、主任技術者を選任しなければならない。

引用元:電気事業法

鉄道

勤務先は、

  • 工場
  • オフィスビル
  • 大型ショッピングセンター
  • ホテル
  • 複合施設
  • 鉄道会社
  • 発電所
  • マンション

など、事業用電気工作物のある施設・建物に常駐します。

 

発電所以外の事業用電気工作物は、受電した電気を施設に合った電圧に変換する変電設備のことです。

 

電気の取り扱いを間違えると事業が行えないどころか、火災事故などが発生する原因になります。

 

電気主任技術者の資格保持者がいないと、事業用電気工作物を取り扱うことができないのです。

 

事業者によっては電気主任技術者を自社雇用せず外注する会社もあるため、電気主任技術者の資格があると独立することもできます。

電気主任技術者(電験)には第一種・第二種・第三種がある

電気主任技術者(電験)には第一種・第二種・第三種があり、取扱可能な業務範囲が違います。

取扱可能な業務範囲
第一種電気主任技術者 すべての事業用電気工作物
第二種電気主任技術者 電圧が17万V未満の事業用電気工作物
第三種電気主任技術者 電圧が5万V未満の事業用電気工作物(出力5000kW以上の発電所を除く)

第一種電気主任技術者はすべての事業用電気工作物を取り扱うことができますが、第一種は難関試験です。

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「電気主任技術者って何だろう?」

電気主任技術者(電験)の試験の難易度

マークシート

電気主任技術者(電験)は電気系資格の中で最難関試験です。

難易度は「超高い」と言えます。

 

電気主任技術者の知識が乏しかったら、高電圧の事業用電気工作物で大事故が起きてしまいます。

 

高い安全性が必要な業務であるため、厳しい試験内容となっているのです。

 

電気主任技術者は資格を取得しないと業務ができない仕事のため、無資格者が普段の業務を通して勉強するのが難しい資格です。

 

そのため、不慣れな単語や計算が多く難易度が高い試験です。

計算問題が多いため、暗記系だけでは合格できません。

問題集

一般財団法人電気技術者試験センターでは、毎年30名超の試験作成員さんたちで試験問題が作られています。

 

過去問の使いまわしはほとんどないため、過去問を丸暗記しても合格できません。

 

基礎から学んで理解を深めないといけないのです。

 

第三種が一番難易度が低く、第一種が一番難易度が高いです。

試験の難易度を表す「合格率」を見てみましょう。

第三種電気主任技術者の合格率や難易度

第三種電気主任技術者の近年の合格率をご紹介します。

年度 受験申込者 受験者 合格者 合格率 科目合格者 科目合格率
平成7年度 50597人 39077人 4160人 10.6% 23970人 61.3%
平成8年度 62759人 51895人 8646人 16.6% 26976人 51.9%
平成9年度 70362人 59025人 7982人 13.5% 18403人 31.1%
平成10年度 65836人 54386人 5804人 10.6% 18203人 33.4%
平成11年度 63594人 52358人 6238人 11.9% 24622人 47%
平成12年度 67354人 55767人 6703人 12% 17068人 30.6%
平成13年度 65604人 53446人 6490人 12.1% 21761人 40.7%
平成14年度 66867人 53804人 4364人 8.1% 15477人 28.7%
平成15年度 67996人 51480人 5336人 10.3% 15583人 30.2%
平成16年度 59919人 44661人 3851人 8.6% 15140人 33.8%
平成17年度 56676人 42390人 4831人 11.3% 16423人 38.7%
平成18年度 54611人 41133人 4416人 10.7% 12858人 31.2%
平成19年度 55234人 40608人 3647人 8.9% 11939人 29.4%
平成20年度 54509人 40140人 4361人 10.8% 15350人 38.2%
平成21年度 64259人 47593人 4558人 9.5% 17140人 36%
平成22年度 68471人 50794人 3639人 7.1% 14240人 28%
平成23年度 67844人 48864人 2674人 5.4% 13245人 27.1%
平成24年度 68484人 49452人 2895人 5.8% 14741人 29.8%
平成25年度 69128人 49575人 4311人 8.6% 12381人 24.9%
平成26年度 68756人 48681人 4102人 8.4% 14625人 30%
平成27年度 63694人 45311人 3502人 7.7% 13389人 29.5%
平成28年度 66896人 46552人 3980人 8.5% 13457人 28.9%
平成29年度 64974人 45720人 3698人 8% 12176人 26.6%
平成30年度 61941人 42976人 3918人 9.1% 12335人 28.7%

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験」

合格発表

合格率は10%前後、科目合格率は30%前後となっています。

 

第三種電気主任技術者の試験レベルは、工業高校の電気科卒業くらいと言われています。

 

工業高校の電気科卒業くらいといっても、電気の勉強をしたことがない人にはかなり難しい試験です。

第三種といえども出題範囲は広いです。

 

他の資格と比較すると、電気主任技術者がいかに難しいかイメージがわきます。

  • 司法書士:約4%
  • 社会保険労務士:約6%
  • 一級建築士:約10%
  • 税理士:13~17%
  • 弁護士:約25%

となっており、第三種電気主任技術者は一級建築士と同レベルです。

 

第三種電気主任技術者は税理士や弁護士よりも合格しにくい試験なのです。

かなり難易度が高い資格なのがわかりますよね。

困る人

ちなみに、

  • 第二種電気工事士の合格率:約63%
  • 第一種電気工事士の合格率:約54%

ですので、電気工事士と比較すると第三種電気主任技術者はかなり難しい試験だといえます。

参考書

「科目合格」ですが、第三種電気主任技術者の試験科目は、

  • 理論
  • 電力
  • 機械
  • 法規

の4科目があり、科目合格制です。

 

3年以内に4科目に合格すれば第三種電気主任技術者に合格できます。

 

「科目合格者」は4科目中、1~3科目の合格者です。

 

平成30年の第三種電気主任技術者の科目ごとの合格率は、

科目 合格率
理論 14.8%
電力 25.1%
機械 19.5%
法規 13.4%

となっています。

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「平成30年度第三種電気主任技術者試験の結果について」

法律

電力は合格率が高めですが、法規や理論で苦戦する人が多いです。

 

「知識が偏っていると合格できない」とも言えますね。

合格基準は各科目で60点以上(60%以上)の正答が必要です。

第三種電気主任技術者の過去問

パソコンを使う人

第三種電気主任技術者の過去問は一般財団法人電気技術者試験センターのホームページに掲載されています。

の過去問がありますので、参考に見てみてください。

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験の問題と解答」

 

過去問をパッと見て「わからない…」という人は、しっかり勉強しましょう。

電球

理論は、

  • オームの法則
  • キルヒホッフの法則
  • 帆足ミルマンの定理
  • 鳳テブナンの定理
  • 磁気回路
  • 三相交流回路
  • トランジスタの電子回路

など、幅広く題されます。

 

電気工事士でも出題される分野ですが、計算問題が多いため基礎の勉強が必要です。

公式を使った応用問題もあります。

試験問題

電力の問題は、

  • 発電設備
  • 送配電設備
  • 水力発電
  • 火力発電
  • コンバインドサイクル発電
  • 新エネルギー発電
  • 高調波対策

などが出題されます。

 

電気主任技術者の業務は受電側の設備が多いですが、発電側の知識に関する問題もでます。

数学

機械の問題は、

  • 電気機器
  • パワーエレクトロニクス
  • 証明
  • 電池
  • 変圧器の結線方法
  • 電動機の応用
  • プログラミング
  • 電子デバイス
  • 電熱
  • 自動制御

などが出題されます。

 

計算問題も多いのが特徴です。

勉強する人

法規の問題は暗記問題が多いです。

  • 電気事業法
  • 電気設備技術基準

などが出題されます。

 

計算問題も出題され、電線の許容電流や電柱の架線の強度などが過去に出題されています。

第二種電気主任技術者の合格率や難易度

第二種電気主任技術者の近年の合格率をご紹介します。

第二種電気主任技術者は一次試験と二次試験があります。

 

まずは一次試験の合格率です。

年度 受験申込者 受験者 合格者 合格率 科目合格者 科目合格率
平成9年度 5739人 5078人 1666人 32.8% 2465人 48.5%
平成10年度 6472人 5704人 1944人 34% 2567人 45%
平成11年度 6817人 6010人 2026人 33.7% 2899人 48.2%
平成12年度 7120人 6339人 1837人 28.9% 2926人 46%
平成13年度 7872人 6889人 1931人 28% 3390人 49.2%
平成14年度 8521人 7405人 1855人 25% 3500人 47.2%
平成15年度 9224人 7772人 1769人 22.7% 3663人 47.1%
平成16年度 9048人 7536人 1777人 23.5% 3531人 46.8%
平成17年度 8503人 7127人 1581人 22.1% 3621人 50.8%
平成18年度 8413人 7038人 1523人 21.6% 3231人 45.9%
平成19年度 8260人 6832人 1222人 17.8% 3215人 47%
平成20年度 8039人 6693人 1572人 23.4% 3499人 52.2%
平成21年度 8107人 6743人 1805人 26.7% 3162人 46.8%
平成22年度 8175人 6786人 1549人 22.8% 3395人 50%
平成23年度 8415人 6659人 1047人 15.7% 3542人 53.1%
平成24年度 8562人 7034人 1748人 24.8% 3522人 50%
平成25年度 7876人 6452人 1550人 24% 3018人 46.7%
平成26年度 8225人 6676人 1595人 23.8% 3261人 48.8%
平成27年度 7871人 6418人 1557人 24.2% 3255人 50.7%
平成28年度 8080人 6521人 1456人 22.3% 3007人 46.1%
平成29年度 8077人 6570人 1737人 26.4% 3450人 52.5%

一次試験は合格率が2~3割ほどあります。

第三種電気主任技術者で勉強したことも活かせるため、一次試験は比較的合格率が高めです。

 

では、二次試験の合格率を見てみましょう。

年度 受験者 合格者 合格率
平成9年度 2331人 603人 25.8%
平成10年 2807人 440人 15.6%
平成11年度 3169人 367人 11.5%
平成12年度 3127人 476人 15.2%
平成13年度 3023人 370人 12.2%
平成14年度 2993人 641人 21.4%
平成15年度 2731人 480人 17.5%
平成16年度 2702人 303人 11.2%
平成17年度 2551人 545人 21.3%
平成18年度 2285人 295人 12.9%
平成19年度 2156人 245人 11.3%
平成20年度 2251人 675人 29.9%
平成21年度 2490人 255人 10.2%
平成22年度 2636人 411人 15.5%
平成23年度 1942人 219人 11.2%
平成24年度 2249人 304人 13.5%
平成25年度 2503人 282人 11.2%
平成26年度 2443人 350人 14.3%
平成27年度 2406人 297人 12.3%
平成28年度 2364人 459人 19.4%
平成29年度 2435人 329人 13.5%

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「第二種電気主任技術者試験」

グラフ

やはり一次試験よりも合格率は下がります。

合格率10~20%くらいです。

 

意外なのですが、第三種電気主任技術者の方が合格率が低いのです。

 

第二種電気主任技術者は電気系の専門学校を卒業するくらいの難易度と言われています。

 

第三種電気主任技術者の試験を90点台で合格できれば、第二種電気主任技術者にチャレンジできるレベルです。

電球

一次試験の試験科目は、

  • 理論
  • 電力
  • 機械
  • 法規

の4科目です。

 

第三種電気主任技術者同様、一次試験は科目合格制です。

1科目合格の権利は合格から2年継続できます。

 

3年以内に4科目に合格できれば一次試験合格です。

火力発電所

二次試験は一次試験合格者のみ受験できます。

二次試験の試験科目は、

  • 電力・管理
  • 機械・制御

ですが、二次試験には科目合格制度がありませんので、2科目を一発合格する必要があります。

 

二次試験では第三種電気主任技術者では出題されなかった、発電所や変電所の業務の問題も出題されます。

 

平成30年の第二種電気主任技術者の一次試験の科目ごとの合格率は、

科目 合格率
理論 32.6%
電力 59.9%
機械 38.9%
法規 51.9%

となっています。

電力と法規は合格率が高いですが、理論と機械で苦戦する人が多いです。

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「平成30年度第一種及び第二種電気主任技術者試験一次試験の結果について」

第二種電気主任技術者の過去問

パソコン

第二種電気主任技術者の過去問は一般財団法人電気技術者試験センターのホームページに掲載されています。

の過去問がありますので、参考に見てみてください。

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「第二種電気主任技術者試験の問題と解答」

 

過去問をパッと見て「わからない…」という人は、しっかり勉強しましょう。

第一種電気主任技術者の合格率や難易度

電気

第一種電気主任技術者の近年の合格率をご紹介します。

第一種電気主任技術者は一次試験と二次試験があります。

 

まずは一次試験の合格率です。

年度 受験申込者 受験者 合格者 合格率 科目合格者 科目合格率
平成9年度 1005人 901人 272人 30.1% 458人 50.8%
平成10年度 1224人 1108人 259人 23.3% 609人 54.9%
平成11年度 1382人 1261人 335人 26.5% 680人 53.9%
平成12年度 1408人 1285人 398人 30.9% 572人 44.5%
平成13年度 1487人 1328人 327人 24.6% 618人 46.5%
平成14年度 1574人 1389人 332人 23.9% 706人 50.8%
平成15年度 1836人 1590人 443人 27.8% 818人 51.4%
平成16年度 1865人 1627人 381人 23.4% 781人 48%
平成17年度 1929人 1666人 219人 13.1% 646人 38.7%
平成18年度 2034人 1755人 234人 13.3% 940人 53.5%
平成19年度 1921人 1651人 314人 19% 1028人 62.2%
平成20年度 1882人 1617人 353人 21.8% 751人 46.4%
平成21年度 2023人 1721人 368人 21.3% 911人 52.9%
平成22年度 1992人 1715人 417人 24.3% 913人 53.2%
平成23年度 1953人 1632人 441人 27% 764人 46.8%
平成24年度 1894人 1627人 371人 22.8% 794人 48.8%
平成25年度 1874人 1624人 379人 23.3% 865人 53.2%
平成26年度 1916人 1638人 337人 20.5% 802人 48.9%
平成27年度 1844人 1563人 401人 25.6% 794人 50.7%
平成28年度 1801人 1519人 331人 21.7% 702人 46.2%
平成29年度 1821人 1567人 363人 23.1% 844人 53.8%

第一種電気主任技術者の一次試験は年によって合格率が上下しますが、おおよそ10~20%台の合格率です。

 

科目合格者の合格率も高いですね。

 

では、二次試験の合格率も見てみましょう。

年度 受験者 合格者 合格率
平成9年度 428人 126人 29.4%
平成10年 432人 72人 16.6%
平成11年度 515人 47人 9.1%
平成12年度 638人 129人 20.2%
平成13年度 591人 75人 12.6%
平成14年度 566人 53人 9.3%
平成15年度 685人 81人 11.8%
平成16年度 694人 49人 7%
平成17年度 524人 66人 12.5%
平成18年度 374人 41人 10.9%
平成19年度 481人 43人 8.9%
平成20年度 593人 118人 19.8%
平成21年度 608人 68人 11.1%
平成22年度 680人 132人 19.4%
平成23年度 707人 60人 8.4%
平成24年度 699人 68人 9.7%
平成25年度 641人 96人 14.9%
平成26年度 576人 75人 13%
平成27年度 608人 105人 17.2%
平成28年度 581人 75人 12.9%
平成29年度 569人 86人 15.1%

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「第一種電気主任技術者試験」

年によっては合格率が10%を切るときもあります。

第一種電気主任技術者の二次試験は難関と言えるでしょう。

 

第一種電気主任技術者は大学の工学部電気科を卒業するくらいの難易度といわれています。

電気系資格の中で最難関試験です。

マークシート

一次試験の試験科目は、

  • 理論
  • 電力
  • 機械
  • 法規

の4科目です。

科目合格制で、3年以内に4科目に合格すれば一次試験に合格して二次試験にいけます。

 

二次試験の試験科目は、

  • 電力・管理
  • 機械・制御

ですが、二次試験には科目合格制度がありませんので、2科目を一発合格する必要があります。

 

平成30年の第一種電気主任技術者の一次試験の科目ごとの合格率は、

科目 合格率
理論 54.5%
電力 59.6%
機械 30.6%
法規 50.8%

となっています。

機械が難関になりそうですね。

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「平成30年度第一種及び第二種電気主任技術者試験一次試験の結果について」

第一種電気主任技術者の過去問

ホームページ

第一種電気主任技術者の過去問は一般財団法人電気技術者試験センターのホームページに掲載されています。

の過去問がありますので、参考に見てみてください。

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「第一種電気主任技術者試験の問題と解答」

 

過去問をパッと見て「わからない…」という人は、しっかり勉強しましょう。

電気主任技術者(電験)の勉強時間・勉強方法

時間

電気主任技術者に合格するまでの勉強時間は平均で約1000時間と言われています。

 

電気工事士の勉強時間は100~120時間と言われていますので、電気主任技術者がいかに難易度が高いかがわかりますね。

 

勉強時間のおおよその目安ですが、

  1. 電気を初めて勉強する人:約1500時間
  2. 微分積分の基礎がわかる人:約1000時間
  3. 球体の体積の式ができる人:約500時間
  4. 三次元の行列式計算やリッカチの微分方程式を理解している人:約300時間

という感じです。

 

それでは、勉強時間・勉強期間のシミュレーションを見てみましょう。

勉強に専念できる人の勉強時間・勉強期間

勉強する男性

仕事をしておらず勉強に専念できる人の勉強時間・勉強期間のイメージです。

1日6時間勉強するとして、

  1. 電気を初めて勉強する人:約1500時間÷6時間=250日(約8ヶ月)
  2. 微分積分の基礎がわかる人:約1000時間÷6時間=167日(約5ヶ月半)
  3. 球体の体積の式ができる人:約500時間÷6時間=83日(約3ヶ月)
  4. 三次元の行列式計算やリッカチの微分方程式を理解している人:約300時間÷6時間=50日(約1ヶ月半)

くらいのイメージです。

 

電気を初めて勉強する人は約8ヶ月かかりますので、逆算して早めに勉強を始めましょう。

仕事をしながら勉強する人の勉強時間と勉強期間

仕事する女性

仕事をしながら勉強をする人の勉強時間と勉強期間のイメージです。

1日1時間勉強するとして、

  1. 電気を初めて勉強する人:約1500時間÷1時間=1500日(約4年)
  2. 微分積分の基礎がわかる人:約1000時間÷1時間=1000日(約3年)
  3. 球体の体積の式ができる人:約500時間÷1時間=500日(約1年半)
  4. 三次元の行列式計算やリッカチの微分方程式を理解している人:約300時間÷1時間=300日(約1年)

くらいのイメージです。

 

仕事をしながら勉強する人は年単位で勉強計画を立てましょう。

 

電気主任技術者は難易度が高いため、粘り強く勉強していかないと合格できません。

電気主任技術者の勉強のコツ

説明する女性

電気主任技術者の勉強のコツは、

  • 基礎的な参考書で勉強する
  • 難易度の低い問題集から問題を解く
  • 過去問を解く

という順序で勉強することです。

 

電気主任技術者の一次試験の問題は5つの選択肢から1つを選択するマークシート方式です。

選択肢が多いため「運よく合格」ということは滅多にありません。

 

計算問題も多いため、公式など基礎を完璧にしておかないと問題を解けないようになっています。

 

よく「てっとり早く過去問から勉強を始める」という人がいますが、電気主任技術者ではおすすめしません。

数学

また、計算問題が多いため丸暗記するタイプの勉強法でも点数が伸びません。

計算問題が多いため「計算問題を捨てて暗記問題で勝負」という方法は通用しません。

※ただし、法規は丸暗記です。

 

勉強の王道である、参考書→問題集→過去問の順番で勉強しましょう。

また、問題集や過去問は何度も解きましょう。

 

一次試験は科目合格制科目合格性ですから「1年で1科目を勉強する」という人もいますが、4科目を3年で合格しなければいけないため、1年に1科目のペースでは合格できません。

第三種電気主任技術者の試験内容

第三種電気主任技術者の試験内容をご紹介します。

受験資格 不問
願書受付期間 5月上旬~6月上旬
試験日程 9月上旬
合格発表日程 10月中旬
受験料 郵便申込み5200円・インターネット申込み4850円
受験地 全国

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「平成30年度第三種電気主任技術者試験受験案内」

卒業証書

また、第三種電気主任技術者は認定校で電気工学の学科を卒業して、500V以上の電気工作物の工事・維持・運用の所定の実務経験があれば、試験を免除されます。

※不足科目があれば、不足科目の試験合格が必要です。

 

面接で合格すると第三種電気主任技術者を取得できます。

認定校の一覧データがあるので参考にしてください。

参考:電気主任技術者認定校一覧

 

試験合格後は経済産業大臣に免状交付申請をして免状の交付を受け、資格取得となります。

 

試験合格者の交付手数料は2350円、認定者の交付手数料は6600円です。

第二種電気主任技術者の試験内容

第二種電気主任技術者の試験内容をご紹介します。

受験資格 不問
願書受付期間 5月上旬~6月上旬
一次試験日程 9月上旬
二次試験日程 11月中旬
一次試験合格発表日程 10月中旬
二次試験合格発表日程 翌年2月上旬
受験料 郵便申込み12800円・インターネット申込み12400円
受験地 北海道、宮城、東京、愛知、石川、大阪、広島、香川、福岡、沖縄

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「第一種・第二種電気主任技術者試験受験案内」

試験を受ける人

一次試験に合格すると、翌年度の受験だけは一次試験が免除されます。

 

また、大学や高専で電気工学に関する学科を卒業して電圧1000V以上の電気工作物の工事・維持・運用をしているか、第三者電気主任技術者の免状を取得し電圧10000V以上の電気工作物の工事・維持・運用の実務経験が所定の年数以上ある人は、一次試験と二次試験が免除されます。

※不足科目があれば、不足科目の試験合格が必要です。

 

面接で合格すると第二種電気主任技術者を取得できます。

試験合格後は経済産業大臣に免状交付申請をして免状の交付を受け、資格取得となります。

 

試験合格者の交付手数料は2350円、認定者の交付手数料は6600円です。

第一種電気主任技術者の試験内容

第一種電気主任技術者の試験内容をご紹介します。

受験資格 不問
願書受付期間 5月上旬~6月上旬
一次試験日程 9月上旬
二次試験日程 11月中旬
一次試験合格発表日程 10月中旬
二次試験合格発表日程 翌年2月上旬
受験料 郵便申込み12800円・インターネット申込み12400円
受験地 北海道、宮城、東京、愛知、石川、大阪、広島、香川、福岡、沖縄

参考:一般財団法人電気技術者試験センター「第一種・第二種電気主任技術者試験受験案内」

喜ぶ人

一次試験に合格すると、翌年度の受験だけは一次試験が免除されます。

 

また、大学や高専で電気工学に関する学科を卒業して電圧5000V以上の電気工作物の工事・維持・運用をしているか、第三者電気主任技術者の免状を取得し電圧50000V以上の電気工作物の工事・維持・運用の実務経験が所定の年数以上ある人は、一次試験と二次試験が免除されます。

※不足科目があれば、不足科目の試験合格が必要です。

 

面接で合格すると第一種電気主任技術者を取得できます。

試験合格後は経済産業大臣に免状交付申請をして免状の交付を受け、資格取得となります。

 

試験合格者の交付手数料は2350円、認定者の交付手数料は6600円です。

電気主任技術者の年収

札束

電気主任技術者の年収は約500万円と言われています。

 

電気主任技術者の資格は難易度が高く、事業用電気工作物には電気主任技術者を配置しなければならないことから、電気主任技術者は貴重な存在です。

 

資格をもっていれば就職・転職も有利になります。

ただし、電気主任技術者は資格だけ持っていて実務経験がない人もいます。

 

現実的には就職活動のときに実務経験を見られます。

どのような事業用電気工作物の実務経験があるかも見られるでしょう。

面接官

電気主任技術者を求めている企業が、

  • 発電所
  • 工場
  • マンション
  • 大型商業施設

など、どういった実務経験を求めているかを調べましょう。

企業が求めている実務経験と合えば採用されやすいです。

 

自家用電気工作物ではない事業用電気工作物は、直接雇用の電気主任技術者を配置しなければいけません。

 

つまり、電気主任技術者の資格があって実務経験があれば正社員採用されやすいということです。

アイデア

自家用電気工作物であれば電気主任技術者を外注できるため、個人事業主で独立して稼ぐ電気主任技術者もいます。

 

「スポットネットワーク方式」など、特別高圧でありながら電圧が低い大型施設もあります。

特に、首都圏では第三種電気主任技術者でも働ける大型施設も多く、第三種でもやりがいのある仕事ができるでしょう。

注意マーク

ただし、電気主任技術者は「事故を起こさない」ということが絶対使命です。

 

試験に合格することだけでなく、高い安全意識が必要な仕事です。

 

今後も電気がなくなることは考えにくいですから、電気主任技術者は将来性もある資格と言えるでしょう。

まとめ

電球

いかがでしたか?

電気主任技術者はとても難易度の高い試験です。

 

計画的にコツコツと勉強を重ねていく必要があります。

1年以上の勉強時間が必要になる人が多いので、毎日少しずつでも勉強するクセをつけるようにしましょう。

 

電気主任技術者の人材不足や高齢化が進んでいるため、あなたが電気主任技術者の資格を取得するとあらゆる企業から求められる人材になれます。

 

長く稼げる資格でもあるため、取得することをおすすめします。

 

電気工事士よりも年収が高くなる傾向にあるため、キャリアアップのためにも有効な資格です。

あなたの資格取得の参考になればうれしいです(^^)

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