それとも、けっこうきついの?
未経験で転職を考えるけど、実際どうなのか知りたい。
あと、できるだけ楽な電気施工管理に転職する方法ってあるの?
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかることは以下のとおり。
- 電気施工管理の仕事内容
- 電気施工管理は楽じゃない
- 電気施工管理のやりがい・魅力
- 電気施工管理に向いている人と向いていない人の特徴
- できるだけ楽な電気施工管理に転職するコツ
私たちワット・コンサルティングは、施工管理の技術者派遣の会社です。
未経験で電気施工管理に転職したい人を募集しています。
結論、電気施工管理は楽な仕事ではありません。
この記事では、電気施工管理のきつい部分とやりがい・魅力を解説するので、本当に転職するか判断材料にしてみてください。
この記事の監修者
施工管理の技術者派遣を行う会社。これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。
- 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
- 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
- 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号
目次
電気施工管理の仕事内容
基礎知識として、電気施工管理の仕事内容をまとめておきます。
- 作業員さんたちが働きやすいように、仕事の準備をする
- 作業員さんの補助
- 現場の進捗を写真にとる
- 事務作業
- 顧客や業者との打ち合わせ
- 朝礼の指揮
- 現場の掃除
- 建設物が期限内に完成するように、工事のスケジュールを管理する
- 工事が遅れていれば、スケジュールを修正して間に合うように作業員さんに指示を出す
- 人が足りなければ、協力会社に依頼して助っ人を呼ぶ
- 作業員さんの安全が保たれるように、安全な作業環境を作る
- 工事が予算内におさまるように、工事費を調整する
- 電力会社への申請作業
詳しくは、電気工事の現場監督(施工管理)の仕事内容や給料【未経験の会社選び】にまとめています。
電気施工管理は楽じゃない
結論、電気施工管理は楽な仕事ではありません。
きつい部分は以下の4つです。
- 残業がある
- 夜間作業がある
- 休日が少ない
- 危険を伴う
1つずつ解説します。
残業がある
電気施工管理は残業が多いです。
理由は工事期間が短いことがあるから。
例えばビルの電気工事を行う場合、ビルの建築工事がある程度進まないと電気工事ができません。
建築工事が遅れると、当然ながら電気工事の期間が短くなります。
短い期間で工事を終わらせなければいけないため、残業することが多くなりがちです。
夜間作業がある
電気施工管理は夜間作業もあります。
例えば商業施設の電気設備の修繕工事は、営業時間が終わった夜間に行うことが多いです。
昼夜が逆転する期間もあるため、体力的にきついと感じることがあるでしょう。
休日が少ない
電気施工管理は休日が少なめです。
前述のとおり工事期間が短いことがあり、ときには休日返上で工事を進めることがあるからです。
また、緊急の電気工事もあるため、休日に稼働することもあります。
危険を伴う
電気工事は危険を伴います。
施工管理が直接工事を行うわけではないですが、現場にいる施工管理も危険と隣り合わせです。
現場で危険な目にあうと「きつい仕事だなぁ…」と思うことがあるでしょう。
電気施工管理のやりがい・魅力
くりかえしですが、電気施工管理は楽な仕事ではありません。
ただし、そのぶんやりがい・魅力も大きいです。
やりがい・魅力は以下の3つです。
- 仕事が安定している
- 転職が有利になる
- 資格取得やスキルアップで年収が上がる
こちらも1つずつ解説するので、転職するか参考にしてみてください。
仕事が安定している
電気施工管理は今後も仕事が安定しています。
そもそも、電気設備がなくなることは考えにくいから。
今後は以下のような需要もあります。
- IoTやAIの進化:電力の需要が高まる
- 5Gの普及:電気通信の需要が高まる
- 災害復旧:電気設備の復旧工事が必要
- 無電柱化:電線の埋没工事の需要が高まる
- LEDの普及:照明設備工事の需要が高まる
- オール電化の普及:新築やリフォームで需要あり
- 自然エネルギー化:発電設備工事の需要が高まる
- 自動運転の普及:自動運転車の電気設備が必要になる
- 電気自動車の普及:自動車工場の設備工事の需要が高まる
- メンテナンス工事:電気設備は継続的なメンテナンスが必要
- リニア中央新幹線の建設:鉄道電気工事や駅構内の電気設備工事が必要
参考:電気工事業界の将来性や動向は明るい【未経験で転職する手順も解説】
将来性も問題ないので、長く安定して稼ぎたい人は電気施工管理がおすすめです。
転職が有利になる
電気施工管理は転職も有利になります。
理由は、電気施工管理が不足しているから。
特に経験者は取り合いなので、きちんとスキルアップしていけば転職に困ることはないでしょう。
また、1級電気工事施工管理技士など国家資格を取得すれば、大手の電気工事会社に転職できる可能性が高まります。
大手の電気工事会社については、サブコンの施工管理に転職する方法|きついと言われる3つの理由に詳しくまとめています。
資格取得やスキルアップで年収が上がる
電気工事施工管理技士を取得したり、現場で経験を積んでスキルアップしていくと年収が上がりやすいです。
中には年収1000万円以上を稼ぐ人もいます。
「電気工事施工管理技士」とは電気施工管理の国家資格で、取得すると以下のことができます。
- 現場に配置が必要な責任者になれる
- 公共工事を受注しやすくなる
つまり、会社の売上に貢献できる資格なので、昇給・資格手当で年収アップしやすいです。
また、当然ながら多くの会社が電気工事施工管理技士を採用したいため、転職も有利になります。
電気工事施工管理技士については、以下の記事を参考にどうぞ。
と思うかもしれませんが、未経験で転職するときに電気工事施工管理技士は不要です。
そもそも実務経験がないと受験できません。
まずは資格なしで転職して、実務経験を積んでいきましょう。
稼ぎたい人にも、電気施工管理はおすすめです。
電気施工管理に向いている人と向いていない人の特徴
向いてなかったらどうしよう…
結論、電気施工管理に向いている人と向いていない人の特徴は以下のとおりです。
向いている人 | コミュニケーション能力がある
リーダーシップがある チームワークを活かせる マネジメント能力がある スケジュール調整能力がある リスク管理できる 体力がある 臨機応変に対応できる マルチタスクができる 交渉力がある 気配りができる 細かいことに気がつく 初対面の人と仲良くできる 説明がわかりやすい 自分の意見を言える 仕事が丁寧 整理整頓できる 細かい仕事ができる 算数ができる 勉強し続けられる メンタルが強め 向上心・チャレンジ精神がある |
向いていない人 | コミュニケーション能力がまったくない
リーダーシップがまったくない チームワークをまったく活かせない マネジメント力がまったくない スケジュール管理がまったくできない リスクの感覚がまったくない 想定外のことが起きるとパニックになる マルチタスクがまったくできない 交渉力がまったくない 気配りができず、空気が読めない 細かいことにまったく気づけない 初対面の人とまったく話せない 説明がすごくわかりにくい 自分の意見をまったく言えない 仕事が雑 まったく整理整頓できない 細かい仕事はまったくできない 算数がものすごく苦手 一切勉強したくない 体力がまったくない メンタルがすごく弱い 向上心やチャレンジ精神がまったくない |
詳しくは、施工管理に向いている人の特徴31選|向いてない人の特徴も解説も参考にどうぞ。
向いていそうなら、さっそく転職活動を始めていきましょう!
できるだけ楽な電気施工管理に転職するコツ
なんか良い方法はないの?
結論、求人を見るときは以下をチェックしましょう。
- IT化に積極的か?
- 営業力があるか?
- 働き方改革に積極的か?
こちらも1つずつ解説していきます。
IT化に積極的か
積極的にIT化を進めている会社は、仕事量が少ない傾向です。
ITツールが業務を効率化してくれるから。
- アプリが現場の写真を整理してくれる
- 書類作成をITシステムがサポートしてくれる
- 電話ではなくチャットで連絡するので時間をとられない
ホームページも見て、IT化に力を入れているかチェックしてみましょう。
営業力があるか
営業力がある会社は、工事期間にゆとりがあり残業が少なめだからです。
営業マンや社長の営業力があれば、お客様に長めの工事期間で提案しても仕事をもらえるイメージです。
ホームページで「施工実績」などを見て、元請の案件がどれくらいあるか見てみましょう。
元請案件が多いと、営業力がある可能性が高いです。
働き方改革に積極的か
働き方改革に積極的な会社は、残業が少なかったり休日が多い傾向だからです。
ホームページを見て「働き方改革」の記載がないかチェックしてみましょう。
働き方改革を進めている会社ほど、ホームページでアピールしているケースが多いです。
できるだけホワイトな電気施工管理の会社を選ぶ方法
結論、以下を実践してみてください。
- 給料・休日数・残業時間を確認する
- 残業代の計算方法を確認する
- 資格手当や資格取得支援制度があるか確認する
- 有休消化率が高い会社を選ぶ
- 大手の会社に転職する
- 元請の会社に転職する
- 経営事項審査の点数を確認する
- 営業力が強い会社を選ぶ
- 職人を抱えていない会社を選ぶ
- あなたの能力を活かせる現場がある会社を選ぶ
- 求人が増える時期に転職活動を始める
- 小規模な現場が多い会社を選ぶ
- 地方の会社に転職する
- 評判や口コミを調べる
- 労働組合の存在を確認する
- 女性の採用が多い会社を選ぶ
- 外国人採用が多い会社を選ぶ
- ICTを導入している会社を選ぶ
- 求人情報が抽象的な会社は避ける
- 研修制度が整っている会社を選ぶ
- 面接の時間が短すぎる会社を避ける
- すぐに内定が出る会社を避ける
- 企業分析してもわからなかったことを逆質問で聞く
詳しくは、ホワイトな電気施工管理に転職する25のコツ【ブラックを避ける】にまとめています。
まとめ:電気施工管理は楽じゃないけどやりがい・魅力も大きい仕事
最後にもう一度、電気施工管理が楽じゃない理由をまとめておきます。
- 残業がある
- 夜間作業がある
- 休日が少ない
- 危険を伴う
ただし、やりがい・魅力も大きい仕事です。
- 仕事が安定している
- 転職が有利になる
- 資格取得やスキルアップで年収が上がる
電気施工管理に興味がある人は、さっそく転職活動を始めましょう。
行動しないと何も始まらないので。
まずは求人情報を集めてみてください。
できるだけ楽な電気施工管理に転職したい場合は、求人で以下をチェックしましょう。
- IT化に積極的か
- 営業力があるか
- 働き方改革に積極的か
ホワイトに近い電気施工管理に転職するコツは、ホワイトな電気施工管理に転職する25のコツ【ブラックを避ける】にまとめています。
あなたの転職活動の参考になればうれしいです!