空調設備の資格や難易度

空調点検

空調設備に関する資格をご紹介します。

空調とは「空気調和」の略語です。

建物内の環境を快適にするために空調は必要不可欠です。

 

空調設備に重要な要素は、

  • 温度
  • 湿度
  • 空気清浄
  • 気流

があります。

 

適切に施工やメンテナンスが行われていないと健康被害にもつながります。

 

空調設備の仕事をしていく上で必要になる資格や、就職・転職に有利になるような資格をご紹介します。

目次

なぜ空調設備が必要なのか?

考える人

現代の建物は空調設備が整っていることがほとんどのため、空調設備の重要性に目が行きにくいかもしれません。

 

ですが、空調設備がなかったら、

  • 暑い
  • 寒い
  • 湿度が高く蒸し暑い
  • 乾燥する
  • 湿気で室内にカビが発生する

などの問題が発生します。

 

建築基準法では、人間の健康被害がでないために設備の基準が定められています。

 

また、ワインセラーや温室栽培のように特定の業務用の空調も必要です。

現代社会においては、目に見えにくい「空調設備」が大切な技術なのです。

空調の四大要素とは?

気流

空調の四大要素とは、

  1. 温度
  2. 湿度
  3. 気流
  4. 清浄

の4つです。

 

空気の環境はこの四大要素で成り立っています。

 

③気流とは空気の流れを作り出すことです。

空気が滞留してしまうと酸素濃度が低くなったり、換気ができず室内環境の悪化につながります。

 

④清浄とは、空気をきれいに保つことです。

汚染された空気を外に出し、きれいな空気を室内に送り込むことです。

エアコン

空調の四大要素に使われる具体的な設備は、

  1. 温度:エアコン
  2. 湿度:加湿器、除湿器
  3. 気流:給気口
  4. 清浄:換気扇

です。

 

人の健康は空調で害されることもあります。

「ヒートショック」などは最たるものですね。

 

極端に違う空調環境に急に入ると、心筋梗塞や発作が起きる場合があり危険です。

 

快適な空調環境を作ることが空調設備の仕事です。

空調設備にはどんなものあるのか?

考える人

空調設備は4つの基本設備から構成されます。

  1. 熱源設備
  2. 空調機設備
  3. 熱搬送設備
  4. 自動制御設備

です。

ヒートポンプ

①熱源設備とは言葉のとおり「熱源を作る設備」です。

具体的には、

  • ボイラー
  • 冷凍機
  • 蓄熱層
  • 吸収冷温水機
  • ヒートポンプ

などの設備です。

除湿機

②空調機設備とは、温度や湿度を調整した快適な空気を作る設備のことです。

具体的には、

  • 加湿器
  • 除湿器
  • 冷却・加熱コイル
  • エアフィルター
  • 送風機

などの設備です。

配管

③熱搬送設備とは、熱源設備で作った熱源を空調設備や室内に送る設備です。

具体的には、

  • ポンプ
  • 配管
  • ダクト
  • 送風機

などです。

 

④自動制御設備とは、空調環境を目標値にするために上記①~③の設備全体を自動制御する設備です。

空調設備はメンテナンスが必要

メンテナンス

空調設備は毎日使うので、定期的なメンテナンスが必要です。

 

空調設備のメンテナンスを怠ると不具合が起き、室内環境に問題が起きます。

 

真夏の暑い日に室内が蒸し風呂状態になったり、真冬の寒い日に暖房が使えなくなったら困りますよね?

場合によっては命に関わる問題です。

 

毎日問題なく空調設備が動くように点検をする必要があるのです。

室外機

また、メンテナンスを怠ると空調設備の劣化が早まります。

大掛かりな設備交換の工事は費用も膨大になり、建物の所有者に大きな負担になります。

 

空調設備を長く使い続けるためにもメンテナンスが重要なのです。

 

また、業務用の空調設備にはオゾンが使われています。

オゾンを大気中に発生させてしまうとオゾン層の破壊や温暖化の原因になってしまいます。

 

平成27年に「フロン排出抑制法」が施行され、業務用の空調設備は法定点検が義務付けられました。

出典:環境省・経済産業省「フロン排出抑制法ポータルサイト」

点検

点検方法には簡易点検と定期点検があります。

簡易点検は温度点検や設備の目視による点検で、3ヶ月に一度の点検が必要です。

 

3ヶ月に一度とは「季節の変わり目」という意味です。

季節の変わり目は空調の設定を変えるからです。

 

定期点検は圧縮機に用いられる電動機の定格出力が7.5kW以上の機器に対して資格保持者による点検が必要です。

 

  • 7.5kW以上の冷凍冷蔵機器は年に1回以上の点検
  • 50kW以上の空調機器は年に1回以上の点検
  • 7.5kW~50kWの空調機器は3年に1回以上の点検

が必要です。

出典:環境省・経済産業省「フロン排出抑制法ポータルサイト 機器の管理(点検・記録など) 点検の詳細」

 

もちろん定期点検だけでなく、空調の調子がおかしいと思ったら点検が必要です。

空調設備のメンテナンスの方法

チェックリスト

前述のとおり空調メンテナンスには簡易点検と定期点検があります。

簡易点検は目視点検です。

 

定期点検の点検内容は、

  • 機器の目視点検
  • カバーを外して内部の目視点検
  • 配線の損傷がないか
  • コンプレッサーの圧力点検
  • 臭いの点検
  • 水漏れ点検
  • 発泡液の点検
  • 蛍光剤の点検

などがあります。

 

点検者には電気工事士や冷凍機械責任者などの資格が必要です。

 

資格を取得すれば空調点検の仕事ができるようになります。

空調設備の資格や難易度

勉強

空調設備に有効な資格や、資格合格の難易度をご紹介します。

あなたの仕事に必要で活かせる資格や、就職・転職に役立つ資格の参考になればうれしいです(^^)

冷凍機械責任者

氷

冷凍機械責任者は冷凍機械の高圧ガスを製造する施設で保安業務を行うことができる資格です。

 

正確には「高圧ガス製造保安責任者」という国家資格の中の1つの区分で、高圧ガス保安協会が発行しています。

 

高圧ガスの取り扱い方を間違えると爆発事故になってしまうため、きちんと資格を取得しないと業務ができないようになっています。

 

冷凍機械責任者は空調設備の仕事をする上で基本的な資格です。

 

冷凍機械責任者は第一種・第二種・第三種があり、

  • 第一種:全ての冷凍製造施設の製造にかかわる保安業務を行える
  • 第二種:1日の冷凍能力が300t未満の製造施設の製造にかかわる保安業務を行える
  • 第三種:1日の冷凍能力が100t未満の製造施設の製造にかかわる保安業務を行える

という違いがあります。

 

第一種がもっとも業務範囲が広いため重宝されます。

冷凍機械責任者の合格率や難易度

勉強する人

難易度はもちろん第一種が一番難しく、大学工学部卒業程度のレベルです。

 

第二種は工業高校卒業程度で、第三種は第二種より少し難易度が落ちます。

第一種から急に難易度が上がると思ってください。

 

試験内容は筆記試験と技能試験です。

試験申込みと受験料

試験の申し込みは書面申請と電子申請があります。

受験手数料は書面申請と電子申請で金額が違い、電子申請の方が安いです。

書面申請 電子申請
第一種冷凍機械 13000円 12400円
第二種冷凍機械 9000円 8500円
第三種冷凍機械 8400円 7900円

参考:高圧ガス保安協会

ボイラー技士

ボイラー

ボイラー技士は空調・温水ボイラーの操作と点検業務ができる資格です。

 

労働安全衛生法で、ボイラーの操作や点検はボイラー技士しかできないことになっています。

 

この「ボイラー技士にしかできない」というのがポイントで、ボイラー技士の資格を持っていると就職や転職に有利になります。

 

ボイラー技士は特級・一級・二級があります。

もっとも下位資格の二級でもすべてのボイラーを取り扱うことができます。

 

ただし、作業主任者の可否は級によって違います。

作業主任者の可否 伝熱面積25㎡未満 伝熱面積25㎡以上500㎡未満 伝熱面積500㎡以上
二級ボイラー技士 × ×
一級ボイラー技士 ×
特級ボイラー技士

二級ボイラー技士の受験資格は不問ですが、一級ボイラー技士を受けられるのは二級ボイラー技士、特級ボイラー技士を受けられるのは一級ボイラー技士となっています。

 

二級ボイラー技士から段階を踏んで上位級に挑戦する形ですね。

ボイラー技士の試験科目

マークシート

試験科目は学科試験のみです。

学科試験に合格するには各科目ごとの得点が40%以上で、全体で60%以上の正解率が必要です。

 

受験料は6800円です。

ボイラー技士の合格率や難易度

資格の難易度を表す合格率は、

合格率
二級ボイラー技士 57%
一級ボイラー技士 59.4%
特級ボイラー技士 34.5%

特級ボイラー技士はけっこう難易度が高いことがわかりますね。

参考:公益財団法人安全衛生技術試験協会

電気主任技術者

電球

空調設備の施工や点検は電気主任技術者を取得しておくと、電気系の工事を行うことができるため有利です。

 

ビルや工場など業務用の受電設備や配線などの電気工事が可能です。

 

事業用の電気設備を工事やメンテナンスするときは電気主任技術者を監督者として選任しなければならないと法律で定められています。

 

電気主任技術者を取得していると、空調設備の仕事でもとても重宝されます。

 

電気主任技術者には第一種・第二種・第三種があり、取り扱える電圧の上限が決められています。

取扱可能範囲
第一種電気主任技術者 すべての事業用電気工作物
第二種電気主任技術者 電圧17万ボルト未満の事業用電気工作物
第三種電気主任技術者 電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物(出力5千kW以上の発電所を除く)

電気主任技術者の試験制度や試験科目

試験制度や試験科目もご紹介します。

一次試験 二次試験
第一種電気主任技術者 理論、電力、機械、法規の4科目 電力・管理と機械・制御の2科目
第二種電気主任技術者 理論、電力、機械、法規の4科目 電力・管理と機械・制御の2科目
第三種電気主任技術者 理論、電力、機械、法規の4科目 なし

一次試験は科目ごとの合格が認められ、合格権利は3年持続できます。

 

また、一次試験に合格していれば、二次試験で不合格でも翌年は一次試験が免除されます。

電気主任技術者の受験料

受験料は下記のようになっています。

郵便申込み インターネット申込み
第一種電気主任技術者 12800円 12400円
第二種電気主任技術者 12800円 12400円
第三種電気主任技術者 5200円 4850円

電気主任技術者の合格率や難易度

資格の難易度を表す合格率も見てましょう。

一次試験 二次試験
第一種電気主任技術者 23% 15%
第二種電気主任技術者 26% 14%
第三種電気主任技術者 9%

合格率を見るとわかる通り、かなり難しい試験であることがわかります。

 

電気主任技術者は難易度の高い資格ですので、しっかり勉強しましょう。

参考:一般財団法人電気技術者試験センター

電気工事士

電気工事士

電気工事士も空調設備の仕事に役に立ちます。

空調設備の電気系統の工事をする際には電気工事士の資格が必要です。

 

電気工事士は電気工事のみを行える資格です。

電気主任技術者は工事だけでなく監督者も務めることができます。

 

ビルや工場だけでなく、一般家庭の電気工事も電気工事士が工事することが法律で決められています。

 

電気工事は危険もあるため、電気工事士の資格をもった人が行わなわなければいけません。

 

業務を行うのに資格が必要であるため、電気工事士の資格があると重宝されます。

 

電気工事士の資格には第一種と第二種があります。

取扱可能範囲
第一種電気工事士 第二種範囲と最大電力500キロワット未満の工場・ビルなどの電気工事が可能
第二種電気工事士 一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する電気設備の工事が可能

電気工事士の受験資格や受験料

試験

試験は筆記試験と技能試験があります。

筆記試験はマークシート方式です。

 

受験資格は問われません。

受験料は下記のようになっています。

払込票の申込み インターネット申込み
第一種電気工事士 11300円 10900円
第二種電気工事士 9600円 9300円

電気工事士の合格率や難易度

資格の難易度を表す合格率も見てみましょう。

筆記試験 技能試験
第一種電気工事士 約47% 約64%
第二種電気工事士 約59% 約69%

電気主任技術者に比べると難易度は低いと言えるでしょう。

まずは第二種から目指しましょう。

 

技能試験は出題候補問題が事前に公表されるので必ずチェックしましょう。

参考:一般財団法人電気技術者試験センター

管工事施工管理技士

パイプ管

管工事施工管理技士も空調設備に有効な資格です。

施工管理技士は工事全体の監督者として、工程管理・品質管理・原価管理・安全管理などを行います。

 

空調設備に関わる工事には、

  • 冷暖房設備工事
  • 空調設備工事
  • ダクト工事
  • ガス配管工事

などの管工事に関わります。

 

1級と2級があります。

1級は工事現場の主任技術者と監理技術者になることができます。

2級は主任技術者のみです。

走る男性

主任技術者はすべての工事現場に配置しなければいけません。

 

発注者から直接工事を請け負った元請建設会社は、下請の請負代金が4000万円以上(建築一式工事は6000万円以上)の場合は監理技術者を配置しなければいけません。

 

わかりやすくいうと、大規模な工事現場には監理技術者が必要であり、1級の施工管理技士の配置が必要です。

 

建設会社は施工管理技士がいないと工事を受注できないため、とても重宝される資格です。

 

特に、1級を取得しているととても有利になります。

2級管工事施工管理技士の受験資格

2級の受験資格をご紹介します。

指定学科卒業後の実務年数 指定学科以外卒業後の実務年数
大学・専門学校高度専門士卒 1年以上 1年半以上
短大・高専・専門学校専門士卒 2年以上 3年以上
高校・中学・高度専門士と専門士以外の専門学校卒 3年以上 4年半以上
その他 8年以上 8年以上

1級管工事施工管理技士の受験資格

1級の受験資格は大きく分けて4つの区分があります。

①学歴による区分

①学歴による区分は下記の通りです。

ただし、下記の実務年数以外に1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていることが必要です。

 

「指導監督的実務経験」とは現場代理人、主任技術者、工事主任、設計監理者、施工監督などの業務で、部下や下請け業者に対して指導監督した経験のことです。

指定学科卒業後の実務年数 指定学科以外卒業後の実務年数
大学・専門学校高度専門士卒 3年以上 4年半以上
短大・高専・専門学校専門士卒 5年以上 7年半以上
高校・中学・高度専門士と専門士以外の専門学校卒 10年以上 11年半以上
その他 15年以上 15年以上
②2級管工事施工管理技士の資格をもっている人

②2級管工事施工管理技士の受験資格を見てみましょう。

2級管工事施工管理技士合格後の実務年数が5年以上あれば1級を受験することができます。

 

2級管工事施工管理技士合格後の5年未満の人は下記の受験資格です。

指定学科卒業後の実務年数 指定学科以外卒業後の実務年数
高校・中学・高度専門士と専門士以外の専門学校卒 9年以上 10年半以上
その他 14年以上 14年以上

また、上記の条件に加えて1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていることが必要です。

③専任の主任技術者の経験が1年以上ある人

③専任の主任技術者の経験が1年以上ある人の受験資格を見てみましょう。

2級管工事施工管理技士合格後1年以上の専任の主任技術者実務経験を含む3年以上の実務経験があれば1級を受験できます。

 

2級管工事施工管理技士合格後3年未満の人の受験資格は下記のとおりです。

指定学科卒業後の実務年数 指定学科以外卒業後の実務年数
短大・高専・専門学校専門士卒 7年以上
高校・中学・高度専門士と専門士以外の専門学校卒 7年以上 8年半以上
その他 12年以上 12年以上

2級管工事施工管理技士の資格を持っていない人の受験資格は下記のとおりです。

指定学科卒業後の実務年数 指定学科以外卒業後の実務年数
高校・中学・高度専門士と専門士以外の専門学校卒 8年以上 11年以上
その他 13年以上 13年以上
④指導監督的実務経験年数が1年以上、および主任技術者の資格要件成立後専任の監理技術者の設置が必要な工事で当該監理技術者の指導を受けた実務経験年数が2年以上ある人

指導監督

④指導監督的実務経験年数が1年以上、および主任技術者の資格要件成立後専任の監理技術者の設置が必要な工事で当該監理技術者の指導を受けた実務経験年数が2年以上ある人で、2級管工事施工管理技士合格後の実務年数が3年以上ある人は1級を受験できます。

 

2級管工事施工管理技士の資格がない人で、最終学歴が高校・中学・高度専門士と専門士以外の専門学校卒で指定学科卒業後の実務年数8年以上の人も1級を受験できます。

 

また、上記の条件に加えて1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていることが必要です。

管工事施工管理技士の試験科目

筆記用具

試験科目は学科試験と実地試験です。

学科試験はマークシート方式です。

実地試験は記述式の試験です。

 

合格基準は学科試験・実地試験共に得点が60%以上です。

学科試験の合格資格は1年間は保有できます。

 

ですので、仮に今年学科が合格で実地が不合格だと、翌年は学科試験が免除されます。

 

学科試験の科目は機械工学・施工管理法・法規の3科目です。

実地試験は施工管理法です。

管工事施工管理技士の合格率・資格の難易度

資格の難易度を表す合格率は下記の通りです。

学科試験 実地試験
1級管工事施工管理技士 約41% 約57%
2級管工事施工管理技士 約56% 約39%

2級の実地試験は難易度が高いという結果になっています。

きちんと勉強して試験本番に臨みましょう。

受験申込と受験料

受験申込みは簡易書留郵便による申込書郵送です。

受験申込書は1部600円です。

受験料は下記のとおりです。

学科試験 実地試験
1級管工事施工管理技士 8500円 8500円
2級管工事施工管理技士 4250円 4250円

試験地

試験会場

1級の試験地は札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・那覇です。

 

2級の試験地は学科試験が札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・那覇で、実地試験が札幌・青森・仙台・東京・新潟・金沢・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・那覇です。

参考:一般財団法人全国建設研修センター

電気工事施工管理技士

電球

空調設備には電気設備もあるため、電気工事施工管理技士も有効な資格です。

 

施工管理技士は工事全体の監督者として、工程管理・品質管理・原価管理・安全管理などを行います。

 

電気工事施工管理技士にも1級と2級があります。

1級と2級の違いは管工事施工管理技士と同じです。

 

1級は工事現場の主任技術者と監理技術者になることができ、2級は主任技術者のみです。

電気工事施工管理技士の合格率や難易度

資格の難易度を表す合格率をご紹介します。

学科試験 実地試験
1級電気工事施工管理技士 約46% 約63%
2級電気工事施工管理技士 約59% 約42%

2級の実地試験は少々難易度が高そうですね。

しっかりと勉強して臨みましょう。

2級電気工事施工管理技士の受験資格

2級電気工事施工管理技士の受験資格をご紹介します。

受験資格は4つに区分されます。

①学歴による区分
指定学科卒業後の年数 指定学科以外卒業後の年数
大学・専門学校高度専門士卒 1年以上 1年半以上
短大・高専・専門学校専門士卒 2年以上 3年以上
高等学校・専門学校専門課程卒 3年以上 4年半以上
その他 実務年数8年以上 実務年数8年以上
②第一種・第二種・第三種の電気主任技術者の免状の交付を受けた人

電気主任技術者(第一種・第二種・第三種)の免状の交付を受けた人は、通算の実務年数が1年以上あれば2級電気工事施工管理技士を受験できます。

③第一種電気工事士の免状の交付を受けた人

第一種電気工事士の免状の交付を受けた人は、実務経験問わず2級電気工事施工管理技士を受験できます。

④第二種電気工事士の免状の交付を受けた人

第二種電気工事士の免状の交付を受けた人は、通産の実務年数が1年以上あれば2級電気工事施工管理技士を受験できます。

1級電気工事施工管理技士の受験資格

タブレットを使う人

1級電気工事施工管理技士の受験資格をご紹介します。

実務経験年数には「指導監督的実務経験」を1年以上含む必要があります。

 

受験資格は5つに区分されます。

①学歴による区分
指定学科卒業後の年数 指定学科以外卒業後の年数
大学・専門学校高度専門士卒 3年以上 4年半以上
短大・高専・専門学校専門士卒 5年以上 7年半以上
高等学校・専門学校専門課程卒 10年以上 11年半以上
その他 実務年数15年以上 実務年数15年以上
②2級電気工事管理技士に合格後5年以上経過している人

2級電気工事管理技士の合格者で、合格後5年以上経過している人は1級電気工事施工管理技士を受験できます。

③2級電気工事施工管理技士に合格語5年未満の人
指定学科卒業後の年数 指定学科以外卒業後の年数
短大・高専・専門学校専門士卒 9年以上
高等学校・専門学校専門課程卒 9年以上 10年半以上
その他 実務年数14年以上 実務年数14年以上
④第一種・第二種・第三種の電気主任技術者の免状の交付を受けた人

第一種・第二種・第三種の電気主任技術者の免状の交付を受けた人は、通算の実務年数が6年以上あれば1級電気工事施工管理技士を受験できます。

⑤第一種電気工事士の免状の交付を受けた人

第一種電気工事士の免状の交付を受けた人は、実務年数を問わず1級電気工事施工管理技士を受験できます。

受験申込方法

インターネット

初めて電気工事施工管理技士を受験する人は書面申込のみです。

 

再受験者や学科試験合格者はインターネット申込みも可能です。

合格基準

合格基準は1級2級ともに得点が60%以上であることです。

試験科目

試験科目は学科試験と実地試験です。

学科試験はマークシート方式で、実地試験は記述式です。

受験料

学科試験 実地試験
1級電気工事施工管理技士 11800円 11800円
2級電気工事施工管理技士 5900円 5900円

なお、願書は1部600円です。

試験地

2級の試験地は札幌・青森・仙台・東京・新潟・金沢・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・沖縄です。

 

1級の試験地は札幌・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄です。

参考:一般財団法人建設業振興基金「施工管理技術検定」

認定電気工事従事者

電気工事

認定電気工事従事者も空調設備の仕事に役立つ資格です。

最大電力500kW未満の自家用電気工作物のうち、電圧600ボルト以下で使用する電気工作物の簡易電気工事に従事できます。

 

電気工事士や電気主任技術者が仕事の幅を広げるための資格です。

受講資格

講習

認定電気工事従事者は試験はありません。

講習を受けることで資格を認定されます。

 

ただし、誰でも受講できるわけではなく受講資格があります。

  • 第二種電気工事士の免状の交付を受けた人
  • 電気主任技術者の免状の交付を受けた人

が条件です。

 

ただし、

  • 第一種電気工事士の合格者
  • 第二種電気工事士の免状を受けた後、電気工事にの実務経験が3年以上ある人
  • 電気主任技術者の免状を受けた後、電気工作物の工事・維持・運用の実務経験が3年以上ある人

認定講習を受けなくても産業保安監督部に申請することで認定電気工事従事者の資格を取得できます。

受講料

受講料は12500円です。

講習が受けられる地域

講習が受けられる地域は、札幌・仙台・東京23区・横浜・名古屋・金沢・大阪・広島・高松・福岡・那覇です。

参考:一般財団法人電気工事技術講習センター「認定電気工事従事者認定講習」

冷媒フロン類取扱技術者

ガス容器

冷媒フロン類取扱技術者も空調設備に有効な資格です。

 

業務用の空調設備にはフロンが使われています。

フロンは大気中に放出するとオゾン層の破壊や地球温暖化の原因になってします。

 

フロンを使った業務用の空調設備には冷媒フロン類取扱技術者の資格があると重宝されます。

 

業務用冷凍空調機器への冷媒の充塡・整備・定期点検・漏えい予防保全・機器廃棄時の冷媒回収技術などに必要な資格です。

 

冷媒フロン類取扱技術者には第一種と第二種があります。

第一種はすべてのフロン機器の点検・回収・充塡が可能です。

 

第二種はすべてのフロン機器の回収と、

  • 空調:圧縮機電動機・動力源エンジンの定格出力25kw以下の機器
  • 冷凍冷蔵:圧縮機電動機・動力源エンジンの定格出力15kw以下の機器

の点検と充塡が可能です。

第一種冷媒フロン類取扱技術者の受講資格

走る作業員

第一種冷媒フロン類取扱技術者の受講資格は、

  • 業務用冷凍空調機器の保守サービスの実務経験が3年以上あること
  • 一種二種三種の高圧ガス製造保安責任者(冷凍機械)、1級2級の冷凍空気調和機器施工技能士、一種二種の冷凍空調技士、ABC区分の冷凍空調施設工事保安管理者などのいずれか1つ以上の資格があること

となっています。

第二種冷媒フロン類取扱技術者の受講資格

合格

第二種冷媒フロン類取扱技術者の受講資格は、

  • 業務用冷凍空調機器の保守サービスの実務経験が1年以上あること
  • 冷媒回収技術者、フロン回収協議会等が実施する技術講習に合格した人、一種二種三種の高圧ガス製造保安責任者(冷凍機械)、1級2級の冷凍空気調和機器施工技能士、一種二種の冷凍空調技士、ABC区分の冷凍空調施設工事保安管理者、技術士(機械部門・衛生工学部門)、自動車電気装置整備士などのいずれか1つ以上の資格があること
  • 業務用冷凍空調機器の保守サービスの実務経験が3年以上ある人

となっています。

受験料

第一種の受験料は25700円、第二種の受験料は22680円です。

講習と試験

第一種・第二種ともに、1日講習を行い、最後に試験をして合格となります。

資格の有効期限

資格の有効期限は5年です。

更新が可能です。

参考:一般財団法人日本冷媒・環境保全機構「冷媒フロン類取扱技術者制度 (第二種冷媒フロン類取扱技術者)」

建築物環境衛生管理技術者

高層ビル

建築物環境衛生管理技術者は空調点検に有効な資格です。

建築物の環境衛生の維持管理の監督などを行う国家資格で「ビル管理技術者」ともいわれています。

 

3000㎡以上の建築物、学校の場合は8000㎡以上の場合は建築物環境衛生管理技術者を配置しなければいけないと法律で義務付けられています。

 

業務内容の中に空調点検があります。

建築物環境衛生管理技術者の合格率や難易度

難しい勉強

建築物環境衛生管理技術者の合格率は13.6%です。(平成29年度試験)

かなり難易度が高い資格といえるでしょう。

 

出題範囲が広いことと、科目ごとの合格制度がないため難易度が高くなっています。

 

しっかり勉強しましょう。

建築物環境衛生管理技術者の受験資格

ホテル

建築物環境衛生管理技術者の受験資格は下記の建築物で環境衛生維持の実務経験が2年以上あることが必要です。

  • 興行場
  • 百貨店
  • 集会場
  • 図書館
  • 博物館
  • 美術館
  • 遊技場
  • 店舗
  • 事務所
  • 学校
  • 旅館
  • ホテル

などです。

試験科目

教科書

試験科目は、

  • 建築物衛生行政概論
  • 建築物の構造概論
  • 建築物の環境衛生
  • 空気環境の調整
  • 給水及び排水の管理
  • 清掃
  • ねずみ、昆虫等の防除

です。

試験地

試験地は札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、福岡市です。

受験手数料

受験手数料は13900円です。

参考:公益財団法人日本建築衛生管理教育センター「建築物環境衛生管理技術者試験について」、厚生労働省「第47回建築物環境衛生管理技術者試験の合格発表

エネルギー管理士

電球

エネルギー管理士は、規定量以上のエネルギーを使用する工場(製造業、鉱業、電気供給業、ガス供給業、熱供給業)は、エネルギーの使用量に応じてエネルギー管理士を配置しなければならないことになっています。

 

空調設備はガス供給業、熱供給業などに該当しますので、エネルギー管理士を持っているのも良いでしょう。

 

ただし、エネルギー管理士は空調と直結するわけではないため、採用面接の際に実務経験をけっこう聞かれます。

※エネルギー管理士の資格があっても実務経験ができないと困るためです。

 

空調設備の仕事をするのに絶対必要というわけではありませんが、あっても良い資格です。

資格の勉強方法

勉強

資格に合格するための勉強方法をご紹介します。

主な勉強方法は、

  1. 独学
  2. 通信講座
  3. スクール

です。

独学

参考書

独学で勉強するコツは、最初からたくさんの参考書や問題集を買わないことです。

 

まずは簡単そうで見やすい参考書と問題集を1冊ずつ購入します。

 

参考書を参考に問題を解いていくわけですが、問題集は何周かしましょう。

理想的には問題と答えを覚えるくらいまで問題集をやり込むと基礎が身につきます。

 

問題集を完璧に解けるようになったら別の問題集や過去問をやってみましょう。

 

独学は継続が重要です。

毎日30分でもいいので、少しずつ勉強を続けていきましょう。

通信講座

通信講座

通信講座の場合は、合格率の高い通信講座をとりましょう。

また、テキストの見やすさ・わかりやすさもチェックしましょう。

 

読んでいて眠くなるようなタイプの通信講座は避けましょう。

スクール

ホワイトボード

時間とお金に余裕がある人はスクールに通って勉強するのも良いでしょう。

講師に質問できたり、模擬試験ができるのはスクールのメリットです。

 

必ず合格率が高いスクールを選ぶようにしてください。

まとめ

空調

いかがでしたか?

空調設備の仕事はなくなることはありませんから、資格を取得しておくと長く稼げます。

 

技術も大切ですが、技術を証明するための資格があると転職も有利になります。

 

資格があれば転職を機に年収が高くなることもあります。

 

もちろん、今後も空調設備は進化していきますから、時代に合わせて常に勉強が必要です。

 

現場で必要とされる技術者になるためにも、資格を取得するのはおすすめです(^^)

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