なんか管を工事するのはわかるけど、具体的にどんな仕事なんだろう?
手に職をつけて、安定して稼ぎたいから配管工に興味あるんだよね。
こういった疑問に答える記事です。
本記事の内容は下記のとおり。
- 配管工の仕事内容を解説【向いてる人や仕事の種類も紹介】
- 配管工に就職・転職する方法【年収や資格も紹介】
配管工の仕事内容って、ちょっとイメージしにくいですよね。
その名のとおり「配管を工事する仕事」なのですが、もう少し具体的に解説します。
また、配管工にはどんな種類があるかも解説。
就職・転職の参考にしてみてください(^^)
目次
配管工の仕事内容を解説【向いてる人や仕事の種類も紹介】
配管工の仕事内容は、下記の配管の工事をすることです。
- 給水管
- 排水管
- ガス管
- 衛生設備
- 空調設備
配管というと水道管のイメージが強いですが、一口に配管といっても上記のような種類があります。
「配管を工事する」といっても、管自体を造る仕事ではありません。
管は工場で造られて、現場に運ばれます。
配管工は、現場に運び込まれた管のパーツを組み上げていく仕事です。
具体的な仕事内容は下記のとおり。
- 配管を現場に搬入
- 配管の長さや角度を計算・計画
- 設置する場所の採寸
- 配管の切断や溶接・ねじ込み
- 配管をつなぎ合わせる
ようは、管を設置する場所の広さに合わせて設置していくイメージです。
配管工は経験と技術が重要【肉体労働だけじゃない】
例えば、配管スペースが小さい場合は、
- 管を切断する
- 管を曲げる
などの計画が必要です。
あらかじめ設計することもありますが、現場の判断で設計することもありますね。
豊富な経験・技術と、空間把握能力が必要です。
配管の設計は、ベテランの配管工でないと難しいです。
新人のうちは、ベテラン配管工の仕事を見て覚えましょう。
ちなみに、新人さんは掘削や埋め込みなど初歩的な仕事から始めます。
配管工の仕事はミスがあると事故になる【向いてる人も解説】
もし配管工事のミスがあれば、事故になってしまいます。
例えば、ガス管からガスが漏れたら大事故になりますよね。
あってはならないのは、
- 管に隙間がある
- 管の破裂
- 管の亀裂
- 管が外れる
などなど。
ちょっとした隙間が事故になるので、ミスのない工事が求められます。
配管工は、
- 慎重な人
- 几帳面な人
- 心配性な人
くらいの方が向いてます。
配管工はメンテナンスも仕事もある
配管工事だけでなく、メンテナンスの仕事もあります。
配管を使っていれば、いつかは壊れます。
- 壊れないようにメンテナンス
- 壊れた場合の修理
も配管工の仕事です。
例えば、水道管が壊れた場合は緊急対応が必要なので、急に仕事が入ることもあります。
水道管やガス管が壊れたまま放置できませんからね。
配管工には5種類ある
一口に「配管工」といっても、正確には5種類あります。
5種類は下記のとおり。
- 衛生配管工:給水管、排水管、トイレ、風呂、洗面台、キッチンなどの工事
- ガス配管工:ガス管や病院の酸素・窒素・笑気などの工事
- プラント配管工:工場の薬品などの配管工事
- 防災設備の配管工:スプリンクラーなど防災設備の工事
- 空調配管工:冷暖房、冷凍機、ボイラー、エアコンなど空調配管の工事
種類によって業務内容や必要な知識が違うので、どの配管工になるか考えておきましょう。
①衛生配管工
衛生配管工の活躍の場は広いです。
一般家庭のトイレ・風呂・キッチン・洗面台などの配管工事もあれば、ビルや工場の給排水管の工事も行います。
ほぼすべての建物で給水・排水は必要なので、活躍の場は多いです。
②ガス配管工
ガス配管工は、危険度が上がります。
せまいスペースでガス漏れが発生すれば危険ですし、中には人体に有害なガスもあります。
また、病院の酸素・窒素・笑気など特殊な配管工事も行います。
③プラント配管工
プラント配管工も危険度が高めです。
プラント(工場)では、
- 有毒ガス
- 有毒物質
などの配管を取り扱うので、工事は細心の注意が必要です。
事故が起きないよう、正しい知識とスキルがいりますね。
④防火設備の配管工
防火設備の配管工は、責任重大です。
例えば、火災が発生したときにスプリンクラーが使えなかったら、大惨事になってしまいます。
スプリンクラーなどの防火設備は滅多に使うものではありませんが、いざというときに機能することが役割です。
⑤空調配管工
空調配管工も、活躍も場が広いです。
一般家庭のエアコンの取り付けも行いますが、大きいビルや工場の空調配管工事も行います。
例えば、大型のボイラーで熱した空気を、建物内に効率よく回すのも空調配管工の役目。
空調配管もあらゆる建物で必要なので、需要は大きいですね。
配管工の辛いところ【やりがいも紹介】
配管工の辛いところは、下記のとおり。
- 狭い場所での作業
- 暑い・寒い
- 配管が重い
- ガス・高圧蒸気・薬品の感もあるので危険
- 設備工事なので、夜作業もある
- 時間がない中で工事することもある
工事する建物が小さいと、当然配管スペースも狭いです。
狭い中で様々な道具を使って工事するのは、けっこう疲れるものです。
また、配管を設置するスペースは、空調がありません。
※人が入らないスペースなので。
そのため、配管工は寒い・暑いの中で工事が行われます。
春・秋はまだ良いですが、夏と冬は体にこたえます。
あと、配管工が働く時間です、夜の工事もあります。
なぜなら配管は設備工事なので、建物の構造ができてから行うことも多いからです。
建物の構造ができてる=近隣の迷惑にならないので、夜間工事があります。
不規則な勤務スケジュールになるのも、ちょっと辛いところです。
- 建物の構造を造る
- 配管工事
- 内装工事
というように、工事と工事の間に挟まれやすいので、工事日程がタイトになることも。
他の工事を待ったり、後の工事に遅れがでない配慮が必要です。
でも、辛いことばかりではありません。
配管工はやりがいがある仕事です。
現役の配管工がやりがいを語っているYoutubeがあったので、見てみてください(^^)
引用元:Youtube「BUILD OITA #20 配管工(web編)」
配管工に就職・転職する方法【年収や資格も紹介】
配管工に就職・転職する方法は、下記のとおり。
- ハローワークで求人を探す
- 求人サイトで探す
つまり、普通の就職・転職活動でOKです。
会社によっては未経験者を採用していますが、職業訓練校で基礎を勉強してから就職する人もいます。
配管工は不足しているので、就職・転職はしやすいですね。
配管工事やメンテナンスがなくなることはないので、今後の仕事も安定しています。
配管工の平均年収・給料
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、配管工の平均年収は470万円くらいです。
びっくりするほど高い給料ではありませんが、極端に低くもありません。
年収400万~500万円くらいで安定して稼げる仕事です。
ただし、もちろん若いときや新人時代の給料は低めです。
※どんな仕事でもそうですが。
配管工の年収や給料については、
配管工の年収・給料を国のデータを元に紹介【収入を上げる方法も解説】にまとめたので、読んでみてください(^^)
配管工の3つの資格
配管工に関する資格は、下記の3つです。
- 配管技能士
- 管工事施工管理技士
- 建築設備士
ただ、配管工は資格がなくても始められます。
仕事をしながら資格を取得していくのが良いですね。
転職が有利になったり、給料が上がるからです。
資格はスキルと知識の証明です。
最初の会社で経験を積んだ後に、転職しやすかったり、給料が上がりやすいです。
また、会社によっては資格手当を用意していることもあるので、資格をとると給料が上がります。
勉強も兼ねて、いずれは資格も取得していきましょう。
配管工の3つの資格については、
配管工事の資格3選【資格を取得すると転職が有利で年収も上がる】にまとめたので、読んでみてください(^^)
まとめ【配管工の仕事内容は管を組み立てる仕事】
この記事をまとめます。
- 配管工の仕事内容は、管の配置を計画して組み立てる仕事
- 配管のメンテナンスの仕事もある
- 配管工は衛生・ガス・プラント・防火設備・空調の5種類がある
- 就職・転職しやすい仕事【未経験なら職業訓練校もアリ】
- 配管工の平均年収は470万円くらい
未経験から配管工になることを考えてるあなたの、参考になればうれしいです(^^)
ちなみに、配管工は実際に工事を行う仕事ですが、配管工事の現場監督の仕事もあります。
現場監督は「管工事施工管理」と言われています。
国家資格である管工事施工管理技士を取得すると、年収も大きく上がります。
現場監督の方に興味がある人は、
管工事施工管理技士の年収を分析【年収を上げる方法も解説】を読んでみてください(^^)
仕事の選択肢が広がりますよ。
あなたの就職・転職の参考になればうれしいです!