実務経験なしから始める水道資格の取り方！費用や学習期間などを解説

「実務経験がないけど、水道業界で役立つ資格って取れるの？」

「未経験からでも挑戦できる水道資格が知りたいな…」

こういった疑問や悩みに答える記事です。

私たち「ワット・コンサルティング」は、施工管理の技術者派遣の会社です。

結論、実務経験がなくても取得できる水道の資格はあります。

学歴や経験を問わない資格も多く、取得すれば就職やキャリアアップの大きな武器になります。

「でも、具体的にどんな資格があって、どうやって勉強すればいいのかわからない…」と思いますよね？

この記事では、実務経験なしで取得できる水道資格の種類から、具体的な学習ロードマップまで詳しく解説します。

記事を読めばあなたに合う資格が見つかり、最短ルートで合格を目指す方法がわかるでしょう。

水道業界への就職・転職を考えている方は、最後まで読んでみてください。

「未経験から手に職をつけたい」と考えている方は、転職先の候補に入れてみてください。

実務経験なしで取得できる水道資格一覧

水道業界が未経験でも、挑戦できる資格は数多くあります。

資格は専門知識の証明となり、就職活動を有利に進めるための強力な武器になります。

自分に合う資格を見つけるために、それぞれの特徴を見ていきましょう。

参考記事：上下水道工事の資格一覧7選と試験の難易度｜実務経験なしで受験できる資格アリ

管工事施工管理技士補

項目	内容
資格の概要	管工事の施工計画の作成や工程・安全管理の基礎知識を証明する国家資格
合格率の目安	2級：50～60%程度 1級：40～50%程度
勉強時間の目安	100～200時間
試験内容	学科試験（マークシート）

管工事施工管理技士補は「管工事施工管理技士」という水道にも関わる国家資格のサポート役となる資格です。

管工事の現場管理に必要な知識を証明できます。

管工事施工管理技士補には1級と2級があり、違いは以下のとおりです。

	1級	2級
担当できる工事規模	大規模工事を担当できる	小〜中規模の工事を担当できる
受験資格	満19歳以上	満17歳以上

合格率が比較的高く、働きながらでも計画的に学習を進めることで十分に合格を狙えます。

資格を取得すると就職活動で学習意欲を示せるため、採用担当者に良い印象を与えられるでしょう。

まずは管工事施工管理技士補の資格を取得し、実務経験を積みながら管工事施工管理技士資格を目指すのがおすすめです。

参考記事：1級・2級管工事施工管理技士補を取得する5つのメリット

上下水道部門の技術士

項目	内容
資格の概要	上下水道の計画・設計・管理など、高度な応用能力を証明する国家資格
合格率の目安	第一次試験：30～45%程度 第二次試験：10%程度
勉強時間の目安	第一次試験：400時間程度 第二次試験：600〜1,200時間
試験内容	第一次試験：マークシート形式 第二次試験：記述式・口頭試験

技術士は、科学技術における高度な専門性を証明する国家資格です。

その中の「上下水道部門」は水道インフラの専門家であることを示せます。

他の資格と比較して難易度が高く、長期的な学習計画が必要です。

出典：日本技術士会｜技術士資格取得までの仕組み

将来的に水道分野のプロとしてキャリアを築きたい方にとって、挑戦する価値のある資格です。上下水道部門の技術士の詳細は、上下水道部門の技術士とは｜取得するメリットや試験の難易度も紹介で確認できます。

下水道管理技術認定

項目	内容
資格の概要	下水道の管路施設や処理施設の維持管理に関する専門技術を証明する資格
合格率の目安	30%程度
勉強時間の目安	50～100時間
試験内容	学科試験（選択式・記述式）

下水道管理技術認定は、下水道施設の適切な維持管理に必要な専門知識と技術を証明する資格です。

この資格は、地方公共団体や下水道施設の維持管理を請け負う企業への就職で有利に働きます。

試験は専門分野ごとに分かれているため、自分の興味や目指す職種に合わせて選択できます。

専門性を高めて、安定したキャリアを築きたい方におすすめです。

浄化槽管理士

項目	内容
資格の概要	浄化槽の保守点検や修理、水質検査などを行うための国家資格。有資格者しか行えない独占業務あり
合格率の目安	講習：80～90%程度 試験：20～30%程度
勉強時間の目安	講習：13日間（約80時間） 試験：100時間程度
試験内容	講習ルート：13日間の講習＋最終日の修了考査 試験ルート：学科試験（マークシート方式）

浄化槽管理士は、浄化槽の機能が正常に保たれるように保守点検を行うための国家資格です。

未経験から目指す場合、講習ルートが確実性の高い選択肢と言えます。

講習の合格率は80～90%のため、高確率で資格を取得可能です。

安定した職を求める方や環境分野に関心がある方に適しています。

参考記事：浄化槽管理士の合格率からみる難易度【勉強方法も解説】

酸欠・硫化水素主任

項目	内容
資格の概要	酸素欠乏や硫化水素中毒の危険がある場所での作業で、作業員を指揮し安全を確保するための国家資格
合格率の目安	ほぼ100%
勉強時間の目安	講習時間（2日間・12.5時間程度）
取得方法	2日間の学科講習＋修了試験

マンホール内など酸欠や硫化水素中毒の危険がある場所で、安全に作業を進めるために必要な国家資格です。

2日間の技能講習を受け、最終日の修了試験に合格すると資格を取得できます。

合格率はほぼ100%のため、講習内容をしっかり聞いていれば容易に合格できるでしょう。

短期間で取得できて現場での信頼性も高まる、コスパの良い資格です。

小規模ボイラー取扱者

項目	内容
資格の概要	一定規模以下のボイラーの操作・管理を行うための資格
合格率の目安	ほぼ100%
勉強時間の目安	講習時間（2日間・14時間程度）
取得方法	2日間の学科講習＋修了試験

正式名称「小規模ボイラー取扱者」は、温水供給などに使われる小型ボイラーの操作に必要な資格です。

この資格も技能講習を受けることで取得できるため、未経験者でも挑戦しやすいです。

他の専門資格とあわせて取得することで対応できる業務範囲がさらに広がり、自身の市場価値を高められます。

初心者向け資格取得ロードマップ

効率よく資格を取得するには、計画的に学習する必要があります。

ロードマップを参考にして、効率的に合格を目指しましょう。

会社入社で現場経験

未経験者が資格取得を目指す上で、まずは専門の会社に入社して現場経験を積むことが有効な手段です。

実際の工事現場で使用される資材や工具、作業の流れを直接見ることで、学習内容への理解が深まります。

テキストだけではイメージしにくい知識も、実務と結びつくことで記憶に定着しやすくなるでしょう。

資格取得をサポートしてくれる企業を選び、実務経験を積みながら学習を進めるのが、合格への近道です。

現場経験を積むならワット・コンサルティング

冒頭でも触れましたが、私たちワット・コンサルティングは未経験から水道業界への転職を目指す方を募集しています。

業界トップクラスの60日間の新人研修で、施工管理の基礎をしっかり学んでから現場経験を積めるのが強みです。

これまで累計1,500名以上の未経験者を育成してきた実績があり、研修後の定着率は83.2%を誇ります。

「実務経験を積みながら、効率よく資格取得も目指したい」という方は、求人情報をチェックしてみてください。

独学＋通信講座活用

学習方法は主に独学と通信講座の2つがあり、それぞれの特徴を理解して自分に合う方法を選びましょう。

自分のペースで進めたいか専門家のサポートがほしいかで、適した学習スタイルは異なります。

それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。

学習方法	メリット	デメリット
独学	・費用を抑えられる ・自分のペースで進められる	・モチベーション維持が難しい ・質問できる相手がいない
通信講座	・カリキュラムが体系的 ・不明点を質問できる ・法改正などの最新情報が得られる	・独学よりも費用がかかる

費用を重視するなら独学、効率性や確実性を求めるなら通信講座が向いています。

最近では両方の利点を組み合わせた学習方法も提供されています。

自分の生活スタイルや予算に合わせて最適なプランを選びましょう。

メリットとデメリットを把握し、自分にとって最も学習効果が高い方法を選択してください。

eラーニングの選び方

一言でeラーニングと言っても、講義形式やサポート体制は様々です。

自分に合うeラーニングを選びましょう。

これらのポイントを事前に確認することで、自分に最適な学習環境を整えやすくなります。

特に、働きながら学習する方にとってスマートフォンで手軽に学べるかは重要です。

複数のサービスを比較検討し、継続して学習できるeラーニングを選びましょう。

ワット・コンサルティングはeラーニングを完備

ワット・コンサルティングでは、水道業界で役立つ管工事施工管理技士の取得に向けたeラーニングシステムを完備しています。

スマートフォンやタブレットでいつでもどこでも学習できるため、仕事と両立しながら効率的に資格を取得可能です。

資格取得時には奨励金制度もあり、あなたのキャリアアップを会社全体でバックアップします。

過去問・模試で仕上げ

実際の試験で出題される問題の形式や傾向を把握し、時間配分の感覚を身につけましょう。

自分の苦手分野を特定し、弱点を克服する上でも役立ちます。

本番と同じ条件で模試を受けることで、実践的な経験を積めます。

未経験者が働ける水道関連の職種

水道業界には未経験からでも挑戦できる様々な職種があります。

自分に合う職種が見つかるかもしれないので、探してみてください。

管工事施工管理

管工事施工管理は、水道工事全体の監督・指揮を行う職種です。

建設業界全体で人材不足が続いており、多くの企業が未経験者を採用して社内で育成する体制を整えています。

未経験の場合はまずアシスタントとして先輩社員に同行し、OJT（実務を通じた研修）で業務を学びます。

働きながら管工事施工管理技士の資格取得を目指すことで、正式な施工管理技術者へとステップアップできます。

現場全体を動かすリーダーシップを発揮したい方に適した職種です。

管工事施工管理の詳細を確認したい方は、【未経験でも安心】管工事施工管理の仕事内容をわかりやすく解説をご覧ください。

水道メンテナンス助手

水道メンテナンス助手は経験豊富な技術者のサポート役として、水道設備のメンテナンス業務に携わる職種です。

特別な資格がなくても始められ、現場で直接技術を学べます。

先輩の技術を間近で見ながら学べるため、実践的なスキルを身につけたい方におすすめの職種です。

配管工見習い

配管工見習いは、水道管の設置や修理などの専門的技能を実務を通じて習得していく職種です。

配管工は専門技術職であり、1人前になるまで時間がかかります。そのため、多くの会社で見習いを採用して育てるのが一般的です。

このように、簡単な作業から始めて徐々にスキルアップしていきます。

体力が必要な場面もありますが、自分の手でインフラを作り上げる達成感が魅力です。

「手に職をつけたい」「ものづくりが好き」という方に向いています。

浄化槽点検スタッフ

浄化槽点検スタッフは、各家庭や施設に設置された浄化槽が正常に機能しているかを確認する職種です。

入社後に浄化槽管理士の資格取得をサポートしてくれる企業が多く、専門知識がない状態からでも挑戦できる環境が整っています。

点検業務はマニュアル化されている場合が多く、未経験でも覚えやすいです。

点検項目	主な作業内容
外観調査	浄化槽本体や周辺に異常がないか目視で確認する
水質検査	放流水の透視度やpH値などを測定して水質をチェックする
機器の点検	ブロワー（送風機）やポンプが正常に作動しているか確認する
消毒剤の補充	塩素剤などの消毒剤を補充して衛生状態を保つ

最初は先輩社員とチームを組んで現場を回り、作業手順を学びます。

地域の水環境を守るという社会貢献性の高い仕事であり、安定した需要が見込める点が魅力です。

ルート作業が多いため、コツコツと真面目に仕事ができる方に向いています。

施工管理アシスタント

施工管理アシスタントは、施工管理技術者のサポート役として運営を支える職種です。

現場の最前線に立つ施工管理とは異なり、事務的な業務を担当するため体力的な負担が少ない点が特徴です。

また、現場に出て簡単な測量の手伝いや写真撮影をすることもあります。

施工管理の仕事を間近で学びながら、将来的に施工管理技術者を目指すためのステップとしてもおすすめです。

参考記事：施工管理アシスタントとは？仕事内容や志望動機のコツを解説

水道資格を取得するメリット

水道関連の資格を取得すると、就職やキャリアにおいて多くのメリットがあります。

それぞれのメリットを1つずつ解説します。

参考記事：1級・2級管工事施工管理技士補を取得する5つのメリット

就職率アップ

水道資格を保有していると、未経験でも就職活動で有利になります。

採用する企業にとって、資格をもつ人材は教育コストを抑えられるため魅力的です。

資格は他の求職者との差別化を図り、採用の可能性を高める武器になります。

手当・年収向上

多くの建設関連企業では、従業員のスキルアップを奨励するために資格手当制度を設けています。

専門性の高い資格ほど、手当の金額も高くなる傾向にあります。

例えば、管工事施工管理技士補の資格では、月数千円の手当がつく場合があります。

資格は長期的に見て、着実な収入増につながる資産です。

また、自分のスキルを収入という形で評価してもらえるのは、大きなモチベーションになります。

キャリアの選択肢拡大

資格は責任のあるポジションに就くための条件になっている場合があります。

例えば、現場作業員からスタートしても管工事施工管理技士を取得すると、現場全体を管理する施工管理へのキャリアを拡大可能です。

1つの資格が多様なキャリアの選択肢を拡大するきっかけになります。

水道資格を取得するデメリット

水道資格の取得は多くのメリットがある一方で、以下のデメリットもあります。

デメリットを事前に把握しておくことで、計画的に準備を進められます。

それぞれのデメリットを詳しく見ていきましょう。

学習コストと時間が必要

独学であっても通信講座を利用するにしても、一定の学習コストや時間は必要です。

働きながら学習時間を確保するには、自己管理と継続的な努力が求められます。

ただし、企業の資格取得支援制度を活用すると、これらの負担を軽減することも可能です。

事前に必要なコストと時間を把握し、無理のない学習計画を立てましょう。

資格更新・講習費がかかる

資格によっては、数年ごとに更新手続きや定期的な講習の受講が必要になります。

技術の進歩や法改正に対応し、常に最新の知識と技術を保つことが求められるためです。

資格取得をゴールとせず、継続的な学習とコストが必要になる点は覚えておきましょう。

ただし、更新や講習費がかかっても資格取得でキャリアアップしていくと、年収が上がりやすくなります。

投資効果が高いため、更新や講習費などの費用をすぐに回収することも可能です。

水道業界の将来性と求人動向

水道業界はインフラの更新や人材不足といった課題を抱える一方、それが安定した需要と新たな技術導入につながっています。

ここでは、水道業界の将来性と求人動向について3つの視点から解説します。

業界の現状と将来性を確認し、キャリア選択の参考にしてみてください。

老朽インフラ更新需要

日本の水道インフラは老朽化が進んでおり、その更新需要は今後も増加するでしょう。

高度経済成長期に整備された水道管が更新時期を迎えているため、工事の仕事は長期的に安定して発生します。

厚生労働省の調査によると、法定耐用年数である40年を超えた水道管の割合（管路経年化率）は、令和2年度末時点で20.6%に達しています。

出典: 厚生労働省｜知りたい水道

老朽化した水道管に対して管路の更新率は年間0.65%にとどまっており、更新が追いついていないのが現状です。

深刻な状況ですが、裏を返すと水道管の入れ替え工事の仕事が豊富にあることを意味します。配管工や管工事施工管理といった専門技術を有する人材の需要は、今後も高いと言えます。

人材不足と待遇改善

水道事業における職員数は、ピーク時の1980年に比べて30年ほどで約3割減少しています。

出典: 厚生労働省｜水道の現状と 水道法の見直しについて

給水人口5万人未満の水道事業は、平均10人以下の職員で運営していることがわかります。そのうち技術職は平均4人であり、深刻な状況と言えます。

未経験者向けの研修制度を整える企業も増えており、業界未経験からでも挑戦しやすい環境は魅力的です。

DX・省人化技術

人材不足を補い業務を効率化するため、水道業界全体でDXや省人化技術の導入が進んでいます。

例えば、以下のデジタル技術が水道業界で導入されています。

こうした新しい技術の導入は従来の「きつい」というイメージを払拭し、より働きやすい環境に改善されています。

また、ITスキルやデジタル技術に関心がある人材にとっても、水道業界は新たな活躍の場として注目されています。

ワット・コンサルティングは未経験から管工事施工管理になれる

くりかえしになりますが、私たちワット・コンサルティングでは、未経験から水道業界への転職を目指す方を募集しています。

充実した研修制度とサポート体制で、あなたの新しいキャリアのスタートを応援します。

「未経験だから不安…」という方でも、安心してキャリアを築ける環境が整っています。

少しでも興味があれば求人情報をのぞいてみてください。

まとめ

この記事のポイントをまとめます。

「未経験から手に職をつけたい」「安定した業界で働きたい」という方は、さっそく資格取得に向けた一歩を踏み出しましょう。

ワット・コンサルティングでは、未経験から水道業界へ就職・転職したい方を募集しています。60日間の充実した研修で基礎から丁寧に指導するため、未経験でも安心してキャリアをスタートできます。

未経験から水道業界に挑戦したい方は、転職先の候補に入れてみてください。

未経験から水道業界に挑戦したい方は、転職先の候補に入れてみてください。

あなたの今後のキャリアの参考になれば嬉しいです。