浄化槽管理士の合格率や過去問からみる、試験の難易度をご紹介します。
浄化槽管理士は、浄化槽の保守点検を行う国家資格です。
筆記試験と講習のどちらかで取得できますが、会社からいわれて講習を受ける人も多いですね。
この記事では下記などを解説します。
- 浄化槽管理士の試験の合格率からみる難易度
- 講習を受ける方が合格率が高い!
- 過去問からみる難易度
- 独学の勉強方法
- そもそも浄化槽管理士とは?
- 浄化槽管理士と他の資格の難易度の比較
あなたが浄化槽管理士を取得する参考になると思います。
それでは、さっそくみていきましょう!
目次
浄化槽管理士の試験の合格率からみる難易度
浄化槽管理士の試験の合格率からみる難易度は、5段階中4くらいです。
おおよその合格率は25%前後です。
4人に1人くらいしか合格できないで、難易度が高い試験といえるでしょう。
浄化槽管理士は講習を受ける方が合格率が高い
浄化槽管理士の資格を得るには、試験を受ける以外に講習を受ける方法があります。
そして、講習を受ける方が合格率は高いです。
講習を受けた人の合格率は80~90%で、ほとんどの人が合格します。
講習は公益財団法人日本環境整備教育センターが実施しています。
もし、講習最終日の試験に不合格だとしても、5回までは再試験があるので、ほとんどの人が合格します。
「確実に浄化槽管理士の資格を取得したい!」という人は、講習をおすすめします。
浄化槽管理士に独学で合格する勉強方法は?
浄化槽管理士に独学で合格する勉強方法は下記のとおりです。
- まずはテキストを読む
- あとはひたすら過去問集をくりかえし解く
過去問は、過去5年分を3周は解いてください。
※できれば5周が良いです。
過去問集でわからないところは、解説やテキストを見て覚えましょう。
おすすめの参考書・テキスト・問題集
公益財団法人日本環境整備教育センターのホームページで、テキストや問題集が販売されているので購入してみましょう。
- 浄化槽の維持管理
- 国家試験浄化槽管理士試験問題
ちなみに、テキストと過去問集はたくさん買いすぎないのがコツです。
たくさんテキストと過去問集を買い込むよりも、1冊をくりかえし勉強する方が覚えます。
公益財団法人日本環境整備教育センターのテキスト・問題集がおすすめです。
そもそも浄化槽管理士とは?
浄化槽管理士とは、浄化槽の水質汚染を防ぐために保守点検をする国家資格です。
保守点検の中には補修工事も入り、浄化槽の施工図面の作成、施工管理なども行います。
浄化槽の保守点検は、環境庁管轄で浄化槽管理士の独占業務です。
つまり、浄化槽の保守点検は浄化槽管理士しかできないため、仕事ではとても有利な資格です。
浄化槽の保守点検は継続的に行う必要があるので、浄化槽管理士の仕事も途絶えることがありません。
主な就職先は浄化槽設備会社ですが、中には独立する人もいます。
ただし、近年は浄化槽自体がへっています。
都市部は下水道、農村部は農業集落排水になっているため、以前ほど仕事は多くありません。
海外での需要は大きいため、浄化槽管理士を取得して海外で活躍する進路もあります。
浄化槽管理士の年収は300万~400万円くらいです。
薬剤の計量業務が多いので数字に強い必要があるのと、臭いに強い人が向くでしょう。
浄化槽管理士と他の資格の難易度の比較
浄化槽管理士を目指す人は、他の資格も気になると思います。
- 資格をとる順番を考えたい
- 難易度の低い資格からとりたい
など、他の資格との難易度の比較も大切ですよね。
浄化槽管理士と近い資格との、難易度を比較してみたので参考にしてください。
浄化槽管理士と浄化槽設備士の難易度の比較
浄化槽管理士と浄化槽設備士なら、浄化槽管理士の方が少し難易度が高いです。
理由は合格率です。
合格率 | |
浄化槽管理士 | 25%前後 |
浄化槽設備士 | 30%前後 |
浄化槽管理士の方が、わずかに合格率が低いですね。
浄化槽設備士については、浄化槽設備士試験の難易度【合格率は30%くらい。過去問中心で勉強】にまとめてます。
浄化槽管理士と浄化槽技術管理者の難易度の比較
浄化槽管理士と浄化槽技術管理者なら、浄化槽管理士の方が難易度が高いです。
理由はかんたん、浄化槽技術管理者は試験がないから。
浄化槽技術管理者は、浄化槽管理士の資格がある人が講習を受けるだけで取得できます。
浄化槽技術管理者については、浄化槽技術管理者の合格率は高め【きちんと講習を受けて修了考査で合格しよう】にまとめています。
浄化槽管理士と浄化槽検査員の難易度の比較
浄化槽管理士と浄化槽検査員なら、浄化槽管理士の方が難易度が高いです。
浄化槽検査員も講習のみで試験がありません。
浄化槽検査員は、浄化槽管理士の資格をもっている人が講習を受けられます。
浄化槽管理士と浄化槽清掃技術者の難易度の比較
浄化槽管理士と浄化槽清掃技術者なら、浄化槽管理士の方が難易度が高いです。
浄化槽清掃技術者も試験がなく、講習だけで取得できます。
浄化槽技術管理者は浄化槽の清掃実務経験が2年以上あれば、講習を受けるだけで取得できます。
浄化槽管理士と公害防止管理者の難易度の比較
浄化槽管理士と公害防止管理者なら、浄化槽管理士の方が少し難易度が高いです。
理由は合格率です。
合格率 | |
浄化槽管理士 | 25%前後 |
公害防止管理者 | 26%前後 |
少しだけ浄化槽管理士の合格率が低いですね。
公害防止管理者の方が勉強量が多いことや、種類によっては難しいものもあります。
浄化槽管理士と第二種電気工事士の難易度の比較
浄化槽管理士と第二種電気工事士なら、浄化槽管理士の方が難易度が高いです。
理由は合格率です。
合格率 | |
浄化槽管理士 | 25%前後 |
第二種電気工事士 | 40%前後 |
第二種電気工事士は、比較的簡単な試験として有名です。
「手に職をつけたい!」という人にもおすすめの資格ですね。
ちなみに、電気工事士の難易度については、電気工事士1種2種の資格難易度や合格率!勉強や技能試験のコツを参考にどうぞ。
まとめ【浄化槽管理士の試験は少し難易度高め。しっかり勉強しましょう】
この記事をまとめます。
- 浄化槽管理士の合格率は25%前後。ちょっと難易度が高い試験
- 講習を受ける方が合格率が高いけど、ネックはお金と時間
- 独学の勉強方法は、テキストと過去問集をくりかえし勉強する
- 浄化槽管理士は、浄化槽関係の他の資格よりも難易度が高め
お金と時間が許すなら、講習を受講しましょう。
講習がもっとも確実に資格をとれます。
独学で勉強するでも、きちんと勉強すれば合格できる資格なので、がんばりましょう。
あなたの浄化槽管理士の合格の参考になればうれしいです!