今の会社はブラックなので、できればすぐに辞めたい…
でも、そもそも電気施工管理にホワイト企業なんてあるのかな…?
仮にあったとしても、ホワイト企業を見分ける自信がない…
ホワイト企業に転職するコツがあれば教えてほしい!
こういった悩みに応える記事です。
この記事でわかることは以下のとおり。
- 電気施工管理にホワイト企業はあるのか?
- 電気施工管理にホワイト企業が少ないと言われる7つの理由
- ホワイトな電気施工管理の7つの条件
- ホワイトな電気施工管理に転職する25のコツ
- ホワイトな電気施工管理で働きたいなら技術者派遣も検討する
- 現場の人間関係を円滑にする6つのコツ
- 電気施工管理以外でおすすめの転職先3選
- できれば在職中に転職活動する【ムリなら辞めてから】
私たちワット・コンサルティングは、施工管理の転職サポートを行う会社です。
この記事では、電気施工管理でホワイト企業に転職するコツを解説していきます。
25のチェック項目があるので、できるだけ該当が多い求人を絞っていきましょう。
できればすぐに今の会社を辞めたいと思いますが、少し待ってください。
転職活動や退職には手順があるので、知っておきましょう。
次はホワイトな環境で働きたい人は最後まで読んでみてください!
※「前置きはいいから、早くホワイト求人を見極めるコツを教えて!」という人は、ホワイトな電気施工管理に転職する25のコツをクリックすると該当箇所にジャンプできますよ!
この記事の監修者
施工管理の技術者派遣を行う会社。これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。
- 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
- 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
- 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号
目次
- 1 電気施工管理にホワイト企業はあるのか?
- 2 電気施工管理にホワイト企業が少ないと言われる7つの理由
- 3 ホワイトな電気施工管理の7つの条件
- 4 ホワイトな電気施工管理に転職する25のコツ
- 4.1 ①給料・休日数・残業時間を確認する
- 4.2 ②残業代の計算方法を確認する
- 4.3 ③資格手当や資格取得支援制度があるか確認する
- 4.4 ④有休消化率が高い会社を選ぶ
- 4.5 ⑤大手の会社に転職する
- 4.6 ⑥元請の会社に転職する
- 4.7 ⑦経営事項審査の点数を確認する
- 4.8 ⑧営業力が強い会社を選ぶ
- 4.9 ⑨職人を抱えていない会社を選ぶ
- 4.10 ⑩あなたの能力を活かせる現場がある会社を選ぶ
- 4.11 ⑪求人が増える時期に転職活動を始める
- 4.12 ⑫小規模な現場が多い会社を選ぶ
- 4.13 ⑬地方の会社に転職する
- 4.14 ⑭評判や口コミを調べる
- 4.15 ⑮労働組合の存在を確認する
- 4.16 ⑯女性の採用が多い会社を選ぶ
- 4.17 ⑰外国人採用が多い会社を選ぶ
- 4.18 ⑱ICTを導入している会社を選ぶ
- 4.19 ⑲求人情報が抽象的な会社は避ける
- 4.20 ⑳研修制度が整っている会社を選ぶ
- 4.21 ㉑面接の時間が短すぎる会社を避ける
- 4.22 ㉒すぐに内定が出る会社を避ける
- 4.23 ㉓企業分析してもわからなかったことを逆質問で聞く
- 4.24 ㉔転職エージェントに優良求人を紹介してもらう
- 4.25 ㉕施工管理技士を取得して有利な立場で転職活動を進める
- 5 ホワイトな電気施工管理で働きたいなら技術者派遣も検討する
- 6 現場の人間関係を円滑にする6つのコツ
- 7 電気施工管理以外でおすすめの転職先3選
- 8 できれば在職中に転職活動する【ムリなら辞めてから】
- 9 まとめ:ホワイトな電気施工管理に転職しよう
電気施工管理にホワイト企業はあるのか?
結論、あります。
例えば、神奈川県の八巧機電設備は「川崎市生産性向上・働き方改革推進事業者」として川崎市から表彰されています。
参考:八巧機電設備株式会社「川崎市生産性向上・働き方改革推進事業者として川崎市長より表彰されました。」
八巧機電設備では、以下のような働き方改革を実施しています。
- 勤怠管理システムの導入
- PC遠隔操作システムの導入
- コミュニケーションツールの採用など
働き方改革を進めて、働きやすい環境を作っている企業があるのは事実です。
ホワイトとブラックな施工管理の違い
違いは以下のとおりです。
ホワイト |
労働時間が適切 残業が少ない 休日を十分に取れる 離職率が低い 社員の勤続年数が長い 今日今日工事の割合が多い 工事のスケジュールに余裕があるなど |
ブラック |
残業が多い 休日が少ない 過重労働になりがち IT化が遅れているなど |
後ほど詳しく解説していきます。
電気施工管理にホワイト企業が少ないと言われる7つの理由
実際、自分が働いてるところもキツいし…
どうして電気施工管理はホワイト企業が少ないって言われてるの?
結論、以下の7つの理由があります。
- 残業が多いから
- 休日が少ないから
- 業界の体質が古いから
- 多重下請け構造だから
- IT化が遅れているから
- 土木や建築の影響を受けるから
- 人材不足で高齢化が進んでいるから
1つずつ解説していきます。
【理由1】残業が多いから
理由の1つめは、ご存知のとおり電気施工管理は残業が多いからです。残業が多い理由は、予定どおりに作業が進まない場合があるためです。
施工プロジェクトでは、スケジュールの遅延や予期せぬトラブルが発生することがあり、それらを解決するために追加の時間が必要になります。
また、設備の点検やメンテナンス作業も行われるため、定期的な作業時間の確保が必要となります。これらの要因が重なり、残業時間が増える傾向です。
ただし、2024年から残業規制が始まるため、今後は残業時間が適正化されていくでしょう。
【理由2】休日が少ないから
こちらもご存知のとおり、電気施工管理は休日が少ないです。休日が少ない理由は、電気施工管理の現場ではプロジェクトの進行や工程管理が重要視されるため、作業期間を短縮するために休日を削減する場合があります。
また、予定外のトラブルや遅延が発生した場合、追加の作業時間を確保するために休日に仕事をすることもあります。
ただし、業界は週休2日に向けて動いているため、うまくいけば今後は休日が増えるかもしれません。
【理由3】業界の体質が古いから
電気施工管理の業界は、新しい働き方や技術の導入が進んでいない現実があります。業界内の慣習や手法が古く、労働条件や組織文化が変化しづらい状況です。
これにより、働き方改革や効率化の取り組みが遅れ、残業や休日出勤などの負担が増える傾向があります。
ただし、2024年から働き方改革が本格的に始まるため、古い体質も変わっていくかもしれません。
【理由4】多重下請け構造だから
多重下請け構造とは、1つのプロジェクトに複数の下請け業者が関与する形態です。この構造では、主契約業者がさらに別の業者に作業を委託し、その業者もまた別の業者に委託するといった形で下請けが重層的になります。
これにより、情報の伝達や調整が複雑化し、コミュニケーションのミスや認識のズレが生じやすくなります。さらに、下請け業者同士の競争や利益の圧縮も問題となり、労働条件や労働環境の改善が難しくなる傾向があります。
ただし、こちらも2024年からの働き方改革で、下請け契約における取り組みが適正化されていく予定です。
参考:下請契約における取組
【理由5】IT化が遅れているから
電気施工管理の業界では、従来の手作業や紙ベースのプロセスがまだ主流であり、IT化や自動化が進んでいないため、業務の効率化や情報共有の面で課題があります。
IT化の遅れは、作業の遅延やミスのリスクを引き起こす可能性があり、残業の増加や休日出勤を生んでいます。
ただし、こちらも2024年からの働き方改革で、公共工事ではIT建機の積算基準を設けるなど改革が進んでいきます。
参考:ICT・IoTの導入促進
【理由6】土木や建築の影響を受けるから
電気施工管理は、土木や建築分野の影響を受けることがあります。例えば、土木や建築のプロジェクトの進行や仕様変更が発生した場合、電気施工においても計画や設計の変更が必要となります。
例えば、天候不良で土木工事と建築工事が遅れれば、当然ながら電気施工管理のスケジュールがタイトになっていきます。
残業や休日出勤でカバーしなければ間に合わない現場もあるでしょう。
ただし、2024年からの働き方改革では、受発注者ともに工期の適正化が進められます。
発注者であっても、ムリな工期を設定した場合は、国土交通大臣等によって勧告・公表されることになりました。
【理由7】人材不足で高齢化が進んでいるから
電気施工管理の業界は、深刻な人材不足が問題になっています。技術者の高齢化が進んでいることと、若い人材が入職してこないことが原因です。
出典:国土交通省「建設産業の現状と課題」
人が足りないため、少ない人数で業務をこなさなければならず、結果的に残業や休日出勤が増えている状態です。
ホワイトな電気施工管理の7つの条件
結論、以下の7つに該当すればホワイトといえるでしょう。
- 離職率が低い
- 年間休日数が多い
- サービス残業がない
- 社員の勤続年数が長い
- 公共工事の割合が多い
- 工事のスケジュールに余裕がある
- 国土交通省の働き方改革を実施している
こちらも1つずつ解説していくので、求人を見るときの参考にしてみてください。
【条件1】離職率が低い
離職率が低ければ、ホワイト企業である確率が高いです。人が辞めていない証拠なので、働きやすい環境が整っていると推測されるから。
ただし、離職率を公表していないor計算していない企業が多いです。
反対にいえば、離職率を公表している企業はかなり信頼できるといえるでしょう。
【条件2】年間休日数が多い
年間休日数が多ければ、ホワイト企業である確率が高いです。社員がきちんと休めているため、働きやすいと考えられるからです。
年間休日が120日以上あると良いでしょう。
【条件3】サービス残業がない
当然ですが、サービス残業がないこともホワイト企業の条件です。「みなし残業」を設定している企業もありますが、みなし残業とはあらかじめ規定の残業代を入れて給料を支払うことをいいます。
規定の残業時間を超えた場合はきちんと残業代の支払が必要ですが、中には「みなし残業を超えた部分の残業代は払わなくていい」と勘違いしている企業があるので要注意です。
【条件4】社員の勤続年数が長い
社員の勤続年数もチェックしましょう。勤続年数が長ければ、それだけ働きやすいといえるため、ホワイト企業である確率が高いです。
ただし、社員の勤続年数を公表していない企業も多いです。
反対に、勤続年数をきちんと公表している企業は信頼できるでしょう。
【条件5】公共工事の割合が多い
公共工事が多い企業は、ホワイト企業が多いです。
なぜなら、国が働き方改革を推進している以上、公共工事がブラックな現場になることがないからです。
国が推進する働き方改革には、以下ような内容があります。
- 36協定で残業時間の上限を設定する
- 月60時間超の残業は割増賃金率50%を適用する
- 年5日間の年次有給休暇を取得する
- 適正な工期を設定する
- 社会保険に加入する
これらが守られていれば、かなり働きやすいですよね。そのため公共工事の割合が多い会社は、ホワイト企業である確率が高いです。
参考:2024年に始まる建設業界の働き方改革12選!無理といわれる理由
【条件6】工事のスケジュールに余裕がある
工事のスケジュールに余裕があれば、当然ながら残業や休日出勤が少ないため、ホワイト企業に近づくでしょう。
余裕のあるスケジュールで工事を受注できる力がある会社ほど、働きやすいです。
こうした情報はネットで調べにくいので、面接のときに聞くのが良いでしょう。
ただし、先ほどお伝えしたとおり、ムリな工期を設定すると国土交通大臣等によって勧告・公表されることになりました。今後は工事のスケジュールに余裕をもった会社が増えるかもしれません。
【条件7】国土交通省の働き方改革を実施している
当然ですが、国(国土交通省)が推進する働き方改革を実施している企業は、ホワイト企業といえるでしょう。くりかえしですが、働き方改革は以下のような内容があります。
- 36協定で残業時間の上限を設定する
- 月60時間超の残業は割増賃金率50%を適用する
- 年5日間の年次有給休暇を取得する
- 適正な工期を設定する
- 社会保険に加入する
詳しくは、2024年に始まる建設業界の働き方改革12選!無理といわれる理由にまとめているので、参考にしてみてください。
ホワイトな電気施工管理に転職する25のコツ
ホワイト企業を見分けるコツを教えてほしい。
結論、ホワイトな電気施工管理に転職するコツは以下の25個です。
求人を選ぶ際の参考にしてみてください。
- 給料・休日数・残業時間を確認する
- 残業代の計算方法を確認する
- 資格手当や資格取得支援制度があるか確認する
- 有休消化率が高い会社を選ぶ
- 大手の会社に転職する
- 元請の会社に転職する
- 経営事項審査の点数を確認する
- 営業力が強い会社を選ぶ
- 職人を抱えていない会社を選ぶ
- あなたの能力を活かせる現場がある会社を選ぶ
- 求人が増える時期に転職活動を始める
- 小規模な現場が多い会社を選ぶ
- 地方の会社に転職する
- 評判や口コミを調べる
- 労働組合の存在を確認する
- 女性の採用が多い会社を選ぶ
- 外国人採用が多い会社を選ぶ
- ICTを導入している会社を選ぶ
- 求人情報が抽象的な会社は避ける
- 研修制度が整っている会社を選ぶ
- 面接の時間が短すぎる会社を避ける
- すぐに内定が出る会社を避ける
- 企業分析してもわからなかったことを逆質問で聞く
- 転職エージェントに優良求人を紹介してもらう
- 施工管理技士を取得して有利な立場で転職活動を進める
1つずつ解説していきます。
①給料・休日数・残業時間を確認する
給料は、適正な報酬を受け取りながら生活を維持できるかを確認するために重要な要素です。
休日数は、十分な休息とワークライフバランスを確保するために重要です。
残業時間は、働き方の健全性と労働環境の良さを評価するために重要でしょう。
これらの要素を確認することで、自身の経済的な安定や健康な働き方を実現できるかを判断することができます。
求人情報を見たり、転職エージェントの担当者に質問して調べましょう。
②残業代の計算方法を確認する
残業時間の定義や基準、割増賃金の率、労働時間の上限などを事前に確認しましょう。
先ほどふれた「みなし残業」になっている場合は、何時間のみなし残業が設定されていて、それを超過した場合にきちんと残業代が支払われているかチェックが必要です。
こちらも転職エージェントの担当者などに質問して確認してください。
③資格手当や資格取得支援制度があるか確認する
スキルアップや自己啓発を重視している企業である確率が高いからです。
それだけ人材育成に力を入れている証拠ですし、人材を大切にしている可能性があります。
また、資格取得支援制度や資格手当を設けておきながら、ブラックな環境にしてしまうと、資格取得支援制度や資格手当に投資したお金がムダになってしまいます。
そうならないためにも、できるだけホワイトな環境にしている可能性があります。
④有休消化率が高い会社を選ぶ
高い有休消化率は、健康で働きやすい環境を提供していることを示す指標です。
有給休暇は、リフレッシュやストレス解消、ワークライフバランスの確保に役立ちます。
⑤大手の会社に転職する
大手は資金力があることや、業界をリードする立場にあることから、働き方改革を進めているケースが多いです。
当然ながら、ホワイトな環境で働ける可能性が上がります。
また、IT投資にも積極的なので、業務効率化が進んでおり、ホワイトに近い環境が期待できます。
⑥元請の会社に転職する
元請だと、余裕をもった工事のスケジュールが期待できるからです。元請は施主とのやりとりだけなので、施主が了承すれば余裕をもった工期を設定できます。
これが下請けになってしまうと施主とやりとりできないため、工期がタイトになることがあります。
⑦経営事項審査の点数を確認する
経営事項審査の点数が高い企業は、公共工事を受注しやすいからです。先ほどもふれましたが、公共工事が多い企業はホワイトな環境になりやすいです。
特に経営事項審査の「その他審査項目(w)」の点数は下記もわかるため、ホワイト度が見えやすいです。
- 保険加入の有無
- 健康保険加入の有無
- 厚生年金保険加入の有無
- 企業年金制度の有無
- 退職一時金制度の有無
- 建設業退職金共済制度加入の有無
- 過去の営業停止処分の有無
- 法定外労働災害補償制度加入の有無
⑧営業力が強い会社を選ぶ
営業力が強い会社は、元請の工事を受注できることがあり、なおかつ余裕をもった工期で受注できる可能性があるからです。
営業力については、面接で聞いたり、転職エージェントの担当者に聞いてみましょう。
⑨職人を抱えていない会社を選ぶ
職人を抱えていない会社は、外部の職人や協力会社を活用する傾向があります。
職人や協力会社に施工を外注することで、施工管理業務に専念することができます。
そのため、残業が少なくなる傾向であるでしょう。
⑩あなたの能力を活かせる現場がある会社を選ぶ
あまりにも不慣れな現場だと、時間がかかって残業が増えるからです。
できるだけ残業を減らしたい場合は、あなたの能力を活かせる現場がある会社を選びましょう。
現場の情報を知りたい場合は、面接で聞くのがおすすめです。
⑪求人が増える時期に転職活動を始める
求人が増える時期であれば、選択肢が多くホワイト企業が見つかる可能性が上がるからです。
特に求人が増える時期は、3月と9月です。理由は以下のとおりです。
- 公共工事が増えるから
- 施主の決算がくるから
詳しくは、現場監督の忙しい時期は工事前後と3月・9月【忙しい会社を避けるコツ】にまとめています。
⑫小規模な現場が多い会社を選ぶ
小規模な現場は管理する範囲が限定的であるため、そこまで忙しくないことがあります。
現場の規模は応募する企業のホームページで施工実績を確認したり、面接で聞いてみるのが良いでしょう。
⑬地方の会社に転職する
地方の現場は、首都圏の現場より忙しくないことがあるからです。
「地方で働きたい」「地方の実家に戻りたい」という人は検討してみても良いかもしれません。
⑭評判や口コミを調べる
口コミサイトなどで、応募する企業の評判や口コミを調べましょう。
あまりにも評判・口コミがひどい場合は、注意した方がいいかもしれません。
ただし、元社員の人が腹いせで書いているケースもあるため、参考にしつつ、最終的な判断はあなたが下しましょう。
⑮労働組合の存在を確認する
労働組合は、従業員の権利や福利厚生の向上、労働条件の改善などを目指す組織です。
労働組合が存在する会社では、従業員の権益を守るための活動が行われている可能性が高く、労働条件や給与などが公正に管理されていることがあります。
⑯女性の採用が多い会社を選ぶ
新しい取り組みや、人材育成に積極的な企業の可能性があるからです。
働き方改革やICTの導入などを進めている企業もあり、働きやすいでしょう。
⑰外国人採用が多い会社を選ぶ
こちらも同じく、新しい取り組みや人材育成に積極的な企業の可能性があるからです。
特に研修制度が発達している可能性もあり、働きやすいでしょう。
⑱ICTを導入している会社を選ぶ
人間が行う業務を減らしており、残業や休日出勤が少ない可能性があるからです。
ICTツールは以下などがあります。
- ICT建機
- BIM・CIM
- VR・MR・AR
- ロボットスーツ
- 測量や点検に使用するドローン
⑲求人情報が抽象的な会社は避ける
「アットホームな職場です」など、抽象的な求人情報に注意しましょう。
十分な情報収集できず、ミスマッチになる可能性があるからです。
ホワイト企業ほど開示されている情報が多い傾向です。できるだけ具体的な求人を出している企業を選びましょう。
⑳研修制度が整っている会社を選ぶ
人材育成に積極的で、従業員に長く働いてもらう環境が整っている可能性があるからです。
ブラック企業ほど研修制度が弱く、離職率が高い傾向です。給与や休暇制度だけでなく、研修制度も重視しましょう。
㉑面接の時間が短すぎる会社を避ける
面接の時間が短すぎる会社は、誰でもいいから採用したいほど人が足りなくて困っている可能性があるからです。
つまり、それだけ人が辞めているということなので、ブラック企業かもしれません。
十分に面接でやりとりがある企業を選びましょう。
㉒すぐに内定が出る会社を避ける
こちらも、人がたくさん辞めているブラック企業の可能性があるからです。
特に、面接の場で内定が出る企業は注意した方が良いでしょう。
㉓企業分析してもわからなかったことを逆質問で聞く
応募する企業のホームページや転職サイトの求人情報を見ても、どうしてもわからないことがあります。
こうした不明点は、面接で質問しましょう。
わからないことがあるまま転職するのは危険だからです。
一般的には、面接の最後の方に「何か質問はありますか?」と聞かれるので、そこで不明点を質問しましょう。
ホワイト企業ほど、給料や残業についての質問も真摯に答えてくれる傾向です。
㉔転職エージェントに優良求人を紹介してもらう
あなた自身でホワイト企業を見分けられない場合は、信頼できる転職エージェントに紹介してもらいましょう。
転職エージェントは企業調査も行なっているため、企業の情報量が多いです。
冒頭でもふれましたが、私たちワット・コンサルティングも施工管理の転職エージェントサービスをおこなっているので、情報収集に活用してみてください。
無料で求人情報だけを見ることもできます。
㉕施工管理技士を取得して有利な立場で転職活動を進める
施工管理技士を取得すると、ホワイト企業に転職できる可能性が上がります。
どの企業も施工管理技士を求めているので、有利な立場で転職活動できるからです。
特に1級の施工管理技士を取得すると、かなり有利になります。
まだ施工管理技士を取得していない人は、施工管理技士の資格の種類や試験の難易度【各試験の難易度順も解説】を参考にしてみてください。
ホワイトな電気施工管理で働きたいなら技術者派遣も検討する
ホワイトな環境で働きたい人は、技術者派遣で働くことも検討しましょう。
技術者派遣会社の正社員で雇用されて、他社の現場で働くスタイルです。
技術者派遣がおすすめの理由は以下の2つです。
- サービス残業やサービス休日出勤がないから
- 労働時間が短めの現場を紹介されることもあるから
技術者派遣の会社と派遣先の会社が明確に契約書を交わしているため、サービス残業やサービス休日出勤は発生しません。
残業した分はきちんと稼げますし、派遣先によっては派遣社員の残業代が高騰するのを防ぐために先に帰す現場もあります。
また、要望すれば労働時間が短めの現場に派遣してもらえることもあるでしょう。
いずれにせよ、ブラックな環境を防ぎやすいです。
派遣の電気施工管理で働くメリットとデメリット
派遣の電気施工管理で働くメリットとデメリットをまとめると、以下のとおりです。
メリット |
派遣といっても正社員で働ける ハローワーク・求人サイトにない求人もある サービス残業やサービス休日出勤がない 会社のしがらみからの解放 仕事を選べることがある 人脈が広がる ゼネコン・大手に転職する人もいる 自分の知らなかった強みを発見できる 40代・50代・60代も活躍できる フリーランスのように働ける |
デメリット |
希望しない派遣先もある ボーナスがない派遣会社もある 責任ある立場になりにくくキャリア形成が遅い 現場の進行状況によっては残業や休日出勤もある |
詳しくは、施工管理の派遣で働くメリットとデメリット【やめとけと言われる理由】にまとめたので参考にしてみてください。
電気施工管理の派遣を選ぶ際のポイント
電気施工管理の派遣会社を選ぶときは、以下をチェックしましょう。
- 優良派遣事業者に認定されているか
- 派遣先の数が十分にあるか
- 定着率は高いか
- 研修制度が整っているか
- 福利厚生がしっかりしているか
- サポート体制が整っているか
- 評判・口コミは良いか
詳細は、電気工事施工管理の派遣会社を選ぶときの7つのチェック項目にまとめています。
現場の人間関係を円滑にする6つのコツ
ただし、電気施工管理の職場環境は、上司や職人さんなど一緒に働く人の影響も重要です。
現場の人間関係によっては、施工管理職の働き方はホワイトにもブラックにもなることがあります。
円滑な人間関係を構築するコツを解説していきます。
- コミュニケーションを重視する
- 相手が求める目標や期待を明確にする
- プロフェッショナリズムをもつ
- フィードバックを受け入れる姿勢をもつ
- チームワークを重視する
- 問題解決力を身につける
コミュニケーションを重視する
上司や職人さんとのコミュニケーションを積極的に取ることで、お互いの意思疎通がスムーズになります。
定期的なミーティングや報告、相談の機会を作りましょう。
相手が求める目標や期待を明確にする
上司や職人さんが求める成果や目標、仕事への期待を明確に把握しましょう。
あなたの役割や責任を理解し、期待に応えるために努力する姿勢が重要です。
プロフェッショナリズムをもつ
高い職業倫理と専門知識をもち、真摯に業務に取り組みましょう。
また、周りからの信頼を得るために、スキルや能力の向上に努めることも大切です。
フィードバックを受け入れる姿勢をもつ
上司や職人さんからのフィードバックや指摘を素直に受け入れ、成長のための改善点を把握しましょう。
適切な対応や改善策を提案することで、人間関係を良好に保つことができます。
チームワークを重視する
チーム内での協力やサポートを積極的に行いましょう。
チームメンバーとの連携やコミュニケーションを円滑にすることで、仕事の効率性が向上し、職場の雰囲気も良好になります。
問題解決力を身につける
仕事において発生する問題や課題に対して、主体的に解決策を見つける努力をしましょう。
上司や職人さんからの期待に応えるために、自ら考え行動することが重要です。
電気施工管理以外でおすすめの転職先3選
電気施工管理の経験があると、以下に転職できる可能性があります。
- 電力会社
- 地方公務員
- ビルメンテナンス
念のため1つずつ解説します。
電力会社
電力会社では、発電や送電、配電などのエネルギーインフラに関する業務が行われています。
電気施工管理で培った知識や技術を生かし、電力供給の安定や効率化に貢献することができます。
電気主任技術者については、電気主任技術者・電験試験の難易度や年収!三種二種一種のコツにまとめています。
地方公務員
電気技術系の地方公務員に転職できる可能性もあります。
公共事業の計画や施工管理、地域の電気設備の維持管理などを行う仕事です。
詳しくは、施工管理から公務員に転職できる【民間→公務員のデメリットも解説】も参考にどうぞ。
ビルメンテナンス
ビルメンテナンスは、建物の設備管理や保守、点検業務を行います。
電気設備の保守管理や施工管理技術を活かし、ビルの安全性や快適性を確保する仕事に携わることができるでしょう。
できれば在職中に転職活動する【ムリなら辞めてから】
可能であれば、在職中に転職活動を進めるのがおすすめです。
先に辞めてしまうと、収入が途絶えてしまうからです。
ただし、以下にすべて該当する場合は、先に辞めることも検討してください。
- 在職中に転職活動する時間がない
- 3ヶ月は生活できる貯蓄がある(転職活動は3ヶ月ほどかかるから)
- もうすぐ今の現場が終わる(多くの会社は現場が終わるタイミングでないと退職できないから)
自主退職だと、失業保険給付が2ヶ月+7日後からしか出ないため、最低でも3ヶ月分の生活費の貯蓄があった方が良いでしょう。
施工管理の転職活動の進め方は、施工管理が転職で失敗しない3つのコツ【進め方5ステップも解説】に詳しくまとめたので参考にどうぞ。
まとめ:ホワイトな電気施工管理に転職しよう
最後にもう一度、ホワイトな電気施工管理に転職する25のコツをまとめておきます。
- 給料・休日数・残業時間を確認する
- 残業代の計算方法を確認する
- 資格手当や資格取得支援制度があるか確認する
- 有休消化率が高い会社を選ぶ
- 大手の会社に転職する
- 元請の会社に転職する
- 経営事項審査の点数を確認する
- 営業力が強い会社を選ぶ
- 職人を抱えていない会社を選ぶ
- あなたの能力を活かせる現場がある会社を選ぶ
- 求人が増える時期に転職活動を始める
- 小規模な現場が多い会社を選ぶ
- 地方の会社に転職する
- 評判や口コミを調べる
- 労働組合の存在を確認する
- 女性の採用が多い会社を選ぶ
- 外国人採用が多い会社を選ぶ
- ICTを導入している会社を選ぶ
- 求人情報が抽象的な会社は避ける
- 研修制度が整っている会社を選ぶ
- 面接の時間が短すぎる会社を避ける
- すぐに内定が出る会社を避ける
- 企業分析してもわからなかったことを逆質問で聞く
- 転職エージェントに優良求人を紹介してもらう
- 施工管理技士を取得して有利な立場で転職活動を進める
あなた自身でホワイト企業を見分けられない場合は、信頼できる転職エージェントに紹介してもらいましょう。
くりかえしですが、私たちワット・コンサルティングも施工管理の転職エージェントサービスをおこなっているので、情報収集に活用してみてください。
あなたの転職活動の参考になればうれしいです!