だいたい何年くらい使えるのか知りたいな。
ネットで調べると「すぐに点かなくなった」っていう声もあるけど、どうなってるの?
こういった疑問に答える記事です。
本記事の内容は下記のとおり。
- LEDの寿命を計算したら約10年【使用時間ごとの寿命の早見表も解説】
- LEDの寿命が短い原因【周辺機器の故障】
LEDの寿命は約10年です。
ですが、周辺機器や使用する環境が悪いと、寿命を短くしてしまいます。
この記事では、使用時間別のLEDの寿命や、寿命が短くなる理由を解説します。
使用時間ごとの寿命の早見表も計算して作ったので、LED設置の参考にしてください(^^)
目次
LEDの寿命を計算したら約10年【使用時間ごとの寿命の早見表も解説】
LEDの寿命は約10年です。
LEDを使える時間は、約40000時間と言われています。
※日本照明工業会が発表しています。
使用頻度と耐久年数の関係を計算して、早見表にしてみました(^^)
1日の使用時間 | 寿命 |
6時間 | 約18年 |
8時間 | 約14年 |
10時間 | 約11年 |
12時間 | 約9年 |
18時間 | 約6年 |
24時間 | 約5年 |
上記の表の平均を計算すると、たしかに約10年となります。
ただし、連続使用は寿命を縮めるので、24時間連続使用するともっと寿命は短くなります。
LEDの寿命の定義
JIS-C8105-3附属書において、LEDの寿命は下記のように定義されています。
- 点灯しなくなるまで
- 光量が70%になるまで
のどちらか早い方を寿命とする、としています。
LEDって蛍光灯と違って、突然切れたりしません。
徐々に光が弱くなっていきます。
MAXの光量の70%を下回ったら「寿命」ということですね。
ちなみに日本照明工業会では、LEDの光量が70%を下回るのが約40000時間としています。
LEDの仕組みやメリット
LEDとは、別名「発光ダイオード」と言います。
2つの半導体の間を電子が移動することで、発光しています。
電子の移動なので理論上は永久に光っていることになりますが、周辺機器の故障で光らなくなります。
LEDのメリットは、下記のとおり。
- 蛍光灯より電気代が安い
- 熱や紫外線が出ないので、虫が寄ってこない
- 寿命が長い、壊れにくい
LEDは2009年頃から一般家庭に普及し始めました。
特に「電気代の節約になる」という理由で、一般家庭や事業用の建物で使用され始めました。
LED・蛍光灯・白熱電球の寿命の比較
LED・蛍光灯・白熱電球の寿命の比較表は、下記のとおり。
種類 | 寿命 |
LED | 約40000時間 |
蛍光灯 | 6000~13000時間 |
白熱電球 | 1000~2000時間 |
LEDの寿命は圧倒的に長いことがわかりますね。
LEDを採用する建築物は、どんどん増えています。
LEDの寿命が短い原因【周辺機器の故障】
寿命が約10年と言われているLEDですが、現実では10年未満で点かなくなるケースが多いです。
理由は、周辺機器の故障。
前述のとおり、LED自体は永久に点いているのですが、周辺機器が壊れることで点灯しなくなります。
壊れるのは基盤
LED自体は熱を放出しませんが、基盤部分が熱をもつことで故障することがあります。
そして、LEDは熱に弱い。
だから、基盤部分が熱をもつとLEDも不具合を起こします。
日本照明工業会でも「発光部分の温度を150℃以下にすると、40000時間もつ」と発表しているので、LEDが熱せられると寿命が縮みます。
基盤部分の熱を逃がす設計になっていればいいですが、設計ミスで熱を逃がしにくく故障することもあります。
また、ソケット部分が熱を逃がしにくい設計のものも、寿命が短いです。
発売当初は粗悪品も多かった
LEDが普及し始めた2009年は、まだまだ粗悪品も多かった時代。
海外の粗悪な部品を使うことで、寿命を縮めていました。
「なんでそんな粗悪品で販売したの?」の理由は、ビジネスだから。
検証実験をしている間に他者にシェアを奪われては困るので、製品化されたらすぐに売られ始めたのが原因です。
LEDが普及し始めて、まだ10年くらい。
歴史が浅い分、まだまだエラーはあるということですね。
近年の日本製LEDは耐久性が良い
近年の日本製LEDは、耐久性が高く評価されています。
メーカーによっては「5年保証」をつけているところもあります。
それだけ技術に自信がある表れでしょう。
ちょっと高いですが、日本製のLEDを選ぶと寿命が長いです。
LEDの寿命を縮める要因
LEDを少しでも長く使うために、寿命を縮める要因を知っておきましょう。
下記はやらないことをおすすめします。
- LEDは熱と湿気に弱いので、浴室には設置しない
- 密閉性の高いところだと熱で壊れていくので、使用しない
- 長時間の連続使用を避ける
LEDの特性を活かせる場所に設置するのがコツです。
まとめ【LEDの寿命は約10年だが、機器の故障や環境で寿命が短くなる】
この記事をまとめます。
- LEDの寿命を計算したら約10年・約40000時間
- 寿命が短くなる理由は、周辺機器の故障
- 普及し始めた2009年当初は、粗悪品が多くて故障が多かった
- 日本製のLEDは、寿命が長い
- 高温多湿や長時間の連続使用を避ければ、寿命が短くならない
だいたい何年くらい使えるのか知りたいな。
というあなたの参考になればうれしいです(^^)
ちなみに、電気設備の点検についても知りたい人は、
電気設備は法定点検や安全点検の義務がある!有効な資格とは?を読んでみてください。
電気設備の仕事をしている人は、必ず知っておきましょう。
あなたの参考になればうれしいです(^^)