電気設備の種類や資格とは【基礎知識や仕事内容をわかりやすく解説】

電球とアイデア
考える男性
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電気設備って何があるのか知りたい。

電気工事の仕事に転職を考えてるから、勉強したいんだよね。

 

あと、未経験から転職する方法も知りたいな。

何か資格は必要なの?

こういった疑問に答える記事です。

この記事でわかることは下記のとおり。

  • 電気設備の全体図がわかる
  • 電気設備に関する資格がわかる
  • 未経験者が電気設備工事の仕事に転職する5つの方法がわかる

 

私たちワット・コンサルティングは、施工管理の技術者派遣の会社です。

これから転職を考えている人は、まず電気設備の全体図を知っておきたいですよね。

この記事を読むと、電気設備の全体図がわかります。

電気設備に関する仕事は技術職が多く、いわゆる「手に職がつく仕事」です。

終身雇用も崩壊しつつある今、手に職をつけて安定して稼ぎたいですよね。

 

未経験から電気設備工事の仕事に転職する方法もわかるので、最後まで読んでみてください!

電気設備とは【基礎知識を解説】

風力発電

電気設備の基礎知識を、下記の項目で解説していきます。

  • 電気設備の種類
  • 電気工作物とは
  • 電気設備の技術基準
  • 電気設備工事の図面記号

 

まずはざっくりとイメージをもっておきましょう。

 

電気設備の種類【一覧で紹介】

電気設備の種類

電気設備には、下記のような種類があります。

  • 発電設備:電気を作る設備(火力発電所、風力発電所、水力発電所など)
  • 送電設備:発電設備から電気を送る設備(送電線など)
  • 変電設備:発電所から送電されてくる電気の電圧を変換する設備(変電所など)
  • 受変電設備:キュービクル、開閉器、変圧器など
  • 配電設備:電信柱や地中送電設備など
  • 構内電気設備:建設物内で使う電気設備(照明、コンセントなど)
  • 非常電源設備:防災用発電設備、蓄電池など
  • 電気通信設備:インターネット設備、電話、インターホンなど
  • 防災設備:スプリンクラー、火災報知器など
  • 防犯設備:防犯カメラ、侵入警報設備など

 

弱電と強電の違い

弱電と強電の違い

ちなみに、上記の電気通信設備・防災設備・防犯設備は「弱電」に該当します。

弱電とは、電圧48V以下で電気を信号に使うものです。

下記の電気設備などが弱電に該当します。

  • 電話
  • テレビ
  • ラジオ
  • 映像設備
  • スピーカー
  • 監視カメラ
  • インターホン
  • ナースコール
  • 火災報知器
  • ガス漏れ警報器
  • インターネット設備など

 

反対に「強電」とは、電気をエネルギーに使うものです。

下記の電気設備などが強電に該当します。

  • 照明
  • 空調
  • 発電機
  • モーター
  • 避雷設備
  • コンセント
  • 受変電設備
  • エレベーターなど

 

強電には、下記の3種類があります。

  • 特別高圧:7000V超
  • 高圧:直流750~7000V以下、交流600~7000V以下
  • 低圧:直流750V以下、交流600V以下

 

弱電と強電については、弱電と強電の違いを解説します【それぞれ必要な資格が違う】でも詳しく解説しています。

 

電気工作物とは【わかりやすく解説】

電気工作物とは

「電気工作物」とは、電気設備の総称だと思ってください。

電気工作物には下記の2種類があります。

  1. 一般電気工作物
  2. 事業用電気工作物

 

一般電気工作物とは下記のとおり。

  • 600V以下で受電する電気工作物
  • 住宅、小規模店舗などで使用される
  • 600V以下で発電する小出力発電設備も含む

 

「小出力発電設備」とは、下記の発電設備のことです。

  • 出力50KW未満の太陽電池発電設備
  • 出力20KW未満の風力発電設備
  • 出力20KW未満の水力発電設備
  • 出力10KW未満の内燃力火力発電設備
  • 出力10KW未満の燃料電池発電設備

 

参考:電気事業法38条、電気事業法施行規則第48条

 

一方、事業用電気工作物とは、600V以上を受電する電気工作物です。

自家用電気工作物と電気事業用電気工作物があります。

自家用電気工作物 600V以上を受電している。

高圧を低圧に変換するキュービクルを使う。

学校、ビル、工場、ホテルなどで使われる。

電気主任技術者や電気工事士が工事・点検を行う。

小出力発電設備以外の発電設備も自家用電気工作物に該当する。

電気事業用電気工作物 電力会社が電力供給に使う電気工作物、発電設備、変電設備、送電線、配電線など。

第一種電気工事士でないと工事を行えない。

 

電気設備の技術基準とは【安全に電気を使うために】

「電気設備の技術基準」とは、電気設備工事をする際の基準のことです。

安全に電気設備工事をするためのルールなので、知っておきましょう。

「電気設備に関する技術基準を定める省令」で定められています。

第四条 電気設備は、感電、火災その他人体に危害を及ぼし、又は物件に損傷を与えるおそれがないように施設しなければならない。

第十六条 電気設備は、他の電気設備その他の物件の機能に電気的又は磁気的な障害を与えないように施設しなければならない。

第十八条 高圧又は特別高圧の電気設備は、その損壊により一般送配電事業者又は配電事業者の電気の供給に著しい支障を及ぼさないように施設しなければならない。

電気設備に関する技術基準を定める省令(平成九年通商産業省令第五十二号)

 

電気設備工事の図面記号

ちなみに、電気設備工事は図面を見ながら工事します。

図面には「図面記号」が使われているので、興味がある人は勉強してみましょう。

詳しくは、よく使う電気設備の図面記号186選にまとめています。

 

電気設備工事に関する資格11選

電気設備設計図

考える男性
考える男性
電気設備の仕事をするには、何か資格が必要なの?

電気設備工事に関する資格は、下記の11個があります。

  1. 電気工事士
  2. 電気工事施工管理技士
  3. 電気主任技術者
  4. 計装士
  5. 認定電気工事従事者
  6. 特種電気工事資格者
  7. 高圧・特別高圧電気取扱者
  8. 低圧電気取扱者
  9. 電気通信工事施工管理技士
  10. 工事担任者
  11. 電気通信主任技術者

 

それぞれ下記の項目も紹介するので、参考にしてみてください。

  • 何をする資格か?
  • 未経験者が取得できるか?
  • 資格試験の難易度

 

①電気工事士

何をする資格? 電気工事
未経験者が取得できる? 第二種なら可
資格試験の難易度 ★★★☆☆

そもそも、電気工事士資格をもたない人が電気工事をしてはいけません。

電気工事は危険を伴うからです。

ちなみに、電気工事士がなくても工事できる範囲は下記のとおり狭いです。

電気工事士等資格が不要な「軽微な工事」とは

出典:経済産業省『電気工事士等資格が不要な「軽微な工事」とは

電気設備工事の原点といえる資格なので、できれば最初に取得しておきましょう。

電気工事士を取得する方法は、電気工事士1種2種の資格難易度や合格率!勉強や技能試験のコツにまとめています。

 

②電気工事施工管理技士

何をする資格? 電気工事の施工管理
未経験者が取得できる? 不可
資格試験の難易度 ★★★★☆

簡単にいうと、電気工事の施工管理(現場監督)を行う国家資格です。

電気工事士ではなく、管理側をやりたい人はいずれ目指してみましょう。

電気工事の現場には電気工事施工管理技士を配置しなければならないので、資格手当で収入アップしたり、転職が有利になる資格です。

受験には実務経験が必要なので、まずは未経験から電気工事施工管理に転職して、実務経験を積みましょう。

詳しくは、1級2級電気工事施工管理技士の合格率から見る難易度【勉強方法も解説】にまとめています。

 

③電気主任技術者

何をする資格? 事業用電気工作物や自家用電気工作物の保安業務
未経験者が取得できる?
資格試験の難易度 ★★★★★

事業用電気工作物の保安業務を行える国家資格です。

電気事業法では、自家用電気工作物の保安・監督に電気主任技術者の配置が義務づけられているので、資格を取得すると転職が有利になります。

試験はかなり難しいですが、未経験者でも受験できるため、興味がある人は挑戦してみても良いでしょう。

詳しくは、電気主任技術者・電験試験の難易度や年収!三種二種一種のコツにまとめています。

 

④計装士

何をする資格? 計装制御機器の取り付け・設計・監理など
未経験者が取得できる? 不可
資格試験の難易度 ★★★☆☆

計装制御機器の取り付け、配線、配管、設計、監理などを行う公的資格です。

受験には実務経験が必要なので、まずは計装関係の会社で経験を積みましょう。

計装士については、計装士の合格率や難易度【1級と2級の試験内容や受験資格も解説】に詳しくまとめています。

 

⑤認定電気工事従事者

何をする資格? 自家用電気工作物で最大電力500kW未満、600V以下の電気工作物の電気工事
未経験者が取得できる? 不可
資格試験の難易度 ★☆☆☆☆

認定電気工事従事者業務範囲図

第二種電気工事士は一般用電気工作物しか工事できませんが、認定電気工事従事者を取得すると600V以下の自家用電気工作物も工事できます。

ただし、資格を取得するには第二種電気工事士以上が必要です。

なので、まずは第二種電気工事士から取得しましょう。

参考:認定電気工事従事者の必要性とは?認定講習や申請方法を解説

 

⑥特種電気工事資格者

何をする資格? 最大電力500kW未満の自家用電気工作物のネオン工事や非常用予備発電装置工事
未経験者が取得できる? 不可
資格試験の難易度 ★★☆☆☆

ネオンは電圧が高いため、工事をするには特種電気工事資格者が必要です。

ただし、電気工事士の資格がないと取得できないため、未経験者さんはまず第二種電気工事士から取得しましょう。

参考:特種電気工事資格者とは【資格を取得する方法は講習と試験がある】

 

⑦高圧・特別高圧電気取扱者

何をする資格? 高圧の電気取扱作業や工事
未経験者が取得できる? 可(ただし工事をする際は電気工事士が必要)
資格試験の難易度 ★☆☆☆☆

高圧の電気工事を行える資格です。

18歳以上であれば誰でも講習会に参加して、資格を取得できます。

ただし、実際に工事をする際は電気工事士が必要なので、未経験者さんはまず第二種電気工事士から取得するのがおすすめです。

参考:高圧・特別高圧電気取扱者にできること【特別教育の講習を受けよう】

 

⑧低圧電気取扱者

何をする資格? 低圧電気設備の取扱作業や工事
未経験者が取得できる? 可(ただし工事をする際は電気工事士が必要)
資格試験の難易度 ★☆☆☆☆

家庭やオフィスなどの電気工事などができる資格ですが、こちらも工事するには電気工事士が必要です。

参考:低圧電気取扱者にできること【特別教育の講習内容も解説します】

 

⑨電気通信工事施工管理技士

何をする資格? 電気通信工事の施工管理
未経験者が取得できる? 不可
資格試験の難易度 ★★★★☆

電話やインターネット設備など、電気通信工事の施工管理(現場監督)を行う国家資格です。

今後は5GやIoTなど電気通信が伸びていくので、将来性がある資格といえるでしょう。

ただし、受験には実務経験が必要なので、まずは未経験から電気通信工事施工管理の仕事に転職して、経験を積めばOKです。

詳しくは下記にまとめています。

 

⑩工事担任者

何をする資格? ルーターや電話機など屋内のインターネット設備の工事
未経験者が取得できる?
資格試験の難易度 ★★★☆☆

インターネット設備の工事を行う資格です。

未経験でも受験できるので、先に資格を取得するのもアリ。

詳しくは、電気通信の工事担任者の難易度を合格率などから解説【効率的な勉強法】にまとめています。

 

⑪電気通信主任技術者

何をする資格? 通信事業者の設備と建物にインターネットを引く設備の工事
未経験者が取得できる?
資格試験の難易度 ★★★★☆

建物の外部からインターネットに必要な線を引き込むイメージです。

未経験でも受験できます。

ただし、工事を行う人というよりは管理側の仕事です。

詳しくは、電気通信主任技術者の難易度を合格率などから解説【免除あり】にまとめています。

 

未経験者が電気設備工事の仕事に転職する5つの方法

電球

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未経験から電気設備工事の仕事に転職するには、どうすればいの?

結論、下記の5つのルートがあります。

  1. 電気工事士を取得して転職する
  2. 無資格で電気工事施工管理に転職する
  3. 無資格で電気通信工事施工管理に転職する
  4. 電気主任技術者を取得して転職する
  5. 電気系・工学系の学校を卒業して電気設備設計の会社に就職する

 

あなたが進みたい道を選びましょう。

1つずつ解説します。

 

①電気工事士を取得して転職する

電気工事士になりたい人は、まず電気工事士の資格から取得しましょう。

資格を取得すれば、電気工事の会社に転職しやすいです。

前述のとおり、そもそも電気工事士資格がないと電気工事はできません。

なので、転職より先に資格取得です。

 

くりかえしですが、電気工事士になるコツは、電気工事士1種2種の資格難易度や合格率!勉強や技能試験のコツにまとめています。

 

②無資格で電気工事施工管理に転職する

電気工事の施工管理(現場監督)になりたい人は、まず転職しましょう。

無資格×未経験でも転職できます。

※ただし、未経験で転職できるのは30代前半までが一般的。

電気工事施工管理の仕事内容は、電気工事の現場監督(施工管理)の仕事内容や給料【未経験の会社選び】を参考にどうぞ。

 

ちなみに、私たちワット・コンサルティングは、未経験から電気工事施工管理になりたい人を募集しています。

ワット・コンサルティングの強みは下記の4つ。

  • 約2ヶ月の研修で施工管理の基礎をしっかり学べる(業界トップクラス)
  • 1500名以上の未経験者を研修してきた実績あり
  • 研修期間中もお給料をもらえる
  • 定着率83.2%なので施工管理の転職に失敗しにくい(定着率も業界トップクラス)

 

なので「基礎をしっかり勉強してから働きたい!」という人には合ってると思います。

 

③無資格で電気通信工事施工管理に転職する

電気通信工事施工管理も、無資格×未経験で転職できます。

※ただし、こちらも未経験で転職できるのは30代前半までが一般的。

電気通信工事施工管理の仕事内容は、電気通信工事の7つの仕事内容【向いてる人の特徴と未経験で転職する方法】に詳しくまとめています。

ちなみに、電気通信工事施工管理もワット・コンサルティングで求人があるので、興味あればチェックしてみてください。

 

④電気主任技術者を取得して転職する

前述のとおり、未経験でも電気主任技術者を受験・取得できます。

ただし、難関試験です。

もっとも難易度が低い第三種でも、全体の合格率は10%くらいしかありません。

何年もかけて合格する人も多いので、目指す場合は覚悟が必要です。

 

くりかえしですが、電気主任技術者については、電気主任技術者・電験試験の難易度や年収!三種二種一種のコツを参考にどうぞ。

 

⑤電気系・工学系の学校を卒業して電気設備設計の会社に就職する

「電気設備の設計をしたい!」という人は、電気系or工学系の学校に進学して、設計を学びましょう。

設計は電気系or工学系の学校を卒業しないと、採用されにくいから。

詳しくは、電気設備設計の仕事内容・年収などを解説【将来性のある仕事です】にまとめたので、設計に興味がある人は読んでみてください。

 

まとめ【電気設備の基礎知識や仕事内容を理解して転職活動を始めよう】

送電線と夕日

電気設備工事の仕事に転職したいなら、さっそく行動開始です。

行動しないと何も始まらないので。

 

くりかえしですが、主な転職先と「まずやること」は下記の5つです。

  1. 電気工事士:電気工事士の資格を取得
  2. 電気工事施工管理:電気工事施工管理の会社に転職する
  3. 電気通信工事施工管理:電気通信工事施工管理の会社に転職する
  4. 電気主任技術者:電気主任技術者の資格を取得
  5. 電気設備設計:電気系or工学系の学校に進学する

 

くりかえしですが、私たちワット・コンサルティングでは、未経験から電気工事施工管理・電気通信工事施工管理になりたい人を募集しています。

興味がある人は、転職活動の情報収集に活用してみてください。

さっそく今日からできることを始めてみましょう。

あなたの今後の人生設計の参考になればうれしいです!

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