電気工事士を辞めたい場合の対処法9選【退職して後悔しないコツ】

電気工事士を辞めたい場合の対処法9選【退職して後悔しないコツ】

電気工事士を辞めたい…

体力的にも精神的にもきついし、人間関係も辛いし…

この仕事をずっとやっていくイメージができない…

でも、ホントに辞めていいのかな…?

こんなことで辞めたら甘えかな…?後悔しないかな…?

どうやって辞めたらいいかもわからないし、次はどんな仕事をすればいいんだろう…?

あぁ…、僕の人生は大丈夫なんだろうか…?

こういった悩みに応える記事です。

この記事でわかることは下記のとおり。

  • みんなが電気工事士を辞めたい理由がわかる
  • 電気工事士を辞めたいときの対処法がわかる
  • 電気工事士を辞める手順がわかる
  • 次の転職活動での「退職理由の答え方」がわかる

私たちワット・コンサルティングは、施工管理の技術者派遣や技術研修の会社です。

この記事では、電気工事士を辞めたい人向けに対処法を解説していきます。

くれぐれも言っておきますが、電気工事士は素晴らしい仕事です。

ただし、仕事である以上は、きついところがあるのも事実ですよね。

※どの仕事も、きついところがあるのは当然ですが。

電気工事士を辞めて後悔しないように、慎重に考えていきましょう。

辞めたいときの対処法を1つずつ解説するので、今後の進路を整理できると思います。

もし本当に電気工事士を辞める場合の、次の転職先の候補も紹介しますね。

それでは、さっそく見ていきましょう。

【まず】みんなが電気工事士を辞めたい理由

【まず】みんなが電気工事士を辞めたい理由

電気工事士を辞める人の主な理由は、下記の4つです。

  1. 仕事がきつい
  2. メンタルがきつい
  3. 勉強がきつい
  4. 給料が少ない

1つずつ詳細を解説するので、「他の人もこんな理由で辞めたくなるんだな」と参考にしてみてください。

※辛いのはあなただけじゃないので、ちょっとホッとするかもしれません。

①仕事がきつい

「仕事がきつい」という理由で辞める人は多いです。

具体的には下記のような理由ですね。

  • 高所作業が怖い
  • 電気を取り扱うのが怖い
  • 現場を走り回ると疲れる
  • 重いものを運ぶのがきつい
  • 立ちっぱなしで疲れる
  • 腰道具が重くて腰が痛い
  • 工事が遅れると残業が増える
  • 休みが少ない
  • 飲み会が多い
  • 夏の現場が暑い
  • 冬の現場が寒い
  • 覚えることが多い

特に電気工事は、常に危険と隣り合わせの仕事です。

一歩間違えれば事故になってしまうので、緊張感がつきものですよね。

そうしたプレッシャーもあり、仕事に疲れてしまったり、続けていくイメージができない人もいます。

また、工具や材料の名前を覚えるのは大変ですよね。

最初は誰でも初心者なので辛いは当然ですが、覚えることの多さに辞めたくなってしまう人もいます。

②メンタルがきつい

「メンタルがきつい」という理由で辞めたくなる人も多いです。

  • 先輩との人間関係が辛い
  • 怒られてばかりで辛い
  • 体育会系が合わない
  • 縦社会が辛い
  • 「仕事は見て覚えろ」という職人気質が合わない
  • 他社の人に急かされる・邪魔者扱いされる

先輩との人間関係が悪化すると、かなり苦しくなるものです。

電気工事士は、苦手な先輩ともずっと一緒に行動するので。

人には相性があるので、どうしても辛くて辞める人もいます。

③勉強がきつい

「仕事をしながら資格の勉強をするのが辛い…」という人もいます。

第1種電気工事士など上位資格を目指す人が多いですが、忙しい電気工事士の仕事をしながら勉強するのは大変ですよね。

※ただし、どんな仕事も勉強はつきものなので、これは他の仕事に転職しても一緒かもしれません。

④給料が少ない

電気工事士の平均年収は480万円くらいです。

もちろんたくさん稼ぐ人もいますが、うまく稼げない人がいるのも事実。

「電気工事士の仕事はそこまでイヤじゃないけど、生活が苦しい…」という理由で辞める人もいます。

ちなみに、電気工事士で収入を上げる方法は下記の4つです。

  1. 第1種電気工事士を取得する
  2. 実務経験を積んで昇格・昇給する
  3. 実務経験を積んで転職する
  4. 独立して成功する

詳しくは、電気工事士の平均年収【さらに給料を上げる4つの方法】にまとめたので、収入アップしたい人は参考にどうぞ。

電気工事士を辞めたい場合の対処法9選【状況を整理しよう】

電気工事士を辞めたい場合の対処法9選【状況を整理しよう】

電気工事士を辞めたい場合は、下記の9つで対処しましょう。

多角的に判断できるので、ホントに辞めていいか冷静に判断できる確率が上がります。

  1. 家族に相談する
  2. 何が辛いのか整理する
  3. 電気工事士を始めた理由を思い出す
  4. 今の会社を選んだ理由を思い出す
  5. 電気工事士や今の会社を辞めるデメリットを考える
  6. 電気工事士として別の会社に転職を考える
  7. まったく別の仕事に転職を検討する
  8. キャリアカウンセラーに相談してみる
  9. 今の会社を続けながら水面下で転職活動してみる

1つずつ解説しますね。

①家族に相談する

まずは家族に相談してみましょう。

家族が理解してくれるだけで、大きな心の支えになるから。

「家族はわかってくれている」と思うだけでも、なんとか続けていけるかもしれません。

そして、「あのとき辞めずに頑張ってよかった…」と思えるかもしれないです。

家族との関係が良いなら、思い切って相談してみてください。

ただし、家族に相談した結果「辞めた方がいいんじゃない?」となれば、退職も検討していきましょう。

②何が辛いのか整理する

冷静に「何が辛いのか」を整理してみましょう。

辞めずに解決できる方法が見つかるかもしれないから。

例えば下記のようなイメージです。

  • 体力的にきついのか?
  • 人間関係が辛いのか?
  • 給料が不満なのか?

何が辛いのか整理すると、下記のように対策が見えてきます。

  • 体力的にきつい→少し負担を軽くしてもらえないか?
  • 人間関係が辛い→違うメンバーと働かせてもらえないか?
  • 給料が不満→昇給やボーナスの予定はないか?

会社にかけあってみて、事態が好転するなら辞めずに済みます。

ただし、どうしてもダメなら退職を検討してみましょう。

③電気工事士を始めた理由を思い出す

そもそも「電気工事士を始めた理由」を思い出してみましょう。

初心を振り返ることで、今の辛い状況を乗り切れるかもしれないから。

例えば下記のような感じ。

  • 電気工事に興味をもったから
  • 手に職をつけたかったから
  • 資格を取りたかったから

ただし「電気工事士を始めた理由」にもう共感できないなら、退職を考えてみても良いでしょう。

④今の会社を選んだ理由を思い出す

「今の会社を選んだ理由」も思い出してみましょう。

こちらも、初心を振り返ることで大切な何かを思い出すかもしれないから。

例えば下記のような感じですね。

  • 良い人たちが多そうだったから
  • 働きやすそうだったから
  • スキルアップできると思ったから

でも「今の会社を選んだ理由」にもう共感できないなら、退職を考えてみましょう。

⑤電気工事士や今の会社を辞めるデメリットを考える

電気工事士を辞めることや、今の会社を退職するデメリットを考えてみてください。

ホントに辞めていいか、わかるかもしれないからです。

例えば下記のようなイメージですね。

  • 収入が途絶えてしまう
  • 先輩や社長を裏切ってしまう
  • 期待してくれた人たちに申し訳ない

そして、デメリットよりも「辞めるメリット」の方が大きいなら、退職を考えてみても良いでしょう。

判断に迷うなら、家族を含む第三者にも意見を聞いてみてください。

客観視できるため、冷静な判断につながります。

⑥電気工事士として別の会社に転職を考える

電気工事士の仕事自体がイヤじゃないなら、電気工事士として他の会社に転職を考えてみましょう。

特に、下記のような人は他の会社に転職してもいいかもしれません。

  • 今の会社の人間関係が辛いだけ
  • 今の会社の体制が合わないだけ

電気工事士の経験値があれば、転職しやすいです。

新たな気持ちで再スタートしたい人には良いと思います。

⑦まったく別の仕事に転職を検討する

「もう電気工事士はコリゴリ…」という場合は、他の仕事に転職を検討しましょう。

もしかすると、電気工事士が向いてないかもしれないから。

電気工事士を辞めた後に、特におすすめの仕事は下記があります。

  • 電気工事の施工管理:電気工事の知識を活かせる
  • ビル管理:電気工事の知識を活かせる
  • プログラマー:手に職がつく
  • インフラエンジニア:手に職がつく
  • 営業職:コミュニケーションが得意な人におすすめ

30代前半までであれば、電気工事の施工管理に転職できる可能性があります。

ちなみに、私たちワット・コンサルティングでも、電気工事施工管理の未経験者さんを採用しています。

研修が2ヶ月以上あるので、未経験でも安心して電気工事施工管理の世界に入っていけます。

今までの電気工事の知識を活かして、次のステージに行きたい人には良いかもしれません。

会社説明会をやっているので、興味ある人は情報収集に活用してみてください。

⑧キャリアカウンセラーに相談してみる

どうしても判断に迷うなら、第三者のキャリアカウンセラーに相談してみましょう。

プロの目線で、客観的なアドバイスをくれるから。

厚生労働省の相談窓口があり、無料で利用できます。

「転職・退職のプロ」に意見を聞いてみてから判断してもOKだと思いますよ。

⑨今の会社を続けながら水面下で転職活動してみる

迷うなら、今の会社を続けながら、水面下で転職活動してみてもOKです。

もし今より良い会社の内定がでれば、転職するキッカケになるから。

転職活動してみた結果、「やっぱり今の会社がいいかも…」と思えば、転職活動を辞めればいいだけです。

下記などを使って転職活動できるので、行動しながら考えてもいいと思いますよ。

 メリットデメリット
転職サイト気軽に求人を探せる1人で転職活動しないといけない
転職エージェントあなたに代わって転職活動をサポートしてくれる求人が限定される
ハローワーク気軽に求人を探せる大手企業の求人は少ない
知人の紹介内定が出やすい辞めにくい

それぞれメリットデメリットがあるので、掛け合わせながら転職活動するとデメリットを減らせます。

【ただし】心身を壊しているなら先に辞めることを検討する

ただし、すでに心身を壊している状態なら、先に退職することも検討しましょう。

一番大切なのは、あなたの心と体だから。

心身を壊してしまうと、再就職自体も難しくなるかもしれません。

くれぐれも、あなた自身を大切にしてあげてください。

電気工事士を退職する手順

電気工事士を退職する手順

ちなみに、電気工事士を退職する手順は下記の3ステップです。

  1. 直属の上司に退職を申し出る
  2. 引き継ぎ業務を行う
  3. 退職

退職は「直属の上司」に伝えるのがマナーです。

※「上司の上司」に伝えてしまうと、「聞いてない!」などトラブルに発展することがあります。

退職を承諾してもらったら、引き継ぎ業務を行ってから退職します。

理想的には、次の転職先の内定をもらってから退職するのが良いですね。

先に退職する3つのデメリット

前述のとおり、体調不良などやむを得ない理由があれば、次の転職先が決まる前に退職を検討しましょう。

ただし、先に退職すると下記のデメリットがあるので知っておいてください。

  1. 無収入期間ができてしまう(自己都合退職は失業保険をすぐもらえない)
  2. 空白期間ができてしまい転職活動が不利になる
  3. 気持ちが焦ってしまいミスマッチの転職になるかもしれない

繰り返しですが、次の転職先の内定をもらってから退職するのが王道です。

転職活動での退職理由の伝え方3選

転職活動での退職理由の伝え方3選

電気工事士を辞めた後の転職活動では、必ず「退職理由」を聞かれます。

面接官は、シンプルに「なんで辞めたの?」が気になるから。

特におすすめの退職理由は下記の3つです。

  1. 高所作業が怖かった
  2. 体力がもたなかった
  3. 他の仕事をやりたくなってしまった

1つずつ解説するので、次の内定をもらうためにも参考にしてみてください。

①高所作業が怖かった

高所が怖いのは体質だからです。

「体質ならどうしようもない」と理解してくれる採用担当者もいます。

ただし、転職先は「高所作業がない仕事」にしないと説得力がないので注意しましょう。

②体力がもたなかった

電気工事士はきつい仕事だと知られてるからです。

ただし、具体的に「どれくらいきつかったのか」を説明する方が説得力があります。

例えば「7~21時で週6日の勤務でした」というレベル感だと、納得してもらえる可能性があります。

「体力がもたなかった」だけだと、「うちの仕事も続かないんじゃないか…?」と不安に思わせてしまいます。

どれくらいきつい仕事だったか、きちんと伝えるのがコツです。

③他の仕事をやりたくなってしまった

「他の仕事をやりたくなってしまった」は、退職理由の王道です。

例:どうしても御社の仕事をやってみたくなったので。

ただし、その仕事をやってみたくなった経緯の説明が必要です。

この辺は、シンプルにエピソードを伝えればOK。

あなたのエピソード=独自の話なので、面接官の印象に残りやすく、内定率が上がることもあります。

【注意】おすすめしない3つの退職理由

ちなみに、下記の3つの退職理由はおすすめしません。

理由とともにどうぞ。

  1. 人間関係トラブル→「うちでも人間関係でモメるんじゃないか?」と思われる
  2. 給料が少なかった→「うちもそんなに給料高くないから辞めそう…」と思われる
  3. 勉強するのが辛かった→「うちの仕事も勉強が必要だけど大丈夫…?」と思われる

ちょっとズルいですが、これらが本当の退職理由だとしても、他の退職理由にスリかえてしまう方が内定率が上がります。

転職活動の参考にしてみてください。

まとめ【電気工事士を辞めたいなら慎重に判断しましょう】

まとめ【電気工事士を辞めたいなら慎重に判断しましょう】

この記事をまとめます。

  • 「電気工事士を辞めたい」と思う人はたくさんいる
  • 辞めて後悔しないためにも、冷静に状況を整理しよう
  • 退職は直属の上司に申し出るのがマナー
  • 転職活動では退職理由を聞かれるので準備しておこう

最後にもう一度、電気工事士を辞めたい場合の9つの対処法をまとめておきます。

  1. 家族に相談する
  2. 何が辛いのか整理する
  3. 電気工事士を始めた理由を思い出す
  4. 今の会社を選んだ理由を思い出す
  5. 電気工事士や今の会社を辞めるデメリットを考える
  6. 電気工事士として別の会社に転職を考える
  7. まったく別の仕事に転職を検討する
  8. キャリアカウンセラーに相談してみる
  9. 今の会社を続けながら水面下で転職活動してみる

勢いで辞めて後悔しないためにも、冷静に判断していきましょう。

あなたの今後の参考になればうれしいです!

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