興味があるんだけど、あまりイメージがわかない…
なんか資格とか必要なの?
将来性は大丈夫かな?
電気設備設計の仕事に就職するにはどうすればいいの?
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- 電気設備設計の仕事内容がわかる
- 電気設備設計の資格がわかる
- 電気設備設計の年収がわかる
- 電気設備設計のきついところと魅力がわかる
- 電気設備設計の将来性がわかる
- 電気設備設計に就職する方法がわかる
- 電気設備設計の勉強方法がわかる
私たち「ワット・コンサルティング」は、電気設備設計の技術者派遣も行なっている会社です。
この記事では、電気設備設計について詳しく解説します。
就職する方法もまとめたので、電気設備設計の仕事をしたい人は参考にしてみてください。
それでは、さっそく見ていきましょう!
目次
電気設備設計とは【仕事内容を解説】
電気設備設計とは、建物の電気設備の図面を書く仕事です。
例えば住宅なら、下記のような電気設備があります。
- 電源
- 配電盤
- 分電盤
- 照明設備
- 空調設備
- 通信設備
- 避雷設備
- 消防設備
- コンセント
- テレビ共聴設備
- 火災報知器設備
- インターホン設備
- インターネット設備
こうした電気設備の図面を書くのが、電気設備設計です。
また、大規模施設やビルだと、下記のような電気設備の設計も行います。
- 拡声設備
- 防災設備
- 入退館設備
- 受変電設備
- 監視カメラ
- 蓄電池設備
- 中央監視設備
- 駐車管制設備
- 映像音響設備
配線やレイアウトを考えながら、電気設備の設計図を書いていくイメージです。
ちなみに、電気設備設計に使う図面記号は、よく使う電気設備の図面記号186選にまとめてます。
電気設備設計の仕事の流れ
電気設備設計の主な仕事の流れは下記のとおりです。
- 顧客のヒアリング:要望を聞かないと設計できないので
- 企画・基本設計:おおまかな設計
- 実地設計:詳細な設計
- 積算・見積もり:工事の費用を計算する
- 確認申請:行政への許可取り
- 工事監理:図面どおりに工事が進んでいるかチェック
- 竣工検査:完成後のチェック
- 運用・保守:正常に電気設備が作動するようメンテナンス
- 改修工事:壊れたところを修理する
詳しくは、設備設計の仕事内容を解説【有益な資格8選や平均年収も紹介します】にまとめたので参考にどうぞ。
電気設備設計の重要ポイント
電気設備設計では、下記が特に重要です。
- 安全性を最優先する
- 法律を守って設計する
- 利用者の利便性を考える
- 要望に沿った設計にする
- 無駄なコストを削減する
電気設備の工事を誤ると、利用者に危険が及びます。
安全に電気設備を使えるように設計するのが大前提です。
また、電気設備設計は、下記のような法律を守った設計が求められます。
- 消防法
- 建築基準法
- 電気工事士法
- 電気用品安全法など
法律を守ることで、安全な電気設備を造ることができます。
そして、無駄なコストがかからないように設計することも大切。
電気設備は継続的にコストがかかるため、利用者が電気設備を安く使える設計も求められます。
トータルで利便性の高い電気設備設計が重要です。
意匠設計や構造設計との違い
ちなみに、一口に「設計」といっても下記の種類があります。
- 意匠設計:建物の見た目の設計
- 構造設計:壊れにくい建物を設計
- 設備設計:電気設備設計、空調設備設計、給排水設備設計、電気通信設備設計など
電気設備設計は「設備設計」に該当します。
電気設備設計の資格
特に資格がなくても電気設備設計の仕事はできますが、いずれ資格を取得していきましょう。
年収アップしたり、転職が有利になったりするから。
特におすすめの資格は下記の9つです。
- 電気工事施工管理技士
- 建築士
- 設備設計一級建築士
- 建築設備士
- 消防設備士
- 電気工事士
- 電気主任技術者(電験)
- 電気通信工事施工管理技士
- 技術士(電子電気)
詳しくは、電気設備設計に有効な資格9選【よく使う電気設備の図面記号も紹介】にまとめています。
就職してから取得していけばOK。
将来のイメージにどうぞ。
電気設備設計の年収
平均的な年収は400万~500万円くらいです。
電気設備設計は技術職なので、経験を積み上げるほど年収が上がっていきます。
また、基本的には大手の方が年収が高い傾向です。
経験豊富で、大手に勤める人だと年収800万円以上の人もいますよ。
という人も大丈夫。
まずは就職できる会社で経験を積んで、資格を取得していけば、大手に転職できるチャンスも出てくるでしょう。
電気設備設計の大手
ちなみに、電気設備設計の大手は下記のような会社です。
- 関電工
- きんでん
- 日本コムシス
- 協和エクシオ
- トーエネック
- 九電工
- 日本電気システム建設
- ユアテック
- 日本電設工業
- 明電舎
就職の参考にどうぞ。
電気設備設計の転職先
主な転職先は下記の3つです。
- 建設会社
- 電気設備保全の会社
- 発電所など
電気設備設計のきついところ
結論、きついのは下記の2つです。
- 常に勉強が必要
- 複数の案件が重なると忙しい
電気設備設計は勉強することが多いです。
新しい電気設備も次々でてくるので、勉強することは尽きません。
※でも、ずっと勉強が必要なのは、どの仕事も一緒です。
また、複数の設計案件が重なると忙しくなることもあります。
電気設備設計の魅力3選
結論、下記の3つです。
- 手に職がつく
- 人に喜ばれる仕事
- 社会貢献度が高い
電気設備設計は技術職なので、「手に職がつく仕事」といえるでしょう。
終身雇用が崩壊しつつあるため、今後を考えると電気設備設計で手に職をつけるメリットは大きいです。
また、災害発生時は早急に電気設備の復旧が必要です。
すぐに電気設備を復旧することで多くの人の役に立てるので、社会貢献度が高い仕事といえるでしょう。
電気設備設計は将来性がある
結論、かなり将来性があります。
なぜなら、電気設備設計は下記のジャンルと関係が深いから。
- AI
- IoT
- ZEH
- HEMS
- BEMS
近年は、AIやIoTを活用した電気設備が増えています。
例えば、近年のエアコンはスマホで操作できるものが増えていますよね。
人を感知して動作する空調設備も普及してきています。
また、ZEH(ゼロエネルギーハウス)といって、建物で消費する電力を、太陽光発電などですべてまかなう設備も注目です。
※ZEHの詳細は、ZEH申請の基準や条件とは?ZEHのデメリットもご紹介を参考にどうぞ。
また、「HEMS」や「BEMS」も注目されています。
- HEMS:Home Energy Management System
- BEMS:Building Energy Management System
簡単にいうと、建物内の電気設備を管理して、電気使用料を最適化するシステムのことです。
ムダな電力を省けて節電につながります。
また、電気設備はメンテナンスや補修工事も必要なので、そもそも長期的に需要があります。
こんな感じで、電気設備設計は将来性があるといえるでしょう。
電気設備設計のキャリアプラン
ちなみに、電気設備設計のキャリアプランは下記のとおりです。
- 基礎的な業務を覚えて経験を積む
- 資格を取得していく
- 社内で昇進する
- 転職して年収アップ
- 独立してもOK
将来の参考にしてみてください。
電気設備設計に就職する方法【電気系・工学系の学校に進学】
結論、電気系や工学系の大学・専門学校に進学しましょう。
電気系や工学系の学校を卒業しないと、採用されにくいからです。
主な大学は下記などがあります。
- 工学院大学
- 芝浦工業大学
- 金沢工業大学
- 東京工芸大学
- 愛知工業大学
- 大阪電気通信大学
- 各職業能力開発大学校
電気設備設計に必要な知識やスキル
ちなみに、電気設備設計では下記のような知識やスキルが必要です。
- 電気の知識
- CADソフトの操作スキル
- コミュニケーション能力
当然ですが、電気の知識は必要です。
また、設計には「CAD」という設計ソフトを使うため、操作スキルが求められます。
主なCADソフトは下記のとおり。
- AutoCAD
- Jw_cad
- CADWe’ll Tfas
- DraftSight
- plusCAD
また、電気設備設計の仕事はコミュニケーション能力も必要です。
下記のようなシーンがあるから。
- 顧客との打ち合わせ
- 現場監督や職人さんとの打ち合わせ
「設計は図面だけ書ければいい」というわけじゃないので、コミュニケーションスキルも少しずつ勉強していきましょう。
【独学用】電気設備設計の勉強におすすめの本
なんかおすすめの本とかある?
下記の3冊がおすすめです。
Amazonで買えるので、勉強の参考にどうぞ。
まとめ【電気設備設計の仕事内容を理解して就職に向けて動き出そう】
この記事をまとめます。
- 電気設備設計は電気設備の図面を書く仕事
- いずれ電気設備設計の資格を取得していこう
- 電気設備設計の年収は400万~500万円くらい
- ZEH・HEMS・BEMSなど電気設備設計は将来性がある
- 電気設備設計に就職するには電気系・工学系の学校に進学する
電気設備設計の仕事したいなら、さっそく学校の情報などを調べ始めましょう。
あなたの仕事選びの参考になればうれしいです!