電気工事士で一人前になるまでの下積み期間は3〜5年【一人前になる5つのコツ】

電気工事士で一人前になるまでの下積み期間は3〜5年【一人前になる5つのコツ】
考える男性
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電気工事士で一人前になるまでの期間を知りたいな。

興味はあるんだけど、今から転職して大丈夫かな…?

一人前になる頃には、僕は何歳になってるんだろう…?

早く一人前になるコツとか教えてほしいな。

こういった疑問や不安に応える記事です。

この記事でわかることは下記のとおり。

  • 電気工事士で一人前になるまでの下積み期間の目安がわかる
  • 電気工事士で一人前になるコツがわかる
  • 電気工事士で一人前になった後のキャリアプランがわかる

 

電気工事士で一人前になるまでの期間について解説します。

もちろん一人前になるまでは大変ですが、魅力がある仕事なのでぜひとも挑戦してみてください。

できるだけ早く一人前になるコツもまとめておきました。

また、一人前になるとキャリアの選択肢も広がっていきます。

人生設計の参考にしてみてください!

電気工事士で一人前になるまでの下積み期間【3~5年が目安】

電気工事士で一人前になるまでの下積み期間【3~5年が目安】

個人差はありますが、電気工事士で一人前になるまでの期間は3~5年です。

昔は「10年くらい」といわれていましたが、今はそこまで年数がかかりません。

3~5年なので、30代で電気工事士に挑戦する人もいます。

仮に30歳で電気工事士に転職しても、33~35歳で一人前になれる人が多いのであまり問題ないかと。

※真剣に修行しないといけませんが。

 

もちろんきつい部分もある

どんな仕事にもきつい部分があるように、電気工事士にもきつい部分があります。

具体的には下記の3つ。

  1. 肉体労働がきつい
  2. 人間関係が辛い
  3. けっこう忙しい

 

詳しくは、電気工事士はやめとけと言われる3つの理由【向いてる人の5つの特徴】にまとめたので、事前に知っておきましょう。

「電気工事士の向き不向き」もまとめているので、転職前の適性診断にもどうぞ。

 

一人前になると年収が上がる【手に職もつく】

きつい部分もありますが、一人前になると年収が上がっていくのは大きな魅力です。

電気工事士の平均年収は480万円くらい。

スキルアップしていくと年収600万円以上を稼ぐ人もいます。

電気工事士は技術職であり、いわゆる「手に職がつく仕事」です。

現代は終身雇用が崩壊しているので、手に職がつく電気工事士は「現代には合った仕事」といえるでしょう。

電気工事士の年収については、電気工事士の平均年収【さらに給料を上げる4つの方法】に詳しくまとめています。

 

まずは第2種電気工事士を取得しよう

考える男性
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電気工事士に転職してみようかな。

という人は、まず電気工事士の資格を取得しましょう。

そもそも電気工事士の資格がないと、電気工事をできないから。

電気工事は危険をともなうため、電気工事士資格をもつ人しか工事できません。

第2種なら誰でも受験できるし、試験もそこまで難しくないので、転職前に取得しておきましょう。

電気工事士を取得するコツは、電気工事士1種2種の資格難易度や合格率!勉強や技能試験のコツを参考にどうぞ。

 

電気工事士で一人前になる5つのコツ

電気工事士で一人前になる5つのコツ

考える男性
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どうすれば早く一人前になれるかな?

コツとかあれば教えてほしい。

電気工事士で一人前になるコツは下記の5つです。

  1. 先輩のマネをする
  2. 予測して行動する
  3. コミュニケーションをとる
  4. 怒られる=成長ととらえる
  5. 上位資格を取得する

 

1つずつ解説しますね。

 

【コツ①】先輩のマネをする

まず、先輩の仕事をマネしましょう。

仕事ができる人をコピーすると成長が速いから。

なんでもそうですが、まずは動きからマネしてみるのがコツ。

動き方がわかると「なぜそうするのか」の意味がわかってきます。

「形が先→理論は後」という順序でもOKです。

 

【コツ②】予測して行動する

最初のうちは難しいですが、先を予測して行動しましょう。

そうすることで、仕事の流れを早く覚えられるから。

先輩の補佐をする場合は、次に何を言われるか予測を立てながら動くのがコツ。

もちろん、最初は言われたことをこなすのに必死で、それどころじゃないと思います。

新人が余計な気を回すと、怒られることもあるでしょう。

でも、られることで流れを覚えていけます。

徐々に余裕が出てくるので、少しずつ予測を立てていくと良いですよ。

 

【コツ③】コミュニケーションをとる

先輩たちとコミュニケーションをとることで、仕事をしやすくなるからです。

具体的には下記の好循環が発生します。

  1. 普段から話しているので先輩に質問しやすい
  2. わからないことをすぐ解決できる
  3. 結果、仕事の覚えが早い

 

反対に、普段からコミュニケーションをとっておかないと、下記の悪循環が発生します。

  1. 先輩に質問しにくい
  2. わからないから仕事が進まない
  3. 仕事が進まないから怒られる
  4. 萎縮してますます質問できなくなる…

 

仕事のしやすさはコミュニケーションで決まる部分も大きいので、積極的に先輩たちと話すようにしてみてください。

 

【コツ④】怒られる=成長ととらえる

新人のうちは必ず怒られます。

怒られると辛いものですよね。

でも、あなたの人間性を否定しているわけではありません。

人は「成長する可能性がある人」にしか怒らないので、怒られる=期待されている証拠です。

怒られるたびに成長できるので、前向きに仕事に取り組んでいきましょう。

また、先輩はあなたの身を守るために怒ってくれていることもあります。

電気工事は危険がつきものなので、厳しいのはあなたの身を守るため。

 

【コツ⑤】上位資格を取得する

電気系の上位資格を取得していくことで、一人前として認められます。

具体的には下記のような資格がおすすめ。

  • 第1種電気工事士
  • 認定電気工事従事者
  • 低圧電気取扱者
  • 高圧電気取扱者
  • 特別高圧電気取扱者
  • 特種電気工事資格者
  • 配電制御システム検査技士

 

1つずつ取得していけば大丈夫です。

会社によっては、資格手当がついて年収アップするケースもありますよ。

各資格の詳細は下記の記事にまとめたので、参考にどうぞ。

 

電気工事士で一人前になった後のキャリアプラン5選

電気工事士で一人前になった後のキャリアプラン5選

考える男性
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ちなみに、電気工事士で一人前になると、どんなキャリアプランがあるの?

結論、下記の5つのようなキャリアプランが広がります。

  1. 社内で昇進する
  2. 別の電気工事を経験する
  3. 他の会社に転職する
  4. 電気工事施工管理に転職する
  5. 電気主任技術者に転職する

 

人生設計の参考になるかもしれないので、1つずつ解説していきますね。

 

①社内で昇進する

まず、スキルアップしていくことで昇進が期待できます。

一人前になったら、次は後輩を指導することもあるでしょう。

多くの会社では昇進とともに「昇給」も狙えるので、どんどん昇進を狙ってみてください。

 

②別の電気工事を経験する

電気工事といってもさまざまな種類があるので、別の電気工事を経験するのもおすすめです。

経験値が上がって、さらに重宝される人材になれるから。

参考までに、電気工事には下記のような種類があります。

  • 電灯設備工事:照明など
  • 幹線設備工事:構内の配線設備
  • 放送設備工事:館内の放送設備など
  • コンセントの設置工事:室内のコンセントなど
  • 通信設備工事:電話やインターネット回線など
  • 防災設備工事:火災報知器、排煙設備、非常灯など
  • 動力設備工事:エレベーター、エアコン、ポンプなど
  • 避雷針の工事:ビルやマンションに設置する避雷針の工事など

 

対応できる工事を増やすほど、昇進や昇給もしやすくなっていきます。

 

③他の会社に転職する

スキルアップしていけば、転職も有利になります。

中には、大きい会社に転職して年収アップする人もいますよ。

電気工事業界は、一般的に会社規模が大きいほど年収も高い傾向です。

企業規模 年収 月給 ボーナス
大企業(1000人以上) 568万円 37万円 124万円
中企業(100〜999人) 442万円 30万円 81万円
小企業(10〜99人) 467万円 33万円 70万円

参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」を元に計算

たくさん稼ぎたい人は、いずれ大手に転職するのも良いでしょう。

 

④電気工事施工管理に転職する

電気工事士→電気工事の現場監督にキャリアチェンジする人もいます。

違いは下記のとおり。

  • 電気工事士:電気工事の職人さん
  • 電気工事の現場監督:現場の電気工事士さんたちを取りまとめる監督

 

別名「電気工事施工管理」ともいいます。

参考:施工管理とは?をわかりやすく解説【未経験・資格なしでも大丈夫】

 

電気工事施工管理の主な仕事内容は下記のとおりです。

  • 事務作業
  • 朝礼の指揮
  • 電力会社への申請作業
  • 現場の進捗を写真にとる
  • 顧客や業者との打ち合わせ
  • 工事が予算内におさまるように工事費を調整する
  • 期限内に完成するように工事のスケジュールを管理する
  • 電気工事士さんの安全が保たれるように安全な作業環境を作る

 

詳しい仕事内容は、電気工事の現場監督(施工管理)の仕事内容や給料【未経験の会社選び】にまとめています。

ちなみに、電気工事施工管理は未経験でも転職可能。

電気工事士と併せて、転職先の候補に入れてみてください。

未経験から電気工事施工管理に転職するコツは、電気施工管理は未経験から転職できる【転職に失敗しないコツも解説】にまとめています。

 

⑤電気主任技術者に転職する

「電気主任技術者」とは、電気工作物の保安業務を行える国家資格です。

電気系資格の中でも最高クラスの難関資格なので、資格を取得すると貴重な存在になれます。

第3種・第2種・第1種がありますが、第1種になると発電所などで働ける可能性もあり、年収800万円くらい稼ぐ人もいますよ。

試験の合格率は10%ほどしかなく難関ですが、稼ぎたい人はいずれ挑戦してみてもいいでしょう。

電気主任技術者については、電気主任技術者・電験試験の難易度や年収!三種二種一種のコツを参考にどうぞ。

 

まとめ【電気工事士で一人前になるまでの期間は3~5年が目安】

まとめ【電気工事士で一人前になるまでの期間は3~5年が目安】

結論、電気工事士で一人前になるまでの期間は3~5年が目安です。

もちろんきつい部分はありますが、スキルアップすると安定して稼げるので魅力的な仕事といえるでしょう。

まずは、第2種電気工事士を取得してみてください。

参考:電気工事士1種2種の資格難易度や合格率!勉強や技能試験のコツ

 

また、電気工事士で一人前になるコツは下記の5つです。

  1. 先輩のマネをする
  2. 予測して行動する
  3. コミュニケーションをとる
  4. 怒られる=成長ととらえる
  5. 上位資格を取得する

 

そして、一人前になった後のキャリアプランは下記の5つなどがあります。

  1. 社内で昇進する
  2. 別の電気工事を経験する
  3. 他の会社に転職する
  4. 電気工事施工管理に転職する
  5. 電気主任技術者に転職する

 

電気工事施工管理については、電気施工管理は未経験から転職できる【転職に失敗しないコツも解説】を参考にどうぞ。

ということで、あとは行動あるのみです。

あなたの仕事選びの参考になればうれしいです!

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