外部と内部は、それぞれどれくらいの高さに設置するのが良いんだろう?
こういった疑問に答える記事です。
この記事の内容は下記のとおり。
- インターホンの高さは外部110cm~130cm・内部130cm~145cm
- インターホンの設置場所【外部と内部で解説】
インターホンの高さを間違えると、使いづらくなってしまいます。
居住者や来訪者が使いやすい高さに設置しましょう。
目次
インターホンの高さは外部110cm~130cm・内部130cm~145cm
インターホンの高さを解説します。
使いやすい高さに設置しましょう。
外部のインターホンの高さは110cm~130cm
外部のインターホンの高さは、110cm~130cmが望ましいです。
背が低い子供や、背が高い大人の顔を確認できる高さだからです。
来訪者の顔が見えないと、意味がないですからね。
110~130cmの高さだと、子供でもインターホンのボタンを押せます。
また、車イスを使う人など目線が低い人が来訪することが想定されれば、110cmくらいの高さにしておきましょう。
ボタンの位置も高すぎると押せないので、注意です。
今のインターホンは、内部カメラが自動で角度を変えて来訪者の顔を映してくれるので、110cm~130cmの高さで大丈夫です。
内部のインターホンの高さは130cm~145cm
内部(室内)のインターホンの高さは、130cm~145cmが望ましいです。
それ以上高すぎると、子供は画面を見れないからです。
例えば、子供1人で留守番しているときに来訪者が来たとしましょう。
室内のインターホン画面が高すぎて子供が来訪者を確認できないと、玄関を開けてしまう子供もいます。
子供が画面を見て「知らない大人だ!」と判断できる高さにしましょう。
防犯上、けっこう大切です。
インターホンの設置場所【外部と内部で解説】
インターホンの設置場所を、外部と内部で解説します。
特に外部は、施主の意向がでやすいのでヒアリングしましょう。
外部のインターホンの設置場所
外部のインターホンの設置場所は、下記の2択です。
- 玄関ドアの横
- 門のところ
どちらもメリットとデメリットがあるので、施主に説明しておきましょう。
玄関ドアの横に設置するメリットとデメリット
玄関ドアの横にインターホンを設置するメリットは、下記のとおり。
- 来訪者が雨に濡れない
- 通話後に来訪者がすぐに室内に入れる
- 通話内容を道路の通行人に聞かれない
一方、デメリットは下記のとおり。
- 不審者やセールスが玄関までくる怖さ
- 室内の動きを悟られやすい
- 居留守を使いにくい
施主にメリットとデメリットをわかった上で、決めてもらいましょう。
門のところに設置するメリットとデメリット
門のところにインターホンを設置するメリットは、下記のとおり。
※結論、上記の「玄関ドアの横に設置」の反対です。
- 家の中の動きを悟られにくい
- 不審者やセールスが敷地内に入ってこない
- 居留守を使いやすい
一方、デメリットは下記のとおり。
- 来訪者が雨に濡れる
- 通話内容を道路の通行人に聞かれてしまう
施主にメリットとデメリットをわかった上で、決めてもらいましょう。
外部インターホン設置の注意点
外部インターホンを設置するときは、下記に注意しましょう。
- 太陽などの逆光で訪問者が見えにくくないか
- 夜間でも訪問者の顔を確認できるか
- 通話音が聞こえるか(道路近くなどは注意)
事前に確認して、問題なくインターホンが使えるか確認してください。
内部のインターホンの設置場所
内部(室内)のインターホンの設置場所は、玄関に続く廊下に近いリビングが一般的です。
通話後に移動に時間がかかると、来訪者に悪いですからね。
また、リビングは誰かがいる可能性が高い部屋なので、来訪者の対応がしやすいです。
ただし、テレビに近かったりキッチンに近いと通話音が聞こえにくくなるので、リビング中心部やキッチン近くは避けましょう。
さらに詳しい設置場所
内部のインターホンの四方は、20cm以上あけましょう。
周辺に物があることでの、誤操作を防ぐためです。
また、外部インターホンとは5m以上離しましょう。
内部インターホンの設置に向かない場所は、下記などです。
- 電波を発する電化製品の近く(電子レンジ、テレビ、パソコンなど)
- 振動や衝撃のあるところ
誤作動の原因になるからです。
まとめ【インターホンの高さは外部110cm~130cm・内部130cm~145cm】
この記事をまとめます。
- インターホンの高さは外部110cm~130cm・内部130cm~145cm
- 内部(室内)は子供も画面を見れる高さにしましょう
- 外部のインターホンの設置場所は、玄関の横か門のところ
- 内部(室内)のインターホンの設置場所は、玄関に続く廊下に近いリビングがおすすめ
インターホンの高さや設置場所の設計の参考にしてください。
ちなみに、インターホンの電源をとるための分電盤については、分電盤の設置基準を解説【電気器と遠くなると電圧が低下する】で解説しています。
分電盤からインターホンまでの距離など、配線の参考にもしてください。
あなたの設計の参考になればうれしいです!