管工事施工管理技士の1級2級の7つの違い【勉強の3つのコツも解説】

管工事施工管理技士の1級2級の7つの違い【勉強の3つのコツも解説】
考える男性
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管工事施工管理技士の1級と2級の違いを知りたい。

具体的に何が違うの?

あと、管工事施工管理技士の勉強のコツとかも教えてほしいな。

こういった疑問に答える記事です。

この記事でわかることは下記のとおり。

  • 管工事施工管理技士の1級2級の違いがわかる
  • 管工事施工管理技士の勉強方法がわかる

私たち「ワット・コンサルティング」は、施工管理の技術者派遣の会社です。

管工事施工管理技士の1級と2級の違いを解説します。

結論、1級の方が良いですが、順序的には2級から取得してステップアップしていけばOK。

勉強のコツも解説するので、管工事施工管理技士を取得してキャリアアップしていきましょう。

それでは、さっそく解説していきます!

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管工事施工管理技士の1級2級の7つの違い

管工事施工管理技士の1級2級の7つの違い

結論、管工事施工管理技士の1級と2級の違いは、下記の7つです。

  1. 業務範囲の違い
  2. 経営事項審査の点数の違い
  3. 年収の違い
  4. 転職できる会社の違い
  5. 受験資格の違い
  6. 合格率の違い
  7. 試験問題の違い

1つずつ違いを解説しますね。

①業務範囲の違い

1級と2級では、業務範囲が違います。

  • 1級:主任技術者、専任技術者、監理技術者が可能
  • 2級:主任技術者、専任技術者が可能

違いは「監理技術者」になれるかどうかですね。

監理技術者とは、元請負の特定建設業者が工事で、下請契約の請負代金総額が4500万円以上(建築一式工事は7000万円以上)の工事に配置しないといけない人のことです。

簡単にいうと、1級を取得すると監理技術者として大規模な工事の施工管理ができるようになります。

2級だと監理技術者になれません。

当然、大規模な工事の方が会社は儲かるので、施工管理の人材としては1級の方が価値が高いです。

②経営事項審査の点数の違い

1級と2級では、経営事項審査の点数が違います。

  • 1級:5点
  • 2級:2点

「経営事項審査」の点数が高いほど、会社は公共工事を受けやすくなります。

つまり、会社に施工管理技士が増えるほど、公共工事を受けやすいということ。

当然会社としては施工管理技士がほしいし、できれば1級を採用したいと思っています。

③年収の違い

上記の監理技術者になれることや、経営事項審査の点数が高いことなどから、当然、1級の方が年収は上です。

正確な年収データがないのでだいたいのイメージですが、1級と2級の年収は下記のとおり。

  • 1級:550万円くらい
  • 2級:450万円くらい

結論、たくさん稼ぎたいなら、いずれは1級を目指しましょう。

参考:管工事施工管理技士の年収を分析【年収を上げる方法も解説】

④転職できる会社の違い

当然、1級の方が転職の選択肢は増えます。

  • 1級:大手に転職できる
  • 2級:中小企業が多い

もちろんケースバイケースですが、1級の方が転職では有利ですね。

管工事の大手は、下記のような企業が代表的です。

  • 高砂熱学工業
  • 大気社
  • 三機工業
  • ダイダン
  • 新日本空調

一般的には大手の方が年収が高いため、繰り返しですが、稼ぎたい人はいずれ1級管工事施工管理技士を目指しましょう。

参考:1級管工事施工管理技士を取得する4つのメリット【合格のコツも解説】

下記は独自調査ですが、企業規模別の施工管理の年収データです。

企業規模 月給 年間ボーナス 年収
1000人以上 410,000円 1,484,000円 6,413,000円
100~999人 331,000円 822,000円 4,796,000円
10~99人 277,000円 404,000円 3,728,000円

参考:施工管理(現場監督)の平均年収や給料を徹底分析【資格で収入アップ】

⑤受験資格の違い

1級と2級では、受験資格が違います。

まず、1級の受験資格は下記のとおり。

最終学歴や経歴 指定学科卒業後の実務経験年数 指定学科以外卒業後の実務経験年数
大卒、専門学校の高度専門士 3年以上 4年6ヶ月以上
短大、高専、専門学校の専門士 5年以上 7年6ヶ月以上
高卒、中等教育学校卒、専門卒 10年以上 11年6ヶ月
その他 15年以上 15年以上
技能検定合格者 10年以上
高卒、中等教育学校、専門卒 8年以上→指導監督的実務経験を含み、5年以上の実務経験の後に専任の監理技術者の指導を2年以上受けた場合のみ 8年以上→指導監督的実務経験を含み、5年以上の実務経験の後に専任の監理技術者の指導を2年以上受けた場合のみ
専任の主任技術者の実務経験が1年以上の高卒、中等教育学校卒、専門卒 8年以上 9年6ヶ月以上
専任の主任技術者の実務経験が1年以上でその他の最終学歴 13年以上 13年以上
2級合格後3年以上 合格後に1年以上の指導監督的実務経験、専任の監理技術者による指導を2年以上の場合のみ 合格後に1年以上の指導監督的実務経験、専任の監理技術者による指導を2年以上の場合のみ
2級合格後5年以上 5年以上 5年以上
2級合格後5年未満で高卒、中等教育学校卒、専門卒 9年以上 10年6ヶ月以上
2級合格後5年未満でその他の最終学歴 12年以上 12年以上
専任の主任技術者の実務経験1年以上の2級合格者で合格後3年以上 合格後1年以上の専任の主任技術者の実務経験 合格後1年以上の専任の主任技術者の実務経験
専任の主任技術者の実務経験1年以上の2級合格者で合格後3年未満の短大卒、高専卒、専門学校の専門士 5年以上 7年以上
専任の主任技術者の実務経験1年以上の2級合格者で合格後3年未満の高卒、中等教育学校卒、専門卒 7年以上 8年6ヶ月以上
専任の主任技術者の実務経験1年以上の2級合格者で合格後3年未満のその他の最終学歴 12年以上 12年以上

続いて、2級の受験資格は下記のとおりです。

最終学歴 指定学科卒業後の実務経験年数 指定学科以外卒業後の実務経験年数
大卒、専門学校の高度専門士 1年以上 1年6ヶ月以上
短大、高専、専門学校の専門士 2年以上 3年以上
高卒、中等教育学校、専門卒 3年以上 4年6ヶ月
その他 8年以上 8年以上
技能検定合格者 4年以上 4年以上

参考:一般財団法人全国建設研修センター

受験資格はけっこう複雑なので、わからないことがあれば全国建設研修センターに問い合わせて聞いてみましょう。

⑥合格率の違い

1級と2級では、試験の合格率が違います。

過去10年の平均の合格率は下記のとおり。

第一次検定 第二次検定 全体の合格率
1級 約40% 約58% 約23%
2級 約56% 約41% 約23%

合格率は1級と2級でそこまで変わりません。

ただし、試験問題のレベルは当然1級の方が上です。

この辺は、下記の記事が参考になると思います。

⑦試験問題の違い

1級と2級では、試験問題が少し違います。

第一次検定(マークシート) 第二次検定(記述あり)
1級 73問中60問に解答 6問中4問に回答工程管理の問題がネットワーク工程表
2級 52問中40問に解答 6問中4問に回答工程管理の問題がバーチャートの作成

出題科目はほぼ一緒ですが、問題数や試験の難易度は1級が上です。

ちなみに合格基準は「6割以上の正答」が必要でして、これは1級も2級も一緒です。

1級2級の管工事施工管理技士の勉強方法【3つのコツ】

1級2級の管工事施工管理技士の勉強方法【3つのコツ】

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管工事施工管理技士の勉強のコツってあるの?

勉強のコツは下記の3つです。

  1. 今日から勉強を始める
  2. テキストと過去問集は1冊ずつでOK
  3. 第二次検定の経験記述は文章を作っておく

この3つだけでも合格率が上がるので、できることからやってみましょう。

1つずつ解説します。

①今日から勉強を始める

これが最重要ですが、勉強は今日から始めましょう。

「明日からでいいや」だと、いつまで経っても勉強が始まらないから。

「今日から毎日2時間勉強しましょう」とは言いません。

まずは5分だけでもいいので、勉強する習慣をつけることから始めましょう。

勉強する習慣がないのに勉強しても、三日坊主になって勉強したことを忘れてしまいます。

施工管理はただでさえ忙しいので、「暇になったら勉強する」は無理ですよね。

騙されたと思って、1日5分の勉強から始めてみてください。

徐々に勉強するのが当たり前になってきますよ。

②テキストと過去問集は1冊ずつでOK

テキストと過去問集は、1冊ずつあれば十分です。

1冊を暗記した方が合格できるから。

いきなり何冊も買う人もいますが、どの本も中途半端になって得点が伸びません。

販売テキストや過去問集はどれも良いものなので、1冊をマスターすればだいたい合格できるようになっています。

できれば書店に行って、ペラペラとめくってみるといいですよ。

あなたが「わかりやすい」と感じるテキストと過去問集を選びましょう。

念のためおすすめのテキストと過去問集を紹介しておきますが、最後はあなたの感覚で決めてください。

ちなみに、勉強の手順は下記のとおりです。

  1. まずはテキストをざっと読む
  2. 過去問をやってみて、わからないところは解説やテキストで確認
  3. あとは過去問を繰り返し解く(過去5年分を5周)

これくらいやると合格が見えてきます。

③第二次検定(実地試験)の経験記述は文章を作っておく

第二次検定には、あなたの工事経験を記載する「経験記述」の問題が出ます。

結論、試験前に経験記述の文章は作っておきましょう。

なぜなら、試験本番で文章を考えてる時間がないから。

1級管工事施工管理技士の経験記述の問題は、下記が出題される傾向です。

  • 工程管理+試運転調整と自主検査or現場受入れ検査
  • 安全管理+試運転調整と自主検査or現場受入れ検査

2級は下記が出題されてます。

  • 工程管理と安全管理
  • 工程管理と品質管理
  • 品質管理と安全管理

最低限、上記の文章を先に作っておくのがコツです。

試験本番ではそれを書くだけでいいので、試験時間の節約につながります。

第二次検定の時間は下記のとおりでして、試験本番で文章を考える余裕はありません。

  • 1級:2時間45分
  • 2級:2時間

まとめ【管工事施工管理技士の1級2級は違いあり。いずれは1級を目指そう】

まとめ【管工事施工管理技士の1級2級は違いあり。いずれは1級を目指そう】

管工事施工管理技士の1級と2級の違いは下記の7つです。

  1. 業務範囲の違い
  2. 年収の違い
  3. 転職できる会社の違い
  4. 経営事項審査の点数の違い
  5. 受験資格の違い
  6. 合格率の違い
  7. 試験問題の違い

結論、1級の方がキャリア的に有利なので、いずれは1級を目指しましょう。

まだ管工事施工管理技士を取得していない人は、まずは2級から目指すのがおすすめです。

なぜなら、2級の知識は1級でも活かせるから。

ようは「段階を踏んでいけばいい」という話でして、1つずつ資格を取得していきましょう。

合格するための勉強のコツは下記の3つ。

  1. 今日から勉強を始める
  2. テキストと過去問集は1冊ずつでOK
  3. 第二次検定の経験記述は文章を作っておく

最重要なのは、今日から勉強を始めることです。

試験は1点が合否を左右するし、1点でも多くとる唯一の方法は「1日も早く勉強を始めること」です。

「明日でいいや」を繰り返すほど不合格になる確率が上がります。

不合格になると、また1年やり直しなので、かなりめんどくさいですよ。

施工管理はただでさえ忙しいので、「暇ができたら勉強する」の「暇」はできないかと。

今日からできることを始めるのが、合格の最大のコツです。

テキストと過去問集がないなら、まずは買うところから始めてみましょう。

あとは行動あるのみ。

あなたのキャリアアップの参考になればうれしいです!

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