どうすれば使い勝手が良いのかな?
こういった疑問に答える記事です。
この記事の内容は下記のとおり。
- コンセントの高さの基準やおすすめ
- コンセントの設置場所の目安
- 1回路あたり6~8個のコンセントにする
コンセントの高さはけっこう重要なので、基準やおすすめの高さを押さえておきましょう。
高さが悪いと使いづらいです。
それでは、さっそく見ていきましょう!
目次
コンセントの高さの基準やおすすめ
コンセントの高さの基準・おすすめの高さは下記のとおりです。
ただし、コンセントの高さを下記のようにする義務はありません。
あくまでも基準なので参考にしてください。
※スマホを横にすると見やすいです。
コンセントの高さ | 使う電気機器 |
180cm以上 | エアコン、換気扇、冷蔵庫 |
120~140cm | キッチン家電(電子レンジ、オーブン、トースター、コーヒーメーカー、食洗器など) |
105~110cm | 洗濯機、ダイニングテーブルの上で使う家電用(ホットプレート、IHクッキングヒーター、たこ焼き機など) |
70~90cm | デスク、勉強机 |
35~40cm | 掃除機 |
15~20cm | その他一般(テレビ付近のコンセント、トイレ、寝室、リビングなど) |
最近では「ユニバーサルデザイン」で40~60cmという仕様もありますが、ハンパな高さで使いづらいことも。
目立つので景観を損ねるデメリットもあります。
電気機器のコードが宙に浮くので足を引っかけるリスクも高まります。
また、前述のとおりコンセントの高さに決まりはないので、使用者の使いやすさを重視するのも大切。
例えば高齢者の介護施設では、コンセントの抜き差しで高齢者がしゃがまなくていいように、あえて40~50cmの高さに設置すると良いでしょう。
15~20cmは、高齢者には低すぎて使いづらいです。
テレビのコンセントは、テレビ台の高さに合わせると配線に無理がなくて良いですね。
壁掛けのテレビの場合は、コンセントの高さをテレビの高さに合わせるのもアリです。
デスクや勉強机のコンセントも、机の高さに合わせるとベストです。
また、子供部屋で二段ベッドを使う場合は、180cmくらいの高さに1つコンセントがあると便利ですね。
100Vと200Vの違い
コンセントには100Vと200Vがあります。
一般的な電気器具を使用するのは100Vですが、電圧のかかる電気器具には200Vのコンセントを設置しましょう。
200Vの電気器具は下記などがあります。
- レンジ
- エアコン
- 床暖房
近年は一般家庭でも電圧の高い電気器具が増えているので、200Vコンセントが必要なことが増えています。
注文住宅などは、設計段階で用途を聞いて配慮しましょう。
コンセントの設置場所の目安
コンセントの設置場所の目安は、下記のとおり。
- 居室:2畳当たりに1ヶ所(2口コンセント)
- 廊下:10~15mごとに1ヶ所
これだけコンセントがあれば、一般的には「コンセントが少なくて使いづらい!」ということはありません。
例えば8畳であれば、コンセントの差込口は4つが望ましいです。
ただし、注文住宅などで施主からの要望があれば、それも設置しましょう。
住宅のコンセントの設置場所
一般的な住宅のコンセントの設置場所は下記のとおり。
- 玄関
- 廊下(10~15mに1ヶ所)
- 階段
- トイレ
- 洗面所
- 洗濯機の横
- 冷蔵庫の設置スペースの上
- キッチン
- リビング
- ダイニング
- 寝室
- 庭
- 車庫内
漏れがないか確認しましょう。
掃除機のコンセントは抜き差しがない方が便利です。
掃除機のコードの長さは4~5mなので、半径4~5mでコンセントの抜き差しがいらないように配置するとベストですね。
また、屋外で電源をとる必要があれば、屋外用の防水コンセントを設置しましょう。
1回路あたり6~8個のコンセントにする
コンセントの設置は、1回路あたり6~8個のコンセントにとどめましょう。
1回路で同時使用できるのは1200~1500Wだからです。
特に、下記は電圧が高くなるので配分に注意しましょう。
- エアコン
- 食洗器
- 衣類乾燥機
- 電子レンジ
- ドライヤーを使う洗面所のコンセント
電圧の高い電気機器が多い場合は、回路を分散させるのが無難です。
注文住宅などは、施主からのコンセント箇所の要望が電圧的に難しいケースもあるので、プロとしてアドバイスするようにしましょう。
まとめ【コンセントの高さは使いやすさが大切】
この記事をまとめます。
- コンセントは基準やおすすめの高さがあるが、施主の要望を取り入れる
- コンセントの設置場所の目安を参考に【施主の要望も忘れずに】
- 1回路6~8個のコンセントにする【電圧が高い機器を想定して配分する】
電気設計の際の参考にしてください!
施主の要望も忘れずに聞いてくださいね。
ちなみに、分電盤の設置基準も知りたい人は、分電盤の設置基準を解説【電気器と遠くなると電圧が低下する】を参考にどうぞ。
コンセントの元となる分電盤なので、合わせて見ておきましょう。
参考になればうれしいです!