どんな資格で、どうやって受験するの?
あと、勉強方法とかも知りたい。
けっこう難しい試験なのかな…?
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- 冷凍空調工事保安管理者の資格内容や難易度がわかる
- 冷凍空調工事保安管理者の受験方法がわかる
- 冷凍空調工事保安管理者の勉強方法がわかる
冷凍空調工事保安管理者の資格について解説します。
アンモニアやフルオロカーボンの冷凍空調施設の工事において、キャリアアップにつながる資格なので、取得しておいて損はありません。
試験の難易度や受験方法、勉強方法を解説するので参考にしてみてください。
目次
冷凍空調工事保安管理者とは【キャリアアップに有益】
冷凍空調工事保安管理者とは、冷凍能力3トン以上のアンモニア・フルオロカーボンの冷凍空調施設の設置工事や検査に必要な資格です。
高圧ガス保安協会の「冷凍空調施設工事事業所認定」を受けるための資格でもあり、資格があると一定条件以上の保安レベルを認定された事業所になれます。
当然、冷凍空調工事保安管理者があれば転職も有利になるので、キャリアアップに有益な資格です。
冷凍空調保安管理者の仕事内容
仕事内容は、主に下記の3つです。
- 冷凍空調設備の設置工事
- 冷凍空調設備の検査
- 冷凍空調設備の工事や検査の監督業務
技術者はもちろん、施工管理を行う人にも有効な資格です。
冷凍空調保安管理者の区分
下記の5つの区分があります。
S区分 | 冷凍能力3トン以上のアンモニア冷凍空調施設の工事(修理含む) |
Sp区分 | 冷凍能力3トン以上20トン未満のアンモニア冷凍空調施設の工事(パッケージユニットの工事。現地で冷凍配管工事がない場合) |
A区分 | 冷凍能力3トン以上のフルオロカーボン冷凍空調施設の工事 |
B区分 | 冷凍能力3トン以上20トン未満のフルオロカーボン冷凍空調施設の工事 |
C区分 | 冷凍能力3トン以上20トン未満のフルオロカーボン冷凍空調施設のうち下記のパッケージユニットの工事シングルパッケージユニット
単一ユニットのように構成される室外ユニットと室内ユニットの組み合わせが限定されるセパレートユニットで冷凍能力10トン未満 |
ちなみに、Sが最上位、Cが最下位資格です。
冷凍空調工事保安管理者の難易度は低い
結論、試験の難易度は低いです。
なぜなら、講習を受けてから試験を受けられるから。
試験に出そうなところを講習で教えてもらえるので、基本的に合格率は高いです。
※講習をよく聞いてないと落ちますが。
講習を受けた後に、1時間の検定試験を行います。
しかも、冷凍空調関係の資格がある人は検定試験が免除されます。※つまり講習を受けるだけで資格を取得できる。
以上から考えて、試験の難易度は低いと言えるでしょう。
※試験に合格すると冷凍空調工事保安管理者証が発行されます。
冷凍空調工事保安管理者を受験する方法【受験資格あり】
そもそも、受験資格ってどうなってるの?
結論、冷凍空調関係の実務経験があれば受験できます。
試験区分 | 必要な実務経験年数 |
A区分 | 5年以上 |
B区分 | 3年以上 |
C区分 | 2年以上 |
また、下記の資格保有者は検定試験が免除され、講習だけで資格を取得できます。
- 技術士
- 冷凍機械責任者
- 冷凍空調技士
- 冷凍空気調和機器施工技能士
講習・試験の申込みは、各都道府県の冷凍教育検査事務所に問い合わせればOK。
受験料は下記のとおりです。
アンモニア | 基礎講習:14200円保安確認講習:6910円
付加講習:6910円 |
フルオロカーボン | 基礎講習:13200円保安確認講習:5860円
付加講習:6910円 |
講習・試験は11~12月。
開催地は下記のとおりです
- 北海道
- 東京
- 大阪
- 福岡
アンモニアの受験情報
アンモニアはS区分とSp区分があり、受験情報は下記のとおりです。
S区分 | 無資格者 | 基礎講習8時間+保安確認講習4時間 |
技術士、1種冷凍機械責任者、1種冷凍空調技士、1級冷凍空気調和機器施工技能士 | 付加講習3時間+保安確認講習4時間 | |
Sp区分 | 無資格者 | 基礎講習4時間+保安確認講習4時間 |
技術士、1・2・3種冷凍機械責任者、1・2種冷凍空調技士、1・2級冷凍空気調和機器施工技能士 | 付加講習3時間+保安確認講習4時間 |
ちなみに、付加講習の対象は1・2級冷凍空気調和機器施工技能士の保有者です。
フルオロカーボンの受験情報
フルオロカーボンはA・B・C区分があり、受験情報は下記のとおり。
A区分 | 無資格者 | 基礎講習7時間+保安確認講習3時間 |
技術士、1種冷凍機械、1種冷凍空調技士、1級冷凍空気調和機器施工技能士 | 付加講習3時間+保安確認講習3時間 | |
B・C区分 | 無資格者 | 基礎講習3時間+保安確認講習3時間 |
技術士、1・2・3種冷凍機械、1・2種冷凍空調技士、1・2級冷凍空気調和機器施工技能士 | 付加講習3時間+保安確認講習3時間 |
こちらも付加講習の対象は、1・2級冷凍空気調和機器施工技能士の保有者です。
冷凍空調工事保安管理者の勉強方法【基礎講習を復習に使う】
結論、事前にテキストを購入して予習しておきましょう。
講習を復習のように使えるので、より理解が深まって合格しやすいから。
というのは、さすがに危険すぎます。
講習を聞いてすぐ理解できない場合、講習についていけなくなって、試験に合格できないから。
何事も準備が大切でして、講習の日までにテキストで勉強しておき、勉強したことを復習する感じで講習を受けるのがベストです。
テキストは日本冷凍空調学会のサイトで購入できる
テキストは日本冷凍空調学会のサイトで購入すればOKです。
具体的には、下記を購入しておくと良いでしょう。
- S・A区分:上級冷凍受験テキスト
- Sp・B・C区分:初級冷凍受験テキスト
残念ながら、Amazonや書店には冷凍空調工事保安管理者の本がないので、日本冷凍空調学会で購入するしかありません。
まとめ【さっそく冷凍空調工事保安管理者の勉強を始めてみよう】
ということで、あとは行動あるのみです。
日本冷凍空調学会でテキストを買って、さっそく勉強を始めてみましょう。
丸一日つかって講習を受けても、検定試験に落ちたらムダになってしまいます。
※講習・試験は年1回しかないので、落ちるとまた1年やり直し。
当たり前ですが、試験の合否は1点が左右します。
1点でも多く取る方法はただ1つ、1日も早く勉強を始めることです。
結論、今日からできることを始めましょう。
なので、まずはテキスト購入かなと。
今日から行動することで、合格に近づくことができますよ。
ちなみに、他にも冷凍系の資格の記事をまとめておくので、キャリアアップの参考にどうぞ。