消火設備の設置基準を12設備ごとに解説【消火設備の図面記号も紹介】

消火設備の設置基準を12設備ごとに解説【消火設備の図面記号も紹介】
施工管理
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消火設備の設置基準を知りたいな。

という疑問に応える記事です。

本記事の内容は下記のとおり。

  • 消火設備の設置基準を12設備ごとに解説
  • 消火設備の図面記号も解説

 

消火設備の設置基準を解説します。

設計の参考にしてください。

 

消火設備は人命に関わる設備のため、間違いなく設置しましょう。

消火設備の設置基準を12設備ごとに解説

消火設備の設置基準を12設備ごとに解説

消火設備の設置基準を、設備ごとに解説します。

各設備は下記のとおりです。

  1. スプリンクラー設備
  2. 屋内消火栓設備
  3. 屋外消火栓設備
  4. 連結送水管
  5. 連結散水設備
  6. 消防用水
  7. 消火器具
  8. 水噴霧
  9. 泡消火設備
  10. 不活性ガス設備
  11. ハロゲン化物設備
  12. 粉末消火設備

 

1つずつ見ていきましょう(^^)

 

①スプリンクラー設備の設置基準

スプリンクラー設備の設置基準については、スプリンクラーの設置基準を解説【5種類のスプリンクラーの違い】にまとめているので、読んでみてください(^^)

 

スプリンクラーには、下記の5種類があります。

  1. 開放型
  2. 放水型
  3. 温式
  4. 乾式
  5. 予作動式

 

設置するスプリンクラーを使い分けましょう。

 

スプリンクラーの5種類も上記記事で解説しています。

スプリンクラーの設置基準を解説【5種類のスプリンクラーの違い】

 

②屋内消火栓設備の設置基準

屋内消火栓設備の設置基準については、屋内消火栓の設置基準や種類【特殊消火設備も解説】にまとめているので、読んでみてください(^^)

 

屋内消火栓設備には、下記の4種類があります。

  1. 1号消火栓
  2. 簡易操作性1号消火栓
  3. 広範囲型2号消火栓
  4. 2号消火栓

 

用途によって使い分けて設置しましょう。

 

屋内消火栓の4種類についても、上記記事で解説しています(^^)

屋内消火栓の設置基準や種類【特殊消火設備も解説】

 

③屋外消火栓設備の設置基準

屋外消火栓設備の設置基準は、下記のとおりです。

建築物の種類 1階or1階と2階部分の床面積合計
耐火建築物 9000㎡以上
準耐火建築物 6000㎡以上
その他の建築物 3000㎡以上

ただし、同一敷地内に2つ以上の建築物(耐火建築物・準耐火建築物は除外)があるとき、

相互の建物の外壁間の中心線からの水平距離が1階3m以下、2階5m以下の部分があれば、上記表の建築物とみなされます。

 

④連結送水管の設置基準

連結送水管の設置基準は、下記のとおりです。

  • 7階以上の建物(地階除く)
  • 5階以上の建物(地階除く)で延べ床面積6000㎡以上の場合、3階以上に設置
  • 防火対象物で延べ面積1000㎡以上
  • 道路に使われる部分がある場合

 

 

⑤連結散水設備の設置基準

連結散水設備の設置基準は、地階の床面積が合計700㎡以上の場合です。

 

⑥消防用水の設置基準

消防用水の設置基準は、下記のとおりです。

建物の種類 敷地面積20000㎡以上で、1階と2階の床面積の合計
耐火建築物 15000㎡以上
準耐火建築物 10000㎡以上
その他の建築物 5000㎡以上

ただし、下記の2点の場合は除きます。

まず1点は、31m超の建築物で延べ床面積25000㎡以上(地階除く)の場合。

 

もう1点は、同一敷地内に2つ以上の建築物があるとき、相互の建物の外壁間の中心線からの距離が1階3m以下、2階5m以下の部分があり、1階と2階の床面積の合計が、

  • 耐火建築物15000㎡
  • 準耐火建築物10000㎡
  • その他の建築物5000㎡

 

でそれぞれを割った合計が1以上になる場合は上記表の建築物とみなします。

 

⑦消化器具の設置基準

消火器具の設置基準は、下記の表のとおりです。

建築物の種類 一般の建物(延床面積が下記以上) 地階・無窓階・3階以上の建物(階の延床面積が下記以上)
劇場、映画館、演芸場など すべて すべて
公会堂・集会場 150㎡ 50㎡
キャバレー、カフェー、ナイトクラブなど すべて すべて
遊技場・ダンスホール すべて すべて
性風俗関連特殊営業店舗等 すべて すべて
カラオケボックス、漫画喫茶、ネットカフェ、個室ビデオ等 すべて すべて
待合、料理店の類 150㎡ 50㎡
飲食店 150㎡ 50㎡
百貨店、マーケットなど店舗・展示場 150㎡ 50㎡
旅館、ホテル、宿泊所の類 150㎡ 50㎡
寄宿舎、下宿、共同住宅 150㎡ 50㎡
病院、診療所、助産所 すべて すべて
無床診療所、無床助産所 150㎡ 50㎡
老人短期入所施設等 すべて すべて
救護施設 すべて すべて
乳児院 すべて すべて
障害児入所施設 すべて すべて
障害者支援施設 すべて すべて
老人デイサービスセンター等 150㎡ 50㎡
更生施設 150㎡ 50㎡
助産施設、保育所、児童養護施設など 150㎡ 50㎡
身体障害者福祉センター、地域活動支援センターなど 150㎡ 50㎡
幼稚園又は特別支援学校 150㎡ 50㎡
学校の類 300㎡ 50㎡
図書館、博物館、美術館の類 300㎡ 50㎡
蒸気浴場、熱気浴場などの公衆浴場 150㎡ 50㎡
上記以外の公衆浴場 150㎡ 50㎡
車両の停車場又は船舶、航空機の発着場 300㎡ 50㎡
神社、寺院、協会の類 300㎡ 50㎡
工場又は作業場 150㎡ 50㎡
映画スタジオ又はテレビスタジオ 150㎡ 50㎡
自動車車庫、駐車場 150㎡ 50㎡
飛行機又はヘリコプターの格納庫 150㎡ 50㎡
倉庫 150㎡ 50㎡
事務所など 300㎡ 50㎡
特定複合建物
その他の複合建物
地下街 すべて すべて
準地下街 すべて すべて
重要文化財、重要有形民俗文化財、史跡など すべて すべて

ただし、少量危険物などは指定数量の1/5以上、指定数量未満の少量危険物か、危険物の規制に関する政令で定める数量以上の指定可燃物が該当します。

 

⑧水噴霧設備の設置基準

消火設備の水噴霧設備の設置基準は、下記の表のとおりです。

適用場所 設置
飛行機、ヘリコプターの格納庫
屋上のヘリコプターの発着場
道路(屋上部分600㎡以上)
道路(屋上以外400㎡以上)
自動車修理場(地階、2階以上200㎡以上)
自動車修理場(1階以上500㎡以上)
駐車場(地階、2階以上200㎡以上)
駐車場(1階以上500㎡以上)
駐車場(屋上部分300㎡以上)
10台以上の機械式駐車場
発電機、変圧器の電気設備室200㎡以上
鍛造場、ボイラー室、乾燥室の火器使用部分200㎡以上
通信機器室500㎡以上
綿花類、木毛、かんなくず、ぼろ、紙くず、糸類、わら類、再生資源燃料、12合成樹脂類(指定数量の1000倍以上の指定可燃物を貯蔵する場所)
ぼろ、紙くず、動植物油が染み込んでるもの、石炭、木炭(指定数量の1000倍以上の指定可燃物を貯蔵する場所)
可燃性固体類、可燃性液体類、13合成樹脂類(指定数量の1000倍以上の指定可燃物を貯蔵する場所)
木材加工品、木くず(指定数量の1000倍以上の指定可燃物を貯蔵する場所)

 

⑨泡消火設備の設置基準

泡消火設備の設置基準は、泡消火設備の設置基準【仕組み・種類・設置場所も解説】にまとめているので、読んでみてください。

 

泡消火設備の仕組みも解説しています(^^)

泡消火設備の設置基準【仕組み・種類・設置場所も解説】

 

⑩不活性ガス設備の設置基準

不活性ガス設備の設置基準は、下記の表のとおりです。

適用場所 設置
飛行機、ヘリコプターの格納庫
屋上のヘリコプターの発着場
道路(屋上部分600㎡以上)
道路(屋上以外400㎡以上)
自動車修理場(地階、2階以上200㎡以上)
自動車修理場(1階以上500㎡以上)
駐車場(地階、2階以上200㎡以上)
駐車場(1階以上500㎡以上)
駐車場(屋上部分300㎡以上)
10台以上の機械式駐車場
発電機、変圧器の電気設備室200㎡以上
鍛造場、ボイラー室、乾燥室の火器使用部分200㎡以上
通信機器室500㎡以上
綿花類、木毛、かんなくず、ぼろ、紙くず、糸類、わら類、再生資源燃料、12合成樹脂類(指定数量の1000倍以上の指定可燃物を貯蔵する場所) ○(全域放出方式)
ぼろ、紙くず、動植物油が染み込んでるもの、石炭、木炭(指定数量の1000倍以上の指定可燃物を貯蔵する場所)
可燃性固体類、可燃性液体類、13合成樹脂類(指定数量の1000倍以上の指定可燃物を貯蔵する場所)
木材加工品、木くず(指定数量の1000倍以上の指定可燃物を貯蔵する場所) ○(全域放出方式)

 

⑪ハロゲン化物設備の設置基準

ハロゲン化物設備の設置基準は、下記の表のとおりです。

適用場所 設置
飛行機、ヘリコプターの格納庫
屋上のヘリコプターの発着場
道路(屋上部分600㎡以上)
道路(屋上以外400㎡以上)
自動車修理場(地階、2階以上200㎡以上) ○(ハロン規制で適用できない箇所あり)
自動車修理場(1階以上500㎡以上) ○(ハロン規制で適用できない箇所あり)
駐車場(地階、2階以上200㎡以上) ○(ハロン規制で適用できない箇所あり)
駐車場(1階以上500㎡以上) ○(ハロン規制で適用できない箇所あり)
駐車場(屋上部分300㎡以上) ○(ハロン規制で適用できない箇所あり)
10台以上の機械式駐車場 ○(ハロン規制で適用できない箇所あり)
発電機、変圧器の電気設備室200㎡以上 ○(ハロン規制で適用できない箇所あり)
鍛造場、ボイラー室、乾燥室の火器使用部分200㎡以上 ○(ハロン規制で適用できない箇所あり)
通信機器室500㎡以上
綿花類、木毛、かんなくず、ぼろ、紙くず、糸類、わら類、再生資源燃料、12合成樹脂類(指定数量の1000倍以上の指定可燃物を貯蔵する場所)
ぼろ、紙くず、動植物油が染み込んでるもの、石炭、木炭(指定数量の1000倍以上の指定可燃物を貯蔵する場所)
可燃性固体類、可燃性液体類、13合成樹脂類(指定数量の1000倍以上の指定可燃物を貯蔵する場所) ○(ハロン規制で適用できない箇所あり)
木材加工品、木くず(指定数量の1000倍以上の指定可燃物を貯蔵する場所) ○(全域放出方式、ハロン規制で適用できない箇所あり)

 

⑫粉末消火設備の設置基準

粉末消火設備の設置基準は、下記の表のとおりです。

適用場所 設置
飛行機、ヘリコプターの格納庫
屋上のヘリコプターの発着場
道路(屋上部分600㎡以上) ○(移動式)
道路(屋上以外400㎡以上) ○(移動式)
自動車修理場(地階、2階以上200㎡以上)
自動車修理場(1階以上500㎡以上)
駐車場(地階、2階以上200㎡以上)
駐車場(1階以上500㎡以上)
駐車場(屋上部分300㎡以上)
10台以上の機械式駐車場
発電機、変圧器の電気設備室200㎡以上
鍛造場、ボイラー室、乾燥室の火器使用部分200㎡以上
通信機器室500㎡以上
綿花類、木毛、かんなくず、ぼろ、紙くず、糸類、わら類、再生資源燃料、12合成樹脂類(指定数量の1000倍以上の指定可燃物を貯蔵する場所)
ぼろ、紙くず、動植物油が染み込んでるもの、石炭、木炭(指定数量の1000倍以上の指定可燃物を貯蔵する場所)
可燃性固体類、可燃性液体類、13合成樹脂類(指定数量の1000倍以上の指定可燃物を貯蔵する場所)
木材加工品、木くず(指定数量の1000倍以上の指定可燃物を貯蔵する場所)

 

消火設備の図面記号も解説

消火設備の図面記号も解説

ついでに、消火設備の図面記号も解説しておきます(^^)

 

消火設備の図面記号は、消火設備の図面記号12選【その他防災系の図面記号47選も紹介】にまとめているので、必要なときに見てください。

 

図面を書くとき楽ですよ!

消火設備の図面記号12選【その他防災系の図面記号47選も紹介】

 

まとめ【消火設備の設置基準を確認しよう】

まとめ【消火設備の設置基準を確認しよう】

この記事をまとめます。

  • 消火設備の設置基準を12設備ごとに確認しよう
  • ついでに消火設備の図面記号も知っておこう【図面作成に便利】

 

消火設備の設置基準を知りたいあなたの、参考になればうれしいです(^^)

 

また、消防設備と関連して火災報知器の設置基準も見ておきましょう。

 

火災報知器の設置基準は、火災報知器の設置基準を解説【設置場所も紹介します】にまとめているので、読んでみてください(^^)

火災報知器の設置基準を解説【設置場所も紹介します】

あなたの仕事の参考になればうれしいです!

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