防犯設備士の試験の難易度をご紹介します。
防犯設備士は過去問集もなく、日本防犯設備協会のテキストしか勉強するものがありません。
1日半の講習をうけて、最後に試験をします。
「講習があるなら、事前の勉強いらないじゃん!」と思っていると、不合格になるリスクがあります(^^;
この記事では、
- 防犯設備士の試験の難易度
- 防犯設備士を取得するのにかかる費用!不合格はシャレにならない
- 防犯設備士の試験情報
- 防犯設備士とあわせて取得したい資格
などをご紹介します。
あなたの防犯設備士合格の参考になればうれしいです(^^)
それでは、さっそく見ていきましょう!
目次
防犯設備士の試験の難易度
防犯設備士の試験の難易度は、
- 予習しておけばカンタン
- 予習しないと難しい
です。
防犯設備士は1日半の講習を受けて、そのまま試験に突入します。
まったく予習をせずに講習を受けると、講習についていくのがやっとです。
よくわからないまま試験の時間になってしまうと、不合格になる危険があります。
防犯設備士を申し込むと、事前に日本防犯設備協会のテキストが2冊送られてくるので、必ず予習しておきましょう。
※テキストは数百ページあります。
amazonを調べても、過去問集やテキストは一切売られていないので、日本防犯設備協会のテキストすべてに目を通しておきましょう。
特に、専門用語や記号を理解していないと、講習についていけません。
- 不正持ち出し監視システム
- 防犯カメラ
などは、特に予習しておきましょう。
予習した状態で講習に臨めば、高い確率で合格できます(^^)
※防犯設備士の合格率は非公開なので、合格率はわかりません。
防犯設備士の試験内容
防犯設備士の試験は、
- 知識試験:80問、試験時間70分
- 技能試験:80問、試験時間80分
の2つがあります。
①知識試験は防犯と電気の暗記系問題が中心で、少しだけ計算問題もあります。
計算問題は、
- カメラの焦点距離や画角の計算
- 録画のハードディスクの容量の計算
- オームの法則
などが出題されます。
②技能試験は、図面を見て「最適な防犯設備を選定する」という問題が半分、残り半分は暗記問題です。
設備図から系統図に直すスキルも必要です。
テキストには図で記されているものも、試験問題になると文章になっています。
読解力と想像力も必要です。
試験はマークシートですが、10個くらいある語群から正しいものを選んでいく問題がメインです。
よくある「4つから1つを選ぶ」とか「5つから1つを選ぶ」という問題ではないので、難易度は高めです。
テキストに出ていない問題もでるので、基礎がわかってないと解けないようになっています。
つまり、丸暗記だけでは合格できないので、きちんと理解する勉強が必要です。
講習に参加する前に事前提出レポートも必要
講習に参加する前に、事前提出レポートがあります。
※事前提出レポートは、テキストと一緒に送られてきます。
講習当日に事前提出レポートをもっていかないと、講習を受けることができません。
事前提出レポートは、
- 防犯の基礎
- 電気の基礎
- 防犯図記号
の分野があり、合計94問の穴埋め問題です。
この事前提出レポートは「とりあえず終わらせる」という姿勢で臨むよりも、「予習のために行う」のがおすすめです。
事前提出レポートを作成と、予習ができるので一石二鳥です(^^)
ただし、試験問題はテキスト全般から出題されるため、事前提出レポートだけでなくテキストの勉強もしておきましょう。
- 事前提出レポート:7時間
- テキストの勉強:60時間
くらいの勉強時間を想定しておきましょう。
講習の受け方にもコツがある
講習当日は、できるだけ前の席に座りましょう。
講師によっては声が小さく、後ろの席だと聞き取れないことがあるからです。
講習の会場は自由席なので、早めに会場入りして前の席をとりましょう。
防犯設備士を取得するのにかかる費用!不合格はシャレにならない
防犯設備士を取得するのにかかる費用をご紹介します。
受講料 | 32400円 |
受験料 | 10800円 |
宿泊費(遠方から参加の場合) | 約7000円 |
食費(計6食) | 約7000円 |
交通費 | 距離や交通機関による |
合計 | 5万~10万円 |
試験会場への距離にもよりますが、費用が5万~10万円はかかります。
5万~10万円かけて、2日つかって、不合格だったらシャレになりません…。
でも、不合格になる人がいるんです…。
不合格になってしまったら、お金はつかうわ、時間はつかうわ、得られるものはないわで、さんざんな2日間になってしまいます。
会社から費用を出してもらって受験する人は、上司に合わせる顔がありませんよね(^^;
だからこそ、予習が重要なのです。
日本防犯設備協会からテキストが送られてきたら、すぐに勉強にとりかかりましょう(^^)
防犯設備士の試験情報
防犯設備士の試験情報をご紹介します。
受験資格 | 事前提出レポートを提出し、
防犯設備士資格認定養成講座を修了した人 |
願書申し込み期間 | 4~5月
6~7月 8~9月 11~1月 |
申し込み方法 | インターネット・FAX |
講習・試験日 | 2月、6月、9月、11月 |
講習・試験会場 | 札幌・東京・名古屋・大阪・福岡 |
知識試験の試験科目 | 防犯の基礎知識
防犯建物部品の基礎知識 防犯設備の構造および機能の知識 電気の基礎知識 |
技能試験の試験科目 | 防犯設備設計の技能
防犯設備の名称および用途などの識別 防犯設備の施工 防犯設備の保守方法 関係法令 |
合格点 | 知識試験・技能試験ともに60%以上の正答率 |
合格発表日 | 試験の約2週間後 |
年4回試験をしているので、受験のチャンスは多いです。
ちなみに、再試験の場合は10800円で受験できますが、2年以内に3回までです。
くわしくは、公益社団法人日本防犯設備協会のホームページを見てください。
そもそも防犯設備士とは?
防犯設備士とは、公益社団法人日本防犯設備協会が主宰する民間資格です。
公益社団法人日本防犯設備協会は警察庁管轄で、ピッキングなどの盗難被害を防ぐ設備の専門家の資格として、防犯設備士資格を発行しています。
防犯設備士は22000人を超えています。
資格保有者は、
- 警察官
- 建築設備会社の社員さん
などが中心です。
防犯設備士とあわせて取得したい資格
防犯設備士とあわせて取得したい資格には、
- 消防設備士
- 電気工事士
- 建築設備士
- 危険物乙種4類
- 総合防犯設備士
などがあります。
設備系の資格が多いですね。
防犯設備士は電気知識も必要なので、電気工事士とかぶる部分があります。
建築設備士は電気、給排水、空調設備など幅広い設備の知識をもつため、防犯設備の知識もあわせてほしいところですね(^^)
消防設備士と電気工事士と建築設備士については、下記の記事も参考にしてみてください。
また、防犯設備士の上位資格である「総合防犯設備士」の取得も目指してみましょう。
防犯設備士の実務経験があって、防犯設備の審査や監査ができる人が受験できます。
総合防犯設備士の試験は、筆記試験or講習と、面接試験があります。
くわしくは、公益社団法人日本防犯設備協会のホームページを見てみてください。
まとめ
この記事をまとめます。
- 防犯設備士を受験するときは、必ずテキストで予習していくこと
- 事前提出レポートは、予習だと思えば一石二鳥
- 講習は前の席で聞く
- 防犯設備士を不合格になるとシャレにならない…
- 防犯設備士とセットで他の資格取得も検討する
となりました(^^)
講習があるとはいえ、予習していかないと難しい試験です。
「講習があるなら合格するだろう」と甘く見ていると、痛い目にあいますよ(^^;
きちんと予習すれば合格できる試験なので、しっかり勉強しましょう。
あなたの防犯設備士の合格の参考になればうれしいです(^^)!