消防設備士の試験内容や合格率からみる難易度

消火栓

消防設備士の試験内容や合格率からみる難易度をご紹介します。

 

受験資格がなく誰でも受験できて、消火器を扱える乙6などがとても人気の資格です。

また、自動火災報知やガス漏れ火災警報などを扱う甲4や、漏電火災警報器を扱う乙7も人気です。

 

就職や転職にも有利な資格なので、ぜひとも取得したいところですよね。

 

この記事では、

  • 消防設備士の種類
  • 試験内容からみる難易度
  • 消防設備士の過去問
  • 合格率からみる難易度
  • 消防設備士の受験資格
  • 合格するための勉強方法や勉強時間
  • おすすめのテキストや参考書
  • 他の資格との難易度の比較

などをご紹介します。

 

あなたの消防設備士合格の参考になればうれしいです(^^)

目次

消防設備士の種類

消火器

消防設備士には大きく分けて甲種と乙種があります。

  • 甲種:消防設備の点検・整備・工事が可能
  • 乙種:消防設備の点検・整備だけが可能

となっており、甲種の方が業務可能な範囲が広いです。

 

さらに、甲種と乙種には細かい分類があり、

  • 甲種:特類・1類・2類・3類・4類・5類
  • 乙種:1類・2類・3類・4類・5類・6類・7類

があります。

 

業務可能な範囲は下記のようになっています。

種類 点検・整備・工事の対象
特類(甲種のみ) 新ガス消火剤、加圧排煙設備、複数の総合操作盤、

インバーター制御スプリンクラーポンプなどの

特殊消防用設備

1類(甲・乙) 屋内消火栓設備、スプリンクラー設備、

水噴霧消火設備、屋外消火栓設備、

パッケージ型消火設備など

2類(甲・乙) 泡消火設備、パッケージ型消火設備など
3類(甲・乙) 不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備、

粉末消火設備、パッケージ型消火設備など

4類(甲・乙) 自動火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備、

消防機関へ通報する火災報知設備、

共同住宅や住戸用の自動火災報知設備など

5類(甲・乙) 金属製避難はしご、救助袋、緩降機
6類(乙種のみ) 消火器
7類(乙種のみ) 漏電火災警報器

参考:一般財団法人消防試験研究センター「消防設備士免状の種類

※スマホで見ると表の右が切れます。スマホを横にして見てください(^^)

消防設備士の乙種6類はおすすめ!受験資格は「誰でも受験できる」

消防設備士

消防設備士の中でもおすすめなのは乙種6類です。

 

乙種6類は消火器を取り扱う資格です。

消火器は1つの建物にたくさん設置されるため乙種6類の仕事は多いです。

 

乙種は受験資格がなく誰でも受験できるため、とても人気の資格です。

乙種試験の受験者の約3割は乙種6類の受験です。

甲種4類も人気

点検

甲種4類もおすすめです。

甲種4類は火災報知器に関する資格ですが、1つの建物に火災報知器も多く設置されているため甲種4類の需要は高いです。

 

甲種4類はビルメン4点セットの資格に付加価値をつける資格ともいわれてます。

ちなみに「ビルメン4点セット」の資格は、

  1. 第二種電気工事士
  2. 2級ボイラー技士
  3. 第三種冷凍機械責任者
  4. 危険物取扱者乙種4類

です。

 

甲種の受験者の半分近くは甲種4類の受験です。

消防設備士の試験内容からみる難易度

消防設備士の試験内容からみる難易度を解説します。

まずは各試験の試験科目を見てみましょう。

乙種の試験科目

本

乙種の試験は筆記試験と実技試験があります。

 

筆記試験の試験科目と出題数は、

  • 消防関係法令:10問
  • 基礎的知識:5問
  • 消防用設備等の構造・機能・工事・整備:15問

で、計30問です。

 

解答方式は4択のマークシートです。

筆記試験の合格基準は、各科目で40%以上の正答、問題全体で60%以上(18問以上)の正答があることです。

 

実技試験の内容は、

  • 写真を見て答える選択問題
  • 答えを記入する記述問題

で、計5問です。

解答方式は記述式です。

 

実技試験の合格基準は60%以上の正答です。

実技試験は問題数5問と少ないため、1つの不正解で大きく点数を下げてしまうので注意しましょう。

 

消防設備士試験の勉強で少々やっかいなのが、過去問題集が少ないことです。

消防設備士は過去問を一部しか公開していないため、過去問中心の勉強がしにくいです。

 

甲種と違うのは、乙種の実技試験には製図問題がないことです。

乙種の実技試験は筆記試験の延長なので、点数をとりやすいです。

 

製図問題がないことや、試験全体の難易度が甲種より低いため、乙種の方が合格しやすいです。

甲種1類~5類の試験科目

勉強

甲種1類~5類の試験は筆記試験と実技試験があります。

 

筆記試験の試験科目と出題数は、

  • 消防関係法令:15問
  • 基礎的知識:10問
  • 消防用設備等の構造・機能・工事・整備:20問

で、計45問です。

 

筆記試験科目は乙種と同じですが、出題数が多いです。

 

解答方式は乙種と同じく4択のマークシートです。

筆記試験の合格基準は、各科目で40%以上の正答、問題全体で60%以上(27問以上)の正答があることです。

 

実技試験の内容は、

  • 写真を見て答える選択問題
  • 答えを記入する記述問題
  • 製図問題

で、計7問です。

解答方式は乙種と同じく記述式です。

 

実技試験の合格基準は60%以上の正答です。

実技試験は問題数7問と少ないので、1つの不正解で大きく点数を下げてしまうので注意しましょう。

 

筆記試験と製図問題以外の実技試験の問題は、きちんと勉強すれば難しくありません。

ひっかけ問題も少なくテキスト・問題集を勉強することで点数がとれます。

 

難易度が高いのは実技試験の「製図問題」です。

建築を勉強していて製図に慣れている人は大丈夫ですが、建築を勉強していない人や文系の人にとって製図問題はかなり難しいです。

 

ちなみ、甲種と乙種では甲種の試験問題の方が難易度が高いです。

甲種特類の試験科目

鉛筆

甲種特類は筆記試験のみで実技試験がありません。

 

試験科目は、

  • 工事設備対象設備等の構造・機能・工事・設備:15問
  • 火災及び防火:15問
  • 消防関係法令:15問

で、合計45問です。

 

解答方式も甲種と同じく4択のマークシートです。

合格基準は、各科目で40%以上の正答、問題全体で60%以上(27問以上)の正答があることです。

 

甲種特類の試験問題が消防設備士試験の中でもっとも難易度が高いです。

特類は消防設備士の最高位なので、一番難しい試験となっています。

参考:一般財団法人消防試験研究センター「試験科目及び問題数

消防設備士試験は筆記試験と実技試験が同時に配られる

会場

消防設備士試験の特徴は、筆記試験と実技試験の問題が同時に配られることです。

つまり、筆記と実技どちらから解き始めても良いです。

 

ただし、採点方法は「筆記試験の合格基準を満たしている人は実技試験も採点する」となっているので、迷わず筆記試験から解き始めましょう。

また、筆記と実技を合わせると問題数が多いため、時間配分に注意しましょう。

試験内容からみる消防設備士の難易度順

数字

消防設備士試験は甲種特類、甲種1~5類、乙種1~7類と全部で13種類もの試験があります。

試験を難易度順に並べてみました。

 

まず、甲種特類、甲種1~5類、乙種を難しい順に並べると、

  1. 甲種特類
  2. 甲種1~5類
  3. 乙種

となります。

 

初めて消防設備士を受験する人は、難易度の低い乙種から受験しましょう。

 

そもそも甲種は受験資格に制限があるので、受験できない人もいます。

乙種は誰でも受験できるので、まずは乙種からが良いでしょう。

試験内容からみる乙種の難易度順

勉強する

最初に受験するのがおすすめの乙種1~7類ですが、難しい順に並べると、

  • 5類
  • 2類
  • 3類
  • 1類
  • 4類
  • 7類
  • 6類

でしょう。

人によって若干順番が変わりますが、おおよそ上記のような難易度順でしょう。

 

おすすめは難易度の低い6類・7類から受験することです。

特に6類は就職・転職にも直結するため、先に取得しておきましょう。

 

また、6類・7類・4類はテキストや問題集が充実しているため、勉強しやすいという点でも難易度が低いです。

消防設備士の過去問

勉強

消防設備士の過去問をご紹介します。

過去問をみて「わからない…」という人はしっかり勉強しましょう(^^)

 

消防設備士の試験本番では、試験問題の持ち帰りが制限されています。

一般財団法人消防試験研究センターのホームページには過去問が公表されていますが、一部しか公表されていません。

 

前述のとおり、過去問中心の勉強がしにくい試験です。

甲種の過去問

イメージがわくように甲種の過去問をご紹介します。

[問 2] 消防用設備等の技術上の基準に関する政令若しくはこれに基づく命令の規定が改正されたとき、改正後の規定に適合させなくてもよい消防用設備等として、消防法令上、正しいものは次のうちどれか。

1 映画館に設置されている消火器

2 図書館に設置されている避難器具

3 小学校に設置されている簡易消火用具

4 銀行に設置されている自動火災報知設備

引用元:一般財団法人消防試験研究センター「過去に出題された問題 甲種試験

乙種の過去問

続いて、乙種の過去問をご紹介します。

[問 1] 消防法令上、特定防火対象物に該当しないものは、次のうちどれか。

1 百貨店

2 共同住宅

3 病院

4 旅館

 

[問 4] 消防法令上、消火設備に該当しないものは、次のうちどれか。

1 屋内消火栓設備

2 スプリンクラー設備

3 動力消防ポンプ設備

4 連結散水設備

引用元:一般財団法人消防試験研究センター「過去に出題された問題 甲種試験

きちんと勉強すれば点数をとれる内容なので、しっかり勉強しましょう(^^)

消防設備士の合格率からみる難易度

合格発表

消防設備士の合格率からみる難易度を解説します。

  • 近年の甲種・乙種全体の合格率の推移
  • 近年の各試験ごとの合格率の推移

をご紹介します。

甲種・乙種全体の合格率の推移

年度 甲種全体の合格率 乙種全体の合格率
平成23年度 29.3% 34.6%
平成24年度 25.4% 33.5%
平成25年度 30.9% 35.3%
平成26年度 32.1% 37.1%
平成27年度 26.9% 32.4%
平成28年度 30.4% 34.5%
平成29年度 31.4% 35.2%
平成30年度 31.1% 35.3%
平均合格率 29.7% 34.7%

甲乙全体の合格率

甲種も乙種も合格率30%前後で推移しています。

 

合格率が10%台の一級建築士や電気主任技術者に比べるとかなり合格率が高いので、試験の難易度は極端に高くはありません。

きちんと勉強すれば合格できることがわかりますね(^^)

 

ただし、やはり甲種の方が難易度が高いことがわかりますね。

乙種1類の合格率の推移

年度 乙種1類の合格率
平成23年度 27.6%
平成24年度 26%
平成25年度 28.1%
平成26年度 33.3%
平成27年度 28.8%
平成28年度 28.7%
平成29年度 30.8%
平成30年度 30.8%
平均合格率 29.3%

乙種1類の合格率

乙種1類の平均合格率は30%を切ります。

1類は乙種の中でも少々難易度が高いです。

乙種2類の合格率の推移

年度 乙種2類の合格率
平成23年度 36.7%
平成24年度 32.4%
平成25年度 30.2%
平成26年度 35%
平成27年度 30.3%
平成28年度 35%
平成29年度 36.6%
平成30年度 35.9%
平均合格率 34%

乙2類の合格率

乙2類の合格率は30%を超えています。

合格率からみる難易度は少々低めです。

乙3類の合格率の推移

年度 乙種3類の合格率
平成23年度 34.2%
平成24年度 28.9%
平成25年度 31.7%
平成26年度 26.6%
平成27年度 32.7%
平成28年度 27.9%
平成29年度 29.9%
平成30年度 36.5%
平均合格率 31%

乙3類の合格率

乙3類も平均合格率は30%を超えています。

年度によって合格率が上下するのも特徴です。

乙4類の合格率の推移

年度 乙種4類の合格率
平成23年度 40.1%
平成24年度 40.6%
平成25年度 38.1%
平成26年度 34%
平成27年度 28.3%
平成28年度 32.5%
平成29年度 32.4%
平成30年度 33.3%
平均合格率 34.9%

乙4類の合格率

平均の合格率は34.9%と高いです。

前述のとおり4類は試験内容の難易度も低い方なので、合格しやすいでしょう。

乙5類の合格率の推移

年度 乙種5類の合格率
平成23年度 42.5%
平成24年度 36.8%
平成25年度 40.9%
平成26年度 43.1%
平成27年度 39.2%
平成28年度 46.6%
平成29年度 42.5%
平成30年度 37.9%
平均合格率 41.2%

乙5類の合格率

前述のとおり、乙5類は試験内容は乙種で最難関ですが、合格率は高めです。

合格率が30%を切ることは少ないため、しっかり勉強すれば合格できる可能性はあります。

 

毎年合格率が上下するのも特徴です。

乙6類の合格率の推移

年度 乙種6類の合格率
平成23年度 38.8%
平成24年度 37.8%
平成25年度 35.4%
平成26年度 42.2%
平成27年度 39.2%
平成28年度 37.8%
平成29年度 37.9%
平成30年度 39.1%
平均合格率 38.5%

乙6類の合格率

前述のとおり、乙6類は試験内容の難易度は低めで、合格率も高いです。

まずは確実に乙6類を取得しましょう。

乙7類の合格率の推移

年度 乙種7類の合格率
平成23年度 61.4%
平成24年度 60.2%
平成25年度 61.3%
平成26年度 59.7%
平成27年度 57.5%
平成28年度 58.6%
平成29年度 59.1%
平成30年度 58.1%
平均合格率 59.5%

乙7類の合格率

前述のとおり、乙7類の試験内容の難易度は低めで、合格率は乙種の中で一番高いです。

6類より先に7類を取得する人もいます。

 

6類・7類を取得して仕事の幅を広げておきましょう(^^)

甲種1~5類の合格率の推移

年度 1類 2類 3類 4類 5類
平成23年度 23.2% 34.4% 30.7% 32.9% 29.3%
平成24年度 19.4% 34.7% 23.5% 28.4% 26.3%
平成25年度 24.4% 37.5% 29.8% 33.5% 33.3%
平成26年度 27.2% 36.9% 29.9% 35% 32.8%
平成27年度 22.7% 29.5% 26.4% 29% 32.1%
平成28年度 24.6% 32.8% 31.6% 33.2% 36.7%
平成29年度 28.4% 38.8% 34.3% 30.7% 37.8%
平成30年度 27.2% 35.6% 38.4% 31.4% 33%
平均合格率 24.6% 35% 30.6% 31.8% 32.7%

※スマホで見ると表の右が切れます。スマホを横にして見てください(^^)

甲種1~5類の合格率

甲種を合格率が高い順に並べると、

  • 2類
  • 5類
  • 4類
  • 3類
  • 1類

となります。

 

1類は合格率が20%を切ることもある難易度の高い試験です。

甲種特類の合格率の推移

年度 甲種特類の合格率
平成23年度 20%
平成24年度 15.4%
平成25年度 31.5%
平成26年度 27.2%
平成27年度 16.3%
平成28年度 16.4%
平成29年度 24.7%
平成30年度 23.9%
平均合格率 21.9%

甲種特類の合格率

甲種特類は消防設備士の最難関試験だけあって、合格率が低いです。

年度によって合格率が大きく上下する点から見ても、難易度が高いことがわかりますね。

参考:一般財団法人消防試験研究センター「試験実施状況

消防設備士の受験者数

歩行者

消防設備士の受験者数は毎年約9万人です。

  • 甲種:約3万人
  • 乙種:約6万人

となっており、乙種の受験者数が多いです。

 

まずは乙種の平成30年度の各試験ごとの受験者数と割合を見てみましょう。

乙種 受験者数 割合
1類 1730人 2.9%
2類 482人 0.8%
3類 586人 1%
4類 6783人 11.3%
5類 707人 1.2%
6類 16076人 26.8%
7類 3667人 6.1%

乙種は圧倒的に6類の受験が多いのがわかりますね。

前述のとおり、最初は6類から受験する人が多く、消火器にかかわる仕事で需要も多いためです。

 

続いて平成30年度の甲種の受験者数です。

甲種 受験者数 割合
特類 820人 2.7%
1類 8130人 27.2%
2類 2383人 8%
3類 2546人 8.5%
4類 13601人 45.5%
5類 2393人 8%

甲種4類が半分近くの割合をしめていますね。

前述のとおり、4類は火災報知器にかかわる仕事が多くの需要があるためでしょう。

 

受験者数が多い資格ほどテキストや問題集が充実しているため勉強しやすいメリットがあります。

勉強しやすいということは合格しやすいということですね(^^)

参考:一般財団法人消防試験研究センター「試験実施状況

消防設備士の受験資格

女性

消防設備士の乙種は受験資格がなく誰でも受験できますが、甲種は受験資格があります。

 

甲種特類の受験資格は「甲種4類と甲種5類と、甲種1類・2類・3類のどれか1つの免状交付を受けていること」です。

  • 甲種1類・4類・5類
  • 甲種2類・4類・5類
  • 甲種3類・4類・5類

のどれかの組合せが必要ということです。

 

甲種1~7類の受験資格は、

  1. 甲種の免状交付をどれか1つ以上受けていること
  2. 乙種の免状交付を受けて2年以上の消防設備の整備の実務経験がある人
  3. 技術士の2次試験に合格した人
  4. 電気工事士の免状交付を受けている人
  5. 電気主任技術者の免状交付を受けている人
  6. 消防用設備などの工事補助の実務経験が5年以上ある人
  7. 専門学校卒業程度検定試験の機械、電気、工業化学、土木、建築の試験に合格した人
  8. 1級・2級管工事施工管理技士の試験に合格した人
  9. 高校の工業の教科の教員免許をもっている人
  10. 無線従事者資格の免許をもっている人
  11. 一級建築士・二級建築士
  12. 1級・2級配管技能士
  13. ガス主任技術者の免状交付を受けている人(甲種4類の受験のみ)
  14. 給水装置工事主任技術者の免状交付を受けている人
  15. 旧給水責任技術者
  16. 消防機関や市町村役場の職員で、消防用設備の事務の実務経験が3年以上ある人
  17. 昭和41年4月21日以前に、消防用設備の工事の実務経験が3年以上ある人
  18. 昭和41年10月1日より前の旧消防設備士

となっています。

 

⑩無線従事者資格の免許は穴場の受験資格です。

第二級か第三級の陸上特殊無線技士は比較的簡単な試験なので、甲種の受験資格を得るのにおすすめです。

教室

また、学歴による受験資格もあります。

  • 大学・短大・高専・高校・中学で機械・電気・工業化学・土木・建築の学科・課程を卒業した人
  • 大学の理学・工学・農学・薬学の修士・博士
  • 学校の機械・電気・工業化学・土木・建築の講義を15時間、実習30時間、実験・実習・実技45時間を1単位として15単位以上修得した人

となっています。

 

また、

  • 大学
  • 短大
  • 高専
  • 高専(専攻科)
  • 専門学校
  • 防衛大学校
  • 防衛医科大学校
  • 職業能力開発総合大学校
  • 職業能力開発大学校
  • 職業能力開発短大
  • 職業訓練大学校
  • 職業訓練短大
  • 中央職業訓練所
  • 水産大学校
  • 海上保安大学校
  • 気象大学校

で機械・電気・工業化学・土木・建築を15単位以上修得した人にも受験資格があります。

参考:一般財団法人消防試験研究センター「受験資格

 

消防設備士の受験資格は細かいので、あなたに受験資格があるかしっかり確認しましょう(^^)

消防設備士試験の一部免除制度

チェック

消防設備士、電気工事士、電気主任技術者、技術士の資格保有者が消防設備士を受験するときは、試験が一部免除されるものがあります。

それぞれの資格によって免除される制度をご紹介します。

消防設備士が他の消防設備士を受験するときの試験の一部免除

考える女性

消防設備士が他の消防設備士受験するとき、試験が一部免除されます。

ただし、乙種の資格保持者が甲種を受験するときは免除はありません。

また、甲種特類にも免除はありません。

 

消防設備士が他の消防設備士を受験するときの免除制度は複雑なので、一般財団法人消防試験研究センターの「一部免除」のページをご覧ください。

電気工事士の免除

電気工事士

電気工事士の免状交付を受けている人が消防設備士を受験するときに免除されるのは、

  • 筆記試験の基礎的知識と消防用設備等の構造・機能・工事・整備の電気に関する問題が免除
  • 甲種4類・乙種4類の実技試験の鑑別等試験の問1が免除
  • 乙種7類の実技試験の鑑別等試験の全問免除

です。

電気主任技術者の免除

電気主任技術者が消防設備士を受験するときは、筆記試験の基礎的知識と消防用設備等の構造・機能・工事・整備の電気に関する問題が免除されます。

技術士の免除

技術士

技術士が消防設備士を受験するときは、部門によって筆記試験の基礎的知識と消防用設備等の構造・機能・工事・整備の問題が免除になります。

  • 機械部門:1・2・3・5・6類免除
  • 化学部門:2・3類免除
  • 電気・電子部門:4・7類免除
  • 衛生工学部門:1類免除

となっています。

一部免除のデメリット

勉強

「試験が一部免除になる」というとメリットのように聞こえます、一部免除にはデメリットもあります。

  1. 試験時間が短くなる
  2. 問題数が減るので1問間違えたときのマイナスが大きい

などのデメリットがあります。

 

上記のデメリットを嫌って、わざと免除申請をしないで受験する人もいます。

一部免除があなたにメリットがあるか、慎重に検討しましょう。

消防設備士の勉強時間や勉強方法

消防設備士に合格するための勉強時間や勉強方法をご紹介します。

仕事をしながら受験する人も多いでしょうから、効率よく勉強して合格をつかみとりましょう。

勉強時間や勉強期間

時計

消防設備士に合格するための勉強時間の目安は甲種と乙種で違います。

  • 乙種:40時間~70時間
  • 甲種:60時間~200時間

というイメージです。

 

勉強時間にだいぶ幅がある理由は、

  • 人によって知識量や得意分野が違うから
  • 人によって1日に勉強できる時間が違うから
  • 受験する試験によって難易度が違うから

です。

 

勉強期間の目安ですが、

  • 乙種:2ヶ月前から勉強スタート
  • 甲種:3ヶ月前から勉強スタート

だと安心です(^^)

 

甲種の勉強期間を長めにとるのは、乙種よりも問題が難しいのと、実技試験の製図問題の勉強時間が必要だからです。

 

また、半年~1年と長い勉強期間をとってしまうと、前に覚えたことを忘れることがあります。

甲種の製図問題以外はほとんど暗記なので、2~3ヶ月の短期間で覚えてしまった方が良いです。

イメージ

甲種の勉強時間のイメージは、

  • 仕事がある日1時間・休日3時間で3ヶ月勉強:総勉強時間は約140時間
  • 仕事がある日30分・休日4時間で3ヶ月勉強:総勉強時間は約130時間

という感じです。

 

乙種の勉強時間のイメージは、

  • 仕事がある日1時間・休日3時間で2ヶ月勉強:総勉強時間は約90時間
  • 仕事がある日30分・休日4時間で2ヶ月勉強:総勉強時間は約85時間

という感じです。

独学におすすめのテキスト・参考書・問題集

勉強

消防設備士の独学の勉強におすすめのテキスト・参考書・問題集をご紹介します。

消防設備士の勉強では、工藤政孝さんの本などがおすすめです。

amazonで「工藤政孝」と検索するとわかりやすいですよ(^^)

初めて消防設備士を受験する人にもおすすめの本です。

 

ただし、テキスト・参考書・問題集はいくつも買いすぎないようにしてください。

たくさん買っていくつもの本に手を出すよりも、自分が勉強しやすそうな本をくりかえし勉強する方が合格できます。

 

本の感じは実際に手に取って見てみるのが一番なので、じっくり選びたい人は書店にいってペラペラとページをめくって自分に合いそうなものを選びましょう(^^)

合格するための勉強方法

消防設備士に合格するための勉強方法をまとめました。

特に「勉強は苦手…」という人に読んでほしいです!

まずはテキストを読んで基礎を勉強してから問題集を繰り返し解く

勉強

資格の勉強の王道は「過去問集をくりかえし解く」ですが、消防設備士は過去問の情報が少ないです。

問題集だけを勉強すると応用が効かなくなるので、まずはテキストで基礎を勉強しましょう。

 

おおまかな勉強の流れは、

  1. まずテキストをざっと読む
  2. 問題集を解く
  3. 問題の解説を読んでもわからないときは、テキストを確認する
  4. また問題集を解く

という感じで、あとは②~④のくりかえしです。

 

問題集の問題と答えを覚えるまで勉強して、9割解けるようになれば安心です。

問題集は最低5回は解きましょう。

移動時間に勉強する

車内

通勤や通学に電車やバスを使う人は移動中に勉強しましょう。

例えば、片道1時間の通勤時間であれば往復2時間です。

移動中に2時間勉強することができて効率的です。

勉強したことを人に教える

教える

勉強したことを人に教えてみましょう。

人に教えることで自分が覚えます。

 

また、人に教えられるということは意味を理解しているということなので、理解を深めるためにもおすすめです。

仲の良い人に協力してもらいましょう(^^)

どんなに疲れていても短時間でいいので勉強する

勉強

仕事しながら勉強するのは本当に大変ですよね(^^;

「今日は本当に疲れたから勉強ムリだ…」ということはありますよね。

 

でも、1日サボってしまうとサボり癖がついてしまい勉強しなくなってしまいます。

 

疲れていて辛いときでも短時間でもいいので勉強しましょう。

5分だけでもかまいません。

 

勉強は毎日継続しないとどんどん忘れてしまいます。

消防設備士の試験は暗記問題が多いので、勉強のブランクを空けてしまうと前に覚えたものも忘れてしまいます。

 

短時間でもいいので毎日勉強するクセをつけましょう。

15分睡眠がおすすめ

昼寝

勉強にどうしても集中できないときってありますよね?

集中できないときは15分睡眠がおすすめです。

 

個人差はありますが、15分睡眠はかなり頭がスッキリします。

記憶は寝ているときに頭に焼きつくので、こまめに15分睡眠をとるのは良いことなのです。

 

反対に1時間以上寝てしまうとかえって疲れてしまいますし、寝ぼけた状態が長く続き非効率です。

 

勉強は根性ではありません。

効率的に覚えるために、体のコンディションを整えましょう。

疲れ切る前に休憩を入れる

休憩

疲れ切る前に休憩すると回復が早いです。

「あとちょっとがんばれるかな」という手前で休憩しましょう。

 

疲れ切ってから休憩すると回復まで時間がかかり、勉強時間が減ってしまいます。

 

休憩のとり方が上手な人は「30分勉強したら10分休む」「1時間勉強したら15分休む」というように時間割を組んで勉強します。

アラームをかけておいて、時間がきたら強制的に休憩をとると、集中力を長時間持続できます。

 

ちなみに、この手法はメンタリストのDaiGoさんが言っていました(^^)

効率よく勉強する方法などはDaiGoさんのYoutubeが参考になりますよ!

引用元:Youtube『脳覚醒!集中しまくっても疲れない脳の作り方

消防設備士の試験概要

消防設備士の試験概要をご紹介します。

試験日程

消防設備士の試験は毎月行われています。

各都道府県によって日程が違います。

 

また、願書受付も毎月行われています。

願書はインターネット申し込みか書面申請があります。

くわしくは一般財団法人消防試験研究センターのホームページも確認してください。

受験料

お金

消防設備士の受験料は、

  • 甲種:5700円
  • 乙種:3800円

です。

合格発表

消防設備士の合格発表方法は、

  1. 支部で合格者の受験番号公示
  2. ハガキで合否の結果が郵送される
  3. 一般財団法人消防試験研究センターのホームページに掲示

の3つです。

 

合格発表日は各都道府県で違います。

免状の交付

消防設備士の試験に合格したら、都道府県が交付する免状を取得してください。

試験に合格しただけで免状の交付を受けないと消防設備士の業務ができないので注意してください。

消防設備士は就職・転職も有利になる

女性

消防設備士の資格を取得すると就職・転職に有利です。

 

消防設備士は、

  • オフィスビル
  • 商業施設
  • ホテル
  • 学校
  • 病院
  • 公共施設
  • 劇場
  • マンション

など、人が集まる場所の消防設備や防災設備の点検・整備・工事を行う国家資格です。

消防設備・防災設備の設置は義務なので、国家資格をもつ消防設備士が必要なのです。

 

主な就職先は、

  • ビル管理会社
  • ホテル
  • 商業施設
  • 防災保守点検会社
  • 消防設備メーカー
  • 警備会社

などです。

ビル

都市圏を中心にビルやマンションなど大型の建物が増えており、消防設備士の需要が高くなっています。

求人が多いことから仕事には困らないでしょう。

 

建物の消防設備を設置するときは消防設備士の立ち合いが必要です。

消防に届け出る書類には、

  • 消防設備士の免状の種類・番号
  • 住所と名前
  • 講習履歴

などを届出に記載する必要があります。

 

また、消防設備は定期点検が必要なので、消防設備士の仕事は継続性があり安定して稼げます。

 

もちろん、消防設備士として長く働くなら勉強を続けることは必要です。

消防設備士に向いている人はまじめな人です。

消防設備に異常があると有事の際に人命にかかわります。

 

1つ1つの業務を正確にこなすことが求められます。

消防設備士と他の資格の難易度の比較

消防設備士の取得を検討している人は、他の資格との難易度の比較も気になりますよね。

資格を取得する順番の参考にもしてください(^^)

消防設備士とボイラー技士の難易度の比較

ボイラー

消防設備士とボイラー技士の難易度の比較は、条件によって変わります。

  • 消防設備士乙種と二級ボイラー技士の難易度はほとんど同じ
  • 消防設備士乙種と一級ボイラー技士なら、一級ボイラー技士の方が難易度が高い
  • 消防設備士甲種と二級ボイラー技士なら、消防設備士甲種の方が難易度が高い
  • 消防設備士甲種と一級ボイラー技士なら、製図問題があるため消防設備士甲種の方が難易度が高い
  • 消防設備士甲種特類と特級ボイラー技士なら、記述問題が多いため特級ボイラー技士の方が難易度が高い

という感じです。

※人によって難易度が変わる可能性はありますが。

 

ボイラー技士については『ボイラー技士二級・一級・特級試験の難易度や合格率』を読んでみてください(^^)

ボイラー技士二級・一級・特級試験の難易度や合格率

消防設備士と電気工事士の難易度の比較

電気工事

消防設備士と電気工事士の難易度の比較は、条件によって変わります。

  • 消防設備士乙種と二級電気工事士なら、技能試験があるため二級電気工事士の方が難易度が高い
  • 消防設備士甲種と一級電気工事士の難易度は同じくらい
  • 消防設備士甲種特類と一級電気工事士なら、消防設備士甲種特類の方が難易度が高い

という感じです。

※人によって難易度が変わる可能性はありますが。

 

電気工事士については『電気工事士1種2種の資格難易度や合格率!勉強や技能試験のコツ』を読んでみてください(^^)

電気工事士1種2種の資格難易度や合格率!勉強や技能試験のコツ

消防設備士と電気主任技術者の難易度の比較

電球

消防設備士と電気主任技術者なら、圧倒的に電気主任技術者の方が難易度が高いです。

電気主任技術者は設備系の資格の中でもトップクラスの難関資格です。

 

電気主任技術者については『電気主任技術者・電験試験の難易度や年収!三種二種一種のコツ』を読んでみてください(^^)

電気主任技術者・電験試験の難易度や年収!三種二種一種のコツ

まとめ

景色

消防設備士は乙種は難易度低めですが、甲種は製図問題があるので難易度が高いです。

過去問の情報が少ないのも特徴なので、テキストや参考書で基礎を勉強するのもお忘れなく。

 

受験の順番は乙種→甲種がおすすめです。

乙種は6類や7類、甲種は4類が良いでしょう。

 

合格率はおおよそ30%台が多く、勉強しないと絶対合格できませんが、きちんと勉強すれば合格できる資格です。

特に乙種はほとんど暗記でいけます。

 

試験の2~3ヶ月前から勉強をはじめましょう。

過去問が少ないので、問題集選びは重要です。

 

勉強方法のコツも参考にしてみてください!

 

あなたの消防設備士合格の参考になればうれしいです(^^)

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