電気通信主任技術者の難易度を合格率などから解説【免除あり】

電気通信主任技術者の難易度を合格率や過去問から解説【免除あり】
考える男性
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電気通信主任技術者試験の難易度を知りたいな。

けっこう難しい試験みたいだけど、合格率とかどれくらいなんだろう?

あと、良い勉強方法があったら知りたいな。

こういった疑問に答える記事です。

この記事でわかることは下記のとおり。

  • 電気通信主任技術者の難易度を合格率などから解説
  • 電気通信主任技術者の勉強方法【おすすめの参考書・テキスト・過去問集】
  • 他の電気通信系の資格と電気通信主任技術者の難易度を比較してみた

 

電気通信主任技術者試験の難易度を解説します。

電気通信主任技術者は、電気通信工事の主任技術者になれる国家資格です。

※ただし、主任技術者になれるのは資格取得後に5年以上の実務経験が必要。

の2種類があり、選任義務もあるため就職・転職にも非常に有利です。

  • 伝送交換主任技術者:伝送交換設備の工事・運用
  • 線路主任技術者:線路設備の工事・運用

 

合格率や過去問から難易度を紹介します。

また、合格するための勉強方法も紹介するので参考にしてみてください!

電気通信主任技術者の難易度を合格率などから解説

電気通信主任技術者の難易度を合格率や過去問から解説

電気通信主任技術者の難易度を、下記の項目で解説します。

  • 合格率
  • 試験問題
  • 受験資格
  • 合格基準
  • 免除制度

 

まずは、試験の難易度を知っておきましょう。

 

電気通信主任技術者の合格率からみる難易度

くりかえしですが、電気通信主任技術者には下記の2種類があります。

  1. 伝送交換
  2. 線路

 

それぞれの合格率は下記のとおり。

年度 伝送交換 線路
平成29年度第1回試験 23.4% 15.5%
平成29年度第2回試験 25.7% 32.1%
平成30年度第1回試験 27.8% 30.3%
平成30年度第2回試験 29.3% 32%
令和元年度第1回試験 24.8% 22.6%
令和元年度第2回試験 28.5% 33%
令和2年度第2回試験 29.5% 27%
令和3年度第1回試験 45.6% 61.3%
令和3年度第2回試験 32.8% 45.1%
令和4年度第1回試験 23.9% 43.2%
過去10回の平均合格率 29.1% 34.2%

出典:一般財団法人日本データ通信協会電気通信国家試験センター「統計情報」

正直、合格率は低いので難しい試験だとわかります。

事実、何年もかかって合格する人もいるので、かなり難しい試験だと思っておきましょう。

 

試験問題からみる電気通信主任技術者の難易度【マークシート方式】

電気通信主任技術者の試験は、幸いマークシートです。

記述式の問題がないのが救いですね。

出題範囲は下記のとおり。

  • 電気通信システム
  • 伝送交換設備及び設備管理(伝送交換主任技術者のみ)
  • 線路設備及び設備管理(線路主任技術者のみ)
  • 法規

 

計算問題もあるので、丸暗記だけでは合格できません。

例えば電気通信システムの問題は下記のイメージ。

  • 論理回路が2~3問
  • 3~5問が計算問題
  • あとは選択問題

 

過去問を丸暗記するだけでなく、きちんと計算式を理解しておく必要があります。

 

電気通信主任技術者の受験資格は特になし

電気通信主任技術者に受験資格はありません。

つまり、誰でも受験できます。

受験資格からみる難易度は低めです。

 

合格基準は60点以上

電気通信主任技術者の合格基準は下記のとおり。

  • 電気通信システム:60点以上/100点満点
  • 伝送交換設備及び設備管理:90点以上/150点満点
  • 線路設備及び設備管理:90点以上/150点満点
  • 法規:60点以上/100点満点

 

いずれも60%以上の正答で合格です。※各科目で60%以上の正答が必要。

反対にいうと、40%は間違えてOKです。

ただし、前述のとおり合格率は低めなので、40%間違えてよくてもなかなか合格できない難関試験です。

 

電気通信主任技術者試験の免除制度

電気通信主任技術者試験には、科目の免除制度があります。

3科目合格で資格取得ですが、1回の試験で3科目すべてに合格する必要はありません。

合格した科目は、3年まで試験を免除されます。

おすすめの受験対策は、1科目ずつ着実に合格していくこと。

幸い試験は年2回なので、合計6回の試験で3科目に合格すればOKということです。

勉強も、1つの試験に対して1科目でOK。

ちょっと時間はかかりますが、結局この方法が確率が高いです。

また、下記の資格があると電気通信システムの科目が免除されます。

  • 工事担任者
  • 第1級・第2級陸上無線技術士
  • 第1級総合無線通信士
  • 第1級海上無線通信士

 

また、電気通信工学科を卒業して、実務経験がある場合も一部科目が免除されます。

詳しい免除制度は、一般財団法人日本データ通信協会電気通信国家試験センターのサイトを確認してみてください。

 

電気通信主任技術者の試験概要

電気通信主任技術者の試験概要は下記のとおりです。

願書申込 4月、10月
試験 7月、1月
合格発表 8月、2月
受験地 札幌、仙台、さいたま、東京、横浜、新潟、金沢、長野、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、熊本、那覇
受験料
  • 全科目受験:18700円
  • 2科目受験:18000円
  • 1科目受験:17300円
  • 全科目免除:9500円

出典:一般財団法人日本データ通信協会電気通信国家試験センター「試験申請 : 試験申請の手続き」

 

電気通信主任技術者の仕事内容【選任が義務】

電気通信工事や保守には、電気通信主任技術者の選任が義務付けられています。

つまり、電気通信主任技術者なしで工事や保守をしてはいけないということ。

仕事内容を簡単にいうと、現場の監督業務です。

ただし、主任技術者になるには、電気通信主任技術者を取得してから5年以上の実務経験が必要です。

 

令和元年から電気通信工事施工管理技士が新設

令和元年から「電気通信工事施工管理技士」が新設されました。

電気通信工事施工管理技士の仕事は、文字通り、電気通信工事の施工管理です。

「施工管理技士」なので、主任技術者だけでなく、監理技術者(1級のみ)にもなれるのが強みですね。

監理技術者とは、特定建設業(下請に出す工事の総額が4000万円以上、建築一式工事の総額が6000万円以上の工事)を担当できます。

簡単にいうと、大規模現場の施工管理が可能なので、大手に転職しやすかったり、年収アップしやすいメリットあり。

ちなみに、電気通信工事施工管理技士については、下記の2記事にまとめています。

 

電気通信主任技術者の勉強方法【おすすめの参考書・テキスト・過去問集】

電気通信主任技術者の勉強方法【おすすめの参考書・テキスト・過去問集】

電気通信主任技術者の勉強方法は、独学でも可能です。

下記などで勉強しましょう。

  • 参考書
  • テキスト
  • 過去問集

 

ちなみに、おすすめの参考書・テキスト・過去問集は下記のとおりです。

 

過去問集は3~5年分を解く

過去問集は3~5年分を解きましょう。

大変ですが、傾向が見えてきます。

参考書やテキストで基礎を勉強したら、あとはひたすら過去問を繰り返し解くのが王道の勉強方法。

過去問で実戦的な勉強をしましょう。

 

電気通信主任技術者の法規の試験対策は暗記中心

法規は暗記問題なので、最初に勉強するのがおすすめ。

まずは法規に合格して、弾みをつけましょう。

丸暗記でいけるので、法規でつまづかないようにしてください。

 

難関は設備及び設備管理

電気通信主任技術者の難関は「設備及び設備管理」です。

実戦的な問題が出るので、実務経験が少ないと苦戦します。

参考書の内容が試験に使えないことも多いので、現場経験がものをいいますね。

 

専門的能力は計算問題が多い

伝送交換の専門能力は、計算問題が多いです。

計算問題なので、丸暗記というわけにはいきません。

きちんと基礎を理解しておきましょう。

線路は過去問集が少ないので、勉強が困難です。

ググりながらの勉強になるので、ちょっと覚悟しておいてください。

 

電気通信システムは工事担任者が有利

電気通信システムの問題は、工事担任者の資格があればそこまで難しくありません。

しかし、工事担任者の資格がないと、出題範囲が広いので苦戦します。

先に工事担任者に合格してしまうのも、1つの戦略かと。

工事担任者については、電気通信の工事担任者の難易度を合格率などから解説【効率的な勉強法】にまとめてます。

 

電気通信主任技術者の勉強方法には講習や通信講座もアリ

資格系の学校で講習や通信講座があるので、独学に自信がない人は受けてみましょう。

ただし、時間とお金が必要です。

また、講習や通信講座のデメリットは、自分のペースで勉強できないこと。

自分のペースで勉強したい人は、独学をおすすめします。

 

他の電気通信系の資格と電気通信主任技術者の難易度を比較してみた

他の電気通信系の資格と電気通信主任技術者の難易度を比較してみた

電気通信系の資格と、電気通信主任技術者の難易度を比較してみました。

受験する順番などの参考にしてください。

 

工事担任者の方が簡単

電気通信主任技術者と工事担任者を比較すると、工事担任者の方が簡単ですね。

シンプルに、試験問題が電気通信主任技術者より優しいから。

先に工事担任者に合格してから、電気通信主任技術者を受ける人もいます。

近年の合格率は下記のとおり。

年度 工事担任者 電気通信主任技術者
令和元年度 35.25% 26.95%
令和2年度 37.6% 28.9%
令和3年度 41.2% 43.6%
令和4年度 30.9% 29.7%

合格率も工事担任者の方が高いです。

工事担任者については、電気通信の工事担任者の難易度を合格率や過去問から解説【効率的な勉強法】にまとめています。

 

電気主任技術者の方が圧倒的に難しい

電気通信主任技術者と電気主任技術者なら、圧倒的に電気主任技術者の方が難しいですね。

電気主任技術者は、電気工事系の資格で最難関と言われています。

一番簡単な第三種でも、合格率が10%を切る年もあります。

ちなみに、電気主任技術者については、電気主任技術者・電験試験の難易度や年収!三種二種一種のコツにまとめています。

 

電気工事士の方が圧倒的に簡単

電気通信主任技術者と電気工事士なら、電気工事士の方が難易度は低いですね。

第一種でも合格率は40%を超えているので。

合格率で見ると、平均的な合格率が20%台の電気通信主任技術者よりはカンタンです。

ちなみに、電気工事士については、電気工事士1種2種の資格難易度や合格率!勉強や技能試験のコツにまとめています。

 

電気通信工事施工管理技士の方が難しい

新設された電気通信工事施工管理技士と比較すると、電気通信工事施工管理技士の方が難易度は高いですね。

電気通信工事施工管理技士の合格率と比較すると、下記のとおり。

資格 過去3年の平均合格率
伝送交換 33%
線路 44.2%
1級電気通信工事施工管理技士 21.6%(第一次検定×第二次検定の合格率)
2級電気通信工事施工管理技士 23.5%(第一次検定×第二次検定の合格率)

電気通信工事施工管理技士は令和元年から新設されたばかりなので、過去問データが少ないのもデメリットです。

ちなみに、電気通信工事施工管理技士については下記の2記事にまとめています。

 

まとめ【電気通信主任技術者は難易度高めの試験】

まとめ【電気通信主任技術者は難易度高めの試験】

この記事をまとめます。

  • 電気通信主任技術者の合格率は20%台なので、けっこう難しい試験
  • 免除制度をうまく利用して、着実に合格していくのがおすすめ
  • 令和元年から電気通信工事施工管理技士が新設された
  • 試験勉強は独学でも可能で、参考書・テキスト・過去問集がおすすめ
  • 工事担任者に合格してから、電気通信主任技術者を受けるのもアリ

 

あなたの試験勉強の参考になればうれしいです!

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