
受講だけで取得できるって聞いたけど、修了考査があるみたいだよね。
きちんと勉強しないと合格できないんじゃないの?
試験の難易度とかも知りたいな。
合格しやすい勉強法とかも知っておきたい。
こういった疑問に答える記事です。
本記事でわかることは下記のとおり。
- 昇降機検査資格者の合格率や難易度がわかる
- 昇降機検査資格者に合格するための勉強のコツがわかる
- 昇降機検査資格者を取得するとどんなところに転職かわかる
昇降機検査資格者は、下記の検査や点検を行える資格です。
- エレベーター
- エスカレーター
- 観覧車
- ジェットコースター
昇降機の事故は人命に関わるため、昇降機検査資格者が必要です。
資格を取得することで転職の幅も広がるので、ぜひとも取得しておきましょう。
受講→修了考査という流れですが、修了考査で落ちる人もいます。
合格のための勉強方法も解説しますね。
目次
昇降機検査資格者の合格率からみる難易度
近年の昇降機検査資格者の合格率は、下記のとおりです。
- 2016年:72.7%
- 2017年:77.3%
- 2018年:71.3%
- 2019年:72.3%
70%台で推移しているため、3割近くの人が不合格になっています。
後述しますが、昇降機検査資格者を取得する流れは下記のとおり。
- 4日間の講習を受講
- 講習最終日に修了考査
最終日の修了考査で落ちる人がいるということです。
修了考査は30問出題され、20問以上の正解で合格。
1/3以上に間違えると不合格なので、きちんと講習を受けないと合格できません。
試験問題自体はそんなに難しくありません
修了考査の問題自体は、そこまで難しくない感じです。
ようは、講習をきちんと受講していれば合格できるレベル。
- 講習を聞いてない
- 講習中に寝てしまう
などだと、不合格になる可能性が出てきます。
昇降機検査資格者はテキストや過去問題集がないので、講習が命です。
昇降機検査資格者の受験資格
昇降機検査資格者の受験資格は、下記の表のとおりです。
区分 | 昇降機や遊戯施設で必要な実務経験 |
大学で機械工学・電気工学などの課程を修了 | 2年以上 |
3年の短大で機械工学・電気工学などの課程を修了 | 3年以上 |
短大や高専で機械工学・電気工学などの課程を修了 | 4年以上 |
高校や中学で機械工学・電気工学などの課程を修了 | 7年以上 |
上記の学歴以外 | 11年以上 |
昇降機や遊戯施設に関わる建築行政の仕事 | 2年以上 |
昇降機や遊戯施設に関する法令の施行 | 5年以上 |
「実務経験が受験資格に含まれるか」など細かいところは、一般財団法人日本建築設備・昇降機センターのホームページで確認しましょう。
昇降機検査資格者の試験概要
昇降機検査資格者の試験概要は下記のとおりです。
- 願書受付期間:5月~7月
- 受講日:10月
- 合格発表:12月
- 受講地:東京・大阪
- 受講料:46200円
- 修了考査のみ:11000円
ちなみに、4日間の受講内容は下記のとおりです。
試験の免除制度
下記の資格があると、建築概要論の受講が免除されます。
- 建築設備士
- 建設設備検査員
- 特定建築物調査員
- 防火設備検査員
また、1年前にすべてを受講し、修了考査が不合格だった場合は、翌年は修了考査のみでOKとなっています。
昇降機検査資格者に合格するための勉強のコツ

結論、講習をしっかり聞くしかありません。
前述のとおり、昇降機検査資格者のテキストや過去問題集がないから。
講習は東京と大阪で4日間のため、遠方から受講する場合はホテルに泊まることになるでしょう。
講習が終わったら、必ずホテルで復習をしましょう。
4日間しかないので、わからないところをわからないままにしておくと、修了考査で落ちる可能性があります。
【悲報】修了考査は時間が短い
修了考査の時間は2時間ですが、問題数や内容の割に試験時間が短いです。
じっくり答えられる試験ではないので、テンポよく答えていくことがカギですね。
特に計算問題は、時間をかけすぎてしまうと時間内に終わりません。
計算問題は後回しにして、まずは暗記系の問題にとりかかる人も多いです。
4日間という短い期間ですが、かなり集中して勉強しないと合格できないので、本気でかかりましょう。
本気で勉強すれば、十分に合格できるレベルです。
昇降機検査資格者を取得した後の転職先

結論、下記のような会社に転職できる可能性があります。
- 昇降機の会社
- 建築設備の会社
主な仕事内容は下記のとおり。
- 昇降機のメンテナンスや点検作業
- 改修工事
- 特定行政庁への報告
修了考査に合格すると修了証明書が発行されます。
国土交通省地方整備局に修了証明書を提出して申請し、検査員資格者証を受け取れば業務を始められます。
転職の幅が広がるので、ぜひとも取得してみてください。
まとめ【昇降機検査資格者の合格率は70%台】
結論、昇降機検査資格者の合格率は70%台なので、きちんと講習を受けて勉強しないと合格できません。
しっかり勉強すれば十分に合格できるレベルなので、まじめに受講しましょう。
ちなみに、昇降機検査資格者と関連する資格としては、建築設備士が有名ですね。
建築設備士があれば転職の幅もかなり広がるので、併せて検討してみてください。
建築設備士については、建築設備士の受験資格や試験の難易度!独学でも合格できるのか?にまとめてます。
あなたのキャリアアップの参考になればうれしいです。