手に職をつけて長く安定して稼ぎたいんだよね。
でも、電気工事の仕事ってキツくないのかな…?
未経験から転職する方法も知っておきたい。
こういった疑問や不安に応える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- 電気工事の種類がわかる
- 電気工事業界の将来性がわかる
- 電気工事技術者の就職先がわかる
- 電気工事のきついところとやりがいがわかる
- あなたが電気工事に向いているかわかる
- 未経験で電気工事の仕事に転職する手順がわかる
- 電気工事業界で長く安定して活躍するコツがわかる
私たちワット・コンサルティングは、施工管理の技術者派遣や技術研修の会社です。
この記事では、電気工事の将来性を解説します。
結論、電気工事業界は将来性があるので安心してください。
将来性の詳細や、未経験から転職する手順もまとめたので、転職の参考になると思います。
手に職をつけて、長く安定して稼ぎたい人は最後まで読んでみてください。
それでは、さっそく見ていきましょう!
目次
【基礎情報】電気工事の種類
まず基礎情報として、電気工事には大きくわけて下記の2種類があります。
※どちらも未経験から転職できる可能性あり。
- 建築電気工事:建物の電気設備の工事
- 鉄道電気工事:鉄道の電気設備の工事
建築電気工事は主に下記の4種類です。
- 発電設備工事
- 送配電設備工事
- 受変電設備工事
- 構内電気設備工事
詳しくは、建設業界天気予報<電気設備>にまとめたので参考にどうぞ。
また、鉄道電気工事の主な仕事内容は下記のとおりです。
- 発電設備工事:発電所内の電気工事
- 変電設備工事:変電所内の電気工事
- 架線工事:電車に電気を送る架線や碍子・電柱の工事
- 通信設備工事:無線やスピーカーなど通信機器の工事
- 線路内の電気設備工事:線路エリアの信号機や踏切などの工事
- 駅構内の電気設備工事:ホームドア・駅構内の電灯・券売機などの工事
詳しくは、鉄道電気工事のきついところ5選【ただし、年収など魅力も多いです】を参考にどうぞ。
電気工事業界の将来性や動向は明るい【需要あり】
結論、将来性はあります。
そもそも、電気がなくなることは考えにくいから。
さらに、下記のような需要も見込めます。
- IoTやAIの進化:電力の需要が高まる
- 5Gの普及:電気通信の需要が高まる
- 災害復旧:電気設備の復旧工事が必要
- 無電柱化:電線の埋没工事の需要が高まる
- LEDの普及:照明設備工事の需要が高まる
- オール電化の普及:新築やリフォームで需要あり
- 自然エネルギー化:発電設備工事の需要が高まる
- 自動運転の普及:自動運転車の電気設備が必要になる
- 電気自動車の普及:自動車工場の設備工事の需要が高まる
- メンテナンス工事:電気設備は継続的なメンテナンスが必要
- リニア中央新幹線の建設:鉄道電気工事や駅構内の電気設備工事が必要
特にIT分野の成長に電気は不可欠なので、伸びているIT業界と一緒に成長していける可能性があるのが大きなメリットです。
【ただし】電気工事業界は人手不足が進んでいる
将来性や需要がある電気工事業界ですが、「人手不足」が問題視されています。
例えば電気工事士は、2020年から減少傾向にあります。
参考:経済産業省「電気保安人材の中長期的な確保に 向けた課題と対応の方向性について」
そのかわり、技術者1人1人の価値は上がることを意味するので、技術者の収入は上がる可能性があります。
電気工事の仕事がAIに奪われる可能性は低い
結論、AIに仕事を奪われる可能性は低いです。
なぜなら、電気工事は危険を伴うため、必ず人のチェックが必要だから。
現状の法律でも、電気工事が許されているのは電気工事士のみです。
野村総合研究所が発表した「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に」の中に、電気工事の技術者はありません。
AIが進化しているのは事実ですが、電気工事業界は今のところ大丈夫そうです。
※もちろん未来は誰にもわかりませんが。
電気工事技術者の主な就職先
代表的な就職先は下記などです。
- 電気設備施工会社
- 鉄道会社
- 鉄道の電気設備施工会社
- ビルメンテナンス会社
- 工場建設の会社
- 工場のメンテナンス会社
- ITインフラ施工の会社
- 発電所など
電気は幅広く使われているため、就職先は多いです。
※ただし、大手企業・発電所・鉄道会社は経験者採用が中心です。
電気工事のきついところ3選
結論、主なきついところは下記の3つです。
- 危険と隣り合わせ
- 夜間作業があることも
- 人手不足で忙しいことがある
1つずつ解説しますね。
①危険と隣り合わせ
電気工事の仕事は、下記の理由で危険と隣り合わせです。
- 感電する恐れがあるから
- 高所作業だから
ときには、高電圧の電気を扱うこともあるでしょう。
うっかり感電してしまって、ケガをしてしまう人もいます。
また、電線の工事など高所作業をすることもあります。
まれに転落する人もいるので、危険が伴う仕事だと思っておきましょう。
②夜間作業があることも
なぜなら、室内の工事も多いから。
例えば商業施設の場合は、閉店後の夜に電気工事を行うことが多いです。
どうしても夜間しか工事できない現場もあるので、夜勤が増えることもあります。
③人手不足で忙しいことがある
前述のとおり人手不足の業界なので、忙しくなってしまうこともあります。
「なかなか人を採用できない」と悩む会社も多いです。
特に「電気工事士」は資格がないと工事ができないので、人材確保が難しいところ。
ただし、「電気工事施工管理」の仕事であれば、資格がなくても未経験で転職できます。
※電気工事施工管理については後述します。
電気工事のやりがい4選
主なやりがいは下記の4つです。
- 手に職がつく
- スキルアップできる
- 年収アップできる
- 独立できる
1つずつ解説しますね。
①手に職がつく
最大のやりがいは、手に職がつくことです。
前述のとおり将来性がある業界だし、技術職なのでスキルアップしていけば食いっぱぐれはないでしょう。
電気工事系の職業の有効求人倍率は4倍くらいあるため、スキルを身につければ転職にも困りません。
参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和3年2月分)について」
※有効求人倍率が4倍=1人の求職者に対して4件の求人があるという意味。
②スキルアップできる
電気工事系の仕事は資格が多く、資格によってスキルを証明できます。
そして、資格があることで、有利な条件で転職しやすくなります。
「スキルを身につけたい!」という人は、電気工事系の仕事がおすすめ。
※電気工事系の資格は後述します。
③年収アップできる
有利な条件で転職できると、当然ながら年収アップしやすいです。
特に、電気工事業界は「大手ほど年収が高い」という傾向なので、稼ぎたい人は大手にキャリアアップ転職していきましょう。
ちなみに、電気工事系の年収については、下記の2記事を参考にどうぞ。
④独立できる
十分にスキルや人脈があれば、独立できるのも魅力です。
安定して仕事を受注できる経路とスキルがあれば、会社員じゃなくても食べていけるでしょう。
独立=社長になることなので、自由度の高い人生を歩みたい人は、いずれ独立を目指してみてください。
独立については、電気工事士が独立で失敗しにくい3つの方法【独立前に準備しよう】も参考にどうぞ。
電気工事の向き不向きを診断しよう
向き不向きを知ってから、転職を検討したい。
結論、電気工事の仕事に向いてる人の特徴は下記の7つです。
- 電気工事に興味がある人
- 高いところが平気な人
- 注意深い人
- 体力がある人
- 向上心がある人
- 勉強熱心な人
- 根性がある人
多く当てはまるなら、電気工事の仕事でもやっていける可能性が高いです。
もし向いていそうなら、いよいよ「未経験で転職する手順」を見ていきましょう。
未経験で電気工事業界に転職する手順
まず、未経験で転職できる電気工事の仕事は、主に下記の3つです。
- 電気工事士
- 電気工事施工管理
- 電気通信工事施工管理
それぞれ転職する手順を解説します。
電気工事士に転職するには資格が必要
電気工事士は、文字通り「電気工事をする人」のことです。
前述しましたが、電気工事士になるには、まず電気工事士の資格が必要です。
第2種電気工事士なら難易度が低いので、挑戦してみてください。
電気工事士を取得するコツは、電気工事士1種2種の資格難易度や合格率!勉強や技能試験のコツにまとめてます。
まずは電気工事士を取得してから、転職活動を始めましょう。
電気工事施工管理と電気通信工事施工管理は無資格×未経験で転職できる可能性あり
電気工事施工管理と電気通信工事施工管理は、カンタンにいうと「電気工事の現場監督」のことです。
自分で工事作業をするのではなく、現場の電気工事士さんの監督業務を行うイメージ。
意外に思われがちですが、こうした現場監督(施工管理)の仕事でも、無資格×未経験から転職できます。
※ただし、30代前半くらいまで。
それぞれの違いは下記のとおりです。
- 電気工事施工管理:電気工事の現場監督
- 電気通信工事施工管理:通信設備などの工事の現場監督
ちなみに、電気系の施工管理の仕事内容は、電気工事の現場監督(施工管理)の仕事内容や給料【未経験の会社選び】に詳しくまとめてます。
【ただし】無資格×未経験で施工管理に転職するには研修が必須
電気工事施工管理と電気通信工事施工管理は無資格×未経験で転職できますが、さすがに研修を受けましょう。
まったく知識がない状態で現場にいくと、パニックになるから。
できれば、2ヶ月くらいの新人研修を行う会社に転職するのがおすすめです。
私たち「ワット・コンサルティング」でも、無資格×未経験で施工管理になりたい人を採用しています。
もちろん2ヶ月の研修があるので、安心して施工管理のキャリアをスタートできますよ。
会社説明会をしているので、まずは情報収集に活用してみてください。
電気工事業界で代表的な資格5選
ちなみに、電気工事業界で代表的な資格は下記の5つです。
- 電気工事士:電気工事をする資格
- 電気工事施工管理技士:電気工事の現場監督の資格
- 電気通信工事施工管理技士:電気通信工事の現場監督の資格
- 電気主任技術者:電気工作物の保安業務を行う資格
- 登録電気工事基幹技能者:電気工事の職長クラスのスキルを証明できる資格
他にもたくさんありますが、まずはこの5つを覚えておきましょう。
詳しくは下記の記事にまとめたので、今後の参考にどうぞ。
電気工事業界で長く安定して活躍する2つのコツ
なんかコツとかある?
転職後の参考にしたいな。
結論、コツは下記の2つです。
- 勉強を継続する
- 人脈を広げておく
ちょっと気が早いかもしれませんが、今後の参考になるので1つずつ解説しますね。
【コツ①】勉強を継続する
仕事をしながら、勉強を継続していきましょう。
電気工事系の仕事は技術職なので、継続的な勉強が必要だから。
現場のスキルの勉強はもちろん、知識面の勉強も重要です。
先ほど紹介したような資格もあるので、資格取得を目指しながら勉強すると効率的です。
【コツ②】人脈を広げておく
電気工事の仕事をしながら、人脈を広げていきましょう。
経験者向けの優良求人は、信頼できる人からもらえることが多いから。
すべてではありませんが、良い話は人づてにくることもあります。
もし独立するなら人脈が命。
「独立したなら仕事を頼んでいい?」と業界の知り合いの人から案件を受注できることもあるでしょう。
人脈が多いにこしたことはないので、自社・他社を問わず人脈を広げていくのがコツです。
まとめ【電気工事業界の将来性や動向は明るいので挑戦してみよう】
この記事をまとめます。
- IT業界の伸びなどもあって、電気工事業界は将来性がある
- きついところもあるけど、やりがいも多い仕事
- 未経験から転職できるのは、電気工事士・電気工事施工管理・電気通信工事施工管理
- 電気工事士に転職するには、先に電気工事士の資格が必要
- 電気工事施工管理・電気通信工事施工管理は無資格×未経験でも転職できる可能性あり
ということで、あとは行動あるのみです。
行動しないと何も始まらないので。
転職は1歳でも若い方が有利なので、人生で一番若い「今日」からできることを始めましょう。
電気工事士に興味がある人は、まず電気工事士を取得してみてください。
電気工事士を取得するコツは、電気工事士1種2種の資格難易度や合格率!勉強や技能試験のコツにまとめてます。
また、電気工事施工管理と電気通信工事施工管理に転職するときは研修を受けましょう。
くりかえしですが、私たち「ワット・コンサルティング」では、施工管理の未経験者さん向けに2ヶ月の研修をしています。
会社説明会の情報は下記からチェックできます。
電気工事業界は将来性があります。
転職の参考にしてみてください!