
資格を取得して、キャリアアップしたり収入アップしていきたいんだよね。
電気通信工事施工管理技士を取得するメリットも知りたいな。
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- 電気通信工事施工管理技士とは
- 電気通信工事施工管理技士の1級と2級の違い
- 電気通信工事施工管理技士を取得するメリット
私たちワット・コンサルティングは、施工管理の転職サポートを行う会社です。
この記事では、電気通信工事施工管理技士の1級と2級の違いを細かく解説します。
資格取得を考えている人は参考にしてみてください。
ただし、1級・2級とも受験資格があるため、あなたが受験できるかも併せてチェックしてみましょう。
電気通信施工管理技士は将来性がある資格です。
取得するメリットは大きいので、キャリアアップ・収入アップしたい人は最後まで読んでみてください!
目次
電気通信工事施工管理技士とは
電気通信工事施工管理技士とは、電気通信工事の施工管理を行う国家資格です。
※電気通信工事の内容は、電気通信工事の7つの仕事内容【向いてる人の特徴と未経験で転職する方法】を参考にどうぞ。
主な仕事内容は下記などがあります。
- 施工計画の作成
- 工事のスケジュール管理(工程管理)
- 事故がないように対策する(安全管理)
- 会社の利益が出るようにする(原価管理)
- 良い建設物を造る(品質管理)
- お客様満足を高める(出来形管理)
- 行政への申請書類の作成
- 設計など事務作業
- 現場の写真撮影
- 近隣への挨拶
- 現場の清掃など
施工管理技士の仕事内容は、施工管理(現場監督)の13の仕事内容【あなたに向いてるかも診断】に詳しくまとめています。
※1級も2級も仕事内容はほとんど一緒です。
電気通信施工管理技士がなくても仕事はできるのですが、電気通信工事は電気通信工事施工管理技士を配置しなければいけません。
会社の売上に直結する資格であるため、転職が有利になる資格です。
電気通信工事施工管理技士には1級と2級があります。
※1級と2級の違いは、次から詳しく解説していきます。
資格を取得するコツなどは、下記の記事を参考にどうぞ。
電気通信工事施工管理技士の1級・2級の違い

下記の項目で1級と2級の違いを解説していきます。
- 年収の相場
- 転職できる会社
- 担当できる工事
- 経営事項審査の点数
- 受験資格
- 合格率や難易度
- 試験問題
- 受験料
- 試験日程
- 試験会場
けっこう違うので、参考にしてみてください。
※資格を主宰している一般財団法人全国建設研修センターのサイトも参考にしています。
年収の相場
1級と2級の年収の違いは下記のイメージ。
- 1級:550万円くらい
- 2級:450万円くらい
電気通信工事施工管理技士の年収の統計データがないので、あくまで相場です。
※会社・勤務時間・地域などによって年収は変わります。
たくさん稼ぎたい人は、1級を目指しましょう。
ちなみに、施工管理技士の年収については、施工管理技士の平均年収は500万円くらい【試験に合格する3つのコツ】にも詳しくまとめてます。
転職できる会社
転職できる会社は下記のイメージです。
- 1級:大手に転職しやすい
- 2級:中規模~準大手に転職しやすい
後述しますが、1級の方が大規模な工事を担当できるため、大手に転職しやすいイメージです。
また、一般的に大手の方が年収が高いので、1級電気工事施工管理技士は稼ぎやすいです。
担当できる工事
担当できる工事の違いは下記のとおりです。
- 1級:監理技術者になれる。特定建設業(下請に出す工事の総額が4500万円以上、建築一式工事の総額が7000万円以上の工事)と一般建設業を担当できる
- 2級:主任技術者になれる。一般建設業(特定建設業の工事規模未満の工事)のみ担当できる
1級の方が大規模な工事を担当できます。
そのため、大手に転職しやすく、年収も高くなりがちです。
経営事項審査の点数
経営事項審査の点数が高い会社ほど、公共工事を受注しやすいです。
1級と2級の経営事項審査の点数は下記のとおり。
- 1級:5点
- 2級:2点
社内の電気通信工事施工管理技士の人数が、会社の売上を左右します。
なので、電気工事施工管理技士は転職市場で歓迎されています。
特に1級は歓迎されるし、年収も上がりやすいです。
受験資格
1級と2級で受験資格が違います。
あなたが受験できるかチェックしてみましょう。
※詳しくは、一般財団法人全国建設研修センターのサイトを確認してください。
まず1級の第一次検定の受験資格は下記のとおり。
最終学歴or資格 | 電気通信工事の実務経験年数 | ||
指定学科 | 指定学科以外 | ||
大卒、専門卒(高度専門士) | 卒業後3年以上 | 卒業後4年6ヶ月以上 | |
短大卒、高専卒、専門卒(専門士) | 卒業後5年以上 | 卒業後7年6ヶ月以上 | |
高卒、中等教育学校卒、専門卒(高度専門士・専門士以外) | 卒業後10年以上 | 卒業後11年6ヶ月以上 | |
その他 | 15年以上 | ||
電気主任技術者 | 6年以上 | ||
高卒、中等教育学校卒、専門卒(高度専門士・専門士以外) | 卒業後8年以上の実務経験に1年以上の指導監督的実務経験を含み、かつ、5年以上の実務経験後に専任の監理技術者に2年以上の指導を受けている者 | – | |
専任の主任技術者の実務経験1年以上 | 高卒、中等教育学校卒、専門卒(高度専門士・専門士以外) | 卒業後8年以上 | 卒業後9年6ヶ月以上 |
その他 | 13年以上 | ||
2級の実地試験に合格した人 |
1級の第二次検定試験の受験資格は下記のとおり。
最終学歴or資格 | 電気通信工事の実務経験年数 | ||
指定学科 | 指定学科以外 | ||
2級の実地試験に合格後3年以上 | 合格後1年以上の指導監督的実務経験および専任の監理技術者に2年以上の指導を受けた実務経験が3年以上 | ||
2級の実地試験に合格後5年以上 | 合格後5年以上 | ||
2級の実地試験に合格後5年未満 | 高卒、中等教育学校卒、専門卒(高度専門士・専門士以外) | 卒業後9年以上 | 卒業後10年6ヶ月以上 |
その他 | 14年以上 | ||
専任の主任技術者の実務経験が1年以上の2級の実地試験合格者 | 合格後3年以上 | 合格後1年以上、専任の主任技術者実務経験を含む3年以上 | |
合格後3年未満の短大卒、高専卒、専門卒(専門士) | – | 卒業後7年以上 | |
合格後3年未満の高卒、中等教育学校卒、専門卒(高度専門士・専門士以外) | 卒業後7年以上 | 卒業後8年6ヶ月以上 | |
合格後3年未満のその他 | 12年以上 |
続いて、2級の受験資格は下記のとおりです。
最終学歴 | 実務経験年数(指定学科卒業後) | 実務経験年数(指定学科以外卒業後) |
大学・専門学校「高度専門士」 | 1年以上 | 1年6ヶ月以上 |
短期大学・高等専門学校・専門学校「専門士」 | 2年以上 | 3年以上 |
高等学校・中等教育学校・高度専門士と専門士以外の専門学校 | 3年以上 | 4年6ヶ月以上 |
その他 | 8年以上 | 8年以上 |
合格率や難易度
1級と2級の過去3年の平均合格率は下記のとおりです。
※スマホを横にすると見やすいです。
第一次検定 | 第二次検定 | 第一次×第二次の合格率 | |
1級 | 50.3% | 43% | 21.6% |
2級 | 63.9% | 36.9% | 23.5% |
合格率は、若干ですが2級の方が高いです。
また、令和元年~3年の合格率は下記のとおり。
1級 | 第一次検定 | 第二次検定 |
令和元年 | 43.1% | 49.5% |
令和2年 | 49.1% | 49.3% |
令和3年 | 58.6% | 30.1% |
2級 | 第一次検定 | 第二次検定 |
令和元年 | 57.7% | 41.9% |
令和2年 | 63.9% | 33.9% |
令和3年 | 70% | 35% |
参考:国土交通省
もちろん、試験の難易度は1級の方が上です。
まず2級を取得してから、1級を取得する人も多いです。
試験問題
試験問題の形式は1級と2級でほとんど違いはありません。
第一次検定 |
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第二次検定 |
|
第二次検定はあなたの施工経験を記述する問題があり、難関と言われています。
1級と2級の試験問題は、問題数や内容が違います。
1級 |
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2級 |
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くりかえしですが、試験の難易度は1級の方が上です。
受験料
1級と2級の受験料は下記のとおりです。
- 1級:第一次検定・第二次検定ともに13000円
- 2級:第一次検定・第二次検定ともに6500円
試験日程
1級と2級の試験日程は下記のとおりです。
※詳しくは、必ず一般財団法人全国建設研修センターのサイトを確認してください。
1級 | 受験申込:5月頃試験:第一次検定は9月頃、第二次検定は12月頃
合格発表:第一次検定は10月頃、第二次検定は3月頃 |
2級 |
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|
試験会場
1級と2級の試験会場は下記のとおりです。
1級 |
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2級 |
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合格基準は1級2級ともに60%以上の正答
ちなみに、合格基準は1級も2級も「60%以上の正答」で一緒です。
第一次検定・第二次検定ともに、60%以上の正答で合格です。
1級も2級も勉強方法はほとんど一緒
1級も2級も勉強方法は一緒でOKです。
代表的な勉強方法は下記のとおり。
- テキスト(参考書)をざっと読む
- 過去問5年分を5周解く
ちなみに、1級と2級のおすすめの本は下記などです。
独学以外では、スクールで勉強したり、通信講座で勉強する方法もあります。
試験の6ヶ月前くらいから勉強を始めるのがおすすめです。
- 1級:3月頃から勉強開始
- 2級:5月・12月頃から勉強開始
電気通信工事施工管理技士を取得するメリット

メリットは下記の3つです。
- 年収アップ
- 転職が有利になる
- 手に職がつく
前述のとおり、電気通信工事施工管理技士がいないと工事を受注できないため、会社にとって必要不可欠な資格者です。
そのため、電気通信工事施工管理技士を取得すると、昇給や資格手当で年収アップする会社が多いです。
また、業界では電気通信工事施工管理技士が不足していることもあるため、転職市場ではとても貴重な存在になれます。
各社で電気通信工事施工管理技士の取り合いになっているため、転職は有利。
年収アップしやすく転職も有利になるため、電気通信工事施工管理技士は「手に職がつく仕事」と言えるでしょう。
終身雇用が崩壊しつつあるため、手に職がつく電気通信工事施工管理技士は有益な資格です。
電気通信工事は将来性がある業界
電気通信工事施工管理技士はとても将来性があります。
なぜなら、インターネット通信に関わる資格だから。
下記のようなジャンルに関わるため、今後も需要が大きいです。
- IoT
- 5G回線
- 6G回線
- 自動運転
- ARグラス
- AIロボット
- 通信エリア拡大
この辺は、電気通信工事業界の将来性は明るい【年収アップしていく3つのコツ】にも詳しくまとめてます。
第二次検定が不合格でも技士補を取得できる
ちなみに、1級・2級とも第二次検定に不合格でも「技士補」という資格が与えられます。
翌年は第二次検定だけ合格すれば、1級・2級を取得できるため、資格を取得しやすい状態。
施工管理技士が不足していることを解消する施策ですが、受験する人にはメリットしかないため、積極的に資格取得に挑戦しましょう。
技士補の詳細は、技士補はいつから?【答え:2021年から!どんな資格かも解説】にまとめています。
まとめ【電気通信工事施工管理技士の1級と2級の違いを知って挑戦しよう】
最後にもう一度、電気通信工事施工管理技士を取得するメリットをまとめておきます。
- 年収アップ
- 転職が有利になる
- 手に職がつく
将来性も問題ないため、受験資格がある人はぜひとも挑戦してみてください。
電気通信工事施工管理技士を取得するコツは、下記の記事にまとめています。
あなたのキャリアアップの参考になればうれしいです!