建築設備検査員の難易度【合格率は高い。講習と過去問で合格しよう】

建築設備検査員の難易度【合格率は高い。講習と過去問で合格しよう】
考える男性
考える男性
建築設備検査員の難易度を知りたいな。

難しい試験だったらどうしよう…

合格のコツも知りたいな。

 

あと、建築設備検査員以外にもキャリアアップに役立つ資格があったら知りたい。

こういった疑問に答える記事です。

本記事でわかることは下記のとおり。

  • 建築設備検査員の難易度がわかる
  • 建築設備検査員の合格のコツがわかる
  • 建築設備検査員以外に取得しておきたい資格がわかる

 

建築設備検査員は、建築設備の安全確保の検査を定期的に行う民間資格です。

※現在は「建築設備検査資格者」と言われています。

 

学校、病院、ホテル、百貨店など特定建築物で、下記の定期点検を行います。

  • 換気設備
  • 排煙設備
  • 非常用照明
  • 給水設備
  • 排水設備

 

そして、点検結果を特定行政庁への報告します。

このような仕事のため、資格を取得しておくと建築設備会社の就職・転職が有利になりますよ。

 

キャリアアップのためにも、取得しておきたい資格です。

建築設備検査員の難易度を解説するので、取得に向けて動き出しましょう。

建築設備検査員の難易度【合格率などで解説】

建築設備検査員の難易度【合格率などで解説】

結論、建築設備検査員の難易度は低いです。

なぜなら、合格率が高いから。

近年の合格率の推移は下記のとおりです。

  • 平成28年:85.5%
  • 平成29年:82.6%
  • 平成30年:89.8%
  • 令和元年:77%

 

平均して8割以上の人が合格しているので、難易度が低い試験と言えるでしょう。

 

合格率が高い理由は下記の3つです。

  1. 事前に講習を受けられるから
  2. マークシートの筆記試験のみだから(記述試験や実技試験なし)
  3. 試験本番にテキストを持ち込めるから

 

結論、まじめに勉強すれば取得できる資格です。

 

合格基準からみる難易度

建築設備検査員の試験は、30問中20問以上の正答で合格です。

正答率67%以上で合格という感じですね。

3問中1問は間違えられるので、合格基準も極端に高いわけではありません。

前述のとおり事前講習があったり、テキストを試験会場に持ち込めるので、まじめにやれば大丈夫。

 

建築設備検査員の受験資格【実務経験の内容をチェック】

建築設備検査員は、建築設備の実務経験や関連資格がないと受験できません。

受験資格は下記の表のとおり。

条件 建築設備の実務経験の年数
大学で建築学、機械工学、電気工学などを修了 2年以上
短大で3年の建築学、機械工学、電気工学などを修了 3年以上
短大(2年)か高専で建築学、機械工学、電気工学などを修了 4年以上
高校か中等教育学校で6年の高専で建築学、機械工学、電気工学などを修了 7年以上
上記以外 11年以上
建築設備に関わる建築行政の経験者 2年以上
一級建築士 問わず
二級建築士 問わず
建築設備士 問わず

参考:一般財団法人日本建築設備・昇降機センター

誰でも受けられる試験ではないので、受験資格だけ見ると少し難易度が高いと言えますね。

 

建築設備検査員の講習

前述のとおり、建築設備検査員は試験前に講習があります。

講習を受けた内容から試験問題がでるので、まじめに講習で勉強すれば合格できますよ。

11科目を4日で受講します。

1日目 建築設備定期検査制度総論

建築設備に関する建築基準法令等

建築学概論

2日目 換気・空気調和設備

排煙設備

3日目 電気設備

給排水衛生設備

建築設備の耐震規制・設計指針

4日目 建築設備定期検査業務基準

建築設備に関する維持保全

修了考査

4日目の講習が終わったら、最後に2時間の修了考査を受けます。

修了考査に合格すると、建築設備検査員の資格を取得できます。

詳しくは、日本建築設備・昇降機センターのホームページで確認しましょう。

 

試験の免除制度

ちなみに、建築設備検査員は下記の免除制度があります。

建築設備士 下記が免除。

建築設備定期検査制度総論

建築設備に関する建築基準法令等

建築学概論

換気・空気調和設備

排煙設備

電気設備

給排水衛生設備

建築設備の耐震規制・設計指針

※4日目から受講します。

特定建築物調査員、防火設備検査員、昇降機等検査員 建築学概論が免除

該当する人は免除制度を使って、資格を取得しましょう。

 

建築設備検査員の試験概要

試験の概要は下記のとおりです。

※詳しくは、日本建築設備・昇降機センターのホームページで確認しましょう。

願書申込 6~7月
講習と試験 10~11月(4日間)※日程は開催地による
開催地 東京:10月に2回

大阪:11月

札幌、名古屋、福岡:数年おき

合格発表 12~1月
受験料 52800円(テキスト代含む)

建築設備士:33000円

前年度の不合格者:11000円(修了考査のみ)

 

合格後、建築設備検査員資格者証をもらう流れ

建築設備検査員に合格したら、資格者証を発行してもらいましょう。

資格者証がないと、建築設備点検の業務ができないから。

  1. 合格後に修了証明書をもらう
  2. 修了証明書を国土交通省地方整備局に提出して「検査員資格者証」を申請する
  3. 検査員資格者証が届いたら、検査業務ができる

 

建築設備検査員に合格するコツ【付箋を買いましょう】

建築設備検査員に合格するコツ【付箋を買いましょう】

考える男性
考える男性
建築設備検査員に合格するコツも知りたいな。

最強のコツは、テキストの「どこに何が書いてあるか」を把握することです。

なぜなら、試験本番にテキストを持ち込めるから。

考える男性
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テキストを持ち込めるなら、勉強しなくていいんじゃない?

と思うかもしれませんが、実は落とし穴があります。

テキストはけっこう分厚いので、どこに何が書いてあるかを把握してないと正解がわからないんです。

 

修了考査は2時間しかないのに、30問を解かないといけません。

そのため、的確にテキストの該当ページを開けるようにしておかないと、時間が足りなくなります。

 

結論、付箋を買っておいてください。

テキストの重要ページに付箋を貼っておき、試験本番ですぐに該当ページを開けるようにしておくと、合格率が格段に上がります。

 

建築設備検査員の独学のコツ

前述のとおり、建築設備検査員の講習は4日間あります。

4日目(最終日)は、講習が終わるとそのまま修了考査に入ってしまうので、じっくり独学できるのは1~3日目の講習終了後の時間。

独学は下記を重点的にやってください。

  1. テキストのどこに何が書いてあるか
  2. テキストにわかりやすく付箋を貼る
  3. 講習内容の復習

 

試験内容は11科目もあり試験範囲がかなり広いので、4日間ですべてを覚えて合格するのは困難です。

なので、前述のとおりテキストに付箋を貼って、すぐに該当ページを開けるようにしておきましょう。

どこに何が書いてあるか調べる=内容も読むの勉強になるので、付箋を貼りつつ勉強すればOKです。

 

建築設備検査員の過去問題は無料で見れる

また、日本建築設備・昇降機センターのホームページには、過去問題が公開されています。

過去問は一応見ておきましょう。

試験問題の雰囲気がわかるので。

もし時間があるなら、1回過去問を解いてみるのもアリですね。

 

ちなみに、建築設備検査員の書籍や過去問集はamazonなどでも購入できません。

配布されるテキストとホームページの過去問を使って勉強あるのみです。

 

建築設備検査員以外に取得しておきたい資格7選

建築設備検査員以外に取得しておきたい資格7選

考える男性
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ちなみに、建築設備検査員以外に取得しておいた方がいい資格ってある?

キャリアアップしたいから資格を取りたいんだよね。

結論、下記の7つの資格も取得を目指しましょう。

  1. 防犯設備士
  2. 消防設備士
  3. 昇降機検査資格者
  4. 建築設備士
  5. ボイラー技士
  6. 電気工事士
  7. 電気主任技術者

 

1つずつ簡単に紹介しますね。

 

①防犯設備士

防犯設備士は、その名のとおり「防犯設備」の資格です。

警察庁管轄の公益社団法人日本防犯設備協会が主催しており、建築物の防犯設備の専門家として活躍することができます。

建築設備検査員と併せて取得すると、転職でかなり有利。

詳しくは、防犯設備士の試験の難易度!過去問ないのでテキストで勉強しようにまとめてます。

 

②消防設備士

消防設備の資格なので、併せて取得しておくと「建築設備の専門家」として、建築設備会社の転職が有利になります。

もちろん、年収アップも狙えますよ。

消防設備士は、甲種1~5類と乙種1~7類に細分化されているため、あなたのキャリアに関係ある資格を取りましょう。

消防設備士については、消防設備士の試験内容や合格率からみる難易度をどうぞ。

 

③昇降機検査資格者

エレベーターやエスカレーターなどの昇降機の点検を行える資格です。

こちらも建築設備の資格を補強できるので、取得しておきたいところ。

まずは下記の4つの取得を目指すのがおすすめです。

  1. 建築設備検査員
  2. 防犯設備士
  3. 消防設備士
  4. 昇降機検査資格者

 

この4つが履歴書に書いてあったら、インパクトあるので今より大きい会社に転職して年収アップできますよ。

昇降機検査資格者の詳細は、昇降機検査資格者の合格率からみる難易度【4日間の講習が命です】をどうぞ。

 

④建築設備士

建築設備士は、建築設備系の資格の最高峰です。

建築士に対して建築設備の設計や工事監理のアドバイスもできる国家資格なので、最終的には建築設備士を目指しましょう。

建築設備士を取得すると、二級建築士や木造建築士の受験資格も得られるし、4年以上の実務経験を積めば一級建築士の受験資格ももらえます。

 

建築設備の世界で上を目指すなら、必ず取得しておきたい資格ですね。

詳しくは、建築設備士の受験資格や試験の難易度!独学でも合格できるのか?にまとめてます。

 

⑤ボイラー技士

ボイラー技士は、ボイラー設備の監視・調整・検査を取り扱う国家資格です。

ボイラーは取り扱いを間違えると爆発する危険性があるため、ボイラー技士をもつ人しか取り扱いができません。

転職ではかなり有利になるし、ビルメンテナンス会社や工場、プラントなど転職の選択肢も大きく広がります。

 

さらなるキャリアアップをしたい人は、取得しておきましょう。

詳しくは、ボイラー技士二級・一級・特級試験の難易度や合格率にまとめてます。

 

⑥電気工事士

こちらは検査の資格ではなく、工事の資格ですね。

電気工事は危険を伴うため、電気工事士しか工事ができません。

「検査もできるし、工事もできる」となれば転職にかなり有利。

電気系の会社にも転職の選択肢が広がるので、興味あれば取得してみて良いと思います。

 

第二種ならそこまで難易度は高くないので、挑戦してみましょう。

詳しくは、電気工事士1種2種の資格難易度や合格率!勉強や技能試験のコツにまとめてます。

 

⑦電気主任技術者

事業用電気工作物の保安業務を行える資格で、電気系資格の最高峰です。

発電所や大型の工場にも転職できるので、年収アップも狙えます。

電気主任技術者は超難関資格なので、資格を取得してるだけで貴重な人材。

 

かなり難しいですが、上昇志向のある人は目指してみるのも良いと思います。

電気主任技術者があれば、キャリアアップとしては最高ですね。

詳しくは、電気主任技術者・電験試験の難易度や年収!三種二種一種のコツをどうぞ。

 

まとめ【建築設備検査員の難易度は低い。付箋を買って講習を受けよう】

まとめ【建築設備検査員の難易度は低い。付箋を買って講習を受けよう】

この記事をまとめます。

  • 建築設備検査員の難易度は低い
  • 4日間の講習を受けて、最終日の修了考査に合格すると取得できる
  • 試験本番にはテキストを持ち込めるので、どこに何が書いてあるか付箋でチェック
  • 過去問がホームページで公開されてるのでやってみよう
  • 建築設備検査員以外にも取得しておきたい資格は7つ

 

ということで、建築設備検査員を取得したいなら、さっそく日本建築設備・昇降機センターのホームページで申し込みましょう。

まずは行動あるのみです。

 

建築設備検査員以外に取得しておきたい資格の詳細は、下記の記事をどうぞ。

 

あなたのキャリアアップの参考になればうれしいです!

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