転職を考えてるんだけど、資格を取得するメリットを知りたい。
どんな会社に就職できるの?
あとキャリアアップしていきたいから、電気通信主任技術者に関連するおすすめ資格もあれば教えてほしいな。
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかることは以下のとおり。
- そもそも電気通信主任技術者とは
- 電気通信主任技術者のすごいところ5選
- 電気通信主任技術者の就職先とキャリアパス
- 電気通信主任技術者に関連するおすすめ資格3選
この記事では、電気通信主任技術者のすごいところや、資格を取得するメリットを解説していきます。
将来性がすばらしい資格なので、興味がある人はぜひ挑戦してみましょう。
手に職がつく資格なので、長く安定して稼ぎたい人にもおすすめの資格です。
また、電気通信主任技術者に関連するおすすめの資格も紹介するので、キャリアアップして収入を上げていきたい人も最後まで読んでみてください!
目次
電気通信主任技術者とは
まず電気通信主任技術者について、以下の項目で解説します。
- 仕事内容
- 資格の種別
電気通信主任技術者の仕事内容
電気通信主任技術者の仕事内容は、通信ネットワークや電気設備の設計、監理、保守など、電気通信に関する幅広い業務を担当します。
具体的な仕事内容は以下のとおりです。
- 通信機器や回線の設置・保守
- 通信ネットワークのトラブルシューティング
- 電気通信システムの改善や最適化
- 品質管理など
常に最新の技術動向や法規制にも精通し、新たな技術導入やセキュリティ対策などにも取り組みます。電気通信主任技術者は、電気通信の安定的な運用と品質向上に貢献する重要な役割を果たしています。
電気通信主任技術者の種別
電気通信主任技術者の資格には、以下の2つの種別があります。
- 伝送交換:電気通信事業の伝送交換設備などの工事や維持・運用
- 線路:電気通信事業の線路設備などの工事や維持・運用
試験も別々になっています。
詳しくは、電気通信主任技術者の難易度を合格率などから解説【免除あり】も参考にどうぞ。
電気通信主任技術者は誰でも受験できるので、興味があればぜひ資格試験に挑戦してみましょう。
電気通信主任技術者のすごいところ5選【取得するメリットが大きい】
結論、以下の5つの点ですごいと言えます。
- 合格率が低め
- 主任技術者になれる
- 年収が上がりやすい
- 転職が有利になる
- 将来性がある国家資格
1つずつ解説します。
①合格率が低め
電気通信主任技術者の資格試験の過去10年の平均合格率は、以下のとおりです。
- 伝送交換:29.1%
- 線路:34.2%
特に伝送交換は30%を切っているため、決して簡単な試験ではありません。
つまり、電気通信主任技術者の試験に合格し、資格を取得した人は「すごい」といっていいでしょう。
電気通信主任技術者の合格率については、電気通信主任技術者の合格率からみる難易度に詳しくまとめています。
②主任技術者になれる
電気通信主任技術者は、資格取得後に5年以上の実務経験を積むと主任技術者になれます。
主任技術者とは、以下の規模の工事に配置しなければいけない責任者です。
- 下請に出す工事の総額が4500万円未満の工事
- 建築一式工事の総額が7000万円未満の工事
つまり「電気通信主任技術者がいないと電気通信工事を受注できない」という意味なので、会社になくてはならない存在になれます。
そうした意味でも「電気通信主任技術者はすごい」といえるでしょう。
③年収が上がりやすい
電気通信主任技術者になると、年収が上がりやすいです。
前述のとおり、主任技術者になれることで会社の売上に貢献できるからです。
電気通信主任技術者の年収相場は、400~600万円といわれています。
以下の理由で年収が上がりやすいです。
- 昇給する
- 資格手当がつく
年収アップしたい人にも、電気通信主任技術者はおすすめです。
④転職が有利になる
電気通信主任技術者を取得すると、転職が有利になります。
どこの会社も主任技術者を求めているからです。
くりかえしですが、そもそも電気通信主任技術者がいないと電気通信工事を受注できません。
電気通信主任技術者の人数が会社の売上に直結するため、どの会社も電気通信主任技術者を採用したがっています。
需要のある人材になれる点でも「すごい」といえるでしょう。
転職を機に年収アップする人もいます。手に職をつけたい人にも電気通信主任技術者はおすすめです。
⑤将来性がある国家資格
電気通信主任技術者はとても将来性がある国家資格です。
なぜなら、以下のジャンルと深く関わっているからです。
- 光回線の普及
- 通信エリアの拡大
- 5G回線の普及
- テレワークの普及
- IoTの進化
- 自動運転の普及
- AIロボットの進化
- ARグラスの普及
すべて今後も需要が大きいジャンルですよね。こうした将来性のあるジャンルに関われる電気通信主任技術者は「すごい」といっていいでしょう。
将来性については、電気通信工事業界の将来性は明るい【年収アップしていく3つのコツ】に詳しくまとめています。
将来性がある仕事をしたい人にも、電気通信主任技術者はおすすめです。
電気通信主任技術者の就職先とキャリアパス
キャリアパスとかも知っておきたいな。
電気通信主任技術者は、以下のような会社に就職しやすくなります。
- 電気通信関連の会社
- 電話会社
- 無線会社
- 家電メーカー
こちらも1つずつ解説していきます。※キャリアパスも後述します。
電気通信関連の会社
電気通信主任技術者は、通信事業者や通信機器メーカーなどに就職できる可能性があります。
通信事業者は、携帯電話会社や固定電話会社などの通信サービスを提供する企業であり、電気通信主任技術者は通信インフラの設計や運用管理などを担当します。
通信機器メーカーでは、通信機器やネットワーク製品の開発や製造、技術サポートなどを行います。
電話会社
電話会社の電気主任技術者は、通信インフラの設計や保守、故障トラブルの解決などを担当します。主要な電話会社には、NTTやKDDIなど通信キャリアとして知られる大手企業があります。
電話会社は、日常生活に欠かせない通信サービスを提供する重要な存在であり、電気通信主任技術者は責任ある仕事が必要です。
無線会社
無線会社は、無線ネットワークやデバイスの設計、構築、運用を行っています。
電気通信主任技術者は、無線通信システムの開発や無線周波数の割り当てや、通信品質の管理などを担当します。
無線会社は、携帯電話やワイヤレスインターネットなど、さまざまな無線通信サービスを提供しており、現代に必要不可欠なインフラです。また、IoTや5Gなど、将来性のある通信インフラに関われるのは大きな魅力でしょう。
家電メーカー
家電メーカーで働く電気通信主任技術者は、製品の機能設計や電子回路の開発、性能テストなどを行います。スマートホームデバイスや省エネルギー製品の開発にも関わることがあるでしょう。
家電メーカーは大手企業が多いため、安定した雇用や将来的なキャリアアップにもおすすめです。
電気通信主任技術者のキャリアパス
電気通信主任技術者のキャリアパス幅広い選択肢があります。初めは技術者としての実務経験を積み、その後はプロジェクトリーダーやマネージャーとしての役割に進むこともできます。
また、特定の分野に特化することで専門家の道へ進むこともできます。
さらに、教育やコンサルティングなどの分野で活躍する人もいるでしょう。
次に解説する関連資格を取得して、キャリアの幅を広げることもできます。
電気通信業界は常に進化しているため、電気通信主任技術者のキャリアパスは選択肢が広がっています。
電気通信主任技術者に関連するおすすめ資格3選
キャリアアップして、年収を上げていきたい。
結論、以下の3つの資格がおすすめです。
- 工事担任者
- 電気工事士
- 電気通信工事施工管理技士
1つずつ解説するので、キャリアアップの参考にしてみてください。
工事担任者
工事担任者は以下のような業務を行います。
- 屋内のインターネット設備の工事(ルーター、電話機など)
- 実際にお客様の室内に入り工事する
- 監督業務も行うが工事がメイン
電気通信主任技術者とよく比較されますが、工事を担当する部分が違います。
工事担任者も電気通信に関わる資格であり、将来性があるためおすすめです。
電気通信主任技術者と同じく誰でも受験できるので、興味があれば挑戦してみましょう。
工事担任者の試験については、電気通信の工事担任者の難易度を合格率などから解説【効率的な勉強法】に詳しくまとめています。
また、電気通信主任技術者との違いは、電気通信主任技術者と工事担任者の違い【目的別のおすすめ資格】を参考にどうぞ。
電気工事士
電気工事士は、電気工事を行う業務独占資格です。電気通信主任技術者も電気工事の知識があるとスムーズに業務ができるので、機会があれば取得しておくことをおすすめします。
電気工事士は、あらゆる電気系資格の基礎となる資格です。
第二種電気工事士であれば誰でも受験できるので、興味があれば取得しておいて損はありません。
電気工事士の試験については、電気工事士1種2種の資格難易度や合格率!勉強や技能試験のコツに詳しくまとめています。
電気通信工事施工管理技士
電気通信工事施工管理技士は、電気通信工事の施工管理(現場監督)を行う資格です。電気通信主任技術者と似ている部分がありますが、大きな違いは1級電気通信工事施工管理技士は監理技術者になれることです。
- 主任技術者:下請に出す工事の総額が4500万円未満、建築一式工事の総額が7000万円未満の工事を担当できる
- 監理技術者:下請に出す工事の総額が4500万円以上、建築一式工事の総額が7000万円以上の工事を担当できる
簡単にいうと、監理技術者(1級電気通信工事施工管理技士)の方が大規模な工事を担当できます。
そのため、より大きな現場に挑戦したい人は、いずれ1級電気通信工事施工管理技士を目指してみましょう。
ただし、電気通信工事施工管理技士を受験するには実務経験が必要です。
電気通信工事施工管理技士の試験については、以下の記事を参考にどうぞ。
まとめ:電気通信主任技術者はすごい資格なので挑戦してみよう
最後にもう一度、電気通信主任技術者のすごいところをまとめておきます。
- 合格率が低め
- 主任技術者になれる
- 年収が上がりやすい
- 転職が有利になる
- 将来性がある国家資格
電気通信主任技術者は誰でも受験できるため、興味がある人は試験に挑戦してみましょう。
資格試験の詳細は、電気通信主任技術者の難易度を合格率などから解説【免除あり】にまとめています。
勉強のコツもまとめているので、参考になるはずです。
また、以下の関連資格もおすすめです。
- 工事担任者
- 電気工事士
- 電気通信工事施工管理技士
各資格の詳細は以下の記事にまとめたので、キャリアアップの参考にしてみてください。
あなたの仕事選びやキャリアプランの参考になればうれしいです!