1級・2級・3級の配管技能士の試験内容【参考書や過去問の勉強方法】

考える男性
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配管技能士に興味があるんだけど、どんな試験なんだろう?

どうやって勉強すればいいのかな?

資格を取りたいしキャリアアップしたい。

配管技能士以外に取得しといた方がいい資格も知りたいな。

こういった疑問に答える記事です。

この記事でわかることは下記のとおり。

  • 配管技能士とはどんな資格かわかる
  • 配管技能士試験の内容がわかる
  • 配管技能士の勉強方法がわかる
  • 配管技能士と併せて取得した方がいい資格がわかる

 

配管技能士は、下記のような配管工事の技能を証明する国家資格です。

  • 給水管
  • 排水管
  • ガス管
  • 空気清浄装置
  • 冷暖房の換気設備

 

配管工としてキャリアアップしていくなら、必ず取得しておきたい資格の1つです。

試験内容や勉強方法もまとめたので、参考にしてみてください。

また、配管技能士以外に取得しておきたい資格もまとめたので、キャリアアップの参考にどうぞ!

配管技能士とは【配管工の技能を証明する資格】

配管技能士とは【配管工の技能を証明する資格】

まずは配管技能士の仕事内容や、資格を取得するメリットを解説していきます。

 

配管技能士の仕事内容

配管技能士(配管工)の主な仕事内容は、下記の3つがあります。

  1. 配管工事
  2. エアコンの設置
  3. トイレ・風呂・キッチン・洗面台の設置

 

さらに詳細な仕事内容は下記のとおり。

  • 配管を現場に搬入
  • 配管の長さや角度を計算・計画
  • 設置する場所の採寸
  • 配管の切断や溶接・ねじ込み
  • 配管をつなぎ合わせる

 

また、一口に「配管工」といっても、下記の5種類があります。

  1. 衛生配管工:給水管、排水管、トイレ、風呂、洗面台、キッチンなどの工事
  2. ガス配管工:ガス管や病院の酸素・窒素・笑気などの工事
  3. プラント配管工:工場の薬品などの配管工事
  4. 防災設備の配管工:スプリンクラーなど防災設備の工事
  5. 空調配管工:冷暖房、冷凍機、ボイラー、エアコンなど空調配管の工事

 

配管工の仕事内容の詳細は、配管工の仕事内容を解説【就職・転職する方法も紹介】にまとめたので参考にどうぞ。

 

配管技能士を取得する3つのメリット

配管技能士を取得するメリットは、下記の3つです。

  1. 昇給
  2. 昇進
  3. 転職が有利になる

 

結論、キャリアアップには有益な資格なので、必ず取得しておきましょう。

 

配管技能士の試験内容【1級・2級・3級がある】

配管技能士の試験内容【1級・2級・3級がある】

考える男性
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配管技能士の試験って、どんな感じなの?

それでは、配管技能士試験の内容を解説していきます。

配管技能士には1級・2級・3級があり、1級が最上位資格です。

1級の配管技能士をもっていると「優れた技術者」であることを証明できます。

 

配管技能士の受験資格

配管技能士の受験資格は、1級・2級・3級で違います。

受験資格の詳細は、厚生労働省のサイトでチェックしてみてください。

 

配管技能士の試験問題【学科・実技・ペーパーテストあり】

配管技能士の試験問題は、大きく分けると下記の2種類があります。

  1. 学科試験
  2. 実技試験

 

学科試験はマークシート方式で、◯×問題や4択問題がでます。

実技試験はペーパーテストと作業試験です。

※ただし、3級はペーパーテストなし。

作業試験では配管図を見ながら、実際に管や継手を使って配管を組み立てていきます。

完成度はもちろん、作業スピードも見られる試験です。

 

合格率は50%くらい【難易度はそんなに高くない】

配管技能士の合格率は非公開ですが、おおよそ50%くらいです。

2人に1人は合格しているため、割と難易度は低めの試験といえるでしょう。

ただし、無勉強で合格できる試験ではないので、しっかり勉強しておいてください。

 

配管技能士の合格基準

配管技能士1級・2級・3級の合格基準は下記のとおり。

  • 学科試験:65点以上/100点満点
  • 実技試験:60点以上/100点満点

 

おおよそ6割ほどの正答率で合格できます。

 

配管技能士の勉強方法【参考書と過去問題集でOK】

配管技能士の勉強方法【参考書と過去問題集でOK】

考える男性
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配管技能士って、どうやって勉強すればいいの?

結論、参考書と過去問題集の独学でOKです。

参考書はAmazonにも売っており「よくわかる建築配管」などのシリーズがおすすめです。

過去問は、下記で掲載or閲覧ができるので、参考にしてみてください。

  • 中央職業能力開発協会
  • 各都道府県の職業能力開発協会

 

参考書→過去問の順で勉強

配管技能士の独学の手順は下記のとおりです。

  • まずは参考書をざっと読む
  • 過去問をやってみる
  • 過去問でわからないところを解答や参考書でチェック
  • あとはひたすら過去問を解く

 

王道の試験対策ですが、これが一番良いと思います。

過去問の問題と答えを覚えるくらい勉強すれば、合格が見えてきます。

過去問=実戦なので、試験に慣れるためにも過去問中心の勉強がおすすめです。

 

実技は実務経験が重要【試験前に課題が公表される】

実技試験は配管工としての実務経験が問われます。

実務経験が豊富な人は難易度が低いですが、実務経験が浅い人は苦戦するかもしれません。

幸い、実技試験は試験前に課題が公表されるため、情報をチェックして試験前に練習しておきましょう。

 

配管技能士と併せて取得したい5つの資格

配管技能士と併せて取得したい5つの資格

考える男性
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ちなみに、配管技能士以外に取得しといた方がいい資格ってある?

結論、下記の5つの資格がおすすめです。

  1. 管工事施工管理技士
  2. 消防設備士
  3. 浄化槽設備士
  4. 排水設備工事責任技術者
  5. 給水装置工事主任技術者

 

どれもキャリアアップに有益な資格です。

1つずつ解説しますね。

 

①管工事施工管理技士

管工事施工管理技士は、管工事の現場監督の資格です。

取得することで得られるメリットは下記の5つ。

  1. 主任技術者になれる
  2. 監理技術者になれる(1級のみ)
  3. 昇進しやすい
  4. 昇給しやすい
  5. 転職が有利

 

まずは2級から挑戦してみるのがおすすめです。

受験資格があるため、まずはあなたに受験資格があるかチェックしましょう。

管工事施工管理技士の詳細は、下記の記事を参考にどうぞ。

 

②消防設備士

消防設備士がおすすめの理由は、業務の幅を広げられるから。

消火設備や消防設備のスキルを証明できるため、転職の幅も広がりますよ。

ちなみに、2級以上の配管技能士があると、消防設備士を受験できます。

消防設備士の詳細は、消防設備士の試験内容や合格率からみる難易度にまとめてます。

 

③浄化槽設備士

浄化槽設備士がおすすめの理由も、業務の幅を広げられるから。

浄化槽の保守点検を行う資格であり、配管の知識を活かせます。

誰でも受験できるため、検討してみてください。

浄化槽設備士の詳細は、浄化槽管理士の合格率や過去問からみる難易度にまとめています。

 

④排水設備工事責任技術者

排水設備のスペシャリストである「排水設備工事責任技術者」もおすすめ。

配管技能士にプラスすれば、さらにキャリアアップできます。

受験資格は都道府県によって違い、排水設備工事の設計や施工で1~2年以上の実務経験があれば受験できます。

詳しくは、排水設備工事責任技術者の難易度を合格率から分析【勉強方法も解説】にまとめたので、興味あればどうぞ。

 

⑤給水装置工事主任技術者

給水装置工事主任技術者は、給水工事のスペシャリストです。

名前のとおり主任技術者になれるため、キャリアアップに有益な資格です。

3年以上の給水装置工事の実務経験があれば受験できます。

詳しくは、給水装置工事主任技術者の難易度【合格率や合格基準から分析】を参考にどうぞ。

 

まとめ【配管技能士試験を受けて資格を取得しよう】

まとめ【配管技能士試験を受けて資格を取得しよう】

結論、配管技能士は配管工としてぜひとも取得したい資格です。

きちんと勉強すれば合格できる試験なので、受験資格を満たしている級から挑戦してみてください。

配管技能士を取得すれば、年収アップの可能性もありますよ。

参考:配管工の年収・給料を国のデータを元に紹介【収入を上げる方法も解説】

 

また、キャリアアップのために、他の資格もいずれ取得してみてください。

配管技能士以外でおすすめの資格は、下記の5つです。

  1. 管工事施工管理技士
  2. 消防設備士
  3. 浄化槽設備士
  4. 排水設備工事責任技術者
  5. 給水装置工事主任技術者

 

5つの資格の詳細は下記の記事にまとめたので、興味あればどうぞ。

 

あなたのキャリアアップの参考になれば幸いです!

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