資格を取りたいけど、難しい試験だったらどうしよう…?
勉強のコツとかも知りたいな。
あと、他に取得しておいた方がいい資格とかある?
こういった疑問や不安に応える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- 浄化槽設備士がどんな資格かわかる
- 浄化槽設備士の難易度や試験内容がわかる
- 浄化槽設備士の勉強方法がわかる
- 他にも取得しておきたい資格がわかる
浄化槽設備士とは、浄化槽設備の設置工事の監督・指導を行う国家資格です。
浄化槽工事業者は浄化槽設備士を置かないといけないため、資格を取得すると転職も有利になるでしょう。
浄化槽の施工管理業務を行う人は必ず取得したい資格なので、勉強方法なども紹介します。
合格率は30%くらいで難易度は高めなので、しっかり試験対策しましょう。
また、併せて取得しておくと良い資格も紹介するので、キャリアアップの参考にしてみてください。
それでは、さっそく見ていきましょう!
目次
浄化槽設備士とは【浄化槽設置工事の監督・指導】
浄化槽設備士とは、浄化槽設備の設置工事の監督・指導を行う国家資格です。
そもそも「浄化槽」とは、汚水をきれいにする装置のこと。
生活排水などをそのまま自然界に流せないため、浄化槽を通してきれいにする必要があります。
浄化槽法では「浄化槽の設置工事には浄化槽設備士を配置しなければいけない」と定められているため、とても需要がある資格です。
また、浄化槽工事業者は浄化槽設備士を置く義務があるため、転職も有利になるでしょう。
浄化槽設備士の仕事内容
主な業務は下記の2つです。
- 浄化槽設備の設置工事の施工図の作成
- 浄化槽設備の設置工事の監督・指導
カンタンにいうと、浄化槽設備の設置工事の施工管理などを行う仕事です。
主な就職先は下記の2つです。
- 建設会社
- 設備会社
こうした会社に所属して、浄化槽設備の設置工事を行います。
浄化槽設備士の試験の難易度【合格率は30%くらい】
結論、わりと難しいです。
おおよその合格率は30%くらいです。
7割の人が落ちるので、決してカンタンな試験とは言えませんね。
浄化槽設備士の受験資格【誰でも受けられる試験じゃない】
浄化槽設備士には受験資格があります。
誰でも受験できる試験ではないので、受験資格からみる難易度も少し高いと言えるでしょう。
受験資格は下記の2種類があります。※どちらかに該当すれば受験できます。
- 保有資格による区分
- 最終学歴と実務経験による区分
※ここでいう「実務経験」とは、浄化槽設備工事や浄化槽設備の変更工事を指します。
下記の資格がある人は浄化槽設備士を受験できます。
- 1級or2級の管工事施工管理技士に合格した人
- 配管技能士1級・2級(平成16年度以降に2級に合格した人は4年以上の実務経験が必要)
最終学歴と実務経験による区分は細かく決められており、日本環境設備教育センターのサイトを確認してみましょう。
浄化槽設備士は講習で取得可能【最後に効果評定あり】
ちなみに、管工事施工管理技士を取得している人は、浄化槽設備士は日本環境設備教育センターが実施している講習を受けて取得することも可能です。
5日間の講習の最後に「効果評定」という試験があり、約70%以上の正答率で合格となります。
こちらも、日本環境設備教育センターのホームページで確認してみてください。
浄化槽設備士の勉強方法【独学でOK】
どうやって勉強すればいいかな?
独学でも合格できるの?
結論、きちんと勉強すれば独学でも合格することができます。
勉強のコツを解説します。
まずはテキストをざっと読む→過去問をくりかえし解く
王道の勉強方法ですが、手順は下記のとおりです。
- まずはテキストをざっと読む
- 過去問をやってみる
- わからないところをテキストや解説でチェック
- あとは過去問をくりかえし解く(できれば過去5年分を5周)
例年、過去に出題された問題と似ている問題が出題される傾向なので、過去問中心で勉強しましょう。
浄化槽設備士試験の勉強におすすめのテキストや過去問題集
特におすすめのテキスト・過去問題集は「これだけマスター 浄化槽設備士試験」です。
テキストと過去問が一緒になっているので、勉強しやすいと思います。
テキストや過去問集は何冊も買うと勉強が大変なので、1冊で十分ですよ。
浄化槽設備士試験の勉強におすすめのアプリ
「浄化槽設備士」というアプリがあるので、こちらもおすすめです。
移動中にも勉強しやすいかと。
※ただし、Androidアプリです。
【コツ】実地試験の経験記述は先に文章を作っておく
浄化槽設備士の実地試験では「経験記述」の問題が出ます。
ようは「あなたの工事経験を書いてください」という問題ですね。
試験本番で文章を考えると時間が足りなくなるリスクがあるので、事前に文章を作っておくのがコツです。
テキストや過去問集で文章の書き方がわかるので、あなたの経験を棚卸して文章を作っておきましょう。
勉強期間は3ヶ月をみればOK【4月から始めよう】
人によっては1ヶ月くらいの勉強で合格する人もいますが、念のため3ヶ月くらい前から勉強を始めるのがおすすめ。
早く始めた方が合格率が上がるから。
試験が7月なので、4月くらいから勉強を始めるのが無難です。
浄化槽設備士と併せて取得したい3つの資格
資格をとってキャリアアップしたいな。
結論、下記の3つがおすすめです。
- 管工事施工管理技士
- 配管技能士
- 浄化槽技術管理者
1つずつ紹介しますね。
①管工事施工管理技士
おすすめの理由は、業務の幅が広がるから。
- 浄化槽設備士:浄化槽設備の設置工事の監督・指導
- 管工事施工管理技士:浄化槽を含む管工事の施工管理
上記のとおり、管工事施工管理技士の方が多くの工事に対応できます。
1級の管工事施工管理技士を取得すると監理技術者にもなれるので、年収アップできたり、転職も有利になりますよ。
管工事施工管理技士を取得する方法は、下記の記事に詳しくまとめてます。
②配管技能士
おすすめの理由は、施工技術の勉強になるから。
浄化槽設備の設置工事の監督・指導業務をするときに、配管工事の知識もあると仕事がスムーズです。
3級の配管技能士であれば誰でも受験できるので、勉強のために取得してみるのも良いでしょう。
配管技能士については、1級・2級・3級の配管技能士の試験内容【参考書や過去問の勉強方法】に詳しくまとめてます。
③浄化槽技術管理者
おすすめの理由は、業務の幅が広がるから。
浄化槽技術管理者は、大規模な浄化槽の保守点検・調整・清掃の技術的な責任者です。
下記のような浄化槽を対応します。
- 処理対象人員501人以上(地方など)
- 処理対象人員201人以上(都市部など)
大規模な浄化槽では、浄化槽技術管理者を選任しないといけないため、資格があるとキャリアアップに有益です。
年収アップを期待できたり、転職も有利になるでしょう。
詳しくは、浄化槽技術管理者とは【講習内容と修了考査の合格率や難易度を解説】にまとめたので興味あればどうぞ。
【ちなみに】浄化槽設備士と浄化槽管理士の違い
違いは下記のとおりです。
- 浄化槽設備士:浄化槽設備の設置工事の監督・指導を行う
- 浄化槽管理士:浄化槽の保守点検を行う
ちょっとジャンルが違いますね。
浄化槽管理士については、浄化槽管理士の合格率や過去問からみる難易度にまとめたので参考にどうぞ。
まとめ【浄化槽設備士試験の難易度はちょっと高め。早めに勉強しよう】
この記事をまとめます。
- 浄化槽設備士試験の合格率は30%くらいしかない
- 受験資格があるため、誰でも受けられる試験ではない
- 講習でも資格を取得できるが、管工事施工管理技士がないと講習を受けられない
- 独学でも合格できる。テキスト・過去問集・アプリがおすすめ
- 試験の3ヶ月前(4月)くらいには勉強を始めよう
ということで、あなたの資格取得の参考になればうれしいです。
浄化槽設備士と併せて取得しておきたい資格は、下記の3つです。
- 管工事施工管理技士
- 配管技能士
- 浄化槽技術管理者
3つの資格の詳細は、下記の記事にまとめてます。
あなたのキャリアアップの参考にしてみてください!