取得するにはどうすればいいの?
あと、キャリアアップしたいから、他にもおすすめの資格があれば教えてほしい。
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- 登録配管基幹技能者がどんなかわかる
- 登録配管基幹技能者の講習や試験がわかる
- 登録配管基幹技能者と併せておすすめの資格がわかる
登録配管基幹技能者は、管工事の施工スキルや管理スキルを証明する資格です。
※国土交通省の登録講習制度
職長クラスで活躍する人は、ぜひとも取得しておきたい資格といえるでしょう。
「主任技術者になれる」などメリットも大きいです。
この記事では、登録配管基幹技能者の取得方法や、他にもおすすめの資格を解説します。
あなたのキャリアアップの参考にしてみてください。
目次
登録配管基幹技能者とは
登録配管基幹技能者とは、管工事で優れた施工技術をもち、技術者に適切な施工方法や手順を提案し、指揮や統率を行うスキルを証明する資格です。
※管工事施工管理技士の補佐業務を行うこともあります。
配管技能者の最高資格とも言われているため、キャリアアップしたいなら取得しておきたいところです。
下記の3団体によって創設されています。
- 日本空調衛生工事業協会
- 全国管工事業協同組合連合会
- 日本配管工事業団体連合会
登録配管基幹技能者を取得するメリット
資格を取得するメリットは下記の2つです。
- 経営事項審査の加点評価あり
- 主任技術者なれる
経営事項審査で加点されるので、会社は公共工事を受注しやすくなります。
また、主任技術者になれるため、会社は受注できる工事が増えます。
結果、会社にとって「なくてはならない人材」になれるため、下記のようなメリットもあります。
- 給料が上がる会社もある
- 転職が有利になる
手に職をつけたい人は、登録配管基幹技能者を取得しておきましょう。
また、配管技能者の最高位であるゴールドカードの取得に必要な資格です。
登録配管基幹技能者の受験資格
下記に該当すると、登録配管基幹技能者の受験資格が得られます。
- 1級配管技能士の資格がある人
- 建設業法の管工事の配管施工の実務経験10年以上で、そのうち職長としての実務経験が3年以上
ちなみに、まだ1級配管技能士を取得していない人は、1級・2級・3級の配管技能士の試験内容【参考書や過去問の勉強方法】を参考にどうぞ。
資格を取得するコツを解説しています。
登録配管基幹技能者の講習と試験
登録配管基幹技能者の資格を取得するには、講習を受けて試験に合格しないといけません。
ここでは、講習と試験について詳しく解説します。
3日間の講習を受ける必要アリ
まず、3日間の登録配管基幹技能者講習を受ける必要があります。
講習の内容は下記のとおり。
1日目 | オリエンテーション基幹技能者の役割と業務
施工計画立案の手順 工程管理 品質管理 |
2日目 | 労務・資材管理積算と原価管理
安全衛生管理 関連法規 最新の技術動向 |
3日目 | OJTとその進め方ケーススタディ
OJTの実践方法 OJTの実践演習 考査試験 |
会場が東京・大阪・名古屋に限定されているため、遠方から参加する人は泊まりがけで受講しましょう。
講習の最終日の考査試験に合格する必要アリ
3日間の講習の最後に考査試験があり、その試験に合格すると登録配管基幹技能者の資格を取得できます。
試験の内容は下記のとおり。
- 選択問題:28問
- 記述問題:1問(経験記述問題。管理業務などで現場で工夫・努力したこと)
- 試験時間:1時間30分
- 合格基準:60%以上の正答(ただし記述式問題が空欄だと不合格)
経験記述問題があり、あなたの実務経験を記載します。
講習をきちんと聞いていれば合格しやすい試験なので、マジメに受講しましょう。
登録配管基幹技能者の勉強のコツ
勉強のコツは下記の2つです。
- 過去問で勉強する
- 1日目と2日目の夜に自学習する
日本空調衛生工事業協会のホームページに過去問が載っているので、講習の前に目を通しておくことをおすすめします。
※残念ながら市販のテキストや参考書はないので、事前に勉強できるのは過去問くらいです。
また、3日間の講習のときは、1日目と2日目の夜に自学習しましょう。
しっかりと自学習できるのは、1日目と2日目の夜しかないからです。
不安であれば講習会の会場から近いホテルを取り、講習が終わったら早めにホテルに戻って勉強してください。
特に、下記を勉強するのがおすすめです。
- 当日の講習内容の復習
- 翌日の講習内容の予習
極端に難しい試験ではないため、きちんと勉強すれば合格できる人は多いです。
登録配管基幹技能者の試験情報
ちなみに、試験情報は下記のとおり。
前期講習 |
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後期講習 |
|
受講料 | 42000円 |
詳しくは、日本空調衛生工事業協会のホームページをチェックしてみてください。
【ちなみに】5年に一度の更新制度あり
登録配管基幹技能者は、5年に一度更新する必要があります。
※更新しないと資格が無効になってしまい、また3日間の講習を受けないといけません。
更新時は能力確認試験問題(選択問題)があるため、更新時期は勉強しておきましょう。
更新手数料は8000円(税込み)です。
登録配管基幹技能者と併せておすすめの資格
キャリアアップしていきたいんだよね。
しいておすすめするなら下記の3つの資格です。
- 管工事施工管理技士
- 建築設備士
- 設備設計一級建築士
1つずつ解説しますね。
管工事施工管理技士
管理業務に進みたいなら、管工事施工管理技士を取得するのがおすすめです。
施工管理技士は不足しており、需要が大きい資格だから。
施工管理技士を取得すると下記のメリットがあります。
- 経営事項審査で加点される(2級は2点、1級は5点)
- 1級は監理技術者になれる
結論、会社にとって必要不可欠な人材になれるので、年収アップや転職が有利になる可能性があります。
登録配管基幹技能者も工程管理・原価管理・品質管理・安全管理など施工管理と同様の業務があるため、管工事施工管理技士にキャリアアップしていくのは良いでしょう。
管工事施工管理技士を取得するコツは、下記の記事にまとめています。
建築設備士
建築設備士は電気・給排水・空調設備などの専門知識をもち、建築士に建築設備の設計や工事監理のアドバイスをする国家資格です。
管工事以外の建築設備の知識も勉強してキャリアアップしたい人におすすめ。
難易度の高い試験ですが、資格を取得すると資格手当がついたり、昇給する可能性もあります。
※もちろん転職も有利になります。
建築設備士については、建築設備士の試験の難易度!独学でも合格できるのか?に詳しくまとめてます。
設備設計一級建築士
設備設計一級建築士とは、3階以上で床面積5000㎡超の建築物の設備設計や適合性の確認を行う資格です。
建築設備の設計に進みたい人には良いかと思います。
ただし、一級建築士に合格してから5年以上の設備設計の業務経験が必要なので、まずは一級建築士を取得する必要があります。
設備設計一級建築士と一級建築士の試験の詳細は、下記の記事にまとめたので興味あればどうぞ。
まとめ【まずは登録配管基幹技能者の講習に申し込もう】
この記事をまとめます。
- 登録配管基幹技能者とは、管工事の施工方法や手順を指揮・統率するスキルを証明する資格
- 経営事項審査の加点や主任技術者なれるためキャリアアップに有益
- 受験には1級配管技能士や実務経験が必要
- 取得するには3日間の講習を受けて、考査試験に合格する必要あり
- 事前に過去問を見たり、1日目と2日目の夜に自学習すると合格率が上がる
受験資格を満たす人は、さっそく日本空調衛生工事業協会のホームページから講習会の申し込みをしてみましょう。
また、併せて取得するのがおすすめの資格は下記の3つです。
- 管工事施工管理技士
- 建築設備士
- 設備設計一級建築士
3つの資格の詳細は下記の記事にまとめたので参考にどうぞ。
あなたのキャリアアップの参考になればうれしいです!