弱電と強電の違いを解説します【それぞれ必要な資格が違う】

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考える男性
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弱電と強電って、どう違うの?

定義とかあるの?

あと、それぞれ資格は違うの?

こういった疑問に答える記事です。

この記事でわかることは下記のとおり。

  • 弱電と強電の違いがわかる
  • 弱電と強電の資格がわかる

私たちワット・コンサルティングは、施工管理の転職サポートを行う会社です。

この記事では、弱電と強電の違いを解説します。

それぞれの資格も紹介するので、キャリアアップの参考にしてみてください。

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弱電と強電の違い

電気工事

弱電と強電の違いを表にしてみました。

弱電 強電
電圧 48V以下
  • 低圧:交流600V以下/直流750V以下
  • 高圧:交流600~7000V/直流750~7000V
  • 特別高圧:7000V超
設備の例 テレビ、電話、インターネット設備、防犯設備、放送設備など 受変電設備、照明、空調、発電機、避雷設備など

では、それぞれ解説します。

弱電とは【電圧48V以下】

弱電は48V以下の電圧で、電気を信号として使うイメージです。

下記のように電気信号を使った設備に使われます。

  • 電話
  • テレビ
  • ラジオ
  • 映像設備
  • スピーカー
  • 監視カメラ
  • インターホン
  • ナースコール
  • 火災報知器
  • ガス漏れ警報器
  • インターネット設備など

学問的には「電子工学」に分類されます。

ノイズに気をつけないといけないのが特徴です。

強電とは

強電は、電気をエネルギーとして使うイメーです。

低圧・高圧・特別高圧に分類され、違いは下記のとおり。

種類 電圧 使われる場所
低圧 交流600V以下/直流750V以下 主に家庭・商店など
高圧 交流600~7000V/直流750~7000V 配電線に使われる工場や施設など
特別高圧 7000V超 発電所と変電所をつなぐ送電線など

下記のような電気設備に強電が使われています。

  • 照明
  • 空調
  • 発電機
  • モーター
  • 避雷設備
  • コンセント
  • 受変電設備
  • エレベーターなど

学問的には「電気工学」に分類されます。

弱電と強電の境目【定義は曖昧】

実は、弱電と強電の境目や定義は曖昧です。

「境目は48V」といわれることもあるが、明確な境界線ではないようです。

  • 48V未満:弱電
  • 48V以上:強電

「100V以上で強電」という考え方もあります。

また「感電する・しない」で弱電と強電を分けることもあります。

  • 感電しない:弱電
  • 感電する:強電

弱電と強電の配線は離隔しなければならない【なぜ分けるのか】

施工時の注意点ですが、弱電と強電の配線を接触させてはいけません。

接触させると弱電配線に強電の電圧が流れて過電圧になり、下記のような危険があります。

  • 弱電設備が破損・発火する恐れがある
  • 弱電設備を使っている人が感電する恐れがある

くれぐれも弱電と強電の電線を同一配管に納めるのはNG。

高圧以上だと一定以上の離隔距離をとる必要があります。

弱電と強電の資格一覧

パソコン男性

考える男性
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弱電と強電の資格も知りたいな。

こちらも表にしてみました。

弱電
  1. 工事担任者
  2. 総合無線通信士
  3. 陸上無線技術士
  4. 電気通信主任技術者
  5. 電気通信工事施工管理技士
強電
  1. 電気工事士
  2. 低圧電気取扱者
  3. 高圧・特別高圧電気取扱者
  4. 認定電気工事従事者
  5. 特種電気工事資格者
  6. 電気主任技術者
  7. エネルギー管理士
  8. 電気工事施工管理技士

いずれもキャリアアップや転職に有益な資格です。

それぞれ解説します。

弱電の資格5選

くりかえしですが、弱電の代表的な資格は下記の5つです。

資格 どんな資格?
工事担任者 ルーターや電話機など屋内のインターネット設備の工事を行う資格
総合無線通信士 陸・海・空の無線局の無線設備の操作を行う資格
陸上無線技術士 テレビジョン基幹放送局などの空中線電力・レーダー・陸上無線設備の操作を行う資格
電気通信主任技術者 通信事業者の設備と建物にインターネットを引く設備の工事を行う資格
電気通信工事施工管理技士 弱電設備工事の施工管理(現場監督)の資格

工事担任者、電気通信主任技術者、電気通信工事施工管理技士の詳細は下記の記事にまとめています。

強電の資格8選

続いて、強電の代表的な資格は下記の8つです。

資格 どんな資格?
電気工事士 電気工事を行える資格
低圧電気取扱者 低圧電気設備の取扱作業や工事を行う資格
高圧・特別高圧電気取扱者 高圧の電気取扱作業や工事を行う資格
認定電気工事従事者 自家用電気工作物で最大電力500kW未満、600V以下の電気工作物の電気工事ができる
特種電気工事資格者 最大電力500kW未満の自家用電気工作物のネオン工事や非常用予備発電装置工事ができる
電気主任技術者 事業用電気工作物や自家用電気工作物の保安業務を行う資格
エネルギー管理士 電気やエネルギーの使用量を管理し省エネを推進する資格
電気工事施工管理技士 電気工事の施工管理(現場監督)の資格

電気設備は危険を伴うため、電気主任技術者は電圧により配置が義務付けられています。

経済産業省「主任技術者制度に係る見直しについて」

出典:経済産業省「主任技術者制度に係る見直しについて

資格の詳細は下記の記事にまとめたので、興味ある資格を見てみてください。

まとめ【弱電と強電の違いを知っておこう】

工事作業員

最後にもう一度、弱電と強電の違いまとめておきます。

弱電 強電
電圧 48V以下
  • 低圧:交流600V以下/直流750V以下
  • 高圧:交流600~7000V/直流750~7000V
  • 特別高圧:7000V超
設備の例 テレビ、電話、インターネット設備、防犯設備、放送設備など 受変電設備、照明、空調、発電機、避雷設備など

そして、弱電と強電の代表的な資格は下記のとおり。

弱電
  1. 工事担任者
  2. 総合無線通信士
  3. 陸上無線技術士
  4. 電気通信主任技術者
  5. 電気通信工事施工管理技士
強電
  1. 電気工事士
  2. 低圧電気取扱者
  3. 高圧・特別高圧電気取扱者
  4. 認定電気工事従事者
  5. 特種電気工事資格者
  6. 電気主任技術者
  7. エネルギー管理士
  8. 電気工事施工管理技士

業務知識やキャリアアップの参考になればうれしいです!

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