試験は難しいのかな?
キャリアアップしたいから建築設備総合管理士がほしい。
勉強はどんな感じでやればいいの?
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかることは下記のとおり。
- 建築設備総合管理士の資格概要がわかる
- 建築設備総合管理士の難易度がわかる
- 建築設備総合管理士の勉強のコツがわかる
建築設備総合管理士は、建物所有者に総合的な建物の維持のアドバイスを行う民間資格です。
別名「ビルライフサイクルマネージャー」とも呼ばれています。
建築設備系のキャリアアップに有益な資格なので、ぜひとも目指してみましょう。
資格の概要や難易度・勉強のコツも解説します。
参考にしてみてください。
目次
建築設備総合管理士とは【ビルライフサイクルマネージャーとも言う】
建築設備総合管理士は、建物所有者に建築設備の総合的なアドバイスを行う資格です。
公益社団法人ロングライフビル推進協会(BELCA)が平成3年に創設しました。
※以前は「建築設備総合管理技術者」だったが、平成28年に建築設備総合管理士に変更になっています。
建築設備総合管理士の主な仕事内容は下記のとおりです。
- 建物の維持保全計画の作成と運用
- 長期修繕計画の作成
- 各設備の技術者のマネジメント
- 建築設計
建築設備のリーダー的な立場の資格なので、キャリアアップしたい人におすすめです。
建築設備総合管理士の受験資格
受験するには、下記のどれかに該当する必要があります。
保有資格 | 建築士、技術士、建築設備士、ファシリティマネジャー、1級建築施工管理技士、特定建築物調査員、建築仕上診断技術者、建築設備検査員、建築設備診断技術者、1級電気工事施工管理技士、電気主任技術者、1級計装士、1級管工事施工管理技士、建築物環境衛生管理技術者、空気調和・衛生工学会設備士 |
最終学歴 | 大学院、大学、短大、高専、高校を卒業 |
実務経験 | 運営・管理、設計、施工、維持管理、診断、補修・改修などの実務経験5年以上 |
ちなみに資格については下記の記事にまとめているので、まだ取得していない人はどうぞ。
- 一級建築士試験の合格率や受験資格からみる難易度
- 二級建築士の難易度!合格率や受験資格から分析してみた
- 建築設備士の受験資格や試験の難易度!独学でも合格できるのか?
- 1級建築施工管理技士の合格率や過去問や受験資格から見る難易度
- 建築設備検査員の難易度【合格率は高い。講習と過去問で合格しよう】
- 1級電気工事施工管理技士の合格率や難易度!効率的な勉強方法
- 2級電気工事施工管理技士の合格率から見る難易度!勉強方法も解説
- 電気主任技術者・電験試験の難易度や年収!三種二種一種のコツ
- 1級管工事施工管理技士の合格率や難易度!効率的な勉強方法も解説
- 2級管工事施工管理技士の合格率から見る難易度!勉強方法も解説
- 建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)の合格率や難易度
- 空調設備士試験の難易度【合格率は低め。過去問でスピードに慣れよう】
建築設備総合管理士は講習と修了考査がある
建築設備総合管理士を取得する流れは下記のとおりです。
- 3日間の講習を受ける
- 講習3日目の午後に修了考査(試験)を受ける
- 修了考査に合格したら建築設備総合管理士に登録する(登録料11000円)
ただし、建築設備総合管理士に登録するには、建物の運営・管理、設計、施工、維持管理、診断、補修・改修などの実務経験が3年以上必要です。
実務経験3年未満の人は「建築設備総合管理士補」となり、実務経験が3年以上になったら登録申請して建築設備総合管理士になれます。
更新制度あり
建築設備総合管理士は、更新制度があります。
有効期限5年で、更新する場合は更新講習を受ける必要があります。
受験申込や受講料
下記のとおりです。
- 受講申込:8月~
- 講習と修了考査:11月
- 開催地:東京、大阪
- 受講料:64900円
詳細は、ロングライフビル推進協会のホームページで確認しましょう。
建築設備総合管理士の難易度【合格率は高い】
難しい試験なのかな…?
結論、建築設備総合管理士の難易度は、そこまで高くありません。
ロングライフビル推進協会では正確な合格率は発表していませんが、ほとんどの人が合格しています。
合格率が高い理由は講習があるからで、講習では試験に出るところを丁寧に教えてくれるようです。
建築設備総合管理士の講習内容
講習は3日間あり、合計17.5時間の受講です。
スケジュールは下記のとおり。
1日目 | 建築設備総合管理士の制度について関係法令
建築物の機能と構成(建築概論) 建築仕上概論 建築設備等概論 防災システム |
2日目 | 維持保全総論建築物のライフサイクルと維持保全
建築物のライフサイクル計画に関する基礎 建築・設備総合管理士と維持保全業務 建築物の維持保全計画の役割及び構成 建築・設備の維持保全計画の策定と実施 維持保全計画事例 |
3日目 | 日常の維持保全診断と修繕・更新・改修
情報管理 |
まじめに受講すれば合格できるので、頑張って勉強しましょう。
建築設備総合管理士の修了考査
3日目の午後から修了考査です。
試験は下記の2つの試験があります。
- 修了考査Ⅰ(60分):マークシート(4肢択一式、30問)
- 修了考査Ⅱ(90分):論文の記述(1000文字くらい)
マークシートはそんなに難しくありません。
きちんと勉強すれば解ける問題です。
難しいのは、記述式の論文の方です。
なぜなら、試験時間が少ないから。
90分で1000文字前後の論文を書くわけですが、テーマは試験当日に発表されるため、事前に文章を準備することができません。
論文試験はテキストを持ち込めますが、じっくり調べていると時間が足りなくなってしまいます。
結論、しっかり勉強しておき、論文試験の本番ではスムーズに文章を書く必要があります。
建築設備総合管理士の勉強の2つのコツ
結論、コツは下記の2つです。
- マジメに受講する
- 1日目と2日目の夜に自学習する
1つずつ解説しますね。
①マジメに受講する
当たり前ですが、講習はマジメに聞きましょう。
なぜなら、他に勉強できる方法がないから。
建築設備総合管理士は市販のテキストや問題集はないので、講習をマジメに受けるしかありません。
前述のとおり、講習では試験に出る部分を教えてくれるので、マジメに聞けば合格できます。
幸い受講料が6万円以上するので、本気で受講できると思います。
②1日目と2日目の夜に自学習する
最大のコツは、1日目と2日目の夜に自学習することです。
なぜなら、3日目の午後に修了考査が始まってしまうので、自分のペースで勉強できるのは1日目と2日目の夜しかないから。
たった2日間なので、真剣に勉強してみましょう。
この2日間で頑張れるかどうかが、合否を左右します。
まとめ【建築設備総合管理士に申し込んでみましょう】
この記事をまとめます。
- 建築設備総合管理士は、建築設備の総合的なアドバイスを建物所有者に行う資格
- 資格を取得するには、講習を受けて修了考査に合格する必要あり
- 試験の難易度はそこまで高くない
- 論文試験が少し難しいので勉強あるのみ
- 1日目と2日目の夜に自学習する
ということで、本気で建築設備総合管理士を取得したいなら、さっそく申し込みをしてみましょう。
申し込みは、ロングライフビル推進協会のホームページからどうぞ。
また、建築設備総合管理士に関連する資格は下記にまとめています。
- 一級建築士試験の合格率や受験資格からみる難易度
- 二級建築士の難易度!合格率や受験資格から分析してみた
- 建築設備士の受験資格や試験の難易度!独学でも合格できるのか?
- 1級建築施工管理技士の合格率や過去問や受験資格から見る難易度
- 建築設備検査員の難易度【合格率は高い。講習と過去問で合格しよう】
- 1級電気工事施工管理技士の合格率や難易度!効率的な勉強方法
- 2級電気工事施工管理技士の合格率から見る難易度!勉強方法も解説
- 電気主任技術者・電験試験の難易度や年収!三種二種一種のコツ
- 1級管工事施工管理技士の合格率や難易度!効率的な勉強方法も解説
- 2級管工事施工管理技士の合格率から見る難易度!勉強方法も解説
- 建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)の合格率や難易度
- 空調設備士試験の難易度【合格率は低め。過去問でスピードに慣れよう】
あなたのキャリアアップの参考にどうぞ。