「2級管工事施工管理技士を取得すると、どんなことができるの?」
「2級管工事施工管理技士を取得するメリットは?」
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかること
- 2級管工事施工管理技士を取得するとできること・メリット6選
- 2級管工事施工管理技士試験の合格率や難易度
- 2級管工事施工管理技士を取得するための勉強方法
私たちワット・コンサルティングは、施工管理の技術者派遣の会社です。
未経験から管工事施工管理になりたい方を募集しています。
結論、2級管工事施工管理技士を取得するメリットは大きいです。
年収アップできたり、転職が有利になったりするため、キャリアアップに有効です。
「でも、試験が難しいんじゃないの?」と不安になりますよね?
この記事では、2級管工事施工管理技士を取得する勉強のコツも徹底解説します。
管工事施工管理として上のキャリアを目指したい方は、最後まで読んでみてください。
この記事の監修者
施工管理の技術者派遣を行う会社。これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。
- 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
- 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
- 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号
目次
2級管工事施工管理技士とは?
2級管工事施工管理技士は、配管工事の安全や品質、費用などを管理する国家資格です。
ビルや工場、住宅などの建物で、空調や給排水の管工事を担当します。
2級管工事施工管理技士が工事を担当する管
- 冷暖房や換気の空調配管
- 水道や下水の給排水配管
- ガスの供給に使うガス配管
- 調理排気や換気に役立つダクト
- 浄化槽や衛生設備の配管
小〜中規模の管工事現場では、2級管工事施工管理技士の配置が義務づけられています。
2級管工事施工管理技士は現場の責任者として必要です。
2級管工事施工管理技士の仕事内容
2級管工事施工管理技士は、配管が図面どおりに設置されるようにチームを指揮したり、工程や資材の調整を考えたりする役割です。
協力会社との折衝や予算の把握なども担当します。
2級管工事施工管理技士の主な仕事内容は、以下のとおりです。
役割 | 仕事の例 |
---|---|
工程調整 | 作業の段取りを立て、日程に合わせて人員や資材を準備する |
品質管理 | 配管のルートや部材に問題がないかチェックを実施する |
安全確保 | 作業員の保護具や危険箇所を確認し、事故の発生を防ぐ |
原価の把握 | 見積や協力会社への支払をチェックし、収益を圧迫しないように管理する |
書類作成 | 配管写真や検査結果を整理し、完工後の記録をまとめる |
工期中は上記のような業務を並行して進めます。
管工事施工管理技士の仕事内容については、以下の記事も参考にしてみてください。
1級と2級の管工事施工管理技士の違い
1級と2級の管工事施工管理技士は、携わる工事の規模や待遇に違いがあります。
1級と2級の違い
1級は大規模案件を指揮できるのに対し、2級は中規模クラスの工事が主な担当です。
年収や資格手当にも違いがあります。
1級の方が幅広い案件を扱えたり、工事の単価が大きいため、高収入につながることが多いです。
年収アップしたい方は、1級管工事施工管理技士がおすすめです。
1級管工事施工管理技士については、以下の記事も参考にしてみてください。
2級管工事施工管理技士を取得するとできること・メリット6選

2級管工事施工管理技士を取得すると、現場での責任や収入、働き方の選択肢などが広がります。
具体的にできること・メリットは以下のとおりです。
2級管工事施工管理技士を取得するとできること・メリット
- 主任技術者になれる
- 昇進しやすい
- 年収アップできる
- 転職が有利になる
- 独立を目指せる
- 他の資格の受験資格を得られる
1つずつ解説していきます。
主任技術者になれる
2級管工事施工管理技士は「主任技術者」として、現場の責任者を担当できます。
主任技術者とは
発注者から直接請け負った工事で下請契約の合計額が5,000万円未満(建築工事業なら8,000万円未満)の場合に、現場に配置が必要な責任者のことです。
企業は主任技術者がいないと工事を受注できないため、2級管工事施工管理技士を取得すると重宝されるでしょう。
さらに、営業所に配置が必要な専任技術者としても選任されるため、価値が高いです。
ちなみに
1級管工事施工管理技士は、下請契約の合計額が5,000万円以上(建築工事業なら8,000万円以上)の大規模工事の監理技術者を担当できます。
2級より希少価値が高いため、キャリアアップを目指す方は1級管工事施工管理技士に挑戦しましょう。
昇進しやすい
2級管工事施工管理技士を取得すると、前述のとおり主任技術者として責任を負うポジションになるため、昇進できる企業が多いです。
さらに
企業内に2級管工事施工管理技士がいると「経営事項審査」で加点されます。
経営事項審査とは、公共工事を請け負うために建設業者が受ける審査のことです。
2級管工事施工管理技士がいると企業は公共工事を請け負いやすくなるため、社内での評価が上がるでしょう。
社内でのポジションを上げていきたい方も、2級管工事施工管理技士の取得がおすすめです。
年収アップできる
2級管工事施工管理技士は主任技術者や専任技術者として工事を支えるため、企業の売上アップや公共工事の受注に役立ちます。
その結果、昇給や手当が支給されるケースが多く、年収が上がりやすいです。
以下は、無資格と2級管工事施工管理技士の年収や資格手当の違いです。
区分 | 年収相場 | 資格手当の目安 |
---|---|---|
無資格 | 300万〜500万円 | なし |
2級管工事施工管理技士 | 400万〜700万円 | 月1〜2万円 |
年収アップしていきたい方も2級管工事施工管理技士を取得しましょう。
関連記事:1級・2級管工事施工管理技士の年収を分析|年収を上げる方法も解説
転職が有利になる
企業の売上に貢献できる2級管工事施工管理技士は、当然ながら多くの企業が採用したいと考えています。
そのため「手に職をつけて、どこでも転職できるようにしたい」という方は、2級管工事施工管理技士の取得がおすすめです。
ちなみに
1級管工事施工管理技士を取得すると、大規模工事を担当できるため、2級管工事施工管理技士より転職先の選択肢が広がります。
独立を目指せる
2級管工事施工管理技士の有資格者には、独立を考える方もいます。
配管工事は個人事業や小規模企業として請負うことも可能です。
ポイント
ただし、担当できる工事を増やすためにも、独立する場合は1級管工事施工管理技士を取得する方が多いです。
他の資格の受験資格を得られる
2級管工事施工管理技士を取得すると、以下の資格の受験資格を得られます。
2級管工事施工管理技士で得られる他の資格の受験資格
- 社会保険労務士
- 浄化槽設備士
- 消防設備士(甲種第1類)
- 給水装置工事主任技術者
これらを取得すると、労務管理の専門家になったり、水処理や消防関連の分野へも業務範囲を広げられます。
複数の資格を掛け合わせてキャリアアップしたい方にも、2級管工事施工管理技士はおすすめです。
2級管工事施工管理技士の受験資格
施工管理技士試験は第一次検定と第二次検定があり、両方に合格すると資格を取得できます。
2級管工事施工管理技士の第一次検定は17歳以上であれば受験できるため、まだ管工事施工管理に転職していない方も挑戦してみましょう。
以下は2級管工事施工管理技士の受験資格です。
これから受験する方は右側の「新受験資格」が参考になります。
出典:国土交通省|令和6年度より施工管理技術検定の受験資格が変わります
第一次検定に合格後、3年以上の実務経験を積むと第二次検定を受験できます。
2級管工事施工管理技士を取得したい方は、早く第一次検定に合格しましょう。
関連記事:令和6年度から施工管理技士試験の受験資格が改正される|3つの注意点も解説
いきなり1級管工事施工管理技士から受験してもOK
「いずれ1級管工事施工管理技士を取得したい」という方は、いきなり1級から受験してもOKです。
2級→1級の順で受験すると最短でも8年の実務経験が必要ですが、1級から受験すれば最短5年で取得できます。
1級の第一次検定は19歳以上であれば受験できるため、年齢を満たしている方はさっそく受験してみましょう。
出典:国土交通省|令和6年度より施工管理技術検定の受験資格が変わります
2級管工事施工管理技士試験の合格率や難易度

以下は2級管工事施工管理技士の第一次検定と第二次検定における、直近3年の平均合格率です。
2級管工事施工管理技士の合格率
- 第一次検定:56.2%
- 第二次検定:61.5%
第一次検定・第二次検定ともに合格率が高いため、そこまで難易度が高い試験ではないでしょう。
関連記事:2級管工事施工管理技士の合格率から見る難易度!勉強方法も解説
後述する2級管工事施工管理技士を取得するための勉強方法の内容を実践すれば、合格できる確率が上がります。
ちなみに、1級管工事施工管理技士の第一次検定と第二次検定における、直近3年の平均合格率は以下のとおりです。
1級管工事施工管理技士の合格率
- 第一次検定:33.9%
- 第二次検定:63.8%
2級管工事施工管理技士に比べると第一次検定の合格率は低いですが、きちんと勉強すれば合格できる試験です。
くりかえしですが、いずれ1級管工事施工管理技士を取得したい方は、1級から受験することも検討してみてください。
参考:国土交通省
- 令和4年度管工事・電気通信工事・造園施工管理技術検定(1級・2級) 「第一次検定(2級後期)」及び「第二次検定」合格者の発表
- 令和4年度 1級管工事・電気通信工事・造園施工管理技術検定 「第一次検定」合格者の発表
- 令和3年度管工事・電気通信工事・造園施工管理技術検定(1級・2級)「第一次検定(2級後期)」及び「第二次検定」合格者の発表
- 令和3年度 1級管工事・電気通信工事・造園施工管理技術検定「第一次検定」合格者の発表
- 令和2年度 管工事・電気通信工事・造園施工管理技術検定(1級・2級)合格者の発表
2級管工事施工管理技士試験の試験内容
2級管工事施工管理技士の第一次検定と第二次検定の試験内容は以下のとおりです。
試験 | 科目 |
---|---|
第一次検定マークシート式 | ・機械工学、衛生工学、電気工学、建築学などの「機械工学等」 ・施工管理の手法に関する「施工管理法」 ・関連法規 |
第二次検定記述式 | ・自身の経験記述 ・設備施工図の読解 ・空調、衛生設備施工に関する課題 ・工程管理および安全管理に関する課題 |
第二次検定では、自身の工事経験を記述する問題が出題されます。
独特の書き方があり、事前に文章を作っておくのがおすすめです。
具体的な勉強方法は次から解説していきます。
2級管工事施工管理技士を取得するための勉強方法

それでは、2級管工事施工管理技士の勉強方法を解説していきます。
2級管工事施工管理技士を取得するための勉強方法
- テキストを読んで全体像を理解する
- 過去問をくりかえし解く
- 必須問題を重点的に勉強する
- 実務経験がある分野で得点を伸ばす
- 社内講習や通信講座を利用する
- スキマ時間にアプリで学習する
勉強時間・勉強期間の目安や、学習スケジュールの例も紹介するので、さっそく勉強を始めていきましょう。
テキストを読んで全体像を理解する
まずは2級管工事施工管理技士のテキストに、ざっと目を通してください。
テキストを流し読みすることで、全体像をつかみましょう。
おすすめのテキストや過去問題集は以下のとおりです。
おすすめのテキスト・過去問集
最初に全体の内容を大まかに理解しておくと、後から各単元を勉強したときに理解が進みます。
過去問をくりかえし解く
2級管工事施工管理技士試験は過去問と似た問題が多いので、過去問題集をくりかえし解きましょう。
ポイント
最低でも過去5年分を3周、できれば5周ほど解くと合格できる確率が高まります。
さらに、間違えた箇所をテキストで確認すると、知識が定着しやすいです。
問題と答えを覚えると、試験本番でもスムーズに解答できます。
必須問題を重点的に勉強する
2級管工事施工管理技士の試験では、必須問題と選択問題があります。
選択問題は自分が得意な分野を選んで回答できますが、必須問題は苦手な分野でも避けられません。
ポイント
必須問題に確実に加点していくのが合格のコツです。
特に法規の分野は定型的な問われ方が多いので、過去問をくりかえし勉強して暗記しましょう。
実務経験がある分野で得点を伸ばす
実務経験がある方は、実際の現場で使った知識が武器になります。
例えば、空調設備の配管を担当した経験や、現場の安全管理に携わった経験があるなら、その分野は点数を伸ばせるチャンスです。
細部まで理解している部分で確実に加点していくと、合格に近づけます。
自分が身につけている技術やノウハウを、テキストに照らし合わせて確認してみてください。
社内講習や通信講座を利用する
テキストと過去問で独学するのも良いですが、講習や通信講座を利用すると合格率が高まります。
講習会は数千〜数万円、通信講座は数万円〜10万円ほどの費用がかかりますが、1回で合格したい方にはおすすめです。
ポイント
企業によっては、社内で資格取得のサポート制度を備えている場合があります。
未経験から管工事施工管理に転職する方は、資格取得サポートがある会社を選ぶのも良いでしょう。
冒頭でも触れましたが、私たちワット・コンサルティングでは、未経験から管工事施工管理になりたい方を募集しています。
ワット・コンサルティングでは、以下の資格取得サポート制度を用意しています。
ワット・コンサルティングの資格取得サポート
- 資格取得奨励金
- Web資格講座やeラーニングで学べる
費用をかけずに2級管工事施工管理技士の講座を活用したい方は、転職先の候補に加えてみてください。
スキマ時間にアプリで学習する
仕事が忙しく、まとまった勉強時間を確保しにくい方は、スマホアプリを活用してください。
移動中や昼休憩など、スキマ時間も活用して勉強しましょう。
2級管工事施工管理技士向けのアプリには、一問一答形式や過去問演習機能がそろっており、テンポよく問題を解いて知識を整理できます。
おすすめのスマホアプリは以下のとおりです。
2級管工事施工管理技士の勉強におすすめのアプリ
机に向かって勉強する時間を作りにくい人ほど、アプリを活用しましょう。
関連記事:1級2級管工事施工管理技士の試験勉強におすすめのアプリ16選
2級管工事施工管理技士の勉強時間・勉強期間の目安
2級管工事施工管理技士の勉強時間や勉強期間の目安は以下のとおりです。
学習計画の参考にしてみてください。
平日と休日を組み合わせた1日の学習配分としては、以下のような例があります。
スケジュール | 内容 |
---|---|
平日30分〜1時間+休日2〜3時間 | 毎日少しずつ継続し、休日に集中して勉強する |
平日1〜2時間+休日4〜5時間 | 短期合格を目指し、平日もしっかり確保する |
忙しさに合わせて、無理のない計画を組むと挫折しにくいです。
2級管工事施工管理技士の学習スケジュール例
以下の表は、学習フェーズを区切ったスケジュール例です。
まずは基礎を固め、過去問で知識を定着させ、試験直前に苦手分野を集中的に復習します。
時期(目安) | 学習内容 |
---|---|
初期(開始〜1ヶ月) | ・テキストで基礎固め ・施工管理技術や法規の全体像を理解 |
中期(2〜3ヶ月) | ・過去問をくりかえし解く ・苦手単元を重点的に補強 ・誤答箇所をテキストで再確認 |
直前期(試験前1週間) | ・間違えた問題の再演習 ・苦手単元に集中 ・数値や法令の最終チェック |
計画的に学習を分割すると、時間管理しやすくなります。
働きながら2級管工事施工管理技士の勉強を進める1日のスケジュール例
以下の表は、働きながら勉強する場合の1日のスケジュール例です。
特に朝と通勤中に短時間でも復習すると、学習習慣が身につきます。
時間帯 | スケジュール概要 |
---|---|
6:00 起床 | 朝の頭が冴えているうちにアプリや参考書で10分ほど勉強 |
6:30 朝食 | スマホで動画講座を見る |
7:00 通勤 | 電車やバスの中で一問一答アプリや過去問を15〜20分 |
8:00 仕事開始 | 朝礼や打ち合わせで1日の作業内容を把握。日中は業務に集中。 |
12:00 昼休憩 | 昼食後に10〜15分ほどアプリで過去問演習 |
13:00 午後業務 | 工程管理や安全管理などに従事。短い待機中に1〜2問ほど解いて確認。 |
17:00〜18:00 退勤 | 帰りの通勤中にスマホ学習を15〜20分 |
19:00 帰宅・夕食 | 必要に応じて20:00以降の勉強時間を確保 |
20:00〜21:30 | テキストや問題集で学習 |
21:30〜22:00 | 入浴や就寝準備。スキマがあれば簡単な暗記問題を1〜2問解く。 |
22:30 就寝 | 睡眠を十分にとり翌日に備える |
スキマ時間に少しずつ勉強を進めるだけでも、合計すると1時間以上の勉強時間を確保できます。
習慣化すればそこまで大変ではないため、まずは少しずつ勉強を進めていきましょう。
2級管工事施工管理技士と併せて取得しておきたい7つの資格
2級管工事施工管理技士を取得したら、さらに幅広い業務や専門分野に踏み込める資格も検討してみましょう。
併せて取得すると、設備管理の総合力が高まり、転職や独立の選択肢が増えます。
おすすめの資格は以下の7つです。
2級管工事施工管理技士と併せて取得しておきたい資格
- ボイラー技士
- 浄化槽設備士
- 消防設備士
- 給水装置工事主任技術者
- 建築設備士
- 電気工事施工管理技士
- 冷凍空調技士
1つずつ解説していきます。
ボイラー技士
ボイラー技士を取得すると、ボイラー内部構造や熱源に関する知識が深まります。
配管を総合的に見る2級管工事施工管理技士との相乗効果で、加熱装置を含めた設備管理に強くなります。
特に蒸気ボイラーを使う工場や、大型の熱交換設備を備えたビルで信頼されるでしょう。
浄化槽設備士
浄化槽設備士は、し尿や雑排水を衛生的に処理する設備の設置・管理を担います。
2級管工事施工管理技士とのセットで取得すると、建物内部の配管だけでなく、生活排水処理の仕組みに精通できるのがメリットです。
関連記事:浄化槽設備士試験の難易度【合格率は30%くらい。過去問中心で勉強】
消防設備士
消防設備士を取得すると、防火管理面での信頼度が上がり、配管だけではなく消防設備関連の工事も担当しやすくなります。
2級管工事施工管理技士が扱う衛生設備と消防設備がセットで発注される現場は多く、資格を取得しておくと仕事の幅が広がるでしょう。
関連記事:消防設備士の合格率や試験内容からみる難易度【勉強のコツも解説】
給水装置工事主任技術者
給水装置工事主任技術者は、水道管の新設や修繕をスムーズに進めるための資格です。
2級管工事施工管理技士であれば、給排水両面の管理をまとめてできるため、顧客から見ても依頼しやすいでしょう。
建物全体の衛生設備に詳しくなりたい場合にも良い資格です。
関連記事:給水装置工事主任技術者の難易度【合格率や過去問から分析】
建築設備士
建築設備士は、建物に必要な空調・給排水・電気設備を総合的に計画・設計・監理する技術者です。
現場の施工管理だけでなく、設計段階から参画します。
2級管工事施工管理技士の経験を積んだうえで取得すると、建物全体の設備計画をリードできるでしょう。
関連記事:建築設備士の試験の難易度!独学でも合格できるのか?
電気工事施工管理技士
電気工事施工管理技士を取得すると、空調配管だけでなく、電源や照明まで含めた管理が可能です。
2級管工事施工管理技士との相乗効果で、設備全体を見渡せる技術者として重宝されるでしょう。
設備会社やサブコンなどで、プロジェクトを任される機会が増えるメリットもあります。
冷凍空調技士
冷凍空調技士を取得すると、冷却サイクルや冷媒の性質を理解できるため、冷蔵設備の施工管理にも強くなれます。
食品や物流関連の施設では冷凍空調技士の有無が採用や配置に影響することもあり、2級管工事施工管理技士と併せて取得していると需要が高まるでしょう。
関連記事:冷凍空調技士試験の合格率からみる難易度【過去問や講習会で勉強すべし】
2級管工事施工管理技士でよくある質問
最後に、2級管工事施工管理技士についてよくある質問に答えていきます。
1級管工事施工管理技士補と2級管工事施工管理技士はどっちが上?
管工事施工管理技士には以下の区分があります。
区分 | 条件 |
---|---|
1級管工事施工管理技士 | 1級試験の第一次検定と第二次検定に合格 |
1級管工事施工管理技士補 | 1級試験の第一次検定のみ合格 |
2級管工事施工管理技士 | 2級試験の第一次検定と第二次検定に合格 |
2級管工事施工管理技士補 | 2級試験の第一次検定のみ合格 |
関連記事:1級・2級管工事施工管理技士補を取得する5つのメリット
企業によっては、1級管工事施工管理技士補より2級管工事施工管理技士の方が評価される場合があります。
1級管工事施工管理技士補は実務経験がない方も含まれるため、現場作業での信頼度は実務経験がある2級管工事施工管理技士の方が高いと見られがちです。
資格ではなく、実務経験を重視する企業が多いでしょう。
2級管工事施工管理技士の受験時に虚偽の実務経験を書くとどうなる?
虚偽の実務経験を申告して資格を取得すると、後から大きなトラブルに発展する恐れがあります。
公的資格の信用に関わる問題と判断され、重い処分を受ける可能性が高いです。
虚偽の実務経験で資格を取得するペナルティ
- 資格の取り消し
- 3年間の受験禁止
- 企業名の公表
- 営業停止処分
- 該当資格を根拠に取得した建設業許可の取り消し
正確な実務経験を申告して、正当な手順で合格を目指してください。
管工事施工管理技士の将来性は大丈夫?
配管工事の需要は、空調・給排水といった生活インフラに直結するため高水準が続くと考えられます。
例
コロナ禍以降、換気設備を強化する施設が増えたほか、猛暑対策として学校の体育館や公共施設で冷房工事が活発です。
今後も省エネ機器の導入や老朽施設のリニューアルなど、多くの案件が見込まれます。
そのため、管工事施工管理技士は将来性があるといえるでしょう。
関連記事:施工管理は将来性がある7つの理由|AIで仕事がなくなることは考えにくい
未経験者も管工事施工管理技士を取得した方がいい?
未経験者でも、2級管工事施工管理技士を目指すのがおすすめです。
基礎知識を学習しておけば、現場に入った際に図面や設備用語を理解しやすいでしょう。
ポイント
第二次検定を受ける際は、第一次検定合格後に3年の実務経験年数が必要です。
早い段階で第一次検定に合格しておくと、2級管工事施工管理技士の取得が早まります。
早くキャリアアップしたい方は、未経験のうちから勉強を始めるのも良いでしょう。
2級管工事施工管理技士の受験や勉強にかかる費用は総額いくら?
以下は2級管工事施工管理技士の受験や勉強にかかる費用の目安です。
区分 | 費用の目安 |
---|---|
受験料 | 第一次検定:6,350円第二次検定:6,350円 |
テキスト・過去問題集 | 1冊2,000〜4,000円ほど×2〜3冊 |
アプリ | 無料〜2,000円程度 |
通信講座 | 3万円〜10万円程度 |
先ほども触れましたが、会社が資格取得講座を用意してくれていると、コストを削減できます。
私たちワット・コンサルティングでも、社員向けに資格取得のeラーニングがあるので、転職を検討してみてください。
まとめ
最後にもう一度、2級管工事施工管理技士を取得するとできること・メリットをまとめておきます。
2級管工事施工管理技士を取得するとできること・メリット
- 主任技術者になれる
- 昇進しやすい
- 年収アップできる
- 転職が有利になる
- 独立を目指せる
- 他の資格の受験資格を得られる
2級管工事施工管理技士は年収アップやキャリアアップに必要不可欠な資格なので、取得していきましょう。
独学も良いですが、講習や通信講座を利用すると合格しやすくなります。
くりかえしですが、ワット・コンサルティングでは、以下の資格取得サポート制度を用意しています。
ワット・コンサルティングの資格取得サポート
- 資格取得奨励金
- Web資格講座やeラーニングで学べる
費用をかけずに2級管工事施工管理技士の講座を活用したい方は、転職先の候補に加えてみてください。
あなたの資格取得の参考になれば幸いです。