電気工事士の見習いはきついと言われるけど、実際はどうなの?
きつい理由や自分に向いているか知りたい。
こういった疑問に答えます。
この記事でわかること
- 電気工事士がきついと言われる5つの理由
- 電気工事士の魅力
- 電気工事士に向いている人の特徴
- 電気工事士以外におすすめの仕事3選
この記事では「電気工事士の見習いがきつい理由」を解説しているので、あなたが電気工事士の見習いとしてやっていけそうかわかります。
見習い期間はきついですが、スキルアップをすれば稼げる仕事です。
電気工事士以外におすすめの仕事もまとめたので、今回の転職活動の参考にしてみてください。
この記事の監修者
施工管理の技術者派遣を行う会社。
これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。
- 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
- 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
- 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号
目次
見習いの電気工事士の仕事内容
見習いの電気工事士の仕事内容は、以下のとおりです。
見習いの電気工事士の仕事内容
- 必要な道具を準備する
- 車に道具を積み込む
- 現場への車の運転
- 先輩に道具を渡す
- 現場の掃除
- 倉庫内の整理
- 事務所の電話対応
- 事務作業・雑用
- エアコンの取り付け・取り外し
- 照明器具の取り付け・取り外し
- 簡単な電気工事(有資格者のみ)
詳しくは、電気工事士の見習いの仕事内容や給料相場【転職前に資格を取得しよう】にまとめています。
電気工事士の見習い期間の年数
見習い期間の年数は、3〜5年といわれています。
詳しくは、電気工事士で一人前になるまでの下積み期間は3〜5年【一人前になる5つのコツ】を参考にしてみてください。
電気工事士の見習いがきついと言われる5つの理由
「電気工事士の見習いがきつい」と言われる理由は、以下の5つです。
電気工事士の見習いがきつい理由
- 体力を使う作業が多い
- 見習い期間の給料が少ない
- 労働時間や拘束時間が長い
- 資格取得までに時間がかかる
- 仕事の時間が不規則で休日出勤も多い
1つずつ解説していきます。
体力を使う作業が多い
電気工事士の見習いが体力を使う作業は以下のとおりです。
電気工事士の体力を使う作業
- 重い資材の取り扱い
- 高所や狭い場所での作業
- ケーブルの引き回しや資材の運搬
屋外での作業も多く、天候や気温の影響を受けやすいため、暑さや寒さに耐えながら働く必要があります。
見習い期間の給料が少ない
電気工事士の見習い期間の年収相場は、301万円〜369万円です。
参考:厚生労働省|賃金構造基本統計調査より計算
そのため、見習い期間の年収は決して高くありません。
ですが、スキルアップするほど年収は上がっていきます。
電気工事士の年収については、電気工事士の平均年収【さらに給料を上げる4つの方法】を参考にしてみてください。
労働時間や拘束時間が長い
電気工事士の見習いの労働時間や拘束時間が長くなる理由は、以下のとおりです。
労働時間や拘束時間が長くなる理由
- 現場までの移動に時間がかかるから
- 繁忙期は長時間労働になりやすいから
- 電気工事は住宅工事の最後の工程だから
新築工事が増加する時期には、長時間労働が多くなります。
しかし、繁忙期以外の時期は休みもきちんと取れる会社も多いので、一時的なものと考えておきましょう。
資格取得までに時間がかかる
電気工事士の資格は学科試験と実技試験の2つに分かれており、取得までにかかる時間は100〜120時間と言われています。
仕事終わりや休日に勉強しながらの取得なので、時間がかかる人もいます。
筆記試験の勉強を休日や仕事終わりにしながら取得する場合は、最低でも2ヶ月前には勉強を始めておきましょう。
仕事の時間が不規則で休日出勤も多い
電気工事士の見習い作業員の仕事時間が不規則な理由は、以下のとおりです。
仕事時間が不規則な理由
- 早朝や深夜帯の勤務があるから
- 突発的なトラブル対応があるから
店舗の閉店後にしかできない作業や、突発的なトラブルや災害時の復旧作業などもあるため、仕事の時間が不規則になることがあります。
電気工事士の魅力
きついところもある電気工事士ですが、以下のような魅力もあります。
電気工事士の魅力
- スキルアップとともに給料が上がる
- 電気工事士の年数が増えると他の資格に挑戦できる
- 転職が有利になる
- 需要がなくならない
こちらも1つずつ解説していきます。
スキルアップとともに給料が上がる
先ほどもお伝えしましたが、電気工事士はスキルアップするほど給料が上がる傾向です。
以下は、経験年数別の電気工事士の平均年収です。
経験年数 | 平均年収 |
---|---|
0年 | 301万円 |
1〜4年 | 369万円 |
5〜9年 | 425万円 |
10〜14年 | 490万円 |
15年以上 | 597万円 |
手に職をつけて稼ぎたい人に、電気工事士はおすすめです。
電気工事士の実務経験が増えると他の資格に挑戦できる
電気工事士の資格を取得して実務経験を積んでいくと、他の資格の受験資格を得られます。
電気工事士があると挑戦できる資格
- 消防設備士:消防設備の点検や整備ができる資格
- 低圧電気取扱者:低圧電気設備の工事に必要な資格
- 電気工事施工管理技士:電気工事の施工計画の作成や管理ができる資格
- 特種電気工事資格者:ネオン工事及び非常用予備発電装置工事に必要な資格
- 認定電気工事従事者:電圧600V以下の自家用電気工作物の工事に必要な資格
- 高圧・特別高圧電気取扱者:600Vを超える電気設備の取扱・保守を行う資格
- 登録電気工事基幹技能者:電気工事業の職長クラスの知識や技術を証明する資格
電気工事士を取得することで、キャリアアップを目指せます。
転職が有利になる
電気工事士で実務経験を積んでいくと、転職が有利になります。
理由は、電気工事士が不足しているからです。
出典:経済産業省|電気保安人材の将来的な確保 に向けた検討について
また、電気工事士の資格があると、他の仕事にも転職しやすくなります。
電気工事士が転職しやすい仕事
- 電気工事施工管理
- ビルメンテナンス
- 電気系の公務員
- サービスエンジニア
詳しくは、電気工事士2種を活かせる仕事5選!あなたに合う転職先はどれ?を参考にどうぞ。
このように、電気工事士で経験を積んでおくと、転職が有利になっていきます。
需要がなくならない
電気工事士は需要がなくならないのも魅力です。
そもそも、電気がなくなること自体が考えにくいからです。
電気は社会インフラなので、安定した仕事をしていきたい人にも、電気工事士は魅力的な仕事でしょう。
電気工事士に向いてる人の特徴
電気工事士に向いてる人の特徴は、以下のとおりです。
電気工事士に向いてる人の特徴
- 集中力がある人
- 手先が器用な人
- 向上心がある人
- ルールを守れる人
- 体力に自信がある人
- 勉強し続けられる人
- 暑さ・寒さに強い人
- 丁寧に仕事をできる人
- 機械いじりが好きな人
- コツコツと努力できる人
詳しくは、電気工事士に向いてる人の特徴10選|向き不向きを理解して転職しようにまとめたので、適職診断の参考にしてみてください。
電気工事士以外におすすめの仕事3選
もし電気工事士に向いてなさそうなら、他の仕事も検討しましょう。
電気工事士以外でおすすめの仕事は、以下の3つです。
電気工事士以外でおすすめの仕事
- 電気工事施工管理
- 電気主任技術者
- 電気設備設計
こちらも詳しく解説していきます。
電気工事施工管理
電気工事施工管理は、電気工事の施工計画から工程管理までを行う仕事です。
電気工事施工管理の仕事内容
- 予算に収まるように工事費を管理する
- 施工計画の作成やスケジュール管理する
- 施工図や設計書に基づいて施工品質を管理する
- 作業員が安全に作業できるように現場の安全管理を徹底する
電気工事施工管理のメリットは以下のとおりです。
電気工事施工管理のメリット
- キャリアアップにつながる
- 給与水準が高めで雇用が安定している
- 将来的に仕事がなくなる可能性は低い
メリットの多い仕事なので、電気工事施工管理も検討してみてください。
ワット・コンサルティングは電気工事施工管理の未経験者を募集中
冒頭でもふれましたが、私たちワット・コンサルティングは、施工管理の技術者派遣の会社です。
未経験から電気工事施工管理になりたい人を募集しています。
ワット・コンサルティングの強み
- 定着率83.2%(業界平均は約70%)
- 未経験者の採用率80%
- 60日間の新人研修(業界トップクラス)
- 累計1500名の未経験者を育成
- 社会保険完備+資格取得奨励金あり
- 優良派遣事業者に認定されている(派遣会社のうちわずか0.2%)
電気工事施工管理も検討する人は、転職の候補に入れてみてください。
電気主任技術者
電気主任技術者は、電気工作物の点検や保守を行う資格です。
電気主任技術者の仕事内容
- 電気設備の故障対応
- 電気工事の現場監督
- 電気設備の点検や検査
- 電気設備周辺の清掃作業
電気主任技術者のメリットは以下のとおりです。
電気主任技術者のメリット
- 将来的に需要がある
- 年齢を重ねても活躍できる
- 雇用が安定しており高収入が期待できる
試験の難易度はかなり高いですが、メリットが大きいので、電気主任技術者も検討してみてください。
電気設備設計
電気設備設計は、電気設備の設計図を作成する仕事です。
電気設備設計の仕事内容
- 電気設備の配置図や回路図を作成する
- 電気設備工事業者との打ち合わせする
- 電気設備設計にかかる費用を算出する
電気設備設計のメリットは以下のとおりです。
電気設備設計のメリット
- 大手企業でも活躍できる
- 将来性があり雇用も安定している
- 幅広い知識と技術が身につけられる
ただし、電気設備設計は、電気系や工学系の大学・専門学校を卒業してから就職するのが一般的です。
興味がある人は検討してみてください。
未経験から電気工事士に就職する方法
最後に、未経験から電気工事士に就職する方法を解説していきます。
未経験から電気工事士に就職する方法
- ハローワークから応募
- 求人サイトから応募
電気工事士に就職したい人は、参考にしてみてください。
ハローワークから応募
電気工事士の募集は、ハローワークに多いです。
地域の電気工事会社が募集を出していることがあるため、チェックしてみましょう。
求人サイトから応募
求人サイトにも、電気工事士の募集が出ていることがあります。
未経験者を募集している求人も多いので、あなたの地域で募集がないか確認してみてください。
第二種電気工事士を取得してから就職するのがおすすめ
ただし、電気工事士に就職するときは、先に第二種電気工事士を取得しておくのがおすすめです。
第二種電気工事士を就職する前に、取得しておいた方がいい理由は以下のとおりです。
就職する前に取得しておいた方がいい理由
- 資格必須の求人に応募できる
- 現場で早いうちから活躍できる
- 基礎的な知識があるとアピールできる
第二種電気工事士を取得するコツは、電気工事士1種2種の資格難易度や合格率!勉強や技能試験のコツにまとめたので、参考にしてみてください。
まとめ
最後にもう一度、電気工事士の見習いがきついと言われる理由をまとめておきます。
電気工事士の見習いがきついと言われる理由
- 体力を使う作業が多い
- 見習い期間の給料が少ない
- 労働時間や拘束時間が長い
- 資格取得までに時間がかかる
- 仕事の時間が不規則で休日出勤も多い
一方、電気工事士には以下の魅力もあります。
電気工事士の魅力
- スキルアップとともに給料が上がる
- 電気工事士の年数が増えると他の資格に挑戦できる
- 転職が有利になる
- 需要がなくならない
電気工事士に向いてなさそうなら、他の仕事も検討してみましょう。
電気工事士以外でおすすめの仕事
- 電気工事施工管理
- 電気主任技術者
- 電気設備設計
くりかえしですが、私たちワット・コンサルティングは、施工管理の技術者派遣の会社です。
未経験から電気工事施工管理になりたい人を募集しています。
ワット・コンサルティングの強み
- 定着率83.2%(業界平均は約70%)
- 未経験者の採用率80%
- 60日間の新人研修(業界トップクラス)
- 累計1500名の未経験者を育成
- 社会保険完備+資格取得奨励金あり
- 優良派遣事業者に認定されている(派遣会社のうちわずか0.2%)
電気工事施工管理も検討する人は、転職の候補に入れてみてください。