電気通信工事施工管理技士の年収って、どれくらいなの?
年収アップするなら、やっぱり取得した方がいい?
こういった疑問に答える記事です。
この記事でわかること
- 電気通信工事施工管理技士の平均年収
- 電気通信工事施工管理技士の資格を取得する5つのメリット
- 電気通信工事施工管理技士を活用して年収アップする4ステップ
- 電気通信工事施工管理技士と併せておすすめの資格一覧
私たちワット・コンサルティングは施工管理の技術者派遣の会社であり、施工管理の転職サポートも行う会社です。
結論、電気通信工事施工管理技士を取得すると年収が上がりやすいです。
年収アップしたい人は、ぜひとも電気通信工事施工管理技士を取得しましょう。
転職も有利になるため、大手に転職したり、ホワイト企業に転職したい人も最後まで読んでみてください。
おすすめの過去問題集も紹介するので、受験資格を満たしている人はさっそく勉強を始めていきましょう!
目次
電気通信工事施工管理技士の平均年収は602万円
結論、電気通信工事施工管理技士の平均年収は602万円です。
※大手転職サイトの求人情報より計算
年収の幅
年収の幅は350万円〜1000万円です。
未経験者は年収300万円台くらいからスタートします。
そして、経験を積んでいき、電気通信工事施工管理技士を取得して大手に転職すると、最高で年収1000万円くらい稼げるイメージです。
【基礎情報】電気通信工事施工管理技士の仕事内容
電気通信工事施工管理技士の年収が高い理由は、専門職・技術職だからです。
具体的には、以下のような設備の施工管理を担当します。
工事を担当する設備
- LAN
- 電話
- テレビ
- パソコン
- 放送設備
- 防犯カメラ
- 火災報知器
- インターホン
- ナースコール
- 情報制御設備
- インターネット
- 携帯電話基地局
- セキュリティゲート
そして、具体的な仕事内容は以下のとおりです。
仕事内容
- 工事計画の作成
- 工事のスケジュール管理
- 事故がないように安全対策する
- 会社の利益が出るようにお金を管理する
- 品質の高い工事を維持する
- 工事図面の作成
- 現場の写真撮影と整理
- 書類作成など事務作業
- 施主や元請会社とのコミュニケーション
このように専門的な知識・技術が必要であるため、電気通信工事施工管理技士の年収は高めです。
電気通信工事施工管理技士の資格を取得する5つのメリット
電気通信工事施工管理技士を取得するメリットも知りたいな。
結論、メリットは以下の5つです。
5つのメリット
- 監理技術者や主任技術者になれる
- 公共工事を受注しやすい
- 年収アップしやすい
- 中途採用で転職しやすい
- 今後も将来性がある
1つずつ解説します。
監理技術者や主任技術者になれる
電気通信工事施工管理技士を取得すると、現場に配置が必要な責任者である監理技術者や主任技術者になれます。
「監理技術者」と「主任技術者」の違いは以下のとおりです。
種類 | 工事規模 |
---|---|
監理技術者1級のみ担当できる | 下請に出す工事の総額が4500万円以上の工事 建築一式工事の総額が7000万円以上の工事 |
主任技術者1級と2級が担当できる | 下請に出す工事の総額が4500万円未満の工事 建築一式工事の総額が7000万円未満の工事 |
そもそも監理技術者・主任技術者がいないと、工事を受注できません。
電気通信工事施工管理技士は、会社の売上に貢献できる資格といえるでしょう。
公共工事を受注しやすい
電気通信工事施工管理技士を取得すると、公共工事を受注する際の評価になる「経営事項審査」で加点されます。
経営事項審査の点数
- 1級:5点
- 2級:2点
こちらも会社の売上に貢献できるため、電気通信工事施工管理技士は重宝されています。
年収アップしやすい
前述のとおり、電気通信工事施工管理技士は会社の売上に貢献しやすい資格です。
売上に貢献できる理由
- 監理技術者・主任技術者になれる
- 経営事項審査で加点できる
そのため、昇給や資格手当で年収アップできる会社が多いです。
会社側も電気通信工事施工管理技士を手放したくないため、給料を上げて待遇を良くする傾向です。
中途採用で転職しやすい
当然ながら、どの企業も電気通信工事施工管理技士を採用したいので、転職が有利になります。
転職先の候補
- 通信設備の工事会社
- 警備会社
- 通信事業者
- 施設の電気通信設備管理者など
電気通信工事施工管理技士があることで、ホワイト企業に転職できる可能性も高まるでしょう。
より良い環境で働きたい人は、電気通信工事施工管理技士がおすすめです。
ちなみに、ホワイト企業に転職するコツは、施工管理で激務なブラックではなくホワイトな環境で働く方法38選にまとめています。
今後も将来性がある
電気通信工事施工管理技士は、以下のような将来性があるジャンルに関わります。
将来性がある通信ジャンル
- IoT
- 光回線
- 5G・6G
- 通信エリア
- テレワーク
- 自動運転
- AIロボット
- ARグラス
そのため、今後も電気通信工事施工管理技士は長期で安定して稼いでいけるでしょう。
ちなみに、電気通信業界の将来性については、電気通信工事業界の将来性は明るい【年収アップしていく3つのコツ】にまとめています。
電気通信工事施工管理技士を活用して年収アップする4ステップ
電気通信工事施工管理技士で年収アップするには、具体的にどうすればいいの?
結論、以下の4ステップがおすすめです。
年収アップする4ステップ
- まずは資格なしで電気通信工事施工管理に転職する
- 2級電気通信工事施工管理技士を取得する
- 受験資格を得たら1級電気通信工事施工管理技士を取得する
- 大手に転職する
1ステップずつ解説します。
まずは資格なしで電気通信工事施工管理に転職する
未経験者さんは、資格なしで電気通信工事施工管理に転職しましょう。
そもそも電気通信工事施工管理技士を受験するには、実務経験が必要なので、まずは転職すればOKです。
未経験で転職するコツ
- 「未経験OK」の求人を探す
- 研修がしっかりしている会社を探す
- 技術者派遣も選択肢に入れる
未経験で電気通信工事施工管理に転職する場合に失敗を防ぐコツは、未経験で通信設備の施工管理に転職するときのコツ3選【失敗を防ぐ】にまとめたので参考にどうぞ。
ワット・コンサルティングは未経験で施工管理になりたい人を募集中
冒頭でもふれましたが、私たちワット・コンサルティングは施工管理の技術者派遣の会社です。
未経験で電気通信工事施工管理に転職したい人を募集しています。
ワット・コンサルティングの強み
- 定着率83.2%(業界平均は約70%)
- 未経験者の採用率80%
- 累計1500名の未経験者を育成
- 社会保険完備+資格取得奨励金あり
- 優良派遣事業者に認定されている(派遣会社のうちわずか0.2%)
- 60日間の研修で基礎をしっかり学べる(研修期間の長さは業界平均の2倍)
きちんと基礎を勉強してから働きたい…
という人に合っていると思います。
未経験から電気通信工事施工管理に転職したい人は、転職先の候補に入れてみてください。
2級電気通信工事施工管理技士を取得する
電気通信工事施工管理に転職して実務経験を積んだら、2級電気通信工事施工管理技士に挑戦しましょう。
第一次検定の受験資格は「17歳以上」です。
そして、第二次検定の受験資格は以下のとおり。
※スマホを横にすると見やすいです。
最終学歴 | 実務経験年数(指定学科卒業後) | 実務経験年数(指定学科以外卒業後) |
---|---|---|
大学・専門学校「高度専門士」 | 1年以上 | 1年6ヶ月以上 |
短期大学・高等専門学校・専門学校「専門士」 | 2年以上 | 3年以上 |
高等学校・中等教育学校・高度専門士と専門士以外の専門学校 | 3年以上 | 4年6ヶ月以上 |
その他 | 8年以上 |
2級電気通信工事施工管理技士については、2級電気通信工事施工管理技士の難易度を過去問や合格率から分析にまとめています。
受験資格を得たら1級電気通信工事施工管理技士を取得する
さらに実務経験を積み、1級電気通信工事施工管理技士の受験資格を満たしたら挑戦してみましょう。
1級電気通信工事施工管理技士の第一次検定試験の受験資格は、以下のとおりです。
※スマホを横にすると見やすいです。
最終学歴or資格 | 電気通信工事の実務経験年数 | ||
指定学科 | 指定学科以外 | ||
大卒、専門卒(高度専門士) | 卒業後3年以上 | 卒業後4年6ヶ月以上 | |
短大卒、高専卒、専門卒(専門士) | 卒業後5年以上 | 卒業後7年6ヶ月以上 | |
高卒、中等教育学校卒、専門卒(高度専門士・専門士以外) | 卒業後10年以上 | 卒業後11年6ヶ月以上 | |
その他 | 15年以上 | ||
電気主任技術者 | 6年以上 | ||
高卒、中等教育学校卒、専門卒(高度専門士・専門士以外) | 卒業後8年以上の実務経験に1年以上の指導監督的実務経験を含み、 かつ、5年以上の実務経験後に専任の監理技術者に2年以上の指導を受けている者 | – | |
専任の主任技術者の実務経験1年以上 | 高卒、中等教育学校卒、専門卒(高度専門士・専門士以外) | 卒業後8年以上 | 卒業後9年6ヶ月以上 |
その他 | 13年以上 | ||
2級の実地試験に合格した人 |
続いて、第二次検定試験の受験資格は下記のとおりです。
最終学歴or資格 | 電気通信工事の実務経験年数 | ||
指定学科 | 指定学科以外 | ||
2級の実地試験に合格後3年以上 | 合格後1年以上の指導監督的実務経験および専任の監理技術者に2年以上の指導を受けた実務経験が3年以上 | ||
2級の実地試験に合格後5年以上 | 合格後5年以上 | ||
2級の実地試験に合格後5年未満 | 高卒、中等教育学校卒、専門卒(高度専門士・専門士以外) | 卒業後9年以上 | 卒業後10年6ヶ月以上 |
その他 | 14年以上 | ||
専任の主任技術者の実務経験が1年以上の2級の実地試験合格者 | 合格後3年以上 | 合格後1年以上、専任の主任技術者実務経験を含む3年以上 | |
合格後3年未満の短大卒、高専卒、専門卒(専門士) | – | 卒業後7年以上 | |
合格後3年未満の高卒、中等教育学校卒、専門卒(高度専門士・専門士以外) | 卒業後7年以上 | 卒業後8年6ヶ月以上 | |
合格後3年未満のその他 | 12年以上 |
1級の詳細は、1級電気通信工事施工管理技士の難易度を合格率や過去問題から解説にまとめています。
大手に転職する
1級電気通信工事施工管理技士を取得したら、大手企業への転職に挑戦してみましょう。
一般的に、大手の方が年収が高いからです。
企業規模(従業員数) | 平均年収 |
---|---|
大企業(1000人以上) | 711万円 |
中企業(100〜999人) | 553万円 |
小企業(10〜99人) | 492万円 |
※厚生労働省|賃金構造基本統計調査の「設備工事業」で計算
このようにステップアップしていくと、年収が上がっていきます。
年収アップしていきたい人は、参考にしてみてください。
第一次検定に合格すれば電気通信工事施工管理技士補の資格を得られる
電気通信工事施工管理技士に合格できるか不安だなぁ。
現在は「電気通信工事施工管理技士補」という資格があるため、電気通信工事施工管理技士を取得しやすくなっています。
第一次検定に合格すると電気通信工事施工管理技士補の資格が与えられ、以後は第二次検定のみに合格すれば電気通信工事施工管理技士を取得できます。
出典:国土交通省「技術検定制度の見直しについて」
電気通信工事施工管理技士補でも条件を満たせば、主任技術者になれて会社に貢献できます。
資格 | 主任技術者 | 監理技術者 |
---|---|---|
1級電気通信工事施工管理技士 | ◯ | ◯ |
1級電気通信工事施工管理技士補 | ×※1 | × |
2級電気通信工事施工管理技士 | ◯ | × |
2級電気通信工事施工管理技士補 | ×※2 | × |
※1:1級電気通信工事施工管理技士補で3年以上の実務経験があれば主任技術者になれる
※2:2級電気通信工事施工管理技士補で5年以上の実務経験があれば主任技術者になれる
電気通信工事施工管理技士を取得しやすい制度になっているので、積極的に試験に挑戦しましょう。
ちなみに電気通信工事施工管理技士補については、技士補はいつから?【答え:2021年から!どんな資格かも解説】にまとめています。
1級・2級電気通信工事施工管理技士の勉強におすすめの過去問題集
電気通信工事施工管理技士の勉強に、おすすめの過去問題集とかテキストは?
以下の過去問題集やテキストがおすすめです。
おすすめ
受験資格を満たしている人は、さっそく購入してみましょう。
電気通信工事施工管理技士と併せておすすめの資格一覧
電気通信工事施工管理技士を取得して、さらにキャリアアップしていきたいな。
他にもおすすめの資格はある?
結論、以下の4つの資格がおすすめです。
おすすめ資格
- 工事担任者
- 電気通信主任技術者
- CATV技術者
- 電気電子・総合技術監理の技術士
今後のために、こちらも1つずつ解説していきます。
工事担任者
工事担任者とは、屋内のインターネット設備の工事を行う資格です。
工事担任者の仕事内容
- 屋内のインターネット設備の工事(ルーター、電話機など)
- 実際にお客様の室内に入り工事する
- 監督業務も行うが工事がメイン
電気通信工事施工管理の業務にも活かせる知識を学べるため、勉強してみるのが良いでしょう。
工事担任者の資格には、以下の種類があります。
工事担任者の種類
- 総合通信
- 第1級アナログ通信
- 第2級アナログ通信
- 第1級デジタル通信
- 第2級デジタル通信
総合通信、第1級アナログ通信、第1級デジタル通信を取得後に3年以上の実務経験があれば、主任技術者になれて会社に貢献できます。
誰でも受験できるため、挑戦してみましょう。
工事担任者の詳細は、電気通信の工事担任者の難易度を合格率などから解説【効率的な勉強法】にまとめています。
電気通信主任技術者
電気通信主任技術者は、通信事業者の設備と建物にインターネットを引く設備の工事の管理を行う資格です。
先ほど紹介した「工事担任者」との違いは、以下のとおりです。
インターネットの通信工事の施工管理に役立ちます。
資格取得後に5年以上の実務経験があれば主任技術者になれるため、会社の売上にも貢献できるでしょう。
誰でも受験できるためおすすめです。
詳しくは、電気通信主任技術者の難易度を合格率などから解説【免除あり】にまとめています。
CATV技術者
CATVの設計・施工・保守のスキルを証明する資格です。
テレビの通信設備工事の知識を勉強できます。
誰でも受験できるだけでなく、事前のeラーニングもあって合格しやすいため、挑戦してみましょう。
詳しくは、CATV技術者とは【資格試験の内容と勉強方法】にまとめています。
電気電子・総合技術監理の技術士
「技術士」とは、高度な専門知識と経験を証明できる国家資格です。
電気電子と総合技術監理の技術士は、電気通信工事の主任技術者になれます。
受験資格
- 第一次試験:誰でも受験できる
- 第二次試験:第一次試験に合格した人or指定の教育課程を修了した人で一定の実務経験を積んだ人など
難易度は高めですが、いずれ挑戦してみるのも良いでしょう。
まとめ|さっそく電気通信工事施工管理技士の勉強を始めよう
ということで、受験資格を満たしているなら電気通信工事施工管理技士を受験してみましょう。
電気通信工事施工管理技士の詳細は、以下の2記事を参考にどうぞ。
電気通信工事施工管理技士で年収アップする4ステップは以下のとおりです。
年収アップする4ステップ
- まずは資格なしで電気通信工事施工管理に転職する
- 2級電気通信工事施工管理技士を取得する
- 受験資格を得たら1級電気通信工事施工管理技士を取得する
- 大手に転職する
くりかえしですが、私たちワット・コンサルティングでも、未経験から電気通信工事施工管理に転職したい人を募集しています。
ワット・コンサルティングの強み
- 定着率83.2%(業界平均は約70%)
- 未経験者の採用率80%
- 累計1500名の未経験者を育成
- 社会保険完備+資格取得奨励金あり
- 優良派遣事業者に認定されている(派遣会社のうちわずか0.2%)
- 60日間の研修で基礎をしっかり学べる(研修期間の長さは業界平均の2倍)
未経験から電気通信工事施工管理に転職したい人は、転職先の候補に入れてみてください。
あなたの年収アップの参考になればうれしいです!