設備施工管理の6つの仕事内容|きつい実態と年収・資格まで解説

設備施工管理の6つの仕事内容【きついところや激務の感じも解説】
考える男性
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設備施工管理って、どんな仕事内容なの?

良いところと、きついところも知りたいな。

こういった疑問や不安に応える記事です。

この記事でわかることは下記のとおり。

この記事でわかること

  • 設備施工管理の仕事内容
  • 設備施工管理のメリットときついところ
  • 設備施工管理に向いている人の特徴
  • 未経験で設備施工管理に転職に転職するコツ
  • 設備施工管理のおすすめ資格

私たち「ワット・コンサルティング」は、施工管理の技術者派遣の会社です。

未経験から設備施工管理に転職したい人を募集しています。

「設備施工管理」って、いまいち何をする仕事かわかりにくいですよね。

それもそのはずで、一口に「設備」といっても、けっこう種類があります。

土木施工管理や建築施工管理とは違う大変さがあるので、転職する前に知っておきましょう。

今回の転職に失敗したくない人は、最後まで読んでみてください!

この記事の監修者

株式会社ワット・コンサルティング

施工管理の技術者派遣を行う会社。これまで1500名以上の未経験者を施工管理として育成した実績あり。

  • 労働者派遣事業許可番号 派13-304593
  • 有料職業紹介事業許可番号 13- ユ-304267
  • 特定建設業 東京都知事許可 (特-1) 第150734号

目次

設備工事施工管理とは

設備工事の施工管理は、建物やインフラの建設や改修工事を管理する仕事です。

具体的には以下のような箇所を工事します。

設備施工管理の担当箇所

  • 電気設備
  • 給排水管
  • 空調設備
  • 消防設備
  • 電気通信設備など

工事が設計どおりに、規格や法規制を遵守しながら工事の進行を管理します。

そして、問題が発生した場合には解決策を実行して、工事を成功に導きます。

施工管理の仕事内容

施工管理の仕事内容は4つの主要な管理業務に分けられます。

施工管理の仕事内容

  1. 品質管理:配管や機器が設計図通りに施工されているか確認
  2. 工程管理:工期を守るためのスケジュール調整と進捗管理
  3. 安全管理:事故防止のための現場監視と作業員の健康維持
  4. 原価管理:予算内で完工するための費用面の調整

これらの管理業務で、高品質な工事を期限内に安全かつ予算内で完成できます。

以下では、それぞれの管理業務について詳しく解説します。

参考記事:【完全解説】施工管理の仕事内容をわかりやすく解説!会社選びのコツも紹介

品質管理

品質管理は、配管や機器が設計図と寸法や材質などの点で一致しているか確認する業務です。

基準から外れると漏水や性能低下などの問題が生じるため、施工の初期段階から厳密な検査が求められます。

具体的な品質管理業務には以下のようなものがあります。

設備施工管理の品質管理業務

  • 寸法の誤差チェック(図面との数値比較など)
  • 材質や強度の検査(圧力試験やサンプル評価など)
  • 仕様書との整合性確認(性能面や機能の確認など)

品質管理では、試験結果や施工状況の写真を記録し、後から確認できるよう整理します。

不具合を早期に発見できれば補修コストを抑えられ、計画変更による影響も最小限に抑えられます。

品質を確保しながら工事を進める現場は評価が高く、発注者からの信頼も得られるため、施工管理者として高い意識をもちましょう。

参考記事:施工管理における品質管理とは|品質管理に必要な9つの能力も解説

工程管理

工程管理は、定められた工期内で工事を完了させるためのスケジュール調整です。

天候不順や資材の納入遅延など予期せぬ要因が発生しても、最終的な納期に間に合わせる工夫が必要になります。

工程管理の主な業務は以下のとおりです。

設備施工管理の工程管理業務

  • 工期表の作成と見直し(建築工程との連携含む)
  • 人員配置と作業予定の調整(過度な残業を防ぐため)
  • 資材手配と搬入日の決定(在庫の最適化)

 工程管理では、関連する担当者との連絡を密にし、作業手順や空き時間を見直す柔軟な対応力が求められます。

工程の遅れは原価や品質にも悪影響を及ぼすため、早めの対策を講じることで混乱を避け、工事全体をスムーズに進行させます。

参考記事:施工管理の工程管理とは|求められるスキルと工程管理を覚える4つの方法

安全管理

安全管理は事故を防止し、作業員の健康を守るための業務です。

施工現場では高所や狭いスペースでの作業が多く、転落や衝突などの危険と隣り合わせです。

安全管理の具体的な取り組みとしては以下のようなものがあります。

設備施工管理の安全管理業務

  • 機材や足場の点検(経年劣化や異常の確認)
  • 作業手順や危険箇所の周知(朝礼や現場巡回での確認)
  • 作業員の健康状態確認(疲労度や熱中症予防など)

 保護具の着用や安全標識の設置を徹底し、日々の安全巡回と声かけを継続することが事故防止には欠かせません。

安全対策が行き届いた現場では品質や工期にも好影響があり、作業員の負担軽減にもつながります。

小さな危険要素も見逃さない細やかな気配りと、安全意識の向上を促す取り組みが安全管理の基本です。

参考記事:施工管理の安全管理とは|施工管理が行う11の安全管理を解説

原価管理

原価管理は予算内で工事を完了するための費用面の調整業務です。

人件費や資材費などを適切に算出し、余剰や超過が発生しそうな場合は計画を見直す判断が必要になります。

原価管理で重視すべき点は以下のとおりです。

設備施工管理の原価管理業務

  • 資材発注の最適化(必要な量を必要なタイミングで)
  • 人件費の適正化(残業時間の管理やシフト調整)
  • 支出状況の定期的な確認(予算超過の兆候を早期発見)

 工程が遅延すると追加コストが発生するため、安全や品質だけでなく進捗状況も考慮した総合的な判断が求められます。

適切なコスト管理ができれば利益を確保できるだけでなく、会社の経営安定にも貢献できるでしょう

予算意識をもった担当者が増えると部門間の連携も進み、無駄な経費が削減される好循環が生まれます。

参考記事:施工管理の原価管理とは|具体的なやり方や必要な5つのスキルも解説

建築・土木施工管理との違い

施工管理は専門分野によって担当範囲や求められるスキルが異なります。

設備施工管理は配管や空調など建物内部の機能を担当し、建築施工管理は構造や仕上げを統括します。

土木施工管理は道路や橋梁など広域のインフラが対象です。

種類特徴
設備施工管理給排水や空調、電気を含めた内部設備を監督
建築施工管理柱や壁、屋根といった建物本体を扱い、デザインや耐震性を合わせて管理
土木施工管理道路や橋梁、トンネルなどの公共施設を担い、地盤改良や大型工事の進行を管理

設備施工管理は建築や土木の進行状況を踏まえながら設備を組み込むため、他部署との調整が頻繁に必要です。

三者が緊密に連携することで建物の完成度が高まり、工事全体の品質向上につながります。

建物の使いやすさや安全性を左右する重要な役割を担うため、設備施工管理には技術知識だけでなく総合的な視点も求められます。

参考記事:土木施工管理がきつい理由9選|できるだけキツくない会社の選び方

設備施工管理の年収相場

経験や保有資格にもよりますが、設備施工管理の年収相場は500万円くらいです。

大手に勤めていたり、後述する施工管理技士を取得していると、年収800万円以上を稼ぐ人もいます。

設備施工管理の年収の詳細は、設備施工管理の年収は500万円くらい【給料アップの5つのコツも解説】を参考にどうぞ。

年齢別の設備施工管理の年収相場

参考までに、年齢別の設備施工管理の年収相場は以下のとおりです。

厚生労働省|賃金構造基本統計調査の「設備工事業」で計算しているため、正確なデータではありません。あくまでも参考値としてご覧ください。

年齢年収
20〜24歳362万円
25〜29歳457万円
30〜34歳508万円
35〜39歳571万円
40〜44歳592万円
45〜49歳653万円
50〜54歳702万円
55〜59歳669万円
60〜64歳539万円

設備施工管理の一日の流れ

あくまでイメージですが、例えば以下のような流れで一日が進んでいきます。

時間仕事内容
7:00出勤、朝礼の準備
8:00朝礼
8:30工事スタート、巡回、写真撮影、職人さんへの指示
12:00昼休憩
13:00昼礼、打ち合わせ、巡回、事務作業
17:30工事終了、事務所で事務作業
20:00仕事終了、退勤

施工管理の一日の流れの例は、施工管理(現場監督)の1日のスケジュール【具体的な仕事内容も解説】で詳しく解説しています。

設備施工管理の6つの仕事内容

設備施工管理には以下のような種類があります。

設備施工管理の6つの仕事内容

  1. 電気設備の施工管理
  2. 配管設備の施工管理
  3. 空調設備の施工管理
  4. 通信設備の施工管理
  5. 機械設備の施工管理
  6. 消防設備の施工管理

以下では、6種類それぞれの具体的な工事内容や管理業務を紹介します。

①電気設備の施工管理

電気設備の施工管理は、建物へ電気を供給する工事や照明・コンセントの配置などを監督する業務です。

現場では電気工事士や技術者を指揮し、期限内の完工や安全確保を実現します。

電気設備の施工管理で扱う工事の一例は、以下のとおりです。

工事名内容
電気引込み外部から電力を取り込み、受変電設備へつなぐ
分電盤設置回路を安全に分岐する配電盤を据え付け
照明・コンセント配置室内や屋外の照明器具とコンセント位置を設計し施工

例えば大型商業施設では高圧電源を受変電設備で分配し、家庭用電圧へ変換する段取りが必要です。

スケジュールに遅れが生じた場合は、発注者や作業員と相談しながら改善策を探ります。

負荷計算や配線ルートの選定にも配慮し、機材や材質の選び方を間違えると発熱や漏電につながる可能性があるため、丁寧な確認が欠かせません。

参考記事:電気工事の現場監督(施工管理)の仕事内容や給料【未経験の会社選び】

②配管設備の施工管理

配管設備の施工管理は、給水・排水・ガス管などの配管敷設を監督する仕事です。

水道管や排水管では漏れを防ぐ工夫が欠かせません。

ガス配管は危険物を扱うため施工手順が厳格で、圧力検査や接合部の点検を入念に実施します。

配管設備の施工管理で扱う工事の一例は、以下のとおりです。

工事名内容
水道管工事上水を建物へ導く配管を設計・施工し、漏水を防止
排水管工事生活排水や汚水を排出する経路を敷設し、衛生面を確保
ガス管工事都市ガスやプロパンガスの供給配管を配置し、安全を優先
補修・点検既存配管の劣化部分を交換し、漏れや腐食を早期に発見

工期が遅延すると建築や他設備への影響が大きいため、着工前の工程計画や資材の搬入タイミングを慎重に設定します。

メンテナンスや補修を想定しながらレイアウトを組まないと、後の点検が煩雑になる場面があります。

現場で段取りを誤ると水漏れやガス漏れに直結するため、品質と安全の両面から管理が必要です。

参考記事:【未経験でも安心】管工事施工管理の仕事内容をわかりやすく解説

③空調設備の施工管理

空調設備の施工管理は、エアコンや換気装置を取り付ける工事を監督します。

住宅やオフィスではエアコンの選定、屋根上での室外機配置、大型施設ではセントラル空調の導入など、規模や用途に合わせた計画が不可欠です。

空調設備の施工管理で扱う工事の一例は、以下のとおりです。

工事名内容
エアコン設置個別またはセントラル方式による冷暖房機器の取り付け
換気設備工事外気を導入し室内空気を排出する仕組みを構築
排煙設備工事火災時に煙を排出するための排煙ダクトやファンを設計・設置
ダクト配管各室へ空気を搬送するための経路を設計し、漏れや結露を防止

排煙設備や換気ダクトも含むため、配管や電気との干渉を防ぐ打ち合わせが頻繁に必要です。

温度や湿度の制御は住環境や作業環境の快適さに直結するため、トラブルが起きると入居者や利用者に不便をかけるでしょう。

空調負荷計算やフィルタ交換など、運用後まで考えた管理が求められます。

参考記事:空調設備の施工管理の仕事内容|未経験から転職するときの注意点

④通信設備の施工管理

通信設備の施工管理は、電話回線やインターネット回線を含む通信網を整備する仕事です。

近年は高速通信やモバイル通信基地局の設置など、技術の進展に伴って業務範囲が拡大しています。

通信設備の施工管理で扱う工事の一例は、以下のとおりです。

工事名内容
電話線工事アナログまたはデジタル回線を室内へ引き込む
LAN工事有線ネットワークの構築やハブ・ルータの配置
モバイル通信基地局携帯電話キャリアのアンテナや無線設備を配置
大型サーバー設置データセンター内のサーバーやラックを据え付け、配線を整理

サーバールームやLAN配線では、配線経路の混雑や電磁干渉への注意が必要です。

大型施設では数千本単位のケーブルを扱う場合があり、配線図や番号管理を誤ると接続不良や速度低下が発生します。

通信インフラは稼働後のトラブル対応も多いため、施工段階で厳格な検証が必要です。

参考記事:未経験で通信設備の施工管理に転職するときのコツ3選【失敗を防ぐ】

⑤機械設備の施工管理

機械設備の施工管理は、プラントやエレベーター、エスカレーターなどの設置を監督する領域です。

石油化学プラントでは化学薬品や危険物を扱うため、防爆仕様や耐熱構造が欠かせません。

機械設備の施工管理で扱う工事の一例は、以下のとおりです。

工事名内容
プラント工事工場や施設内での配管・機械設置を計画し、安全基準を満たすよう監督
エレベーター設置工事昇降シャフトへ本体を据え付け、制御装置や安全装置を設定
エスカレーター設置工事傾斜角度や幅に合ったユニットを組み立て、可動チェックを実施
機械保守・試運転稼働開始前の点検や調整で、トラブルがないかを確認

エレベーターやエスカレーターでは、安全機構や非常停止装置の取り付けが必要です。

プラント保守や試運転も含む場面が多く、点検日や稼働開始時期に合わせて関係者と打ち合わせしながら進めます。

工程が長期化する場合もあり、原価管理や品質管理の徹底が求められます。

⑥消防設備の施工管理

消防設備の施工管理は、スプリンクラーや消火栓などの設置を監督し、火災時の安全を確保します。

非常用エレベーターや防火シャッターを扱う場面があり、建築や電気との連携も不可欠です。

消防設備の施工管理で扱う工事の一例は、以下のとおりです。

工事名内容
消火栓工事屋内外の消火栓を設置し、火災発生時に速やかな放水を確保
スプリンクラー設置工事閉鎖型や予作動型など方式を選択し、炎の拡大を食い止め
非常用エレベーター工事火災時にも稼働する昇降機を設置し、避難と救助を支援
防火シャッター火と煙の広がりを防止し、避難経路を確保する役割を担う

スプリンクラーには湿式・乾式などいくつかの形式があり、設置環境に合わせた選択が求められます。

防火扉や火災報知器、避難誘導灯など複合的な設備を一体化させて建物全体の消防対策を整備します。

消防設備は法令に基づき設置が求められるため、知識と慎重な管理が必要です。

参考記事:消防設備の施工管理のきついところ3選!やりがいや魅力3選も解説

冒頭でも触れましたが、私たちワット・コンサルティングでは、未経験から設備施工管理になりたい方を募集しています。

以下はワット・コンサルティングで、未経験からの設備施工管理のキャリアをスタートさせたE.Sさんの体験談です。

転職した経緯

警察官として勤務していたE.Sさんは「形として残る成果が見える仕事がしたい」という思いから、管工事施工管理への転職を決意しました。

建設業界なら自分の関わった建物が形として残るため、やりがいを感じられると思ったことが転職のきっかけでした。 

 転職先を探す中で、E.Sさんが選んだのは研修制度が充実しているワット・コンサルティングでした。

未経験者向けの体系的なカリキュラムがあることが決め手となったそうです。

転職後の苦労

パソコン操作に苦手意識があったため、研修中は図面の読み取りやCAD操作などに苦労したそうです。

しかし、基礎から丁寧に教えてもらえたおかげで、徐々に理解できるようになったと振り返ります。 

 現場配属後は、先輩社員のサポートもあり、実務にスムーズに適応できたそうです。

現在は主に写真撮影や配管経路の確認、職人さんとの打ち合わせなどを担当しています。

設備施工管理の魅力

最初の現場で携わった建物が完成したときは、想像以上の達成感があったとE.Sさんは話します。

自分が確認した配管が建物の機能を支えていると思うと、大きな責任とやりがいを感じるそうです。 

 警察官から建設業界への転身は大きな挑戦だったものの、学びながら成長できる環境を選んだことで、安心して新しいキャリアをスタートできたとE.Sさんは話します。

未経験からでも、適切な研修と現場でのサポートがあれば、管工事施工管理の道で活躍できる可能性があります。

設備施工管理の良いところ3選
考える男性
考える男性
なんとなく仕事内容はわかったけど、設備施工管理の良いところを知りたいな。

設備施工管理のメリットは以下の5つです。

設備施工管理のメリット

  1. 現場に屋根がある
  2. スキルが身につくと年収が上がる
  3. 経験値が上がると転職が有利
  4. 資格手当で収入アップが狙える
  5. 社会貢献度が高く達成感が大きい

1つずつ解説します。

①現場に屋根がある

設備の種類にもよりますが、屋内作業も多いのが良いところですね。

土木や建築の施工管理だと、外で雨風に吹かれながら仕事をすることもありますが、室内設備だとそれがありません。

体的には、少し楽と言えるでしょう。

※施工管理は工事作業はしませんが、監督作業で現場にいる必要があります。

②スキルが身につくと年収が上がる

実績や経験年数で、給料を上げてくれる会社が多いです。

後述する「施工管理技士」の資格を取得すると、資格手当や昇進で給料が上がります。

未経験から転職しても、スキルアップすれば稼げます。

最初は年収300万円台ですが、スキルアップすれば年収800万円くらい稼ぐ人もいます。

③経験値が上がると転職が有利

設備施工管理が不足しており、経験者の需要が高く、転職が有利になります。

後述する1級の施工管理技士を取得していると、大手企業に転職できる可能性もあるでしょう。

手に職をつけて転職を有利に進めたい方は、設備施工管理でスキルアップするのがおすすめです。 

 ④資格手当で収入アップが狙える

設備施工管理に関する資格を取得すると、資格手当で収入アップが見込めます。

資格の保有者には月額や年額で手当が上乗せされるケースが多いです。

転職時に資格欄をアピールし、給与交渉材料にする人も少なくありません。

以下は代表的な資格と資格手当の相場例です。

会社規定によって変動するため、面接時や求人情報で事前に確認しましょう。

資格名月額の手当相場
2級管工事施工管理技士5,000〜10,000円
1級管工事施工管理技士10,000〜30,000円
2級電気工事施工管理技士5,000〜10,000円
1級電気工事施工管理技士10,000〜30,000円
消防設備士(甲種・乙種)3,000〜10,000円

保有資格によっては昇給や昇格の機会にもつながるため、計画的に資格取得を目指す人は多いです。

⑤社会貢献度が高く達成感が大きい

設備施工管理の仕事は社会貢献度が高く、大きな達成感が得られます。

マンションやオフィスビルなどを対象に施工する場面で、自分の手がけた設備によって多くの人が暮らしやすくなるでしょう。

例えば、以下のような場面で社会貢献を実感できます。

社会貢献を感じる場面

  • エアコン工事で夏場や冬場の室内環境を安定させる
  • 給排水やガス管の工事で、水や燃料を安定供給できる
  • 消防設備を設置して、火災時の被害を最小限に食い止める
  • 老朽化した配管を更新し、建物を長く使えるようにする

 実際に人々が利用する建物で快適さや安心感をサポートできる仕事だからこそ、設備施工管理は達成感を得られます。

設備施工管理のやりがい・魅力

設備施工管理のやりがい・魅力は以下のとおりです。

  • 工事が終わったときに達成感がある
  • 社会の役に立っていると実感できる
  • スキルが上がると給料が上がる
  • 資格を取ると給料が上がる
  • チームリーダーとして現場を動かせる
  • お客様に喜んでもらえるとうれしい
  • 自分が工事した設備が使われているのを見るとうれしい
  • 今後も仕事が安定している

設備施工管理はとてもやりがいがある仕事なので、興味があればぜひ挑戦してみてください。

さらに詳細なやりがい・魅力は、施工管理(現場監督)のやりがいや魅力9選【未経験から始める方法】にまとめています。

設備施工管理は以下のような将来性があると言われています。

ICT活用や老朽化インフラの更新、環境面の取り組みなど、建設や設備の分野で今後の需要増につながる要素が多いです。

設備施工管理の将来性

  • ICT・DX(BIM/CIM)による需要拡大
  • 老朽化インフラ更新と再開発ニーズ
  • 省エネ・環境配慮型設備の市場拡大

 そのため、これから設備施工管理に転職するのはおすすめです。

1つずつ解説していきます。

ICT・DX(BIM/CIM)による需要拡大

ICTやDX化の波によって、設備施工管理の将来性は明るくなっています。

建設業界ではICT技術の導入が急速に進み、BIM/CIMを活用した工事が増えています。

BIMやCIMとは、建物や設備をパソコンの中にそっくりそのまま作り、設計するソフトのことです。BIMは建築、CIMは土木に使用します。

直轄土木工事のICT施工実施率は2023年度で87%に達し、ICTスキルを備える人材の需要が高まっています。

参考:国土交通省|i-Construction 2.0の取組状況 中小建設業・地方公共団体の取組状況

設備分野でも同様の流れが拡大し、図面や工程管理をデジタル化できる担当者が重宝されている状態です。

事実、下水道事業にもBIMやCIMが導入されています。

出典:国土交通省|下水道事業へのBIM/CIM導入

多様なシステムを統合する能力が評価され、設備施工管理は生産性向上を目指す事業者にとって不可欠な存在になっていくでしょう。

ポイント

ワット・コンサルティングでは、BIMやCIMも研修で学べます。

先進技術もきちんと学びたい方は、転職先の候補に入れてみてください。 

老朽化インフラ更新と再開発ニーズ

高度経済成長期に整備された道路や橋梁などの老朽化により、更新事業が増加しており、設備施工管理の仕事は安定しています。

設備施工管理がかかわる管路施設も老朽管が急増している状態です。

出典:国土交通省|下水道の維持管理

さらに市街地の建て替えや耐震補強など都市再開発ニーズも拡大し、老朽マンションや公共施設の改修プロジェクトが各地で進行中です。

出典:国土交通省|背景と課題の方向性

設備施工管理は配管や空調、防災設備など幅広い工種にかかわるため、安全や機能面を支える専門家として需要が高まります。

現場数が増加する流れに合わせて、設備施工管理の人材確保の必要性も高まっています。

省エネ・環境配慮型設備の市場拡大

省エネや環境負荷の低い設備の需要も拡大しているため、設備施工管理の需要が続いています。

環境省の調査によると、再生可能エネルギーや省エネ関連の産業は2021年に108兆円規模へ成長し、2000年比で約1.7倍になりました。

参考:環境省|環境産業の市場規模・雇用規模等の 推計結果の概要について

2030年度以降に新築される住宅の省エネ性能をZEH基準に合わせる方針が示され、高効率空調や太陽光発電などの導入が加速する見込みです。

出典:国土交通省|第3節 震災後における国土交通行政の転換

設備施工管理では断熱技術や再生可能エネルギーシステムの知識が求められるようになり、環境配慮型の建物を実現する役割として期待が高まっています。 

設備施工管理のきついところ3選
考える男性
考える男性
反対に、設備施工管理のきついところも知りたいな。

きついところは以下の3つです。

設備施工管理のきついところ

  1. 室内工事だと残業が多い
  2. 建築が遅れると設備が激務になる
  3. 激務になると休みが少ない

こちらも1つずつ解説しますね。

①室内工事だと残業が多い

室内の現場は夜でも工事できる場合があり、残業が多くなることがあります。

室内の設備工事は、電気をつければ見えるので夜も作業が続くことも。

職人さんが帰るまでは施工管理も帰れないので、残業が増えることがあります。

ポイント

ワット・コンサルティングの施工管理の平均残業時間は「31.7時間」です。

残業が多すぎない現場で働きたい方は、転職先の候補に入れてみてください。 

②建築が遅れると設備が激務になる

設備工事は建築工事が終わらないと工事を始められないケースがあるため、建築工事が遅れると忙しくなりやすいです。

電気・ガス・水道などは建築物ありきの工事なので、建築部隊が遅れるとしわ寄せがきます。

期限は守らないといけないので、残り少ない日数で完成させるために、忙しくなることがあります。

ちなみに、早く帰るコツは施工管理が早く帰る4つのコツ【残業が減っても年収を減らさない方法】を参考にどうぞ。

③激務になると休みが少ない

前述のとおり、期限は守らないといけないため、工事が遅れると休日を返上して工事を進める場合もあります。

設備は工程の最後の仕事なので、どうしてもしわ寄せがきやすく、現場によっては休みが減ることもあります。

設備は工程の最後の仕事なので、どうしてもしわ寄せがきやすく、現場によっては休みが減ることもあります。

ただし、建設業界全体で働き方改革が進んでいます。

今後は残業が減って、休みが多くなるかもしれません。

詳しくは、2024年問題!建設業界で働き方改革が無理といわれる7つの理由にまとめたので参考にどうぞ。 

業務効率化ツールで残業を減らす方法

設備施工管理の残業を減らすには、業務効率化ツールの活用が効果的です。

事務作業や情報共有の手間を減らすことで、限られた時間内で効率よく業務を進められます。

以下のようなツールを導入している企業に転職することで、残業時間の削減につながりやすいでしょう。

 

こうした業務効率化ツールを導入している企業に転職すれば、残業削減だけでなく工事品質の維持や協力会社との連携強化にもつながるでしょう。

設備施工管理に転職を考える方は、求められるスキルを知っておきましょう。

もちろん、最初からすべてのスキルをもっている必要はありません。

まずは転職して、経験を積みながらスキルを身につけていけば大丈夫です。

設備施工管理に求められるスキルセットは、以下のとおりです。

設備施工管理に求められるスキルセット

  • コミュニケーション能力
  • スケジュール・タスク管理力
  • マルチタスク対応力
  • ICTリテラシー

 こちらも1つずつ解説していきます。

コミュニケーション能力

設備施工管理では、多種多様な相手と連絡を取り合う場面が多くなります。

専門業者やクライアントはもちろん、年齢層の違う作業員とも協力が必要です。

説明不足や意見の行き違いを防ぎ、全員が納得する形で工程を進めるためには柔軟なコミュニケーションが必要です。

具体的には、以下のようなシーンでコミュニケーション能力が求められます。

コミュニケーション能力が求められるシーン

  • クライアントへの見積りや仕様変更の相談
  • 電気・空調・給排水など各分野の専門家との調整
  • 年齢や経験が異なる作業スタッフへの指示出し
  • トラブル発生時の迅速な状況把握と情報共有

 相手の立場をくみ取りながら、現場を円滑に動かしていきましょう。

参考記事:施工管理が職人さんとうまくコミュニケーションを取る13のコツ!人間関係を良好に

スケジュール・タスク管理力

設備施工管理は決められた工期を守りながら、工事を進める必要があります。

現場では急な作業員不足や資材の遅れなど、予期せぬ事態が起きることがあり、スケジュールやタスクの管理能力が求められます。

具体的な対処法

工程表を作成し、どのタイミングで誰が作業するかを考えるだけでなく、遅延リスクを想定して代替プランを用意する必要もあるでしょう。

 途中でトラブルが起きても、期限に間に合うように工事を進める管理力が必要です。

マルチタスク対応力

設備施工管理は複数の業務を同時進行することがケースがあります。

例えば、以下のような業務を同時に管理することがあるでしょう。

複数の業務を同時進行するケース

  • 電気設備の配線ルート検討と発注業務
  • 空調機器の設置スケジュール調整
  • クライアントへの書類提出や打ち合わせ日程調整

 工事進捗によって優先順位が入れ替わる場面もあるため、素早く判断を下す力も必要です。

多面的な業務を抱えても、優先度の高い順に処理しながら確実に進める対応力が求められます。

ICTリテラシー

設備施工管理では、図面作成や工程管理をデジタル化する動きが加速しています。

スマートフォンやタブレットによる現場報告、クラウド上の工程表や写真管理ソフトなどを活用する企業も増えています。

未経験でも段階的に学べるICTスキルは以下のとおりです。

ICTスキル具体的な習得例
工程管理アプリスマホからガントチャートを閲覧・修正して共有
報告書作成音声入力で現場状況を記録し、PDFレポート化
BIM/CIM操作3次元モデルで干渉チェックや施工シミュレーション
写真管理ソフト自動タグ付けで工事写真をクラウド保存

こうしたデジタルツールへの理解が深まるほど、残業削減や迅速な意思決定が進みやすくなります。

もちろん今すぐこうしたスキルが必要なわけではありませんが、徐々に身につけていきましょう。

ポイント

くりかえしですが、ワット・コンサルティングではBIMやCIMも研修で学べます。

先進技術もきちんと学びたい方は、転職先の候補に入れてみてください。

 

設備施工管理に向いている人の特徴19選

設備施工管理に向いている人の特徴

以下に多く該当する人は、設備施工管理に向いています。

あなたがいくつ当てはまるか数えてみてください。

  1. コミュニケーション能力がある
  2. リーダーシップがある
  3. チームワークを活かせる
  4. マネジメント力がある
  5. スケジュール管理できる
  6. リスク管理できる
  7. 体力がある
  8. 臨機応変に対応できる
  9. マルチタスクができる
  10. 気配りができる
  11. 細かいことに気がつく
  12. 説明がわかりやすい
  13. 自分の意見を言える
  14. 仕事が丁寧
  15. 整理整頓できる
  16. 細かい仕事ができる
  17. 算数ができる
  18. 勉強し続けられる
  19. 設備やモノづくりが好き

もし向いていそうなら、さっそく転職活動を始めていきましょう。

参考記事:施工管理に向いている人の特徴11選|向いてない人の特徴4選も解説

未経験で設備施工管理に転職するコツ

ここからは「未経験で設備施工管理に転職するコツ」を解説していきます。

転職に失敗しないためにも、最後まで読んでみてください。

設備施工管理の求人の探し方

設備施工管理の求人は以下で見つかります。

  • 転職サイト
  • ハローワーク
  • 転職エージェント

「未経験OK」の求人を探しましょう。

激務すぎない設備施工管理に転職するコツ|技術者派遣

考える男性
考える男性
設備施工管理に興味はあるけど、激務だったらイヤだなぁ…

という人は、技術者派遣の施工管理に転職することも検討しましょう。

あまり忙しくない現場に派遣してもらえることもあるからです。※100%ではありませんが。

そもそも「技術者派遣」とは、技術者派遣の会社に正社員で採用されて、他社の現場で働くスタイルです。

※「派遣」とありますが、正社員なので安心してください。

技術者派遣の施工管理

「まずはあまり忙しくない現場で仕事に慣れたい」という人も、技術者派遣がおすすめです。

技術者派遣は他社に人を派遣するため、研修にもかなり力を入れています。

※きちんと研修していない人を現場に派遣するわけにもいかないので。

しっかりと施工管理の研修を受けてから働きたい人も、技術者派遣がおすすめです。

施工管理の技術者派遣で働くメリットは、施工管理の派遣で働く14のメリットと6つのデメリット|やめとけと言われる理由にもまとめているので興味あればどうぞ。

ワット・コンサルティングでも未経験で設備施工管理になりたい人を募集中

冒頭でもふれましたが、私たちワット・コンサルティングは施工管理の技術者派遣の会社です。

ワット・コンサルティングの強みは以下の6つです。

ワット・コンサルティングの強み

  1. 定着率83.2%(業界平均は約70%)
  2. 未経験者の採用率80%
  3. 累計1,500名の未経験者を育成
  4. 優良派遣事業者に認定されている
  5. 社会保険完備+資格取得奨励金あり
  6. 60日間の研修で基礎をしっかり学べる(研修期間の長さは業界平均の2倍)

約60日間の新人研修で、しっかり基礎を学んでから働けるので安心です。

事実、定着率が高いので、多くの人が安定して働いています。

興味がある人は、転職先候補の1つとして情報収集してみてください。

設備施工管理の志望動機のコツ

考える男性
考える男性
志望動機のコツも教えてほしい。

設備施工管理の志望動機のコツは以下のとおりです。

志望動機を書く前にやること企業が志望動機を知りたい理由を知る

自己分析する

転職の軸を明確にする

企業分析する

志望動機の書くコツ結論から書く

伝えることに優先順位をつける

応募企業が求める人物像に寄せる

エピソードを添えて書く

入社意欲をアピールする

ポジティブな転職理由を考える

志望動機の注意点志望動機を使い回さない

単純すぎる志望動機にしない

理想ばかりを書かない

「学びたい」と書かない

「企業理念に共感した」は書かない

前職の悪口を書かない

詳しくは、電気施工管理の志望動機のコツ6選|未経験者と経験者の例文つきを参考にしてみてください。

設備施工管理のおすすめ資格5選
考える男性
考える男性
設備施工管理に転職するときは、何か資格を取った方がいいの?

結論、未経験で設備施工管理に転職するときに資格は不要です。

ですが、転職後はスキルアップのためにも資格を取得していきましょう。

いずれ取得したい設備施工管理のおすすめ資格は以下の5つです。

設備施工管理のおすすめ資格

  1. 管工事施工管理技士
  2. 電気工事施工管理技士
  3. 電気通信工事施工管理技士
  4. 消防設備士
  5. 建築設備士

今後のために1つずつ解説していきます。

管工事施工管理技士

管工事施工管理技士は、空調など配管工事の施工管理を行う国家資格です。

設備工事の中でも、空調工事の施工管理を行う人はいずれ取得しましょう。

取得すると以下ができるようになります。

  • 主任技術者や監理技術者として現場の責任者になれる
  • 経営事項審査で加点されて公共工事を受注しやすくなる

主任技術者と監理技術者の違いは以下のとおりです。

種類条件資格の等級
主任技術者下請に出す工事の総額が4500万円未満

建築一式工事の総額が7000万円未満の工事を担当できる

1級と2級
監理技術者下請に出す工事の総額が4500万円以上

建築一式工事の総額が7000万円以上の工事を担当できる

1級のみ

監理技術者は大規模な現場を担当することができます。

公共工事も受注しやすくなるため、会社に貢献しやすい資格といえるでしょう。

そのため、資格手当や昇給で年収アップしやすいです。

また、多くの企業が管工事施工管理技士を採用したいと思っているため、転職も有利になります。

ただし、受験するには実務経験が必要なので、未経験者さんはいずれ取得しましょう。

管工事施工管理技士については以下の記事を参考にどうぞ。

電気工事施工管理技士

電気工事施工管理技士は、電気工事の施工管理の国家資格です。

取得するメリットなどは、先ほど紹介した管工事施工管理技士と同じです。

電気工事の施工管理に転職する人は、いずれ取得しましょう。

特に1級を取得すると、大きく年収アップできる可能性があります。

電気工事施工管理技士の詳細は以下の記事にまとめています。

電気通信工事施工管理技士

電気通信工事施工管理技士は、以下のような電気通信設備工事の施工管理を行う国家資格です。

  • LAN工事(電気通信線路設備工事)
  • 電話工事(電気通信機械設置工事)
  • 弱電設備の工事(情報通信設備工事)
  • テレビ共聴放送設備工事
  • 放送機械設備工事
  • 携帯電話基地局の工事
  • 情報制御設備工事

先ほど紹介した管工事施工管理技士や電気工事施工管理技士と同じく、取得すると年収アップしやすい資格です。

電気通信設備の施工管理に転職する人は、いずれ取得しましょう。

詳しくは以下の記事にまとめています。

消防設備士

消防設備士は消防設備の設置・点検・保守を行う国家資格です。

具体的には以下のような設備を担当します。

  • 防火設備
  • 消火設備
  • 警報設備
  • 避難設備

消防設備の施工管理に転職する人は、いずれ取得しましょう。

詳しくは、消防設備士の合格率や試験内容からみる難易度【勉強のコツも解説】にまとめています。

建築設備士

建築設備士は電気、給排水、空調設備などの専門知識をもち、建築士に対して建築設備の設計や工事監理のアドバイスをする国家資格です。

設備全般の知識を証明できるため、興味がある人はいずれ取得しましょう。

建築士の受験資格も得られるため、設計分野に進みたい人にもおすすめです。

詳しくは、建築設備士の試験の難易度!独学でも合格できるのか?にまとめています。

最後に設備施工管理への転職でよくある質問に答えていきます。

「設備施工管理はやめとけ」ってネットで見たけど…

「やめとけ」と言われる主な理由は以下の3つです。

  1. スケジュールに余裕がないから
  2. 夜遅くまで作業が続くから
  3. 建築から邪険にされることアリ

ですが、以下のようなメリットもあります。

  • 雨風をしのげることが多い
  • 他の施工管理より年収が高い
  • 手に職がつく

どんな仕事にもメリットとデメリットがあるものです。

メリットの方が大きいと感じるなら、転職して良いと思います。

詳しくは、設備施工管理はやめとけと言われる3つの理由【メリットも3つ紹介】にまとめています。

「設備施工管理の派遣はやめとけ」ってホントですか?

「やめとけ」と言われる主な理由は以下のとおりです。

  • 希望しない派遣先もあるから
  • 派遣先によっては収入が不安定になるから
  • ボーナスがない派遣会社もあるから
  • 派遣先が大規模現場だと経験できる業務が限定的だから
  • 責任ある立場になりにくくキャリア形成が遅いから
  • 繁忙期など現場によっては派遣の施工管理も残業や休日出勤があるから

ですが、以下のようなメリットもあります。

  • 施工管理が未経験でも採用されやすい
  • 派遣の施工管理といっても正社員で働ける
  • 他業界の派遣より時給が高め
  • ハローワーク・転職サイトにない求人もある
  • サービス残業やサービス休日出勤がない
  • 会社のしがらみからの解放
  • 仕事を選べることがある
  • 人脈が広がる
  • 大手に転職する人もいる
  • 多くの現場を経験できてスキルアップできる
  • 自分の知らなかった強みを発見できる
  • 40代・50代・60代も活躍できる
  • 施工管理のフリーランスのような働き方ができる

前述のとおり、どんな仕事でもメリットとデメリットがあります。

詳しくは、施工管理の派遣で働く14のメリットと6つのデメリット|やめとけと言われる理由を参考にどうぞ。

30歳未経験でも設備施工管理に転職できますか?

30代前半であれば、未経験でも設備施工管理に転職できる可能性があります。

設備施工管理は不足しているため、未経験者を採用している企業も多いです。

ポイント

新人研修に力を入れている企業も増えています。

できれば、2ヶ月くらいの研修期間があると安心でしょう。 

 私たちワット・コンサルティングでも、30代×未経験者を採用するケースがあります。

60日間の新人研修があるので、スムーズに設備施工管理のキャリアを始められます。

「基礎をしっかり学んでから働きたい」という方は、転職先の候補に入れてみてください。

設備施工管理はブラックですか?

どんな業界でも一緒ですが、中にはブラックな現場もあるでしょう。

ブラックを避けるコツは以下のとおりです。

  • 給料・休日数・残業時間を確認する
  • 残業代の計算方法を確認する
  • 資格手当や資格取得支援制度があるか確認する
  • 有休消化率が高い会社を選ぶ
  • 大手の会社に転職する
  • 元請の会社に転職する
  • 経営事項審査の点数を確認する
  • 営業力が強い会社を選ぶ
  • 職人を抱えていない会社を選ぶ
  • あなたの能力を活かせる現場がある会社を選ぶ
  • 求人が増える時期に転職活動を始める
  • 小規模な現場が多い会社を選ぶ
  • 地方の会社に転職する
  • 評判や口コミを調べる
  • 労働組合の存在を確認する
  • 女性の採用が多い会社を選ぶ
  • 外国人採用が多い会社を選ぶ
  • ICTを導入している会社を選ぶ
  • 求人情報が抽象的な会社は避ける
  • 研修制度が整っている会社を選ぶ
  • 面接の時間が短すぎる会社を避ける
  • すぐに内定が出る会社を避ける
  • 企業分析してもわからなかったことを逆質問で聞く
  • 転職エージェントに優良求人を紹介してもらう

詳しくは、ホワイトな電気施工管理に転職する25のコツ【ブラックを避ける】にまとめています。

ブラックを避けたい人は参考にしてみてください。

「土日休み」という求人を見つけたけどホント?

本当に土日休みの会社もあれば、繁忙期は土日に休めない会社もあります。

詳しくは、施工管理の土日休みは嘘?施工管理が休日を増やす4つの方法にまとめたので参考にしてみてください。

施工管理と設備管理の違いは何ですか?

違いは以下のとおりです。

  • 施工管理:工事の進捗を管理すること
  • 設備管理:完成した設備の維持・補修

施工管理は工事がメインですが、設備管理は監視がメインです。

設備施工管理のゼネコンはありますか?

設備業界の場合は、ゼネコンではなく「サブコン」と言われるのが一般的です。

サブコン(サブコントラクター)とは、ゼネコン(総合建設業者)から委託を受けて、建築工事の一部分を手がける専門施工会社で、主に設備工事を行います。

簡単にいうと「設備施工の大手」なので、転職できると年収も上がりやすいです。

サブコンの施工管理については、サブコンの施工管理に転職する方法|きついと言われる3つの理由にまとめたので参考にしてみてください。

設備施工管理の初任給はどれくらい?

あくまで参考値ですが、厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、設備施工管理の初任給は25万円くらいです。

ただし、初任給は会社によっても違いますし、地域によっても違うため、応募する求人をよくチェックしましょう。

設備施工管理が最初に覚えることは?

設備施工管理に転職した直後は、現場作業の全体像を理解するために基礎から学びます。

最初は協力会社や職人との連絡を通じて、どのタイミングでどんな作業が進むかを把握していきます。

必要に応じて図面を見ながら資材手配をサポートし、写真や日報の作成を経験することで現場の流れをつかめるでしょう。

最初に覚えることの例

  • 電気・空調・給排水などの基本知識の違い
  • 工期を守るための工程表の作り方・見方
  • 品質確保や安全確保のためのチェックポイント
  • 原価や利益を意識した資材発注や予算配分

 こうした点を順番に身につければ、一人前の設備施工管理者として活躍しやすくなります。

施工管理技士の合格率は?勉強時間は?

設備施工管理に関係する施工管理技士資格の、過去3年の平均合格率は以下のとおりです。

資格第一次検定の合格率第二次検定の合格率
1級管工事施工管理技士33.9%63.8%
2級管工事施工管理技士56.2%61.5%
1級電気工事施工管理技士43.2%63.5%
2級電気工事施工管理技士57%64.8%
1級電気通信工事施工管理技士54%38.9%
2級電気通信工事施工管理技士64.3%37.8%

参考:国土交通省

勉強時間の目安は、2級なら200〜300時間、1級なら300〜400時間程度です。

仕事と両立しやすいよう、通信講座やスマホアプリなどを活用すると効率的に学べます。

以下の記事も参考にしてみてください。

ポイント

ワット・コンサルティングでは、Web資格講座やeラーニングも揃えています。

働きながら施工管理技士の資格を取得しやすい環境が整っているため、資格をとってキャリアアップしたい方におすすめです。 

まとめ【設備施工管理の仕事内容を知って、転職の参考にどうぞ】

最後にもう一度、設備施工管理の仕事の種類をまとめておきます。

設備施工管理の種類

  1. 電気設備の施工管理
  2. 配管設備に施工管理
  3. 空調設備の施工管理
  4. 通信設備の施工管理
  5. 機械設備の施工管理
  6. 消防設備の施工管理

メリットときついところは下記のとおりです。

メリットデメリット
現場に屋根がある
スキルが身につくと年収が上がる
経験値が上がると転職が有利
資格手当で収入アップが狙える
社会貢献度が高く達成感が大きい
室内工事だと残業が多い
建築が遅れると設備が激務になる
激務になると休みが少ない

設備施工管理に興味がある方は、さっそく転職活動を始めてみましょう。

まずは求人情報を見てみればOKです。

前述のとおり、私たちワット・コンサルティングでも、未経験から設備施工管理に転職したい人を募集しています。

興味がある人は、転職先候補の1つとして情報収集してみてください。

あなたが設備施工管理に挑戦して、成功することを祈っています!

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