電気工事の資格19種類の一覧【資格を取得する順番もわかります】

電球
考える男性
考える男性
電気工事の資格には、どんな種類があるのか知りたいな。

試験の難易度も知っておきたい。

あと、どの資格から取得していけばいいの?

こういった疑問に答える記事です。

この記事でわかることは下記のとおり。

  • 電気工事の資格19種類がわかる
  • 電気工事系の資格を取得するおすすめの順番がわかる
  • 電気工事の資格なしでできることがわかる

私たちワット・コンサルティングは、施工管理の転職サポートを行う会社です。

この記事では、電気工事系の資格の種類を解説します。

資格によって目的も違うため、あなたに合う資格を取得していきましょう。

資格を取得する順番も紹介するので、キャリアアップの参考にしてみてください。

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電気工事の資格19種類の一覧【難易度も紹介】

配線

結論、電気工事の代表的な資格は下記の19個です。

資格名 どんな資格?
電気工事士 電気工事を行うために必須の資格
電気工事施工管理技士 電気工事の施工管理(現場監督)を行う資格
認定電気工事従事者 自家用電気工作物で最大電力500kW未満、600V以下の電気工作物の電気工事ができる
特種電気工事資格者 最大電力500kW未満の自家用電気工作物のネオン工事や非常用予備発電装置工事ができる
低圧電気取扱者 低圧電気設備の取扱作業や工事を行う資格
高圧・特別高圧電気取扱者 高圧の電気取扱作業や工事を行う資格
登録電気工事基幹技能者 電気工事業と電気通信工事業の職長クラスの主任電気工事士のスキル・知識・管理能力を証明する資格
電気主任技術者 事業用電気工作物や自家用電気工作物の保安業務を行う資格
消防設備士 消防設備の工事や整備を行う資格
建築設備士 建築士に建築設備の設計や工事監理のアドバイスを行う資格
工事担任者 ルーターや電話機など屋内のインターネット設備の工事を行う資格
電気通信主任技術者 通信事業者の設備と建物にインターネットを引く設備の工事を行う資格
電気通信工事施工管理技士 電気通信工事の施工管理(現場監督)を行う資格
CATV技術者 ケーブルテレビの設計・施工・保守のスキルを証明する資格
PV施工技術者 太陽光発電設備の施工や点検を行う資格
配電制御システム検査技士 配電盤などの検査業務の技術を証明する資格
自動ドア施工技能士 自動ドア施工のスキルや知識を証明する資格
情報配線施工技能士 光ファイバーなど情報配線の施工技術や知識を証明する資格
蓄電池設備整備資格者 建物内の蓄電池の維持管理の知識やスキルを証明する資格

試験の難易度なども、1つずつ紹介していきますね。

①電気工事士

どんな資格? 電気工事を行うために必須の資格
受験資格 第一種:誰でも受験できるが免状取得には3~5年の実務経験が必要第二種:誰でも受験できる
合格率 第一種筆記53.5%・技能67%第二種筆記59.2%・技能72.8%

※令和3年の合格率を参照

難易度 ★★★☆☆

電気工事は危険を伴うため、電気工事士の資格が必要です。

電気工事士は第一種と第二種にわかれており、業務範囲は下記のとおりです。

  • 第一種:ネオン工事と非常用予備発電装置工事以外の一般用電気工作物の工事、最大電力500kW未満の自家用電気工作物の工事ができる
  • 第二種:住宅や小規模店舗の600V以下で受電する一般用電気工作物の工事ができる

電気系資格の中で、もっとも基礎的な資格といえるでしょう。

電気工事士の詳細は、電気工事士1種2種の資格難易度や合格率!勉強や技能試験のコツにまとめてます。

②電気工事施工管理技士

どんな資格? 電気工事の施工管理(現場監督)を行う資格
受験資格 指定学科を卒業して所定の実務経験がある人電気主任技術者で所定の実務経験がある人

電気工事士で所定の実務経験がある人など

合格率 1級の第一次検定53.3%・第二次検定58.8%2級の第一次検定56.2%・第二次検定58.8%

※令和3年の合格率を参照

難易度 ★★★★☆

電気工事の施工管理(現場監督など)を行う国家資格です。

1級と2級にわかれており、違いは下記のとおり。

1級 2級
年収の相場 450~500万円 400~450万円
転職できる会社 小規模~準大手企業 大企業も可
担当できる工事 監理技術者になれる。特定建設業(下請に出す工事の総額が4500万円以上、建築一式工事の総額が7000万円以上の工事)と一般建設業を担当できる 主任技術者になれる。一般建設業(特定建設業の工事規模未満の工事)のみ担当できる
経営事項審査(公共工事受注の評価点)の点数 5点 2点

電気工事の施工管理を行う人は、いずれ取得しましょう。

電気工事施工管理技士の詳細は、下記の記事にまとめています。

③認定電気工事従事者

どんな資格? 自家用電気工作物で最大電力500kW未満、600V以下の電気工作物の電気工事ができる
受験資格 電気工事士、電気主任技術者の資格をもっている人
合格率 申請or講習で取得できるので、ほとんど合格できる
難易度 ★☆☆☆☆

第一種電気工事士と第二種電気工事士でカバーできない工事ができる資格です。

認定電気工事従事者業務範囲図

認定電気工事従事者は、一般財団法人電気工事技術講習センターに申請or講習の受講で、資格を取得できます。

電気工事士を取得した後、工事範囲を広げたい人は取得しておきましょう。

認定電気工事従事者については、認定電気工事従事者の必要性とは?認定講習や申請方法を解説にまとめてます。

④特種電気工事資格者

どんな資格? 最大電力500kW未満の自家用電気工作物のネオン工事や非常用予備発電装置工事ができる
受験資格 電気工事士の免状があるネオンor据付工事部門の実務経験が5年以上
合格率 不明
難易度 ★★☆☆☆

第一種電気工事士がカバーできない「ネオン工事と非常用予備発電装置工事」を取り扱える資格です。

試験or認定講習で取得できるため、認定講習がおすすめ。

特種電気工事資格者の詳細は、特種電気工事資格者とは【資格を取得する方法は講習と試験がある】にまとめてます。

⑤低圧電気取扱者

どんな資格? 低圧電気設備の取扱作業や工事を行う資格
受験資格 特になし
合格率 不明
難易度 ★☆☆☆☆

低圧電気とは下記のとおり。

  • 対地電圧50V以上
  • 交流600V以下
  • 直流750V以下

家庭やオフィスの電気工事などが含まれます。

ただし、実際に工事を行う場合は電気工事士が必要です。

講習を受講し、試験に合格すると資格を取得できます。

低圧電気取扱者については、低圧電気取扱者にできること【特別教育の講習内容も解説します】にまとめてます。

⑥高圧・特別高圧電気取扱者

どんな資格? 高圧の電気取扱作業や工事を行う資格
受験資格 特になし
合格率 不明
難易度 ★☆☆☆☆

下記の電圧の範囲の充電電路の敷設・点検・修理・操作業務が可能です。

  • 高圧電気取扱者:交流600V以上7000V以下、直流750V以上7000V以下
  • 特別高圧取扱者:交流・直流7000V以上

ただし、実際に工事を行う場合は電気工事士が必要。

高圧・特別高圧電気取扱者については、高圧・特別高圧電気取扱者にできること【特別教育の講習を受けよう】にまとめてます。

⑦登録電気工事基幹技能者

どんな資格? 電気工事業と電気通信工事業の職長クラスの主任電気工事士のスキル・知識・管理能力を証明する資格
受験資格 第一種電気工事士免状を取得している電気工事業か電気通信工事業で10年以上の実務経験がある

労働安全衛生法第60条に基づく建設業の職長教育を修了して3年以上の職長経験がある

合格率 不明
難易度 ★★☆☆☆

登録電気工事基幹技能者の具体的な業務内容は下記のとおりです。

  • 現場の施工方法などの提案・連絡・調整
  • 人材の配置、作業方法や手順の構成や指示などマネジメント
  • 施工の流れを考えて他の登録基幹技能者や職長との連絡や調整
  • 現場代理人との打ち合わせ

電気工事施工管理技士や電気通信工事施工管理技士の補佐もこなすイメージですね。

2日間の認定講習会に参加し、試験に合格すると取得できます。

登録電気工事基幹技能者については、登録電気工事基幹技能者を取得するメリット【認定講習や試験も解説】にまとめてます。

⑧電気主任技術者

どんな資格? 事業用電気工作物や自家用電気工作物の保安業務を行う資格
受験資格 誰でも受験できる
合格率 第一種の一次試験30.9%・二次試験8%第二種の一次試験25.7%・二次試験17.2%

第三種:11.5%

※令和3年の合格率を参照

難易度 ★★★★★

電気工作物の維持・運用・工事計画など保安業務を行う資格です。

第一種・第二種・第三種があり、下記のとおり取扱可能な業務範囲が違います。

種類 取扱可能な業務範囲
第一種電気主任技術者 すべての事業用電気工作物
第二種電気主任技術者 電圧が17万V未満の事業用電気工作物
第三種電気主任技術者 電圧が5万V未満の事業用電気工作物(出力5000kW以上の発電所を除く)

試験の難易度は、電気系資格の中で最高峰といっていいでしょう。

一番下の第三種でも、かなり難易度が高いです。

第一種を取得すれば発電所などで勤務できる可能性があり、年収800万円くらいも夢ではありません。

また、幅広い業界で働けるのも大きな魅力です。

  • 電気業界
  • 建設業界
  • ビル管理業界
  • 鉄道業界
  • プラント業界
  • 公務員

電気主任技術者の詳細は、電気主任技術者・電験試験の難易度や年収!三種二種一種のコツにまとめてます。

⑨消防設備士

どんな資格? 消防設備の工事や整備を行う資格
受験資格 乙種は誰でも受験できる甲種は特類と1~5類でそれぞれ所定の条件あり
合格率※令和4年の合格率を参照 甲種

  • 特類:31%
  • 1類:21.8%
  • 2類:28.9%
  • 3類:34.6%
  • 4類:36.6%
  • 5類:36.2%
乙種

  • 1類:34.4%
  • 2類:34.2%
  • 3類:34.5%
  • 4類:36.2%
  • 5類:44.4%
  • 6類:42%
  • 7類:59.4%
難易度 ★★★☆☆

消防設備士には甲種乙種があります。

  • 甲種:消防設備の点検・整備・工事が可能
  • 乙種:消防設備の点検・整備だけが可能

1~7類と特類の内容は下記のとおり。

  • 1類:消火栓、スプリンクラーなど
  • 2類:泡消火設備
  • 3類:不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備、粉末消火設備など
  • 4類:火災報知器、ガス漏れ火災報知器など
  • 5類:金属製避難はしご、救助袋、緩降機など避難器具
  • 6類:消化器
  • 7類:漏電火災報知器
  • 特類:特殊消防用設備など

消防設備の中でも、自動火災報知器・ガス漏れ火災警報器・漏電火災警報器などは電気設備に関連します。

消防設備士を取得すると下記のような場所で活躍できるので、転職の幅が広がるのも大きな魅力です。

  • ビル管理会社
  • ホテル
  • 商業施設
  • 防災保守点検会社
  • 消防設備メーカー
  • 警備会社

消防設備士については、消防設備士の合格率や試験内容からみる難易度【勉強のコツも解説】にまとめてます。

⑩建築設備士

どんな資格? 建築士に建築設備の設計や工事監理のアドバイスを行う資格
受験資格 最終学歴と実務経験の規定あり一級建築士、1級電気工事施工管理技士、1級管工事施工管理技士、空気調和・衛生工学会設備士、電気主任技術者など
合格率 第一次試験:32.8%第二次試験:52.3%

総合の合格率:18.8%

※令和3年の合格率を参照

難易度 ★★★★☆

建築設備のスペシャリストのような資格です。

当然ながら、電気設備も取り扱います。

建築設備士を取得すると、二級建築士と木造建築士の受験資格を得られるのも魅力。

また、建築設備士として4年以上の実務経験があると、一級建築士の受験資格も得られます。

電気に限らず、建築設備の設計を極めたいなら取得しておきたい資格です。

建築設備士については、建築設備士の試験の難易度!独学でも合格できるのか?にまとめてます。

⑪工事担任者

どんな資格? ルーターや電話機など屋内のインターネット設備の工事を行う資格
受験資格 誰でも受験できる
合格率
  • 第1級アナログ通信34.1%
  • 第2級アナログ通信100%
  • 第1級デジタル通信32.3%
  • 第2級デジタル通信100%
  • 総合通信28.6%
  • AI第2種33.3%
  • DD第2種15.7%

※令和4年の合格率を参照

難易度 ★★★☆☆

工事担任者は、インターネット設備などの電気通信工事を行う資格です。

大きくわけると、アナログ通信(アナログ・ISDN回線)とデジタル通信(ADSL・光回線)があります。

近年はデジタル通信が普及しているため、デジタル通信を受験する人が多いです。

工事担任者については、電気通信の工事担任者の難易度を合格率などから解説【効率的な勉強法】にまとめてます。

⑫電気通信主任技術者

どんな資格? 通信事業者の設備と建物にインターネットを引く設備の工事を行う資格
受験資格 誰でも受験できる
合格率 伝送交換23.9%線路43.2%

※令和4年の合格率を参照

難易度 ★★★★☆

文字どおり、電気通信工事の主任技術者になれる資格です。(ただし、主任技術者になるには資格取得後に5年の実務経験が必要)

電気通信の工事現場の管理業務を行うイメージですね。

資格は「伝送交換」と「線路」に分かれており、違いは下記のとおり。

  • 伝送交換:電気通信事業の伝送交換設備などの工事や維持・運用
  • 線路:電気通信事業の線路設備などの工事や維持・運用

電気通信主任技術者については、電気通信主任技術者の難易度を合格率などから解説【免除あり】にまとめてます。

また、工事担任者との違いは、電気通信主任技術者と工事担任者の違い【目的別のおすすめ資格】をどうぞ。

⑬電気通信工事施工管理技士

どんな資格? 電気通信工事の施工管理(現場監督)を行う資格
受験資格 指定学科を卒業して所定の実務経験がある人電気主任技術者で所定の実務経験がある人など
合格率 1級の第一次検定58.6%・第二次検定30.1%2級の第一次検定70%・第二次検定35%

※令和3年の合格率を参照

難易度 ★★★★☆

電気通信工事の施工管理を行う資格として、令和元年から試験が始まりました。

下記のようなジャンルに関わるため、将来性もある資格です。

  • IoT
  • 5G回線
  • 6G回線
  • 自動運転
  • ARグラス
  • AIロボット
  • 通信エリア拡大

1級2級にわかれており、違いは下記のとおり。

1級 2級
年収の相場 550万円くらい 450万円くらい
転職できる会社 小規模~準大手企業 大企業も可
担当できる工事 監理技術者になれる。特定建設業(下請に出す工事の総額が4500万円以上、建築一式工事の総額が7000万円以上の工事)と一般建設業を担当できる 主任技術者になれる。一般建設業(特定建設業の工事規模未満の工事)のみ担当できる
経営事項審査(公共工事受注の評価点)の点数 5点 2点

1級と2級の違いは、電気通信工事施工管理技士の1級と2級の違い【取得するメリットも解説】にまとめてます。

また、電気通信工事施工管理技士を取得するコツは、下記の記事を参考にどうぞ。

⑭CATV技術者

どんな資格? ケーブルテレビの設計・施工・保守のスキルを証明する資格
受験資格 誰でも受験できる
合格率 不明
難易度 ★★☆☆☆

デジタル放送の普及もあり、今後の需要が大きい資格です。

Eラーニングで学べるため、試験対策しやすいといえるでしょう。

インターネット設備工事のスキルを広げたい人にも、おすすめの資格です。

詳しくは、CATV技術者とは【資格試験の内容と勉強方法】にまとめてます。

⑮PV施工技術者

どんな資格? 太陽光発電設備の施工や点検を行う資格
受験資格 PVマスター施工技術者:どれか1つに該当する人→JPEA認証研修機関で認証研修を修了した人・各メーカー別の施工IDを取得している・平成23年の「住宅用太陽光発電システムに係る施工研修」を修了している人PVマスター保守点検技術者:どれか1つに該当する人→PV施工技術者・PVマスター技術者・電気主任技術者・電気工事士
合格率 70%くらい
難易度 ★★☆☆☆

PV施工技術者は、下記の2つに分かれています。

  • PVマスター施工技術者:住宅と地上設置の太陽光発電設備の施工資格
  • PV保守点検技術者:太陽光発電設備の点検の資格

太陽光発電設備に関わる人は、取得しておくと良いでしょう。

詳しくは、PV施工技術者とは【マスター施工技術者とマスター保守点検技術者あり】にまとめてます。

⑯配電制御システム検査技士

どんな資格? 配電盤などの検査業務の技術を証明する資格
受験資格 1級:実務経験3年以上(2級合格者は0年)2級:誰でも受験できる
合格率 1級:30%くらい2級:42%くらい
難易度 ★★★☆☆

配電盤の検査業務に関わる人は、取得しておいて損はありません。

電気設備会社や電気機器の工場などに就職・転職が有利になるかと。

市販の過去問集がないため、講習会に参加して勉強しましょう。

詳しくは、配電制御システム検査技士の試験内容【公式テキストで問題に慣れよう】にまとめてます。

⑰自動ドア施工技能士

どんな資格? 自動ドア施工のスキルや知識を証明する資格
受験資格 最終学歴や実務経験で指定あり
合格率 70%くらい
難易度 ★★☆☆☆

自動ドア施工技能士は、下記のような業務を行います。

  • 自動ドアの施工
  • 保守・点検

1級と2級があり、それぞれ学科試験実技試験があります。

詳しくは、自動ドア施工技能士の試験情報を解説【過去問メインで勉強しよう】にまとめてます。

⑱情報配線施工技能士

どんな資格? 光ファイバーなど情報配線の施工技術や知識を証明する資格
受験資格 最終学歴や実務経験で指定あり
合格率 不明
難易度 ★★★☆☆

情報配線施工技能士は、下記のような業務を行います。

  • 通信ネットワークの施工や施工管理
  • LANケーブルの配線工事や接続
  • コネクタの設置

インターネット系の配線施工を行う人は、取得しておいて損はありません。

詳しくは、情報配線施工技能士の試験情報や難易度【過去問中心で勉強しよう】にまとめてます。

⑲蓄電池設備整備資格者

どんな資格? 建物内の蓄電池の維持管理の知識やスキルを証明する資格
受講資格
  • 消防設備点検資格者
  • 甲種(1~4類)or乙種(1~4類)の消防設備士
  • 建築士
  • 電気主任技術者
  • 電気工事士
  • 蓄電池設備で3年以上の実務経験がある人
合格率 90%以上
難易度 ★☆☆☆☆

日本は災害が多く蓄電池の必要性が大きいため、蓄電池設備整備資格者は重要な資格です。

2日間の講習を受けて、最終日の試験に合格すると資格を取得できます。

スキルアップのためにも、取得しておいて損はありません。

詳しくは、蓄電池設備整備資格者の講習内容【修了考査の合格率や難易度も解説】にまとめてます。

電気工事系の資格を取得するおすすめの順番

電球

考える男性
考える男性
電気系の資格は、どういう順番で取得していけばいいの?

結論、施工(工事する人)と管理(監督業務)で取得する資格と順番が違います。

施工の人は、下記の順番が良いかと。

  1. 第二種電気工事士
  2. 認定電気工事従事者
  3. 第一種電気工事士
  4. 特種電気工事資格者

一方、管理の人のは、2級電気工事施工管理技士→1級電気工事施工管理技士の順番がおすすめです。

ちなみに電気通信工事の管理なら、2級電気通信工事施工管理技士→1級電気通信工事施工管理技士の順番で良いでしょう。

資格取得の順番の参考にしてみてください。

電気工事の資格なしでできること

工事作業員

考える男性
考える男性
ちなみに、電気工事の資格がなくても仕事はできるの?

こちらも施工と管理で資格の必要性が違います。

  • 施工:基本的に電気工事士資格が必要
  • 管理:資格がなくてもできる

まず施工ですが、電気工事は電気工事士資格がないとできません。

電気工事士資格がなくてもできることは、下記に限られます。

経済産業省『電気工事士等資格が不要な「軽微な工事」とは』

出典:経済産業省『電気工事士等資格が不要な「軽微な工事」とは

なので、施工は基本的に電気工事士資格が必要です。

一方、管理は資格がなくてもできます。

先ほど「電気工事施工管理技士」や「電気通信工事施工管理技士」を紹介しましたが、これらの資格がなくても施工管理業務は可能です。

施工管理技士は主任技術者や監理技術者になれる資格ですが、現場に主任技術者や監理技術者がいれば、他の施工管理は資格がなくても大丈夫。

参考:現場監督(施工管理)は資格なしでも働ける【ブラックを避ける方法】

まとめ【さっそく電気工事の資格を取得していこう】

電球

最後にもう一度、電気工事の資格19種類の一覧をまとめておきます。

資格名 どんな資格?
電気工事士 電気工事を行うために必須の資格
電気工事施工管理技士 電気工事の施工管理(現場監督)を行う資格
認定電気工事従事者 自家用電気工作物で最大電力500kW未満、600V以下の電気工作物の電気工事ができる
特種電気工事資格者 最大電力500kW未満の自家用電気工作物のネオン工事や非常用予備発電装置工事ができる
低圧電気取扱者 低圧電気設備の取扱作業や工事を行う資格
高圧・特別高圧電気取扱者 高圧の電気取扱作業や工事を行う資格
登録電気工事基幹技能者 電気工事業と電気通信工事業の職長クラスの主任電気工事士のスキル・知識・管理能力を証明する資格
電気主任技術者 事業用電気工作物や自家用電気工作物の保安業務を行う資格
消防設備士 消防設備の工事や整備を行う資格
建築設備士 建築士に建築設備の設計や工事監理のアドバイスを行う資格
工事担任者 ルーターや電話機など屋内のインターネット設備の工事を行う資格
電気通信主任技術者 通信事業者の設備と建物にインターネットを引く設備の工事を行う資格
電気通信工事施工管理技士 電気通信工事の施工管理(現場監督)を行う資格
CATV技術者 ケーブルテレビの設計・施工・保守のスキルを証明する資格
PV施工技術者 太陽光発電設備の施工や点検を行う資格
配電制御システム検査技士 配電盤などの検査業務の技術を証明する資格
自動ドア施工技能士 自動ドア施工のスキルや知識を証明する資格
情報配線施工技能士 光ファイバーなど情報配線の施工技術や知識を証明する資格
蓄電池設備整備資格者 建物内の蓄電池の維持管理の知識やスキルを証明する資格

興味ある資格があれば、さっそく勉強を始めてみましょう。

あなたのキャリアアップの参考になればうれしいです!

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